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今回は刀を更に引き立てる漆板について書きます。漆版のケースは漆を塗る分高くなるので、受注生産時は「標準版」と「漆版」というように2パターン用意する予定です。漆も職人さんが一つ一つ塗るので、製作に約2ヵ月かかります。以下は漆版の写真です。元々は下のような色をしていますが、光を当てると上記のように色が鮮やかになります。この漆板と出会ったのは9/5のギフトショーです。次回は2020年2月にあるそうです。https://www.giftshow.co.jp/tig
ものづくりをする際、設計ミスはつきものです。特に初めて作る時(ベースとなる設計物がない時)は設計時に入念に確認しても、いざ実際に作ってみると一発目で100%納得いくものを作れる事はまずありません。ベテラン設計者の方でもゼロにするのはなかなか難しいのが実態ではないでしょうか。なので一般的な製造メーカーでは、試作機を何台も作り問題点を少しづつ潰していき、100%に近づけていきます。開発部門だけではなく、製造部門、品質管理部門など様々な方と設計、組立、品質について協議、確認を経て問題ないと
図面を描いたら製作会社に図面を渡し、打ち合わせをしてから加工してもらいます。使っている材質は、鋼板、ポリカーボネート、アクリル、木材、ガラスのため、4つの会社さんに依頼して作ってもらっています。どこもとても丁寧に製作頂ける、国内の信頼出来るプロ集団です。今回は鋼板の会社さんでの製作工程を紹介します。①加工打ち合わせ打ち合わせでは製作時の困難箇所(加工・溶接しやすいか、溶接時の熱により形状が変形しやすい構造になっていないか、加工寸法が出しやすい構造になっているかetc)、など主に図
刀鑑賞時における一番のポイントはやはり照明の種類と光の当て方だと思います。なので刀ケースに使用するライトには一番こだわって作っています。かなり苦労した部分なのでどのメーカーのライトを使ったかは明記しませんが、色々トライアンドエラーを繰り返して選定しています。市販されているライトは5Wのナツメ球から100Wまでの様々な大きさ、形状の物を20種類程試し、ライティング専門の会社を訪れて実際に刀にライトを当てるなどもしました。今日は刀ディスプレイケース用の照明を探す為前に仕事でお世話になった方を
はじめまして。「刀ケース師むぅ。」で活動している中村圭佑(1987年生まれ)です。普段はツイッターを中心に活動していますが、製作過程など展示ケースに関わる製作のまとめはこちらの方に書いていこうと思います。2018年に本格的に日本刀にはまって愛刀を購入後、毎日眺めたいという思いから刀の展示ケースを探していましたが、狭い部屋に飾れる展示ケースが世の中に無かったので、自分で作ろうと決意し自作するに至りました。前職はゲーム会社で10年ほどクレーンゲームなどを中心に、ゲームセンターにあるゲ