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『Ⅰ』から半年強で早くも『Ⅴ』ですが、今回も安定の面白さでした。大物作家たちが一堂に会した懇親会で凄惨な大規模火災。その真相は、例によって邪知深くて小胸の悪くなる話。文芸色は前回ほど強くなく、文学ミステリーというより出版界隈そのものに視軸を合わせたミステリーという感じでした。そしてハイライトは前回の予告どおり、『万能鑑定士Q』とのクロスオーバーでしょうか。『万能鑑定士Q』シリーズをすべて追っていたわけではないのですが、いつの間にか妻となり母となっており、事件そのものよりそっちのほうが驚きでし
『事件簿』から、よそおい新たに『推理劇』。『事件簿』シリーズ以降のストーリーだそうで、久しぶりに『万能鑑定士』を読みましたが、あらゆる真贋を瞬時に見抜くあの鑑定眼は健在でした。「万能鑑定士」開業までのダイジェストから始まり、コンビニ強盗・原稿データ窃盗・宝石鑑定トーナメント、そしてその中では他シリーズとのクロスオーバー。いろいろ詰め込んでいる感がありますが、それでもそれらを全部ひとつにまとめるストーリー構成の妙には、いつもどおり畏敬の念を覚えます。展開も面白かったですし、下手人と対峙したときの
「万能鑑定士」御目文字のエピソード。「鑑定士」というタイトルであっても、さすがに骨董品や美術品の蘊蓄を語るだけの小説ではないだろうとは思っていましたが、実際その聡明さと該博さと行動力を遺憾なく発揮して、刑事事件解決に尽力したり阿鼻叫喚の様相を呈する日本を救おうと立ち上がったり、しっかりと動きや展開があって痛快でした。都内の至る場所に貼付された謎の力士シール。そこから偽札事件が巻き起こり、ついには日本の経済破綻にまで話が及ぶ。シリーズ最終巻まで読んだうえで戻ってまいりましたが、初読のときはこの
「モスキート音」が出始めた頃はたしか聴こえていましたが、数年後の今では全く聴こえなくなっていました。人間の聴覚っていうのは面白いものだと思います。今回は、そんな「聴覚」を悪用して詐欺行為に手を染める音楽プロデューサーが下手人です。詐欺なので褒められた事ではないのですが、そこで採用されている音の仕組みは中々どうして感心します。悪知恵が働くというか、いち時代を築いた者が凋落すると難儀なものです。そして、音にまつわる話のラストが、「無音」の打ち上げ花火というのも面白いところでした。[梗概
『万能鑑定士Q』シリーズ四作目。今回は、映画化・ドラマ化もされた人気シリーズ『催眠』から、主人公・嵯峨敏也が登場。『千里眼』シリーズにも登場するカウンセラーであり、実写では稲垣吾郎さんが演じていました。『催眠』や『後催眠』を愛読していた身からすると、たいへん嬉しいクロスオーバーです。そんな別作品の主人公を迎えての今作は、謎の連続放火事件。話がどんどん展開するので、300ページ弱でちゃんと繋がって収束するのかと、読んでいる最中は若干心配にはなりましたが、やっぱりそれは杞憂であり最後には全てキ
内容紹介幾多の人の死なないミステリに挑んできた凜田莉子。彼女が直面した最大の謎は大陸からの複製品の山だった。しかもその製造元、首謀者は不明。仏像、陶器、絵画にまつわる新たな不可解を莉子は解明できるか。Qシリーズ第20巻、Q&α第25巻特別記念作。解説神谷竜介(編集者)該博な知識と論理的思考を武器にさまざまな事件・犯罪を解決してきた美貌の鑑定士、凜田莉子。卓越した観察眼と分析力で絵画に彫刻、骨董、宝飾品やブランド品、果ては卵の新鮮さ(!)までを鑑定する彼女は、これまでも盗難されかけ
内容紹介シリーズ10周年記念、完全新作!2009年、都内でバンクシー作とおぼしきステンシル画が見つかった。真贋判定を依頼された「万能鑑定士」の凜田莉子は、都庁に赴きその絵を鑑定。これにて一件落着かと思われたが、その場は序章に過ぎなかった――。ゴッホの真作、漢委奴国王印を巡る謎に次ぐ謎、そしてまさかの真実!舞台は熱海、福岡、そして日本を飛び出しグアムまで!再び帰ってきた莉子の知られざる大勝負。シリーズ最後にして最初、最大の事件に挑む!内容(「BOOK」データベースより)
今回は万能鑑定士シリーズより「万能鑑定士Qの事件簿0」を紹介します。■作品はこちら万能鑑定士Qの事件簿0「万能鑑定士Q」シリーズ(角川文庫)Amazon(アマゾン)748円■内容2009年、都内でバンクシー作とおぼしきステンシル画が見つかった。In2009,astencildrawingthatwassupposedlymadebyBanksywasfoundinTokyo.真贋判定を依頼された「万能
内容紹介「万能鑑定士Q」に不審者が侵入した。変わり果てた事務所には、かつて東京23区を覆った“因縁のシール"が何百何千も貼られていた!公私ともに凜田莉子を激震が襲う中、小笠原悠斗は彼女を守れるのか!?内容(「BOOK」データベースより)「万能鑑定士Q」に不審者が侵入した。無残に荒らされた事務所に貼られた何百何千という物体。それは、かつて東京23区を覆った“因縁のシール”だった!さらに波照間島に帰郷を勧める父が現れ、『週刊角川』を揺るがす盗作問題が起きるなど、凛田莉子を公私ともに激震が襲う
内容紹介「あなたの過去を帳消しにします」。全国の腕利き贋作師に届いた、謎のツアー招待状。凜田莉子に更生を約束した錦織英樹も参加を決める。不可解な旅程に潜む巧妙なる罠を、莉子は暴けるのか!?内容(「BOOK」データベースより)「あなたの過去を帳消しにします」。全国の腕利き贋作師に届いた謎のツアー招待状。凛田莉子に更生を約束した錦織英樹も参加に名乗りをあげた。婚約者のために人生をやり直すと誓った錦織だったが、待っていたのは不可解きわまる旅程だった…。雨森華蓮の弟子をも翻弄する何者かの企みを、莉
ウィキペディアより引用あらすじ(映画)ダ・ヴィンチの名画『モナ・リザ』が40年ぶりに日本にやってくることになった。さる事件によりルーヴルのアジア圏代理人兼調査員である朝比奈尚幸(村上弘明)の信頼を得ていた、万能鑑定士Qなる店の女主人、凜田莉子(綾瀬はるか)が臨時学芸員の採用試験に招かれる。事件以来、莉子に関心を持ち密着取材を続行中の雑誌記者小笠原悠斗(松坂桃李)もパリへ同行。莉子はルーヴル美術館で実施された採用テストに無事パスし、しだいに小笠原への理解も深めていく。莉子は同様にテストに受かっ
新型コロナの影響で、学校が休学中になり、学力の低下を心配されている方も多いでしょう。そんな人たちに強くオススメするのが、松岡圭祐先生の「万能鑑定士Qの事件簿」!!鑑定士の凜田莉子が、持ち込まれる多種多様な商品を鑑定することを発端として、事件解決に乗り出すーーというのが簡単なあらすじです。キャッチコピーは、「面白くて知恵がつく。人の死なないミステリー」というものでしたが、まさにその通り!!ただ読んでいるだけで、あらゆる知識が自然と身についてしまうのです。主人公の凜
2014年5月公開松岡圭佑原作綾瀬はるか、松坂桃李出演のミステリー映画『万能鑑定士Q-モナ・リザの瞳-』前に録画していたのを視聴原作シリーズは読破済みでこの話は舞台もキャッチーだし映画になるのはよく分かるでも話自体は鑑定だし大作扱いにするにはどうかと思って見ていなかったあらすじルーヴル美術館所有のモナ・リザが40年ぶりに日本に来ることになる※原作では37年ぶりヒロイン:凜田莉子はその警備強化のための臨時学芸員に採用されるがその訓練を受けたことで鑑定眼が狂ってしま
内容紹介凜田莉子は3年前のことを思い出していた。「万能鑑定士Q」を開業したものの、人を疑わない天然の莉子は騙されてばかり。身につけた知識を活かせず、経営も惨憺たる有様だった。見かねた恩人・瀬戸内陸は、門外不出の思考法を莉子に授ける。それは莉子の知性を飛躍的に高め、比類なき推理力を獲得させる重要なキーだった。莉子はなぜ、難事件を解決できるほど賢くなったのか。いま全貌があきらかになる。「Qシリーズ」第10弾!内容(「BOOK」データベースより)凛田莉子は3年前のことを思い出していた。「万能鑑定
内容紹介「これは贋作ではないか?」かつて、ルーヴル美術館で凜田莉子が『モナ・リザ』に抱いた違和感。その直感が、莉子の人生に転機をもたらす。37年ぶりに日本開催が決まった『モナ・リザ』展。そのスタッフ登用試験に選抜されたのだ!鑑定士として認められた、初めての大舞台。莉子はこれまで培ってきた全てを注いで合格を目指すが、『モナ・リザ』の謎が襲いかかる。最大の危機、到来!!「Qシリーズ」第9弾!内容(「BOOK」データベースより)「これは贋作ではないか?」かつて、ルーヴル美術館で凛田莉子が『モ
万能鑑定士Qの事件簿V(角川文庫)572円Amazon内容紹介お盆休みにパリ旅行を計画した凜田莉子を波照間島の両親が突然訪ねてきた。天然キャラで劣等生だった教え子を心配した高校時代の恩師・喜屋武先生が旅に同行するというのだ!さらにフランスで2人を出迎えたのは、かつて莉子がデートした同級生の楚辺だった。一流レストランに勤める彼は2人を招待するが、そこでは不可解な事件が起きていた。莉子は友のためにパリを駆け、真相を追う!書き下ろし「Qシリーズ」第5弾!内容(「BOOK」データ
内容紹介一つのエピソードでは物足りない方へ、そしてシリーズ初読の貴方へ。珠玉の書き下ろし傑作群登場!1話凜田莉子登場/第2話水晶に秘めし詭計/第3話バスケットの長い旅/第4話絵画泥棒と添乗員/第5話長いお別れ内容(「BOOK」データベースより)「面白くて知恵がつく人の死なないミステリ」決定版!1冊でひとつのエピソードでは物足りない皆様へ、そしてシリーズ初読の貴方へ。最高に楽しめる珠玉の傑作エピソード群登場!―代官山の質屋に出向してきた鑑定家は、弱冠23歳の凛田莉子。店長による
探偵の鑑定2(講談社文庫)748円Amazon内容紹介二人が最後に向かうのは、人の死なない平安か、正義も悪もない暗闇か?暴力団・獅靱会の罠に玲奈たちが気づいた時には遅く、莉子は鑑定店から誘拐されてしまっていた。莉子も人の死なない世界から、玲奈と同じ正義も悪もない世界に引きずり込まれるのか。元暴力団だと素性を明かしたスマ・リサーチ社長、須磨康臣が立ち向かうものとは?『万能鑑定士Q』『探偵の探偵』の2大シリーズここに完結。―読書メーター「読みたい本ランキング」、日間、
どうもバタバタです連休明けの仕事はイヤですね~なんでこんなに足が重いんだ~ドン・キホーテでタピオカの缶ジュースが売っていたのでゲットしましたこんなにブームなのに、まだ食べたことがありませんナタデココみたいなものと言っていたので、興味も薄かった子供たちは行列に並んでも飲みたいらしい・・・そこで、ドン・キホーテで珍味ミルクティー(台湾製)158円特価と書いてあったので、安いのでしょう本場の味というフレーズで買ってしまいました缶本体の説明は、日本語ではないので
探偵の鑑定1を読みました。このシリーズ久しぶり、はじめに出たシリーズほとんど読んでいました。しかし、これは中々読み進められない。半分で、ストップこの主人公が、暴力的な事と合わなくて…😱2巻もあるんです。莉子がえらいことになってしまったので、続きが気になります。探偵の鑑定1(講談社文庫)670円Amazon内容紹介偽バーキンの謎の裏には驚愕の秘密が!『探偵の探偵』紗崎玲奈と『万能鑑定士Q』の凜田莉子、2大シリーズ完結・運命の終着点。美女目当てに大金が舞う秘密交際クラブで
漫画No.016万能鑑定士Qの事件簿(2013年8月~)出版社:角川書店漫画:神江ちず原作:松岡圭祐読了日2019年3月6日メモ&感想:5巻、「雨森華蓮」との対決が完結、「万能」という言葉のせいで少し風呂敷を広げすぎている感が否めない人をだますことに経費かけすぎではないか?5巻後半~6巻、「モナ・リザ」の話へ、世界は「凜田莉子」をほっとかないなぜ「凜田」をだます必要があるのか?7巻でそのことがわかるのだろうか?この物語、実際の企業名がどんどん出てくるのが漫
昔「トルコ人」という、中に隠れた人が操作してチェスを指す人形があったそうです。それを思い出しました。今回は「太陽の塔」で起こった誘拐・盗難事件。その真相を追うなか、ひたすら得体の知れない鑑定試験を強いられる莉子嬢ですが、出てくる連中は大体みな怪しいし、まったく何が目的なんだか、と考えながら面白く読み進められたと思います。同行したいつもの小笠原さんも、途中から幸せな勘違いに憑かれ、それがまた微笑ましいです。最後には海外のミステリーサークルという「特命リサーチ200X」みたいなお話もあり、そう
原因の分析と問題の解決、みたいな企業研修を受講したことがあって、なんだかそれっぽい思考メソッドが紹介されており、実に心が休まらない休日の読書でした。まぁそんな事はどうでもいいのですが、今回は過去編ということで、万能鑑定士Qとして初めての事件、その鑑定眼が真に開眼したようなお話でした。初めての事件とはいうもの、卑劣な簒奪者による企業乗っ取りを阻止するため、豪華客船に乗り込み、あまつさえ暴力団と対峙する、なかなか物騒かつスケールの大きな内容でした。氷室氏や葉山警部補は、この頃からのお付き合いな
松岡圭祐さんの万能鑑定士Qシリーズ事件簿1~12短編集1~2推理劇1~4あとは探偵譚、謎解き、最終巻αも読みましたし探偵の鑑定も読みました。水鏡も読んではいますが、ちょっと刺さらない感じ主人公はこの二人(Wikipediaから)・凜田莉子(りんだりこ)今作品の主人公。23歳(2011年12月末日時点)。緩いウェーブのロングヘア、猫のように大きく円らな瞳を持ち、モデルのように長い手足を持つ美女。巻が進む毎に美しさには磨きがかかり、一度会ったら永遠に忘れない美貌の持ち主
わずか5年で京都随一の有名スポットになった音隠寺。そこは、あらゆる願いがかなう儀式で知られていた。京都に赴いた凜田莉子は、住職・水無施瞬によるトリックをほぼ見抜くが、決定的証拠を握れずにいた。止められない瞬は、次の話題づくりに安倍晴明の式盤を狙う。所在不明の式盤を密かに探し、盗むつもりだ。「国宝」にたどりつくのは莉子か瞬か?かつてない敵を相手に、究極の頭脳戦が始まる。「Qシリーズ」第11弾!莉子の、小笠原に対する想いがはっきりしたストーリー!面白い。
松岡佳祐「探偵の鑑定Ⅱ」出演者がメッチャ豪華鑑定士の凜田莉子は勿論探偵の紗崎玲奈特級添乗員の浅倉絢奈文科省の水鏡瑞希が勢揃いこれを読んでから万能鑑定士Qの最終巻を読めば話が通じたんだね探偵、やくざがたくさん出て来て暴力シーンあり莉子ちゃんが怪我した姿想像したくなかったな探偵の鑑定は、Ⅰ、Ⅱで完結★★★★★面白かった
万能鑑定士Qの最終巻に続き読んだのが「探偵の鑑定Ⅰ」松岡佳祐アルツハイマーで読んだエピソードを忘れたか?と思うような「万能鑑定士Qの事件簿」の最終巻だったんだけどこの「探偵の鑑定」も読まないとQの最終巻には続かないのね探偵の鑑定はⅠとⅡ色んな人が出てくるけど私の中では主人公は凜田莉子頑張れ莉子ちゃん!
松岡佳祐万能鑑定士Qの事件簿(最終巻)「ムンクの叫び」途中何冊か抜かしたのかもそれとも忘れたのかも思い出せないエピソードがありました万能鑑定士凜田莉子とうとう最後の鑑定ですで、え?え?え~~?まさかの小笠原さん角川書店退社?!これにはビックリでした「探偵の探偵」はテレビで見たけどなんか怖くて読みたくない感じでも「探偵の鑑定」は莉子ちゃんが出てくるらしいので読みます「水鏡推理」っていうシリーズもあるみたいだし次はそれかな
「万能鑑定士Qの推理劇Ⅰ」を読みました。Qシリーズ、事件簿に続いて推理劇の1巻めです。凜田莉子が絢爛豪華な宝石鑑定イベントに隠された巧妙なトリックを解き明かすお話です。お話の方向性は事件簿と同じで、登場人物も同じ。お気楽に読めます。他のシリーズ「特等添乗員αシリーズ」の主人公がチョコっと登場してました。Qシリーズ全て読み終えても、まだ次があると思うと嬉しいです。
カードの請求を見て、血の気が引いてます。どーしよ…「無駄遣いしない」と、一応誓ってみる。月曜の夜は長く感じる。スマスマが見たいよ。大好きシリーズがまとまった本凜田莉子・紗崎玲奈、どちらも好き。「ら行」の名前可愛いな。