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子どもの書き初め冬休み子ども習字教室教科書のお題がとりあげられるようになって、何年目でしょうか。教科書の巻末の実物大手本を採用する学校がほとんどですが、小さく印刷された参考手本の方を採用する学校もあります。学年で統一の題材であればよいということで、先生達が指導しやすいと思う方が選ばれているようです。ですから、学校で今年はこれを書くと決まってこないと練習にはいれませんね。今年もぼちぼち始まってきました。週1回習字に通うほどではないが、書き初めはちょっと頑張りたいという人にお勧め
子どもの書き初め中学生その2ちょっと行書になって小学生のうちは、楷書で書いていました。中学生は、ちょっと行書の要素が入ってきます。「温故知新」を見てみましょう。始めの「温」の字のさんずいは、2画目から3画目が続くように書かれています。つくりのほうでも、入筆や折れが柔らかい筆さばきになっています。2文字目の「故」の「古」も口の形が崩れ、つくりであるのぶんに向かっていっています。これら行書の要素があちこちに入ってきているため、ちょっと練習をしたいところです。中学生ですと、1年生でこそ毛筆
子どもの書き初め中学生その1だんだん字数が増える中学生は、学年が上がるごとに字数が増えていきます。用紙を折ったり、手本を横に置いたりして、字間の感覚を掴んでいきます。ひらがなが混じるものは、ひらがなが少し小ぶりに書かれるのですが、紙を折る時点では正確に折ることですね。やはり天地は1.2センチ程度取り、天地以外を等分に折ります。中心線は、名前側を1センチぐらい広くしておきます。冬休み子ども習字教室生徒募集1.冬休み子ども習字教室の主な内容書き初め課題の練習
子どもの書き初め6年生その2「伝統を守る」字形注意「伝統を守る」は、3・4・5年生で書いた点画が出てきます。「統」の曲がり足は、5年生の「光」で出てきました。「守」のはねは、3年生の「月」で出てきました。うかんむりは、「空」のあなかんむりと同じ筆遣いです。このように、点画は6年間の集大成的な題材です。次に字形です。「伝」は人にんべんで字の高さを出し、「云」は、やや平たく書きます。「統」と「守」は、ほぼ正方形です。ひらがなは、2つとも筆さばきが難しく見せ場でもあります。「を」の注意点
子どもの書き初め6年生その1「伝統を守る」は5文字「伝統を守る」は、5文字なので折るのが少し大変です。天地を折るときに、天地をそれぞれ1センチ程度残して、残りを5等分します。「伝」は、ニンベンは長いですが、「云」が平たいので、スペースの下の方に余裕ができます。これが、次の文字との字間を生み出してくれます。「統」は画数が多いので、つい大きくなりがちですが、スペースいっぱいでいいので、スペースに収めます。「を」ひらがなですので漢字よりは小ぶりです。スペースの中央に書きます。縦長の
子どもの書き初め5年生その2「新春の光」は点画重視「新春の光」は、「新春」と画数の多い字が続きます。特に横画が多いので、横画の入筆を小さくしておく必要があります。画数の少ない「一」の文字だけを書くような場合には、入筆から更に斜めに引っ張るようにしてから横向きに引きます。しかし、小さな横画が連続してあると、これを丁寧にやり過ぎると、画と画の間が広がってしまい文字が縦に伸びます。そこで、斜めに入筆したらそのまま横に引いて行きます。もちろん、終筆の止めも小さめにきゅっとまとめます。
子どもの書き初め5年生その1「新春の光」のでつなぐ「新春の光」は、「新春」が熟語となり、「光」との間をひらがなの「の」が取り持つといった構成です。用紙の天地は、1センチ程度を確保しましょう。天地を除いた部分を4等分すると、1文字分のスペースは、正方形に近くなります。「新」も「春」もスペースをいっぱいに使って書いていいかと思います。熟語となっている強みで4文字での字間を考えなくても、この2文字でまとまりとしていいかと思います。「の」が、「新春」と「光」の間に入ってきます。画数
子どもの書き初め4年生その2「美しい空」漢字王道「美しい空」は、「美」と「空」が見せ場です。「美」のポイントの1つめは、隙間の揃った4本の横画です。入筆・終筆もあまり押さえすぎずにシャープに書きたいですね。そして、注意すべきは、それぞれの画の長さです。「王」の部分の長さと、「大」の部分の長さが、はっきりと書き分けられると、引き締まった字になります。「大」の部分の右払い、左払いの筆遣いも毛筆ならではの見せ場です。しっかりと巾を出して、下部を安定したものにしたいですね。ひらが
子どもの書き初め4年生その1「美しい空」は4文字「美しい空」は、「美」と「空」がやや大きくなるものの、4文字ですので、用紙も4つに折ります。天地は、3年生より少なめにして1.2センチぐらい取ります。天地以外の部分を4つに折ります。「美」は、スペースいっぱいに書きます。中心線をよく見て、すっきりとした姿に整えます。「し」は、スペースの中の天地をよく見て、スペースの中央に書きます。中心の取り方が難しいので、入筆の場所をしっかりと見極めましょう。「い」は、「美」と「し」
子どもの書き初め3年生その2「お正月」の点画「お正月」は、ひらがなと漢字が両方出てきます。毛筆の入筆では、斜め45°ぐらいに穂先を入れます。漢字では、ここでくっと押さえて三角ができるようにします。終筆で止めるときも、くっと押さえて三角ができるようにします。この三角は、明朝体の活字にもうろこのように残っていますね。「斜めくっすう斜めくっ」のリズムで書きます。しかし、ひらがなでは、入筆で強く押さえずに、始めから「すう」と入ってしまう場合が多いです。「お」の字の1画目は、
子どもの書き初め3年生その1「お正月」は3文字さて、岡崎市では何年か前から教育文化振興会のお手本ではなく、東京書籍の書写の教科書の巻末の手本を採用して、書き初め大会と校内書き初め展を行うようになりました。そこで、毛筆による書き初めが初めてという3年生は、課題が「お正月」の3文字になります。普段、半紙に1文字を大きく書いているので、筆は普段のもので大丈夫です。用紙を折って、準備をします。天地を2センチ程度取って折ります。天地以外の部分を3等分に折ります。中心は、名前
子どもの書き初めマストアイテムその6肘の張れるスペースもうそろそろ終わりにしたいですね。だって、そんなに準備が大変じゃやりきれませんから。3年生以上の毛筆の話です。筆は、指1本掛けでも2本掛けでもいいのですが、ほぼ用紙の面と垂直に立てて書きます。このように筆を立てるには、二の腕を水平近くまで上げないといけません。つまりうんと肘を張っているのですね。そのまま、体ごと腕ごと筆を引っ張っていきます。そのためのスペースです。教室では、2人ずつ机を並べていることが多いのですが、
子どもの書き初めマストアイテムその5適度の濃さの墨筆の次は、墨ですね。近頃の学校では、固形の墨を硯で擦って使うことはほとんどありません。学校でセットで買うと、一応1本入っていますが。習字を習いに来ている子どもに「これは何に使うの」と聞かれました。セットの中に入っているのに、それだけ使ったことがないのですね。使われるのは、墨汁です。最近のセットには、墨汁のボトルを入れるのにぴったりの大きさのポケットが付いているのもあります。硯箱の隣で、閉めると平らになって、持ち運びや収納
子どもの書き初めマストアイテムその4適度の穂の筆筆の話が来て、やっと書ける気がしてきました。子ども達の持っている筆は、セット購入で最初から入っていた物だと500円ぐらいの物が普通です。値段が高ければいいというものではありませんが。1500円から2000円ぐらいの物なら、上等でしょう。毛の種類や硬さなどもあるのですが、細かいことはお店で相談するとして。羊毛など、極端に柔らかすぎなければいいと思います。一番子ども達の筆を見るときに気をつけてほしいのが、どのくらい穂がおろしてあ
子どもの書き初めマストアイテムその3吸い取り紙またまたまた、作品を汚さないためのお話です。6年生になると、岡崎市では課題の字が5文字なので、幾分小さな字なのですが、だいたい書き初めの字は大き目です。でも、学校で採用している用紙は薄いので、墨を吸うと下敷きまで貫通して浸みてしまうほどです。特に、3年生は3文字で字も大きいのです。過剰に紙に乗せてしまった墨を、吸い取り紙を置いて、上から軽く押して吸い取ります。これをしないと、干すための新聞紙に移動するだけで、表からも裏からも墨があちこ
子どもの書き初めマストアイテムその2長い新聞紙またまた、作品を汚さないためのお話です。学校の教室では、低学年は35人学級、これ以上の学年は40人学級です。学校によっては、人数が少なく余裕のあるところもあるのですが、30人を越えると机の間が狭くなります。そこで、毛筆の作品を干しておく場所です。普段の半紙なら、新聞紙を4枚に切ったものを重ねておけば足元に置いたり、机の中に入れたりできます。教職にあった時は、厚紙にこれを取り付け、紐を付けて机の横のフックにかけられるようにしていました
子どもの書き初めマストアイテムその1長い下敷き高学年や中学生になると、作品が墨で汚れてしまっている子は、少ないです。でも、毛筆初心者の中学年では、汚れが付いてしまう子があるようです。書き初めの字は大きいので、墨をたっぷり付けて書いていると、用紙を通り抜けて下敷きまで達してしまうことがよくあります。新しい用紙を置くと、下敷きに付いていた墨が用紙ににじんで来てしまいます。これを防ぐには?新しい紙を置く前に下敷きを裏返しましょう。机がちょっぴりよごれるかも知れませんが、後でで拭けば取