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久しぶりに病院へ。もう意地になってマイナカードを持ち歩いている。(^^;投薬なしとなってからも、血液検査の数値はまずまずの推移を示しているとのことでホッとする。ただ、このひと月すっぱいものが込み上げてくるような自覚が何度かあり、逆流性食道炎の薬だけ復活となった。体重は60.9kgと微増なのは歩く機会が減ってきたせいか。それより、久々に起床時の血圧最高値を見てびっくり!病院内で測ると100も下がっていてまたびっくり!しばらくサボっていたけれど、毎日計測しなければと反省する
「若い者たちへ――卒業式講演集」のサブタイトルが示すように、7つの大学の卒業式+インディアナ自由人権協会とカール・サンドバーグ賞受賞時の計9つの講演スピーチが収められています。タイトルの「これで駄目なら」の訳に、最初違和感を覚えていたのですが、『キヴォーキアン先生、あなたに神のお恵みを』(本書と同じような内容も見かけます)に併録されている対談「神さまと握手」の冒頭にマーク・トウェインと並んで、孫引きされている言葉を思い出すと納得します。最大の奇跡は
夏のSF特集号#架空書店230811③🌻紙魚の手帖Vol.12紙魚の手帖Vol.12[円城塔]楽天市場#予約受付中#新刊#読書好きな人と繋がりたい#本#予約#読書垢#架空書店の本棚#230811on#紙魚の手帖#文芸誌#東京創元社【架空書店本店】https://kakuushoten.com/➡️【New✨】架空書店Amazon支店https://www.amazon.co.jp/shop/kakuu_shoten➡️【各種SN
しばらく主食の読書が続いたので、かる~い前菜かおやつのような味わいの本を、ということで、実はちょびちょびつまみ食いしていた何冊かを一挙に読んでしまおうとしたのですが・・・・夏バテなのか食欲がいまひとつ無理をしないでまず1冊だけ『バナナ剥きには最適の日』円城塔ハヤカワ文庫2016年第2刷薄いし短編集だし、というわけで取り上げたけれど、これが、けっこう難物。さらっと1日で読み終わるのは難しいかも(つまみ食いのお陰で読み終えた)同じ著者の『後藤さんのこと』を先にすべきだったと反省
単行本『道化師の蝶』円城塔(著)講談社(出版)古本無活用ラテン語で記された小説『猫の下で読むに限る』。正体不明の作家を追って、言葉は世界中を飛びまわる。帽子をすりぬける蝶が飛行機の中を舞う時「言葉」の網が振りかざされる。希代の多言語作家「友幸友幸」と資産家A・A・エイブラムスの言語をめぐる物語。台所と辞書はどこか似ている・・・何処がと思って、読み進めると・・・これが、なかなか面白い説明だと気付きます。
伊藤計劃・円城塔『屍者の帝国」「ProjectItoh」2015年劇場アニメ化公式サイトノイタミナムービー第2弾『虐殺器官』『ハーモニー』『屍者の帝国』2015年劇場アニメ化。イラストレーターredjuiceによる描き下ろしビジュアル発表!公式サイトにてPV第2弾公開中。project-itoh.comんー、ちょっと前2作から期待してたのと違って残念。伊藤計劃じゃなくて円城塔の作品だなと。つまり、伊藤計劃の作品の面白さはSFっぽくなさ、尖った用語や世界観より登場人物の内面に重点を置いた
嫁から入電。不正にアクセス数を操作する等の行為においてブログランキングが適正でないというお客様のお声を受け、2023年5月30日(火)に反映される集計結果より、ブログランキングの集計ロジックをアップデートいたします。本アップデートは、全体・総合ブログランキングにおいて、例えばアクセスアップツールを利用している疑いが強いアクセスを除外する等、より公正かつ正確に反映することを目指しています。集計ロジックの変更により、2023年5月30日(火)からランキングに変動が発生いたしますが、公平なブロ
プロローグをちょっとのぞいたばっかりに、他の本を放り出して読み始めたのは『屍者の帝国』伊藤計劃×円城塔河出文庫2014年7刷2009年に亡くなった伊藤計劃が残した試し書きと企画用プロットをもとに、円城塔が仕上げた物語です。単行本は2012年に刊行され、文庫の初版は2014年。初版1刷から1ヶ月経たないうちに7刷を重ねていて、人気のほどがうかがえます。描かれるのは屍者(ゾンビ)が跋扈する世界で、時代は19世紀。プロローグ:19世紀ロンドンでは骸泥棒—ボディ・スナッチャー
『虐殺器官』伊藤計劃ハヤカワ文庫2010年23刷読書家の友人の息子さんの蔵書です。円城塔をお貸しした時に、息子さんご推薦として真っ先に上がっていました。(この友人ご一家は全員がとてつもない読書家揃い)息子さんの部屋の“本層(地層のように層をなしている)”の活断層涯からようやく発掘されて届きましたついでに勧められた同じ作者の『ハーモニー』はついに、発見できなかったので他から借りてね、とのメッセージ付きでした。(もはやマントルに達して対流し始めているのかも)まだ第一部の半分しか読
noteでのエッセイ連載を始めました!毎週1回、金曜日の夜にエッセイを更新していく予定です。もしよかったら、お読みになってみてください<(__)>と毎週、書いてきて、11回続けてきました。でも、今週はついに無理でした……。いろいろ間に合わなくなってしまって……。代わりに、新刊『自分疲れココロとカラダのあいだ』の「まえがき」を公開させていただきました。よろしかったら、お読みください。本と少しちがいます『自分疲れ』まえがき|頭木弘樹|note
恵みの雨ですね。晴れたら草花がぐんと育ちそう。雨のなかで何を話しているのか鳥たちのさえずりも聞こえます。子は雨天を気にせずいそいそと学校へ行きましたがものぐさな私はこんな日は予定を先延ばしにして家でのんびり過ごしたいな。この春に読んで心に残った本、三冊。『花びらとその他の不穏な物語』グアダルーペ・ネッテル宇野和美訳2022年12月刊メキシコの作家グアダルーペ・ネッテルさんの最新刊です。といっても、『赤い魚の夫婦』の前に書かれた短編集。前作の人間と菌や
noteでのエッセイ連載を始めました!毎週1回、金曜日の夜にエッセイを更新していく予定です。もしよかったら、お読みになってみてください<(__)>第11回のタイトルは、「愛をちょっぴり少なめに、ありふれた親切をちょっぴり多めに」です。愛をちょっぴり少なめに、ありふれた親切をちょっぴり多めに|頭木弘樹|noteエッセイ連載の第11回目です。(連載は「何を見ても何かを思い出す」というマガジンにまとめてあります)これはラジオでもしゃべったことのあることなのですが、も
いつも回し読みをしているお仲間が、このところSFに傾きつつある私に、息子さんの推薦という『虐殺器官』(伊藤計劃ハヤカワ文庫2007年)を薦めてくれました。今のところ手一杯なので、少し時間を置くことにしましたが、今日の朝日新聞夕刊「時代の栞(ときのしおり)」に“日本SF界に新しい風”として取り上げられたのが、まさしくこの『虐殺器官』です。円城塔の『Self-ReferencENGINE』(2月5日に感想アップ)と並んで、小松左京賞の候補作になったものの、両作とも受賞を逃します。(ト
ゴジラアニメでは一番面白い実は私、一昨日辺りから体調よろしくなく。今日はだいぶんマシになったものの。ソファの前でTVを観ているしか楽しみがなく。頭痛、腰痛、全身倦怠、食欲不振、たまに咳。発熱や味覚の変化はないので、コロナではないにせよ。やる気が起きないと言うか、LivingDead状態だった。で…観ていたのがNetfixで、これ。アニゴジの中では一番面白いとヘッドラインにいれたが今までのゴジラ(実写版含む)でもトップクラスに面白いと思う。全13話で構成さ
『誤解するカド』野崎まど・大森望編ハヤカワ文庫2017年初版「ファーストコンタクトSF傑作選」と副題のついた短編集です。野崎まど脚本の『正解するカド』というアニメタイトルをもじったのが本作品集。で、カドって何?と探してみたら下に載せたアニメ予告編で、カドは私が予想したCAD=computer-aideddesignなんかじゃなくて、KADOと名づけられた立方体のことだった!なんとなく雰囲気はわかったので、安心して『誤解するカド』の感想を。「関節話法」筒井康隆こ
『Self-ReferenceENGINE』円城塔ハヤカワ文庫2020年第11刷読みかけてはいたのですが、紹介を読んだばかりに『嘘と正典』を先にして、あげく満州国という題材につられて『地図と拳』にも取り掛かり、すっかりご無沙汰していました。プロローグWriting第一部Nerarside01Bullet02Box03AtoZTheory04Graund25605Event06Tome07Bobby-Socks08Trav
読書の好みがSF寄りになってきた?円城塔の面白さに目覚めて、次に注目したのは杉下左京さんお勧めの小川哲(さとし)。はじめに取り上げるのは『嘘と正典』ハヤカワ文庫2022年初版2019年に刊行された短編集の文庫化です。目次魔術師ひとすじの光時の扉ムジカ・ムンダーナ最後の不良嘘と正典解説鷲羽巧全く違うタイプの短編が6つ。タイトルからして身構えてしまう「魔術師」、どちら様もご用心ご用心競走馬の血統を通して見えてくる一風変わった家族(?)小説「ひとすじの
現役書店員芸人カモシダせぶんの木曜に、一冊、本の話を今回はー、パナソニックのサイト「SF小説から未来の時間をヨム」で楽しめる、円城塔のSF短編かえりみる「かえりみる」円城塔-SF小説から未来の時間をヨム|Sci-FiDiving|パナソニック株式会社デザイン本部未来創造研究所SF小説から未来の時間をヨム。2096年、現在のZ世代が100歳となる時代に体験するだろうくらしのシーン。それを世代の異なる3人のSF小説作家に想像し書いてもらいました。panasonic.co.jp近未来
血液検査の日。今日の採血担当者は男性だった。まず、左腕の血管の見えぐあいを確認後、すぐに右腕に切りかえて一発で決めてくれた。針を刺したときの痛みもほとんどなく今年度のベスト・ワン!担当医によれば、数値は順調な経過をたどっているとのことだが、主観的にはさっぱり変化がわからないので、例の“生理食塩水投与疑惑”再燃か?(^^;診察を終え、コンビニ弁当(野菜ビーフン)を病院のテラスで食べてから、いつもの薬局で処方薬をもらう。前回もそうだったけれど、客足が途絶えたのかと思わせるよう
先日購入した文字渦/円城塔『【大人向け】閲覧注意本』たまに見ていたYoutube「ほんタメ」。ヨビノリたくみさんがメンバーの一人です。もう一人のメンバーあかりんの紹介内容とたくみさんの反応に、思わずポチり…ameblo.jp短編が全12作おさめられているのですがまだ2作しか読めておりません。最近の私の読書離れに加え内容が難解(笑)あまりに頭に入ってこず音読しました家でかつ一人の時間に読んで2作品で約1時間半…。先が長いタイトルの20kmは読
たまに見ていたYoutube「ほんタメ」。ヨビノリたくみさんがメンバーの一人です。もう一人のメンバーあかりんの紹介内容とたくみさんの反応に、思わずポチりました。あかりんは、心から本が好きということが、画面越しに伝わってきます。とりあえずポチったのは「文字渦」/円城塔楽天お買い物マラソン開催!11月4日~11日まで!文字渦(新潮文庫)[円城塔]楽天市場781円楽天市場で詳細を見るAmazon(アマゾン)で詳細を見
道化師の蝶(講談社文庫)Amazon(アマゾン)12〜2,148円発売日:2015/1/15文庫:192ページISBN-13:978-4062930079無活用ラテン語で書かれた小説『猫の下で読むに限る』で道化師と名指された実業家のエイブラムス氏。その作者である友幸友幸は、エイブラムス氏の潤沢な資金と人員を投入した追跡をよそに転居を繰り返し、現地の言葉で書かれた原稿を残してゆく。幾重にも織り上げられた言語をめぐる物語。芥川賞受賞作。---------------
円城塔先生直訳の「怪談」を他の「怪談」と読み比べしました。もちろん全て著者はラフカディオ・ハーン(小泉八雲)ちょっとした言葉の違いで、怖いのか人情なのかと感じ方が変わってくるので同じ話でも物語の印象がガラリと変わってきます。今までの「怪談」は民話というか当たり前だけど怪談寄りで、私たちの知っているいわゆる「怪談」になる。直訳は富士見文庫のゲームブックのよう、「提灯→ランタン」になったり「化け物→ゴブリン」なので全く新しい物語の感覚。私たちが「雪女」と読むと、漢字からある程度意味が
【2022年6月5日追記】この感想の最後に映画「屍者の帝国」を観た感想を追記しました。※※この本を読んで一言※※「虐殺器官」「ハーモニー」以上の理解不能さ!主題を描くのに思考実験、宗教、神話、哲学、歴史、文学を混ぜ込んで、より難解になった感じがします(汗)。※※※※※※※※※※※※※※※「虐殺器官」「ハーモニー」に続き、伊藤計劃さんの作品になります。この作品は伊藤さんが30枚の原稿を書いたところで夭逝したことにより、円城塔さんが作品を引き継いで書いたそうですね。なの
何かに夢中になるのが世間では《沼に嵌った》というらしいけれど、私、《塔に閉じ込められた》気分なのでラプンツェルとでも譬えましょうか。はい、けっこう気に入っている円城塔作品の3冊目は『道化師の蝶』講談社文庫2021年第4刷表題作は2012年の芥川賞(第146回)を受賞しました。同じ年に講談社から単行本として刊行され、これはその文庫化です。あわせて「松ノ枝の記」が収録されています。まず「道化師の蝶」から”わたし”の「旅の間にしか読めない本があるとよい」という思いつきを取
よく本の貸し借りをする読書好きのとある友人、息子さんたちは全員理工系で(医者のひとりを除いては)すこし(いや、かなり)オタク傾向があります。その彼らが先日貸した『文字渦』(円城塔)がいたく気に入ったらしく、”我が家の蔵書にする”とかでアマゾンに注文したそうです。既に読んでいた(早逝の作家)伊藤計劃との共作『屍者の帝国』は琴線に触れるところ大だったらしく、(『これはペンです・・・』と)立て続けに2冊続いたタイミングもドンピシャリだったようです。(これらを読んだワタクシの選本眼も、おホメにあず
MerciMadameY.「虐殺器官」を読んで、強烈に驚いた作家さんの2冊目読書です。この本も、タイトル通りなかなかエグイです。それも、作家さんが亡くなった後、円城塔という作家さんが書き繋いだとのこと。これも、すごい。エゲツナイ描写もあるものの、読み応えありの充実読書となりました。あえて、内容はふれません。作家になりたくて病状を押して書くことに専念した著者。受けて書き上げた作家、、、敬意を表したいと、、、。おしまい。※もう一つの
『文字渦』円城塔新潮文庫2021年初版新潮(月間誌)に連載された連作短編を2018年に単行本で刊行。その文庫版です。「文字渦」から「闘字」までは既に紹介したので、残りの9編を紹介しましょう。「梅枝」ここでは本物の木の繊維からできた紙ではなく、ディスプレイ様の帋(かみ)に書かれる文字の変容が語られる。テキストの通りに再現される文字は、たとえば絵巻物なら使用されていた料紙ごと再現する「みのり」と名付けられたシステムを作ったのは境部さん。「みのり」はもち
漢字抜け熟語の回答が発表されました。★が一つで、ずい分難易度に差があるのですね。私はこんな風に埋めていきました。総合雑誌・伸縮自在・理路整然・圧力団体⇒複合火山・縮緬雑魚・空理空論・理論武装・渾然一体⇒公武合体・一代雑種・公開空地・自然公園・圧縮空気・大陸気候・大山椒魚⇒青椒肉絲⇒青山一髪・中肉中背⇒空中電気・中層大気○○一髪を危機一髪と早とちりしたり、内陸/大陸気候や低層/中層/高層大気で迷ったりけっこう面白かった。青山一髪是中原:出典は蘇軾(蘇東坡)の詩の一
『これはペンです』(円城塔)の残り1篇「良い夜を持っている」の紹介です。またも、笑える直訳調のタイトルです。「脳内の仮想都市に生きる父」というのが、この本に挟み込まれた広告にある文。超記憶力を持った”父”はその晩年は教授の研究対象となっていました。わたしは”父”が危篤になったころに、その研究の経過報告書を渡され、”父”の症候群について知る所となります。残された報告書を読み解きつつ”父”の時間や場所や出来事が記憶の中でどのようなつながり方をしているのか、わたしは語りなおそうとします。