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夏流城(かなしろ)の林間学校に参加した男子は、嘉納光彦(てるひこ)、大橋卓也、丹羽幸正、唯野耕介の四人だった。幸正がベンチに座ったところ、背後にあった「夏の人」=「みどりおとこ」の彫像が崩れ落ちてきた。耕介の的確な指示により直撃は免れたものの、ベンチに仕掛けられた悪意に、犯人捜しで疑心暗鬼に陥る四人。そして、最初の三回の鐘が鳴り地蔵前に集合した四人に示された患者番号は、誰の親でもなかった。四人以外に誰かいるのか。。。もうひとつの『七月に流れる花』。同時期の少年
こんにちは。読んだ本について書きます。八月は冷たい城恩田陸著逃れられない現実の受け止め方の一つを学びました。ミチルと同じように、林間学校に招かれた光彦。一緒に参加したのは、幼なじみの卓也と、冷静な幸正、そして、のんびりとした耕介だった。彼らは、ここに招かれた理由を知っている。親との、最後の別れをするために呼ばれたということを。これは、昨日の「七月に流れる花」のミチルと同じ時に、同じお城での林間学校に参加した光彦の体験の物語です。『読んだ本について書く83~七月に流れる花恩
ずいぶん前にブロ友さんが恩田陸さんの『三月は深き紅の淵を』という本について書いておられて、ずっと図書館で探していたのですが見つからず、今回はよく似た題名の『八月は冷たい城』を借りることにしましたこの本は、子供向けのシリーズ『ミステリーランド』全30巻の中の1冊ですが……いやあ、子供には刺激が強すぎる表現が…“緑色感冒”という病気のパンデミックで、病に冒された者は隔離される。そしていよいよ意識がなくなるという間際に患者が子供達の姿を一目見ることができるように、悪くなった患者の子供達がひとつ
著:恩田陸【ざっくりあらすじ】夏の人から招待状をもらい夏流城に林間学校へ行くことになったミチル。林間学校の本当の意味とは。夏流城の秘密とは。夏の人とは。元々別々の文庫本だったものが一冊になったようですね。青春の爽やかさと、不気味な雰囲気がキレイにマッチングしていたかと思います。ドキドキする場面がありつつ爽やかでした🌻学生がメインの登場人物だと、あの青さがすごく眩しくて、羨ましい。自分のあの頃を思い出して懐かしんでしまいます😶未熟だからこそ感じれるものって大人になってしまうとつ
映像作品が昔から苦手だ。否応なく目に入ってそれが脳裏に焼き付いてしまう。ハッピーエンドであっても途中に起こる「不幸」や「悲しみ」に取り憑かれてしまう。小説なら脳裏に浮かぶ映像も自分の想像をこえない。なのに、久しぶりに、顔に鳥肌がたつのがわかった。恩田陸著『七月に流れる花/八月は冷たい城』七月に流れる花/八月は冷たい城(講談社文庫)[恩田陸]楽天市場770円帯に書いてあった「ダークファンタジー」の文字。あらすじに書いてある「みどりおとこ」奇妙な怖さに
9月に入りましたが、まだ夏の名残がありますね。今回は、夏の終わりに相応しく(?)ふんわりミステリー。今でもちょっと不思議だな~と思っている猫エピソードを描きます。台所で料理中に、茶トラがピュー!っと駆け抜けていった気がしたので、玄関の方に行っちゃだめよ、と何気なく声をかけたのですが・・・。・・亡くなったクッキーが、遊びに来たのかなぁ?と、半ば本気で思っているのですが、いかがでしょうか?そんなロマンもあって良いですよね。クッキーには、猫ながらめっちゃ頼ってい
恩田陸さんの本、初めて読みました。図書館の休館前日に慌てて棚からとった本です。読み始めて「あれ?」字が少ない。行間が広い。もしかして児童文学?本の最後を見て納得。「かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド」だそうです。不思議な話でした。ミステリーのような、ホラーのような、ファンタジーのような物語。不思議な病気が流行して大人たちが死んでいくのを待つ子供のための城。子どもたちの友情にほっとさせられましたけどね。
自分の記録用です毎回違うスタイルでお送りしていますていうかまとまってないですお時間とお心にに余裕のある方のみお進みくださいませいかにも夏休みに読みたいタイトルですが冬休みに読みました実は勤務校に入れた本なのですがだぶってしまいました安くないんですよなのに2冊ずつあるんですぅなのに誰も借りなくてねこれなんですけどね七月に流れる花(ミステリーランド)2,530円Amazon八月は冷たい城(ミステリーランド)2,530円Amazon消費税は8%の時でし
とにかくしっくりくる作家恩田陸さん。特有のちょっと懐かしみと仄暗さと色見を感じたい時に触れる作家さんです。今回の作品は、ぜひ2冊とも手にとってほしい。そして七月→八月と読んでほしい本です。夏流城での林間学校に招待された子どもたち。学校も年齢もちがう同性数人が、城の中で過ごすように言われる。夏休みの宿題を持ってくるように言われているが、1日のスケジュールはなく、ルールは2つ。・鐘が3回鳴ると、敷地内のお地蔵さんのところに必ず集まること・鐘が1回鳴ると、食堂に集まることあとは自由
あっという間に『七月に流れる花』を読み終えたので、『八月は冷たい城』を読むことに。なんとなく、対になっているようだから早い月の七月の方から読み始めて正解だった。こちらの作品から読んでいたらネタバレばかりだった(笑)『七月に流れる花』の一場面にに出てくる男の子。『八月は冷たい城』は、その男の子も出てくる男の子バージョンの話。こちらも、あっという間に読み終え、切ない読後感。
「七月に流れる花」のアナザーストーリー。昭和な言い方すればB面というか。「みどりおとこ」に招待されて夏流城で過ごす少年たち。みんな親が奇病にかかって隔離されている。怪しく不穏な感じがどことなく江戸川乱歩の少年探偵団を思わせる。ひと夏の哀しい思い出。八月は冷たい城(講談社タイガ)648円Amazon
恩田陸の「八月は冷たい城」読みました。先週読んだ「七月に流れる花」と同時刊行された対になる物語で、こちらもミステリーランドとして刊行されました。「七月に流れる花」と同じく、物語の舞台は夏流という架空の町。「七月に流れる花」は、緑色の男から招待状を渡された主人公の少女が、同じ様に招待状を渡された数人の少女たちと、夏流城での奇妙な林間学校話に参加する物語でした。「八月は冷たい城」は、同じ様に緑色の男から招待状を渡された少年たちが、夏流城の林間学校に参加する物語です。夏流城の林間学校は、女の
恩田陸さんの新刊図書館で予約してたのが回って参りました『八月は冷たい城』八月は冷たい城[恩田陸]2,484円楽天前回借りた女の子が主人公の七月と繋がりが有りそうなので読むのが楽しみです
No.0122017.1.24(火)八月は冷たい城/恩田陸、酒井駒子(絵)/講談社/2016.12.19第1刷2300+税こちらの主人公たちは「男子中学生たち」四人が過ごす“林間学校”。時間軸が「七月に流れる花」と同じであり、作中でも「七月」と交錯する設定になっている。「七月」を読んだ後なので、どうしてこの子たちがここにいるのかの意味は分かる。こちらは、もっと踏み込んがミステリ仕立てになっているのが違いだろうか。しかし、二作に内包されている“問題の意味深さ”は、怖い。衝撃