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【あらすじ】法勝寺は巨大な九重塔をもつ飛塔である。仏教発祥の星、閻浮提を代表する寺として三十九光年離れた持双星の大仏の御開帳に向かうため七名の僧を乗せ四十九日の旅に出た。幾度となく偽佛に襲われるも僧たちは、それぞれ、自らの寺より受けた秘密の指令を抱えながら持双星を目指す。無事に持双星に着き、御開帳の時、現れた蓮華王万手大観音はおぞましき方法にて衆生を救済しようとする。僧たちは、真の救いにあらずと立ち向かう。第9回創元SF短編賞受賞。仏教とSFの新たな出会いを描いたスペクタクル小説である
8月15日にはもっと別に書くべきこともあるはずなのだが、なにしろこの私のブログである。(^^;この日、アマゾンで事前に予約購入していたKindle本が配信されてきた。八島游舷の「FinalAnchors」で、第5回日経「星新一賞」グランプリ受賞作のロングバージョンというふれ込みだ。実は、彼の作品をKindleで予約購入して読むのはこれが2作目。先に読んでいた「天駆せよ法勝寺」(第九回創元SF短編賞受賞作)が滅法面白かったのだ。天駆せよ法勝寺-SogenSFShort
八島游舷さんの「天駆せよ法勝寺」を読みました短編SF小説なのですが、これは傑作舞台はあまねく宇宙中に仏教が広められている世界で、「佛理学」の力をもって宇宙空間を巨大な仏塔がロケット代わりに飛行するという設定ですとにかく冒頭から漢字による造語が多く、真面目に仏教的背景に基づく設定を説明されればされるほどギャグっぽくなっていくところがいいですね主人公の僧らは修行の末に法勝寺に乗り込み、持双星を目指します表向きの目的とは異なり、主人公に課された裏ミッションは「忌まわしき持