赤い屋根には「吉村家」緑の屋根には「めし」とのテントサインが施されていた磯子産業道路沿いの新杉田にあった木造平家の古びたお店。カウンターに粗末な丸椅子なれど、厨房には大きな寸胴鍋が陣取り、モクモクと湯気が立ち籠めるエアコンのない店内では、冬でも白いTシャツに白いズボン、白い長靴を履き、白いタオルを頭に巻いて、お寿司屋さんの如く威勢良く振る舞う店員さんが額に汗して必死の形相。その働く姿は当時、中学生だった小生にとっては畏怖の念を抱かずにはいられなかったことを記憶しています。でもね、初めて出逢ったそ