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椿三十郎★★★★椿三十郎Amazon(アマゾン)1962年1月1日公開/モノクロシネスコ/96分/東宝・黒澤プロ/製作田中友幸、菊島隆三脚本菊島隆三、小国英雄、黒澤明監督黒澤明撮影小泉福造、斎藤孝雄音楽佐藤勝美術村木与四郎出演-三船敏郎・仲代達矢・加山雄三・入江たか子・団令子・清水将夫・志村喬・藤原釜足・小林桂樹・伊藤雄之助・平田昭彦・田中邦衛・土屋嘉男・久保明・太刀川寛前作「用心棒」から7ヶ月後に公開された黒澤の新作。「用心棒」の好評を得ての続編
『ある映画監督の生涯溝口健二の記録』新藤兼人著昭和五十年(1975年)四月二十日初版発行株式会社映人社溝口健二は明治三十一年(1898年)五月十六日に東京市に誕生した。昭和三十一年(1956年)八月二十四日、京都市において死去した。映画監督として数々の作品を発表した。演出や脚本については厳しかった。ハラスメントや虐めは強烈であったと伝えられている。傲慢さや臆病さを一切隠さなかったこともよく知られている。完全主義で非妥協の撮影を貫いた。映画が尊い藝術で
1月12日が命日・忌日の有名人・著名人1665年63歳没(?)ピエール・ド・フェルマーさん数学者フェルマーの最終定理1719年73歳没(?)ジョン・フラムスティードさん天文学者1666年と1668年の日食を正確に予言1909年満44歳没(虫垂炎)ヘルマン・ミンコフスキーさん数学者ミンコフスキー空間⇒『ヘルマン・ミンコフスキー(1864年6月22日生~1909年1月12日没、数学者)』1915年満62歳没(?)有坂成章さん銃器設計者、日本陸軍の中将三十
(記事中尊称略です)ある時期『化け猫女優』と言われた『入江たか子』中村錦之助の代表作『宮本武蔵』でお通役で注目された『入江若葉』は娘さんです。入江たか子は子爵の家に生まれいろいろな事情で映画界入り。美人女優として主演を演ることが多く長谷川一夫の東宝入社記念映画『藤十郎の恋』で相手役を務め『蛇姫様』前編を病で倒れ降板『原節子』が代役を務めましたが後編撮影で復帰し前編の原節子出演部分も再撮影されたいわくつきも・・・戦後人気も落ち目になり大映映画に移籍するその大
石井妙子「原節子の真実」斎藤忠夫「東宝行進曲」他から前回のつづきですこちらの記事は何年か前一度アップしたものですが少し手直しました1937年(昭和12)・7月『新しき土』のキャンペーンによるドイツ・フランス・アメリカの旅を終え横浜港に降り立った節子は早速、新聞記者に取り囲まれた「西洋では何に一番関心したか」の問いに節子はマレーネ・ディートリッヒに逢った感想を述べ「女優として立派な人格の持ち主であるという印象を受けた今後
「瀧の白糸(1933)」「瀧の白糸(1933)」全編キネマ旬報ベスト・テン日本映画第2位。当時大人気となったメロドラマ。原作:泉鏡花「義血侠血」脚本:東坊城恭長、増田真二監督:溝口健二キャスト:入江たか子:瀧の白糸=水島友岡田時彦:村越欣彌村田宏寿:南京出刃打菅井一郎:岩淵剛蔵見明凡太郎:新蔵滝鈴子:撫子浦辺粂子:お銀あらすじ:瀧の白糸は北陸一帯を巡業する見世物師の中でも、一際優れた水芸の大夫(たゆう)だった。或年の初夏、金沢
まごころ★★★1939年(昭14)8月10日公開/モノクロスタンダード/67分/製作-竹井諒原作-石坂洋次郎脚色・監督-成瀬巳喜男撮影-鈴木博音楽-服部正美術-中古智出演-入江たか子・高田稔・村瀬幸子・悦ちゃん・加藤照子・藤間房子・清川荘司前作「はたらく一家」から五ヶ月後に公開された成瀬新作。内務省の厳しい検閲下で撮られた作品だが、少女二人を中心に据えて素晴らしい映画となっている。小6の少女役「悦っちゃん」が可愛い。本名は江島瑠美で当時13歳。日活多摩川撮影所で
「禍福」前後編★★★1937年10月1日/11月11日公開/前篇78分・後篇79分/東宝・入江高田ユニット/原作-菊池寛脚色-岩崎文隆監督-成瀬巳喜男撮影-鈴木博装置-北猛夫音楽-伊藤昇出演-入江たか子・高田稔・竹久千恵子・逢初夢子・大川平八郎・丸山定夫・清川玉枝・北林谷栄・清川虹子当時の大スター、入江たか子と高田稔主演の前後編の大作。社名をPCLから東宝に変更、入江と高田のプロダクションとの共同製作となっている。内容は外交官である高田と入江は恋人同士で結婚を
女人哀愁★★★1937年(昭12)1月21日公開/74分/モノクロ/PCL・入江プロ原作-成瀬巳喜男脚本-成瀬巳喜男・田中千禾夫監督-成瀬巳喜男撮影-三浦光雄美術-戸塚正夫音楽-江口夜詩出演-入江たか子・佐伯秀男・堤真佐子・北沢彪・大川平八郎・清川玉枝前作「朝の並木路」から約4ヶ月後の公開。PCL移籍後、2ヶ月毎の新作だったから少しペースが落ち着いてきた。テーマは3年前に公開された「限りなき舗道」とよく似ている。入江たか子演ずる古風な娘が、お見合いで名家の家に嫁入
瀧の白糸★★★★瀧の白糸(活弁入り)Amazon(アマゾン)1933年(昭和8)公開/98分モノクロ無声・スタンダード/製作-入江プロ/配給-新興キネマ原作泉鏡花「義血侠血」脚本東坊城恭長、増田真二、館岡鎌之助監督溝口健二撮影三木茂出演-入江たか子・岡田時彦・菅井一郎・浦辺粂子・見明凡太郎溝口健二35歳の監督作。無声映画時代の溝口のピークの作品と呼ばれている。同年のキネマ旬報ベストテン第二位に選出、第一位は小津安二郎の「出来ごこ
『青空天使』映画61分版トーキー白黒昭和二十五年(1950年)五月二十日公開製作国日本製作言語日本語製作太泉出演美空ひばり(マリ子)花菱アチャコ(安吉)ばんじゅん(日野原)清川虹子(安吉の妻)横山エンタツ入江たか子(母美也子)☆ばんじゅん→伴淳三郎☆監督斎藤寅次郎☆平成十六年(2004)九月二十五日祇園会館京都映画祭にて鑑賞平成二十七年(2015年)一月一日発表記事・
氷川丸の記事が途中なのですが、国防婦人会の写真を大量にゲットしてしまったのでその記事です。「大日本國防婦人會」というのが正式名称なのか?↓のボールペンと比べると分かるが、小さな写真。7㎝×9㎝一体どういうものなのか?不明。活動のPRなのか。割烹着着てる写真ばかりではなく、華やかな格好が多い。絹代ちゃんは割烹着着て、日の丸の旗振って、というのが絵になる。まあ、工場に託児所作って、家庭の奥さんたちに飛行機作らせていたアメリカ合衆国相手にこれでは勝てない、という
『青空天使』映画61分版トーキー白黒昭和二十五年(1950年)五月二十日公開製作国日本製作言語日本語製作太泉出演美空ひばり(マリ子)花菱アチャコ(安吉)ばんじゅん(日野原)清川虹子(安吉の妻)横山エンタツ入江たか子(母美也子)☆ばんじゅん→伴淳三郎☆監督斎藤寅次郎☆平成十六年(2004)九月二十五日祇園会館京都映画祭にて鑑賞平成二十七年(2015年)一月一日記事を再編し
晴れた木曜日。いい天気ですが、寒い。この寒さは明日まで続くみたいで、なんだか明日の朝は雪マークがついているぞ。困る。うちの梅は日陰にあるのが問題だな。さて、そんなわけで木曜日。寒いけど一日ガンバロー。戦争反対---最近お気に入りのネコ写真・動画ある?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしようネコ動画?こんなの。:-P撮影が素晴らしい。今日は「ニャン(2)ニャン(2)ニャン(2)」の語呂合わせで「猫の日」。もちろん「竹島の日」でもあります。
ご存じでしょうか、昔、化け猫映画が大ヒットしました。面白くて怖くて夢中になりましたね。でも猫の日、どこの局もBSも、入江たか子の化け猫映画をやりません、問題があるんでしょうね。TSUTAYAにはVHSテープで化け猫映画はありました。だから、猫はイヤだ、見るのもイヤだ、となりに越してきたらもっとイヤだ、とは、なりません。でもなぜだろ、僕は猫に好かれる、野良に好かれる、餌付けもしてないのに。猫の日、怪猫伝をもう一度観てみたい。
大映の怪猫シリーズ第4作。中村座の桧舞台に立つことが出来た女歌舞伎の座頭市川仙女は連日大入の大評判だったが、中村座に顔を利かせた料亭うた川の女将お粂は、妹の阪東染若を座頭に据えるべく仙女への嫌がらせを企てていた。中村座の大道具頭を抱き込んで花道に細工して怪我での降板を狙うが、仙女は怯まず舞台に立ち続けた。すると打ち上げの席で、お粂は仙女に難癖つけ始め皆の前で罵倒、杯を投げつけ彼女の顔に傷をつけた。さらに仙女の弟子の市川登女次に、裏切り者だとは気付かれていない大道具頭を
1995年に肺炎のため83歳で死去した、映画女優の入江たか子さんを、趣味の姓名判断で、占ってみました。入江さんには、家族縁や病難に注意。地位や財産を得る。不和に注意。苦労や困難を乗り越える。晩年は要注意。変化に注意。といった暗示があります。引き続き入江たか子さんの本名、東坊城英子さんを、趣味の姓名判断で、占ってみました。東坊城さんには、家族縁や失敗に注意。地位や財産を得るが、結婚運や家庭運に注意。非難されたり、災難に遭う事もある。成功するが、極端な衰運の危機もある。五行の三才配置は、吉。
ブログに書きたい映画がたまってきたので、続けて書かしていただきますね。8月15日に『ホタル』(2001年)を観て――それから20世紀の戦争についての映画をさらに観ようと思い、第二次世界大戦中に軍需工場で働く女子挺身隊の少女たちを描いた黒澤明監督の作品を観ました。一番美しく解説「姿三四郎」に続く黒澤明監督第2作目。第二次大戦の最中の1944年に製作された、時代背景色の濃い作品。学徒動員により勤労奉仕に従事する女子挺身隊の姿を、ひとりひ
前回『蛇姫様』を紹介しましたが最初の映画化にまつわる話を・・・この映画は1940年に公開され大評判に。時代劇の名匠・衣笠貞之助が松竹から東宝入りしその第1回作品(前編・後編)として企画されました。物語発端の中心人物、琴姫(蛇姫様)は当時人気女優の入江たか子に決まりました。しかし、配役の発表、スチール撮影も終了したとき、入江たか子が突然発病入院してしまいます。そこで、東宝側は、新人女優『原節子』を代役に立てます。大物女優の起用を考えていた衣笠貞之助も会社の意向にしぶしぶ同
「最大で最後の事件に全力で取り組む人たち」2
1983年6月20日有楽町東商ホール。すべてのはじまりはこの日だった。映画「時をかける少女」の試写会に当選。すでに角川の新人女優原田知世の存在は知っていた。先行して放送されたテレビドラマ「セーラー服と機関銃」で主演デビュー、さらに続く「ねらわれた学園」でも主人公を演じ、いよいよ満を持しての映画デビュー作品だった。大林宣彦監督のことはもちろん知っていた。話題になった商業映画デビュー作「HOUSE/ハウス」から注目されていたし、先に公開された薬師丸ひろ子主演「ねらわれた学
作品についてhttps://cinema.pia.co.jp/title/23132/https://filmarks.com/movies/31872↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。・監督:溝口健二・弁士:松田春翠・白糸:入江たか子金沢の水芸の太夫・村越欣弥馬車の馬丁法律の学生馬丁の苦学生:欣弥に好意を感じた白糸は仕送りを申し出、欣弥に上京を勧めた。仕送りを工面するなりゆきで白糸は、高利貸しを刺し殺してしまった。
大映の化け猫映画その2は、人形浄瑠璃「鏡山」が題材。有馬頼貴の側室おこよの方は、八百屋の娘おたきの方に殿の寵愛を奪われると思い嫉妬しては、皆で意地悪三昧。おたきは愛猫タマの粗相を激怒され次は殺すと恫喝されて、泣く泣く屋敷から首に鈴をつけてあげて追い出してやった。ある日、奥女中の武芸大会があり、おこよは腕自慢の女中岩波に、おたきを指名させ殿の前で散々に打ち据えさせた。気は晴れたが殿の不興を買い、ますます意地悪を繰返すおこよに対し心の折れたおたきは、殿に暇乞いを願い出た。
大映の怪猫シリーズ第5作。鶴屋南北の「独道中五十三駅」を元にしたらしい。岡崎藩の藩主本多三河守が老中に任ぜられ将軍家に御礼の品を献上する、ということで本多家秘蔵の墨染茶碗を国許より取り寄せることになり、家老鳴海十兵衛の娘、浪路と婚約者で藩随一の遣い手、南三次郎を抜擢した。この浪路、すずという黒猫を大切に飼っていた。一方その場で不正を暴かれ、留守居役を解かれ謹慎処分となった大高伝蔵は、不正を摘発した鳴海十兵衛に対し返報すべく、江戸への道中で墨染茶碗を強奪すること
台風接近中だけれどまだ晴れている月曜日。今日の夕方から雨が降るとか降らないとか。昼間は暑くなるらしいです。ちょっと憂鬱。この圧迫するような強い陽射しが照りつける暑い中に野外でオリンピックを開催するというのは無謀なことですが、マリンスポーツだってケッコウ辛いのです。真夏の油照りの下でのディンギーレースでは熱中症にならないように海水を頭にかけながら競技を続けたものです。海の上は日陰がないですからねぇ。そのディンギーレースですが、今回のオリンピックではNTTがいろいろと工夫して競技中の
『ある映画監督の生涯溝口健二の記録』スクリーン上映タイトル『ある映画監督の生涯私家版溝口健二の記録』(銀幕に二重鍵括弧無し)映画トーキー150分カラー・白黒昭和五十年(1975年)五月二十四日公開製作国日本製作言語日本語製作近代映画協会配給ATG資料キネマ旬報キネマ旬報社日本映画発達史田中純一郎著溝口健二というおのこ津村秀夫著溝口健二の人と芸術依田義賢著映画時代文芸春秋社映画脚本京屋襟店田中栄三著近代映画劇脚本選集聚芳
〜巨悪を潰せ!スーパー三船敏郎パワー全・開ッ!!〜気づけば、もう2月である。日が長くなりましたな。あと3ヶ月で無事、30を突破いたします…(´Д`)そんでもって、人生、何となく無事順調に詰んできているというね…。もうね、25過ぎた辺りから毎年誕生日来るのが嫌で嫌で…。本当はブログなんか書いている暇はないんですが、こんな場末のブログでも、一応の日々の気晴らしみたいにはなっているのでね汗というわけで、本当は誕生日月に記念で挙げようと思ったんですが、なんせ祖父譲りの超せっかちな性分なもん
『ある映画監督の生涯溝口健二の記録』。ドキュメンタリー・バイ・新藤兼人(汗)。どこまでも生真面目な新藤兼人がきっちりとドキュメンタリーを撮る。溝口へのリスペクトを感じない訳ではもちろんない。でもどこかで醒めた冷徹な視点。当時の科学実験教材風。当時の「今じゃなきゃ収録できない」という焦燥。ほかにやる人もなく。やらざるを得ず。考古学的映像資料。そして今やその通りになった。監督した新藤自身がすでに鬼籍に入って久しい。綺羅星の如し。「日本映画」レジェンド、レガシー達のオンパレ
「一番美しく」一番美しくプレビュー(1)一番美しく(プレビュー)太平洋戦争も末期に近い昭和十九年、若い女性達は挺身隊の名で軍需工場で働いていた。精密兵器のレンズ工場では渡辺ツルら数十人の女性が寝食を共にして頑張っていた。成績は着実に伸びていったが、次第に疲労の色を隠せなくなっていった。同時に些細な事からいさかいも起こるようになり和は乱れていく・・・・・・。黒澤作品には珍しい若...www.youtube.com一番美しくプレビュー(2)一番美しく(The
https://youtu.be/AsvlKu9SiIIどうも。入江たか子さんは、俺にとっては歴史上の人物です。昭和終り頃の映画出演には間に合っているんだけど意識したこともなかったです。「亡霊怪猫屋敷」というタイトルからもわかるように、『化け猫女優』として一世を風靡した、という映画史的な存在でした。俺がしってたのは、それだけ。ところが、彼女の本質はそこじゃなかったんです。昭和初期に銀幕デビューするとたちまちに売れっ子女優になった理由・・・それは、彼女が華族出身のまさに令嬢だった