「大切な物は失った後、その価値に気付く」「後悔、先に立たず」あれほど物が溢れていた部屋をきれいにした。まるで別の部屋みたいだ。半年前までは確かにこの部屋には2人で住んでいた。でも、今は1人だ。人が人を救うとか、人が人を助けるなんていうのは、本来おこがましい事なんだろうな。君がこの部屋から居なくなってからは急に毎日がつまらなくなったよ。あんなに楽しかったのに……あんなに嬉しかったのに……君は何も言わずにこの世を去った。遺書さえ残さずに。君がそんなに苦しんでいたのに気付かなかったなんて、僕は何をして