君と出逢った日も、こんな暑い日だった。僕と君は全く違う目的でこの熱帯雨林へと足を踏み入れた。お互い、何を探していたのかな?そして、何が欲しかったのかな?熱帯雨林だから、当然気温は高い。でも、日本の様なジトッとした蒸し暑さじゃない。もっとカラッとしている。地面は50度に迫る暑さ。でも、標高が上がると半袖ではヒヤッとするほど冷え込んで。その気温差で樹冠には霧が立ち込めている。汗ばんで、むせ返るような熱気と突然に降ってくるスコール。迷路の様に入り組んだ熱帯雨林の中で僕と君はどうしていいか分からずにただ