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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第63回試験・一般知識(a)一般に台風が発生するのは、主に海面水温が26℃~27℃の海域です。台風が発生するためにはそのエネルギー源として、暖かい海面から供給される水蒸気が凝結する際に放出される潜熱が必要となります。なお、「一般気象学」p232の図8.23「1979年から1988年に発生した顕著な熱帯低気圧の経路」を見ますと、北緯5°以南の赤道付近では、台風がほとんど発生していないことがわかります。このことについてもよく問われますの
こんばんは。今回は、図10(上)の西郷の時系列図を用いて(3)の結果に着目しながら渦中心の最接近前に風速の最大が現れた12時10分に渦の中心は西郷の「北側」または「南側」のどちら側にあるか解答し、その理由も述べよ、という内容です。12時10分に風速が極大になっていることと12時10分の風向を基に(3)の結果からどう理由を導き出すのか、次回、一緒に考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験2・問3(4)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用していま
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験2・問3まず、表の①〜⑥を明らかにするために図を描いてみます。ここで問題文の最後に、「ただし、風は傾度風であるものとする。」という文言がありますが、これは換言しますと、「摩擦力は考えなくてよい。」とも解釈されますので、円形等圧線に沿う形で風が反時計回りに吹いているものと考えよい、ということになります。(北西側)①④渦が地点Xの北西側にあるときは、地点Xの風向は南西となり、南風成分は①正、西風成分は④正
こんばんは。今回は、一般論として季節風等の一般風が吹いていないときの、渦に伴う風について考察するという問題で、ある地点Xにおける、反時計回りの渦に伴う風を、南風成分と西風成分に分けて考え、例えば渦が地点Xの南西側にあるときは、地点Xの風向は南東となり南風成分は「正」、西風成分は「負」というように、下の表の①~⑥を穴埋めせよ、という内容です。一般論とありますので、実際に図を描いてみてどうなのか求めてみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験2・問3
このブログに掲載する気象予報士試験問題は、事前に(財)気象業務支援センターにブログへの掲載を確認し、ホームページで公開されている試験問題、または本試験の試験問題を使用しています。問題の答え・解答方法については(財)気象業務支援センターとは全く無関係で私個人の責任により掲載しています。今日は問3(3)を考えていきます。問題文に「図10」とあるのでそれに関する問題かと思いきや、なんとこの問題、提供されている図を全く使わないで解く問題です。2行目に「この項目(3)では一般論として
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第47回試験・一般知識(a)はじめに、地点Aと地点Bとで傾度風が同じであるときの遠心力を比較してみます。遠心力はV2/rで表すことができます。Vは風速、rは中心からの距離すなわち半径となります。2地点とも風速Vは同じということですから、あとは距離を見てみますと、地点AはR(km)、地点Bは2R(km)となっています。そこで式に当てはめてみますと、地点AはV2/R、地点BはV2/2Rとなり、地点Aの方が分母が小さいですので遠心力
こんばんは。今回の一般知識は、大気の力学から、北半球の高気圧について、等圧線が同心円状に並んでいるとする模式図を用いて、高気圧中心から東にRkm離れた地点Aと、2Rkm離れた地点Bの傾度風について述べた(a)(b)(c)の文の内容の正誤を判断する内容です。遠心力、気圧傾度力、コリオリ力の両地点の大小はどうなのか復習してみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第47回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。3日分の考察
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験。一般知識今回は、本文を読みながら、下線部の正誤について考えてみます。まず、「傾度風平衡にあるこの低気圧においては(a)気圧傾度力がコリオリ力と遠心力の和と釣り合っている。」とあります。問題の図は低気圧の例ですが、等圧線が円形をなしている場合には風はどのような風が吹くかを考えてみますと、下の図で中心ほど周囲より気圧が低くなっている低気圧と、気圧が高くなっている高気圧の2通りがあり、風は等圧線に対して平行に吹くのです
こんばんは。今回の一般知識は、軸対称の気圧分布・風速分布を持つ低気圧の中心とその周辺の気温および気圧の分布を、高度1000mから2000mの範囲で模式的に示した図を使って、低気圧に伴う風と気圧について述べられた本文中の下線部の正誤を判断する内容の問題です。傾度風平衡および静力学平衡とは何か、問題を通して次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。10月1日分の考察編は次回更
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・専門知識今回は、台風の一般的な特徴について述べた文の正誤を判断する内容の問題です。早速(a)から見ていきます。(a)まず初めは、台風の中心付近の気温について、「一般気象学」p237図8.29「1964年10月1日、飛行機観測によるハリケーン・ヒルダ(Hilda)の気温偏差の鉛直断面図」を見ながら考えてみます。図によりますと、台風の中心付近は、海面高度から対流圏界面付近まで周囲の大気より気温が高い特徴が見
こんばんは〜実家から仕送りが届いたので開けたらお菓子ばっかで笑ってしまったねうです!大好きなモロッコヨーグルトが入っていたのに食べる木のスプーンが無くてびっくりです。昨日の番外編、なんか長くなってキモイ文章でしたね!ごめんなさい!また番外編のネタにできるものがあったらしたいですね!今日はまた何も無い日でした!わーいわーい。自粛自粛〜。家から出たい。車から1歩も出ずにドライブに行きたい。これは許されるのか?気象予報士の勉強もしました。今日は傾度風です。計算は得意なの
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・一般知識(a)本文に沿って(a)から順に考えてみます。等圧線が等間隔で低気圧の中心の周りを同心円状に囲んでいる場合を考える。ということで、この状況を模式図にしてみました。図にありますように、低気圧周辺のある地点における傾度風の風向は、地衡風と同様に等圧線に沿った方向に吹きます。北半球では反時計回りになります。したがって、下線部の内容は正しいということになります。(b)一方、傾度風の風速は、同じ地点の地衡風に比
こんばんは。今回の一般知識は大気の力学の問題から、低気圧周辺の地衡風と傾度風について述べた文の下線部の正誤について次回一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・一般知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。16日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第22回試験・一般知識(受験時代のノートより)(a)まず、北半球における高気圧に伴う傾度風平衡について、簡単な図にしますと受験時代のノートの右上の図のようになります。空気塊が半径rの円周上を定常的に運動しているものとしますと、内側にはコリオリ力fV、外側には気圧傾度力(水平気圧傾度力)Pnと遠心力が釣り合っていることを表しています。すなわち、Pn+V2/r=fV…①式と表されます。したがって、下線部の「水平気圧傾度力
こんばんは。今回は、大気の力学から、傾度風についての問題を採りあげました。この問題の(b)は難しいかもしれませんが次回、一緒に考えてみたいと思います。第22回試験・一般知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて使用しています。9日分の考察編は次回更新の予定です。
こんにちは。いまあつです。今回は、これまでに説明してきた、風の吹き方についての復習です。1.等圧線が直線の場合に吹く風(地衡風)気圧傾度力とコリオリの力が釣り合って風が吹きます。北半球では、高圧側を右に見て吹きます。2.低気圧や高気圧の中心付近のように、等圧線が曲がっている場合に吹く風(傾度風)気圧傾度力とコリオリの力と遠心力が釣り合って風が吹きます。高気圧・・・[気圧傾度力]+[遠心力]=[コリオリの力]低気圧・・・[気圧傾度力]=[コリオリの力]+
こんにちは。いまあつです。今回は、等圧線が円形のときに吹く風(傾度風)と、竜巻の風(旋衡風)を説明します。<復習>等圧線がほぼ直線状で平行な場合の風は、等圧線に対して平行に、(北半球では)高圧側を右に見て吹きます。地表付近では摩擦力が働くため、等圧線を斜めに横切って低圧側に吹きます。このときの風は、気圧傾度力とコリオリの力が釣り合って吹いています。このような風を地衡風といいます。等圧線が円形の場合の風(傾度風)重要度:高高気圧や低気圧の中心付近のように、
こんにちは。いまあつです。今回は、風が吹くときに関係する力と、風の分類について説明します。風が吹くときに関係する力は、以下の通りです。1.気圧傾度力https://ameblo.jp/imayohou/entry-12487332206.html・気圧差が原因で生じる力です。・気圧傾度力の大きさは、気圧傾度(水平方向の気圧の傾き)に比例します。・気圧の高い方から低い方に向かって働きます。2.コリオリの力https://ameblo.jp/imayohou/en
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・一般知識(a)(受験時代のノートより第24回試験・一般知識・問6)本文の内容を、毎度下手で恐縮の受験時代のノートの図で示してみました。地衡風とは、本文にあります通り、気圧傾度力(Pn)とコリオリ力(fv)が釣り合っているときに吹く風(V)のことをいいます。Lは低気圧側、Hは高気圧側としています。上空では、左側の図のように、地衡風が卓越した状態になっていますが、地表付近になりますと、右の
こんばんは。10月に入りましたが、今週5日(金)は第50回試験の合格発表ですね。志をもって努力を重ねて試験に臨まれた方のお一人でも多くが合格できますようお祈り申し上げます。さて、今回は、大気の力学から、大気に働く力と風、特に地衡風と傾度風についての知識を問う問題を次回、一緒に考えてみたいと思います。第50回試験・一般知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて使用しています。考察編は2日23時更新の予定です。
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。第7回試験・専門知識①台風のように、等圧線が円形の場合にどのような風が吹くか考えてみます。地衡風では、等圧線が直線で気圧分布が平行な場合を考えましたが、等圧線が曲率をもつ、つまりカーブしているとき、台風を含む低気圧性循環の中心方向には気圧傾度力、外側にはコリオリ力に加えて遠心力という外向きの力も加わって釣り合うことになります。このときに吹く風を傾度風とよんでいます。傾度風では風が地衡風同様、等圧線に平行に吹きますが、さ
おはようございます。昨夜からの雪で大変な方が多いと思います。気をつけていきましょう!今回は、【水平方向の風】について、要点をまとめました。水平方向の風と、その風に働いている「力」は、下図になります。・風向き:北半球では、高気圧が時計回り、低気圧が反時計回りです。(覚えましょう!)・遠心力:回転する風の外向きに働きます。(図のように、どれも同じ方向に働きます。)・気圧傾度力:気圧の高い方⇒低い方に働きます。・コリオリ力:気圧傾度力の反対側に働きます。
1月19日午前11時の東京の空は白色で塊状の「巻積雲・Cirrocumulus/Cc」や「積雲・Cumulus/Cu」と白色で層状の「巻層雲・Cirrostratus/Cs」に覆われていて8分雲量「4」の「晴れ」と判断できそうですね。気象庁発表の午前9時の天気図を見ると「西高東低」の気圧配置で今日1日は乾燥した寒さとなり晴れていそうな印象を受けますね。(これは学習予報のため予想ではなく印象を伝えています)傾度風は低気圧においては気圧傾度力=コリオリの力+遠心
こんばんは。期日前投票に行っときゃよかったなぁ~、なんて思いながら、投票を済ませてきたところで、問題を考えてみたいと思います。(a)発達した台風の中心付近の気温についての問いです。一般的に発達した台風では中心部に雲のほとんどない領域が現れてきます。いわゆる台風の眼とよばれているものです。一方、その周囲には非常に発達した積乱雲が取り囲んでいます。これを眼の壁雲(アイウォール)とよんでいます。眼の壁雲の中では強い上昇流となっていて、それに伴い海上から供給される水蒸
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(a)はじめに、地点Aと地点Bとで傾度風が同じであるときの遠心力を比較してみます。遠心力はV2/rで表すことができます。Vは風速、rは中心からの距離すなわち半径となります。2地点とも風速Vは同じということですから、あとは距離を見てみますと、地点AはR(km)、地点Bは2R(km)となっています。そこで式に当てはめてみますと、地点AはV2/R、地点BはV2/2Rとなり、地点Aの方が分母が小さいですので遠心力は地点Aの方が
こんばんは。合格発表後最初の問題編となります。僕は2年前の第43回試験で合格して気象予報士となりましたが、3年前の第41回試験で不合格になったときは、それまでの学科合格を一般・専門とも免除を失い、もうやめようかと思うほど酷く落ち込んでいました。でもそれまで積み重ねきたことを考えるとそれが水の泡となってしまうのはもっと嫌だったので、もう一度、そして今度はさらに自分を追い込んでやってやろう!!と決心したのはちょうど合格発表から2日後だったことを今でも覚えています。今回は傾度風につい