ブログ記事24件
腫瘍の性質について、○○○○○と診断名を付けられても実は異なる腫瘍の集合体で、○○○○○が主ということを意味する場合もあります。また薬物治療などを重ねると腫瘍が変化(悪性化)することがありますが(困った言葉「耐性」参照)、元々異なる性質の腫瘍が混在して効く効かないがあったのかもしれません。ドライバー遺伝子の解明により、ある希少がん(肉腫)ではバイオマーカーから薬物を選択するのが今後主流になるだろうと言われています。例として、TLSは免疫チェックポイント阻害薬等の、HRDはP
がんを臓器別ではなく異常があるドライバー遺伝子タイプで分類する流れに並行して、その遺伝子の稀なタイプが希少フラクションで、従来のがんとは治療の考え方も変わってきます。ーーいつもの遺伝子情報じゃない!例えばNTRK(困った言葉「分子標的薬」2参照)やALKのような遺伝子異常による希少フラクションでは、症例数が少なくてもこれを標的とした分子標的薬等で高い治療効果が期待できるといわれています。ただ保険適応のがん遺伝子パネル検査の機会が標準治療終了もしくは終了見込に限られてしま
ひと昔以上前、がん治療のドキュメンタリー番組を見ていたら薬投与によって悪性腫瘍(肺がんだったと思う)がほぼ消えた方が映し出されていました。薬の名は「分子標的薬」。そのときは「がんの万能な特効薬ができた」と安直に思い込んでいました。「分子標的薬」とは薬名というよりも広域カテゴリーで配下の薬がたくさんあり、それぞれの薬はがん細胞特有分子という超狭い標的を狙ったものです。まあ、万能とは正反対(笑)。そしてドライバー遺伝子(がん動向に直接的役割を果たすがんの原因遺伝子)を標的にするた
2019年の患者数は9万7000人を超え日本人女性の9人に1人が罹患すると言われている乳がん。伯母や友人など私の周りでも幅広い世代が乳がんと診断されています。長年がん医療の取材や啓発活動をしていますが乳がんの治療の選択肢も増えましたし、がんの遺伝子を調べる検査も本当に多様化しています。そんな中でアメリカでは2004年から始まり世界でも標準的に行われている、乳がんの再発リスクや化学療法の有効性を予測する検査が日本でもようやく保険適用されました先日、開催されたこの多遺伝子検査〈オンコタイプDX
オンライン診断ブームを経て、在宅でも病院でも進む個別化医療の未来オンライン診断ブームを経て、在宅でも病院でも進む個別化医療の未来|ForbesJAPAN公式サイト(フォーブスジャパン)2023年、世界はどのように変わっていくのか。ForbesJAPAN2月号では、日本、そして世界で活躍するさまざまな業界のNo.1に「100の質問」を投げかけた。国際情勢、テクノロジー、ビジネス、金融などの分野で今年の変化予想を大公開。...forbesjapan.com
QurAlis社、神経変性疾患のプレシジョンメディシンを推進するための8800万ドルの資金調達を完了3月9日リリースQurAlisCloses$88MillionSeriesBFinancingtoAdvancePrecisionMedicinesforNeurodegenerativeDiseases-QurAlisPressReleasequralis.comQurAlisCorporationは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、およびその他の神経
↓リンク【配信】goo世界初の「がん治療ワクチン」近く実現へmRNAで脳梗塞・心疾患治療も【まるっと!サタデー】日本人の2人に1人がかかるとされる「がん」。これを「予防する」のではなく「治療する」ワクチンが、2030年までに広く利用できるようになるだろうと、新型コロナウイルスの...news.goo.ne.jp・コロナが無ければもっと早く使用出来ていた・患者さん一人一人に設計される個別化ワクチン・副作用軽減への期待他こちらも最近メディアでよく取り上げられる話題です。が
みなさん、こんにちは事務局です先日「肺がん患者の声をとどけよう!!」とブログでご紹介したアンケートです。最後のお願いです。目標まであと少し!!もう、ご回答いただけましたでしょうか?今まで、時間のかかるアンケートが多かったように思いますが、このアンケートは「回答しやすく、時間もかからなかった」「わかりやすく、サクサク進んだ」との声をいただいています。今回アンケートをお願いしたいのは①非小細胞肺がんの患者さん②薬物療法を受けている又は過去に受けたことがある方です。
みなさん、こんにちは事務局ですふっと気が付くと秋が深まってきてるんですね。銀杏の香り、木々の色づき、11月下旬!の気温、寒暖差そしてきれいな冬野菜もお目見えです。おでんが恋しい・・一年で一番好きな季節▼肺がん患者が作る!トコトン患者応援マガジン肺がんBOOKVOL.7今年も発行することが出来ました!巻頭特集は「わたしなりの肺がんステージ4の歩き方」昨年、マンガ動画としてYouTubeチャンネルでアップした"患者の知らない"医師の心情~診断から治療まで~を漫画と
みなさん、こんにちは事務局です先日アンケートとお知らせいろいろの長ーいブログでご紹介したアンケートです。もう、ご回答いただけましたでしょうか?今回受けていただきたいのは①非小細胞肺がんの患者さん②薬物療法を受けている又は過去に受けたことがある方です。ワンステップではこれまでもYouTube等でゲノム医療や個別化医療についても発信してきました。こちらからの発信だけで、現状はどうなのか、受けることが出来ているのかがわかりません。肺がん患者の声をとどけよう~自分のため
【記事リンク↓】配信:ロイターメルク、モデルナと個別タイプのmRNAがんワクチンを共同開発へ米製薬大手メルクは12日、米バイオ医薬品大手モデルナのがんワクチン候補で、メッセンジャーRNA(mRNA)技術を使って患者1人1人に合わせて調整するタイプのワクチンを共同開発する道を選択した。共同販売も視野に入れる。モデルナへの前払い金は2億5000万ドル。jp.reuters.com【概要】・mRNA技術を使用し個別化がんワクチンを開発・対象はメラノーマ(悪性黒色腫)でICI「キイトルーダ」と
【記事リンク↓】配信:京都大学あらゆる固形がんを8種に分類するプログラムを開発―がん治療薬である免疫チェックポイント阻害剤の効果を事前予測―高松士朗医学研究科特定助教と松村謙臣近畿大学主任教授を中心とする研究グループは、約1万症例の固形がんのDNAデータから遺伝子変異の特徴を解析し、あらゆる固形がんを8種に分類する新たなプログラム「GS-PRACTICE」を開発しました。さらに、免疫チェックポイント阻害剤による治療を受けた固形がん患者のデータを解析し、この分類によって、免疫チェックポイン
こんばんは。広島大学病院乳腺外科木村優里です。先日、とあることから血液検査をする機会がありました皆さんもかかりつけの内科などで血液検査の機会はあると思いますが、今日はたまたま話題にのぼったので、HbA1cについてお話しようと思います本日も外来中に、とある患者さんに『糖尿病が心配なのでHbA1cも一緒にはかってください』とお願いされることがありました実はHbA1cのみでは糖尿病の診断基準は満たされません①早朝空腹時血糖値126mg/d
今日、5月25日(水)20:30〜20:45に、NHKEテレにおいて、きょうの健康という番組で、肺がん最新治療「遺伝子変異を狙い撃ち薬物治療」と題して、分子標的薬や個別化医療についての番組を放送します。興味のある方、ご覧下さい^^※今日の健康のスクショをお借りしました
本記事はこちら↓【海外がん医療情報様】個別化した血液検査で肺がん再発を予測肺がんの治療後に各患者に個別化した血液検査を行うことでがんの再発リスクが高い患者を特定できることをケンブリッジ大学の研究者が示した。キャンサーリサーチUKケンブリッジ研究所の研究者が用いた個別化血液検..www.cancerit.jp【抜粋】肺がんの治療後に各患者に個別化した血液検査を行うことでがんの再発リスクが高い患者を特定できることをケンブリッジ大学の研究者が示した。血中循環腫瘍DNA(ctDNA)と呼
2022年4月15日理化学研究所・東京大学・国立がん研究センター等の国際共同研究グループは、乳がん・卵巣がん・前立腺がん・膵がんの4がん種の発症リスクの上昇に関与する遺伝子(原因遺伝子)とされるBRCA1・BRCA2の両遺伝子(BRCA1/2遺伝子)の病的変異が、日本人の胃がん・食道がん・胆道がんの発症リスクも上昇させることを明らかにしました。※世界最大級の疾患バイオバンク(日本人集団27万人対象)である、バイオバンク・ジャパンのゲノムデータを約10万人解析。本研究成果により、BRC
リンクはこちら↓京大が2年後実用化へ打率10割!治療効果予測システムの実力|Dr.中川がんサバイバーの知恵耳寄りなニュースが報じられました。京大などのグループが進め...hc.nikkan-gendai.com2021.12.11週刊ゲンダイヘルスケア国家プロジェクトで進められている遺伝子パネル検査が徐々に成果を出しつつありますが、こちらはもっとダイレクトな方法で個々に最適な療法を選択出来るというもののようです。こちらの報を見た時、どうせ研究予算確保のために派手な花火を打っ
記事のリンクはこちらです↓スキルス胃がんの治療標的、腹水細胞の全ゲノム解析で同定|がん情報サイト「オンコロ」(oncolo.jp)オンコロ20210820・・・・・・・・・・抜粋・・・・・・・・・・国立がん研究センターは8月17日、スキルス胃がんにおける腹膜播種による腹水細胞の全ゲノム解析などから疾患特異的な遺伝子異常を同定し、モデルマウスに既存の分子標的薬を投与することでがん細胞の増殖抑制または腹膜播種の消失を確認したと発表した。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
記事のリンク↓FoundationOneLiquidCDxがんゲノムプロファイル、血液検体を用いた固形がんに対する国内初の包括的ゲノムプロファイリングとして発売|がん情報サイト「オンコロ」(oncolo.jp)オンコロ20210809・・・・・・・・・・抜粋・・・・・・・・・・中外製薬代表取締役社長CEOの奥田修氏は、「本日より血液検体によるCGPであFoundationOneLiquidCDxがんゲノムプロファイルの提供を開始できること大変嬉しく思います。本検査
記事のリンクはこちらです↓中外製薬、血液でがんの遺伝子検査2日から開始中外製薬は2日、患者の血液を使ってがん関連の遺伝子を解析する検査を開始したと発表した。1日に同検査が保険適用されたことを受けた対応。同社によると血液をもとに数百の遺伝子変異を検出する検査は国内初という。血液を検体として使えることで患者負担を軽減し、それぞれの患者に適した治療をする個別化医療の実現に役立つことが期待される。製品名「FoundationOneL…www.nikkei.com日本経済新聞20210802
なるほど…色々納得🤔「私だけの治療をください」某製薬会社さんには是非頑張って欲しいです。金融で言うところのファイナンシャルプランナーのような立場の人が医療の現場にいればいいのに…
なんと気づくとがん遺伝子パネル検査のスタートから既に半年過ぎてる「エキスパートパネル」の評価が日本臨床腫瘍学会で発表されてたよねがんゲノムプロファイリング検査(comprehensivegenomicprofilingtest、CGP)がんゲノム医療中核拠点病院拠点病院、連携病院の限定検査結果は中核拠点病院拠点病院で実施される専門家会議「エキスパートパネル」で検討『がんゲノム医療拠点病院』旅のさなかに発表されましたねがんゲノム医療拠点病院✨都立駒込病院やがん
こんばんは、シシィです!2日間に渡って開催されるがん患者会会議今年は初のオンライン開催で1日目が終了したよ。今日の講義は「がんゲノム医療」と「がん教育」。その中でもがんゲノム医療のリキッドバイオプシー(リキッド=液体、バイオプシー=生検)は革新的テクノロジーで今後主流になるだろうなと。細胞採る生検は、患者の体にも負担が掛かる。しかし血液や体液、尿や便、喀痰、食道擦過液等々は細胞診より負担は軽く、治療期間中に複数回採取可能だよね。というのは、がんはDNAの傷だけど治療中に
おはようございます昨日たまたまみたCM↓https://www.chugai-pharm.co.jp/brand/私だけの治療法をください。|中外製薬スペシャルサイト私だけの治療法をください。中外製薬スペシャルサイトはこちら。www.chugai-pharm.co.jpなんか響きました本当にそういう医療がほしい
『最新AIでがんの個別化医療に挑むNECが創薬事業に本格参入』|日本経済新聞電子版特集https://ps.nikkei.co.jp/leaders/interview/souyaku1908/ОтправленосiPhone
🌃訪問ありがとうございます生物種ごとにゲノムの長さは決まっていてその単位を塩基対(えんきつい)というが、ヒトのゲノムは約30億塩基対ある。遺伝子はその一部塩基対からなる。ヒトでは約2万5000個あるという。ゲノム情報の意味と価値という記事です。遺伝子とは、DNA配列のうち、主にたんぱく質の合成を担う情報を持つ部分をいい、それに対して、生物が持つDNA配列の総体をゲノムという。ゲノム上には遺伝子でない部分も膨大にある。そうした部分も生命現象において重要な働きに関わっているこ
※別記事を挟んでしまったので、こちらを現在時刻で再投稿します。ご訪問ありがとうございます。直前に、角舎先生の記事(オリゴメタの最新動向)をリブログさせていただきましたがJCOG会議(臨床試験関連の会議)の内容と乳癌治療が個別化医療(PrecisionMedicine)に進んでいる動向を、現場(大学病院)の乳腺専門医の先生が書いて下さっている貴重な記事をリブログさせていただきます。「患者さん一人ひとりの病気や特性、年齢、社会的背景などは、皆さんそれぞれ違って
こんばんは。広島大学病院乳腺外科木村です。まだまだ夜は冷え込み、私の周囲では風邪もはやっておりますが、皆様、季節の変わり目で体調を崩されていないでしょうか。この週末は、東京の国立がん研究センター中央病院にて開催されました、JCOG乳腺グループ会議に参加させて頂きました。JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)とは・・・がんに対する標準治療の確立と進歩を目的として様々な研究活動(多施設共同臨床試験)を行っています。日本の乳癌診療を率いる、御高名
今日は、お世話になっている病院が主宰する市民公開講座があり参加しました。テーマは、講演1「がんと遺伝」の最近の話題講演2「がんゲノム医療ってなに?」でした。がんゲノム医療とは、個人で異なる遺伝子をデータベース化し、自分に適した抗がん剤療法が探せる、個別化医療を目指すものと理解しました。自分の場合は、胃がんで胃を切除するのみ。抗がん剤も強い物を投薬することはないと思っています。しかし、がん患者会に参加して、抗がん剤の副作用や、薬の効果が出なかった話などをよく聞きます。