ブログ記事190件
2018.09.01一日一季語秋果(しゆうか)【秋―植物―三秋】「灯るや店の奥まで秋果積み」(井越芳子)1958年東京都清瀬市生まれ。1984年「畦」入会。1995年「青山」入会。2003年第一句集『木の匙』刊行。「青山」同人、俳人協会幹事、国際俳句交流協会会員【傍題季語】秋の果物【季語の説明】秋にとれる果物のこと。林檎、桃、栗、梨、葡萄など、果樹は秋に実るものが圧倒的に多く、果樹園などでは林檎狩や、葡
2018.08.31一日一季語川蜻蛉(かわとんぼ《かはとんぼ》)【夏―動物―三夏】影といふ色ありとせば川蜻蛉清水忠彦*2018.08.30栃木県にて清水,忠彦,1918-句集乾杯【傍題季語】おはぐろとんぼおはぐろかねつけ蜻蛉(かねつけとんぼ)【季語の説明】夏になると、林間の小川などに発生し、水辺を飛んでいるカワトンボ科の蜻蛉。六センチぐらいで種類は多い。よく見かけるのは雌雄ともに黒
2018.08.30一日一季語赤蜻蛉(あかとんぼ)【秋―動物―三秋】ラ・マンチャの男追ってる赤とんぼ香川昭子香川昭子(かがわあきこ)1951年生まれ。「船団の会」会員。【傍題季語】アカトンボ類の俗称で、一般には赤い蜻蛉のことを言う。幼虫は水田などのたまり水に棲む。初夏に成虫となり、羽化後まもなく主季語とんぼうあきつやんま赤蜻蛉(あかとんぼ)秋茜(あきあかね)麦藁とんぼ(むぎわらとんぼ)塩辛とんぼ(しおからとんぼ《し
2018.08.29一日一季語稲妻(いなずま《いなづま》)【秋―天文―初秋】いなづまや嘶(いなな)きあへる牧の馬木津柳芽*2018.08.26香川県にて木津柳芽(きづりゅうが)(1892-1970)「馬酔木」同人。東京生れの東京育ちの人白鷺抄沖積舎1987.11あさゆふ静和堂出版部1947葦生泰文堂昭和16白鷺抄三省堂昭15【傍題季語】
2018.08.28一日一季語秋扇(あきおうぎ《あきあふぎ》)【秋―生活―初秋】化野に置き忘れあり秋扇水野恒彦「槐岡崎句会」講師。昭和51年にロータリークラブ入会。岡崎支部長だった中村繁男氏の勧めで「ロータリー俳壇」に投句され、作品が特選に選ばれました。その後、「松籟岡崎俳句研究会」、矢作の「歯車句会」に参加、昭和56年琅玗入会、昭和58年俳人協会会員、平成3年槐俳句会に入会、「槐安集」に抜擢され、「文芸岡崎」の創刊号からの執筆者でもありま
2018.08.27一日一季語寒蟬(かんぜみ)【秋―動物―初秋】寒蝉や水に入るやう磴下りる佐藤喜孝あを代表・佐藤喜孝創刊2001年1月【傍題季語】主季語である、法師蝉(ほうしぜみ)の傍題季語のひとつが寒蝉(かんぜみ)【季語の説明】寒蝉(かんせん):「法師蝉(ほうしぜみ)」の漢名傍題。「つくつくぼうし」の通称でも。秋冷を覚える時季に鳴き始めるところから「寒」の字を冠して呼ばれる。類似季語寒蝉鳴く/かんせんなく初秋七十
2018.08.26一日一季語唐辛子(とうがらし、たうがらし)【秋―生活―三秋】風の夜の味噌汁に揉む鷹の爪朝妻力朝妻力(あさつまりき)句歴昭和52年「風」入会。澤木欣一、細見綾子、皆川盤水各師の指導を受くるも二年で挫折。平成元年「春耕」入会。勤務先に俳句同好会組織。同好会誌発行。平成13年、同好会誌を「雲の峰」と改題、結社化し主宰。句集「晩稲田」「伊吹嶺」。俳人協会幹事、大阪俳句史研究会理事【傍題季語】唐辛、南蛮、南蛮胡椒、鷹の爪、ピ
2018.08.25一日一季語泥鰌鍋どじょうなべ/どぢやうなべ【夏―生活―三夏】神輿まつまのどぜう汁すすりけり久保田万太郎*駒形どぜう浅草本店小説家で落語や歌舞伎分野を主とする評論家の安藤鶴夫、愛称・アンツル氏の句碑建立の文は以下のとおりです。久保田万太郎先生は市井の人を愛しとくにまたふるさとをおなじくする浅草ッ子を愛したここに駒形どぜう越後谷五代助七その生前の厚誼をしのんで先生をしたう情はまことに涙ぐましいものがあるが昭和四十
2018.08.24一日一季語【秋―生活―初秋】蔵出しやゆたかに醸す新酒の香伊東和子伊東和子[イトウカズコ]昭和26年9月20日生まれ。福島県いわき市出身。現在、茨城県北茨城市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)句集草を引く【傍題季語】今年酒、早稲酒、新走り、利酒、聞酒、新酒糟【季語の説明】その年の新米で醸造した酒
2018.08.23一日一季語処暑(しょしょ《しよしよ》)【秋―時候―初秋】海かけて処暑の白雨となりにけり鈴木しげを昭和17年(1942)2月6日東京都港区に生まれる昭和38年(1963)「末黒野」「鶴」へ投句昭和45年(1967)「鶴」同人平成25年(2013)5月波郷、友二、麥丘人のあとを継いで「鶴」主宰となる平成30年(2018)現在、俳人協会監事、日本文藝家協会会員句
2018.08.21一日一季語秋の声(あきのこえ《あきのこゑ》)【秋―天文―三秋】人去れば林泉(しま)のいづこも秋の声角田独峰角田独峰句集凍み谿牧羊社昭和51初版句集未完の森ぬかご社平成3年【傍題季語】秋声(しゅうせい《しうせい》)【季語の説明】秋になると風雨の音、葉擦れ、虫の音など、さまざまな物音の響きが敏感に、しみじみと感じられる。具体的な音だけでなく、心耳でとらえた
昨日(18日)はね癒しの場所から帰ってきてそのままFBのお友達辻村麻乃さんの俳句冊子「るん」の出版記念お食事会に出席楽しい時間を過ごさせて頂きましたFBでお友達になって何度か俳句大学の勉強会でお逢いして私の拙いブログシェアにいつもたくさんの優しいお言葉をかけてくれる優しい可愛い女性(*゚ー゚*)私の空の写真それから夕陽の写真を見てくれて「見上げ
2018.08.09一日一季語蝸牛(かたつむり)【夏―動物―三夏】思ひ出すまで眼を瞑り蝸牛六本和子*都内では、歴史案内などの道標にこのような図が描かれています。1911年大阪市生まれ。「馬酔木」「鶴」「万蕾ばんらい」創刊同人、「繪硝子」創刊同人。句集に76年「黄繭」、92年「藤袴」など。【傍題季語】蝸牛(かぎゅう《くわぎう》)ででむしでんでんむしまいまい【季語の説明】マイマイ目の有肺類で、陸生の巻貝。木や草に這
2018.08.07一日一季語烏瓜の花(からすうりのはな)【夏―植物―晩夏】なんでなのだらうと烏瓜の花大川ゆかり大川ゆかり第一句集『炎帝』(えんてい)ゆかりさんの最近の句は個性に益々磨きがかかり、感覚の若さに裏打ちされた豊かな詩性を感じる。(能村研三)2007.09.26刊行【季語の説明】ウリ科の蔓性多年草の花で、夏の夕暮れから、白いレースのような幻想的な花を開き、翌朝には完全に萎んでしまう。ウリ科の蔓性多年草。七・
8月4日、俳句大学投句欄に投句していた句が岡田耕治先生の一句鑑賞に選ばれた。7月27日の句が工藤惠先生に選ばれて、8日ぶりでの鑑賞であった。「母逝きし病院に立つ炎天下」である。岡田先生、有難うございます。昨日、8月4日は母の命日であった。命日の日に48年前に母が亡くなった九州中央病院を訪ねてみた。命日に九州中央病院を訪ねたのは初めてだった。当時は、九州中央病院は二階建ての白い建物であった。今は、建て変わり、8階建ての高層の病院に変わっている。母の亡くなった病室は一階だったよう
2018.08.06一日一季語蜻蛉(とんぼ)【秋―植物―初秋】空遠しとんぼが水輪つくるころ高畑浩平昭和12年9月15日生れ。昭和56年「雲母」入会。平成4年「雲母」終刊。平成5年「白露」創刊、同人。平成6年より18年までNHK学園俳句講座講師。平成9年句集『雲』刊行。平成12年第46回「角川俳句賞」受賞。平成14年第9回「白露賞」受賞。平成16年句集『水』刊行。平成21年より「白露賞」選考委員。平成24年句集『風』刊行。平成24年「白露
2018.08.05一日一季語蓮の花(はすのはな)【夏―植物―晩夏】白蓮の闇を脱ぎつつ膨らめり小枝秀穂女*2018年8月4日上野不忍池にて小枝秀穂女(こえだ・しゅうほじょ)「秀」主宰・2007年6月9日。箱根・仙石原の長安寺にて、句碑開きが行われた。句碑となった句は、山栗の笑うては落つ羅漢山秀穂女(やまぐりのわろうてはおつらかんやま)「秀」俳句会は、秀穂女先生のご高齢や体調不良の理由によりこの句碑除幕を記念として解散
7月29日、俳句大学投句欄に投句していた句が工藤恵先生の一句鑑賞に選ばれた。7月22日の句が工藤惠先生に選ばれて、7日ぶりでの鑑賞となった。「ひとこと」つまり、次点ではない鑑賞を工藤先生より初めて頂いた。「空港にグローブ持つ子夏休み」である。工藤先生、有難うございます。掲句は、羽田空港でグローブを持つ子を多く見かけた。中には、ミニキャッチボールに興じる子供たちもいた。キャッチボールを空港でしているところを句にするのは、顰蹙というものだろう。少し抑えめに句にしたことで、親と共に田
2018.08.02一日一季語落蝉(おちぜみ)【夏―動物―晩夏】落蝉に火の匂ひある掌波戸岡旭天頂(てんちょう)主宰/代表波戸岡旭師系能村登四郎平成11年、波戸岡旭が横浜で創刊。自然の中の自分・自分の中の自然を詠む遊心・遊目・活語による清新な句境をめざす【季語の説明】蝉は夏の季語「落蝉」は、寿命を終えて地面に落ちた蝉のことです。たいていは仰向けに落ちていて、死んでいるかと思うと、ジージー叫びながら
2018.07.31一日一季語葵(あおい《あふひ》)【夏―植物―仲夏】立葵唐箕(たうみ)の風を受けにけり松藤夏山松藤夏山(まつふじ・かざん、本名・一衛)1890年生1936年没昭和12年、龍星閣・刊「夏山句集」著者32歳~45歳(没年)の13年間の、588句を収めた遺句集がある。【傍題季語】花葵(はなあおい《はなあふひ》)銭葵(ぜにあおい《ぜにあふひ》)蜀葵(からあおい《からあふひ》)立葵(たちあおい《たちあふひ》)
2018.07.30一日一季語台風(たいふう)【秋―天候―仲秋】台風のそれたる沖に一巨船島谷征良昭和24年9月14日、廣島市生れ。「一葦」主宰。「風土」同人。國學院大學文學部卒。俳人協會理事。日本文藝家協會會員【傍題季語】颱風(たいふう)台風圏(たいふうけん)台風の眼(たいふうのめ)【季語の説明】「秋-天文」の季語南洋やフィリピン沖で発生北上する大きな空気の渦巻きで、中心付近の最大風速が毎秒一七・二メートル以上の熱帯性低気
2018.07.29一日一季語蠅(はえ《はへ》)【夏―動物―三夏】原稿紙蠅がとまれぬほど照れり渡邊白泉渡辺白泉(わたなべはくせん、1913年3月24日-1969年1月30日)東京出身の俳人。昭和初期の新興俳句運動において無季派(超季派)の俳人として活躍。「戦争が廊下の奥に立つてゐた」など、戦争の本質を鋭く突いた「銃後俳句」と呼ばれる無季俳句が特に知られる。本名威徳(たけのり)。「句と評論」の句会を通じて西東三鬼と親交を結ぶ。19
2018.07.28一日一季語捕虫網(ほちゅうあみ《ほちゆうあみ》)【夏―生活―三夏】雲のビスケット吸ふ少年の捕虫網河野薫河野薫さんは、「あざみ」誌の三代目の主宰で、伊丹三樹彦主宰の帯文によると、父上は河野南畦、母は河野多希女と俳人夫婦であったそうで、また、慶大俳句時代先輩柿本憲吉の薫陶を受けられたとのこと2015年文学の森ホームページ引用【傍題季語】捕虫網(ほちゅうもう《ほちゆうまう》)昆虫採集(こんちゅうさいしゅう《こんちゆうさい
2018.07.26一日一季語昼顔(ひるがお《ひるがほ》)【夏―植物―仲夏】昼顔の本気はすぐに解けて効く河西志帆河西志帆上田市蒼久保在住従姉に誘われ第一製薬社内句会「笹鳴」の門をたたいたのが俳句との出会い。その後、「京鹿子」「海程」「里」などに入会、一貫して「普段使っているやさしい言葉で深いものを詠みたい」と日々、感性を磨いている。2005年第46回口語俳句協会奨励賞「寒がる金魚」20句にて2009年第一句集「水を朗読するように」(「海
2018.07.25一日一季語玉葱(たまねぎ)【夏―植物―三夏】戦争をよけてとほりし玉葱よ八田木枯八田木枯(はったこがらし、1925年1月1日-2012年3月19日)は、日本の俳人。本名は日刈(ひかる、生誕時は光)。三重県津市に出生。実家は材木商。10代から「ホトトギス」に投句し、1941年より長谷川素逝、のち橋本鶏二に師事。戦後、貸本業や実家の材木商を営みながら句誌「ウキグサ」を主宰。1948年より山口誓子の「天狼」に発表して注目されるが、19
2018.07.24一日一季語河童忌(かっぱき《かつぱき》)【夏―行事―晩夏】河童忌や遠野の田水沸けるころ内海良太主宰のことば内海良太主宰「万象」は、「風」の終刊のあとを受け、平成十四年四月に創刊。終刊→後継→、創刊という、よくあるパターンの一つである。創刊主宰は滝沢伊代次、そのあと平成二十年から大坪景章が継ぎ、平成28年秋、創刊十五周年を機に大坪景章主宰が高齢のため退き、三代目を継いだ。【傍題季語】我鬼忌(がきき)龍之介忌(り
2018.07.23一日一季語夏(なつ)【夏―時候―三夏】わが朱夏の詩は水のごと光るべし酒井弘司酒井弘司(さかい・ひろし)さんは、昭和13年長野県生まれ、俳誌「朱夏」主宰、「海程」同人。平成二十年から二十五年の六年間の作品、三七二句を収録。前句集『谷風(こくふう)に次ぐ第8句集となる。ふらんす堂からは1997年に現代俳句文庫39『酒井弘司句集』、2000年に句集『地霊』を上梓されている。いまは相模原市の根小屋というところにお住まいである。
2018.07.20一日一季語踊(おどり《をどり》)【秋―生活―初秋】輪踊りの影のかさなる辻あかり池田光子昭和20年和歌山県生まれ。平成8年酒井章鬼・塚原哲両氏の指導を受ける。平成9年「風土」入会、神蔵器氏に師事。平成12年「風土」同人。平成15年第26回桂郎賞受賞。現在、俳人協会会員【傍題季語】盆踊(ぼんおどり《ぼんをどり》)踊子(おどりこ《をどりこ》)踊笠(おどりがさ《をどりがさ》)踊太鼓(おどりだいこ《をどりだいこ》)
2018.07.19一日一季語蝉の穴【夏―動物―初夏】子育ての日々の遠しよ蝉の穴池谷秀子池谷秀子(いけやひでこ)1949年9月28日生長崎生まれ平成十二年俳句を始める平成二十五年第二十八回俳壇賞受賞『よぢ登る』「青垣」所属【季語の説明】蝉の鳴いている森林で見る事ができる、木の根元に,沢山の穴。その正体は今年出てきたセミの幼虫によるものであろう。穴の中は空洞になっている。セミの幼虫が這い出した後の穴である。【例句
2018.07.18一日一季語炎昼(えんちゅう《えんちう》)【夏―時候―晩夏】一瞥をくれ炎昼の銃器店奥坂まや奥坂まや(おくざかまや、1950年7月16日-)は、俳人。本名、中山和子。東京都生まれ。立教大学文学部文化人類学専攻卒。1986年俳句結社「鷹」入会、藤田湘子に師事。1987年鷹新人賞、1989年鷹俳句賞、2003年鷹春秋賞。1995年第一句集『列柱』により第18回俳人協会新人賞を受賞。代表句に「地下街の列柱五月来たりけり」「