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2018.07.16一日一季語秋櫻子忌(しゅうおうしき《しうあうしき》)【夏―行事―晩夏】紫陽花忌色なき夢に目覚めけり徳田千鶴子徳田千鶴子水原秋櫻子を祖父にもち、2011年より「馬酔木」主宰を務める。2011年には創刊90周年を迎えた結社の伝統を受け継ぎつつ、現代に生きる女性の柔軟さを感じさせる作風。【傍題季語】喜雨亭忌(きうていき)紫陽花忌(あじさいき《あぢさゐき》)群青忌(ぐんじょうき《ぐんじやうき》)【季語の説
2018.07.15一日一季語盂蘭盆会(うらぼんえ《うらぼんゑ》)【秋―行事―初秋】盂蘭盆や大髷結ふて浦女房楠目橙黄子楠目橙黄子(くすめとうこうし、1889年(明治22年)5月4日-1940年(昭和15年)5月8日)は俳人。高知県高知市生まれ。本名は省介。間組に勤め、1936年朝鮮支店長。1909年ごろより句作。「ホトトギス」に投句。句集に『橙圃』(とうほ)。高浜虚子の朝鮮旅行、熊野旅行に同道した。「京城日報」俳壇の選者も務めた。
久々のブログ投稿である。一昨日の夕方のこと。帰宅しようとしていた19時36分に、西の空に夕焼け雲があった。綿菓子のような雲であった。これは、俳句にしなければと思いつつそのままになっていた。昨日、写真を見ながら俳句にしようと考えを巡らせていた。最初は、綿菓子のような雲にしようとしていたが、それでは陳腐過ぎる。調べてみると、綿菓子はアメリカのテネシー州で誕生したらしい。流れている雲は西から東へ向かっている。そうだ!綿菓子の雲はアメリカを目指しているのだ!「綿菓子の生まれ故郷へ夕焼
2018.07.14一日一季語胡瓜(きゅうり《きうり》)【夏―植物―三夏】三日月の匂ひ胡瓜の一二寸佐藤惣之助佐藤惣之助(さとうそうのすけ、1890年12月3日-1942年5月15日)は、日本の詩人、作詞家。神奈川県川崎市出身。佐藤紅緑に師事し俳句を学ぶ。1916年(大正5年)に最初の詩集である『正義の兜』を出版。翌年には、第2詩集である『狂へる歌』を出版。1933年(昭和8年)1月、妻の花枝が死去。同年、詩人萩原朔太郎の妹、萩原愛子(萩原アイ)と
2018.07.13一日一季語向日葵(ひまわり《ひまはり》)【夏―植物―晩夏】向日葵の花より雨の上がりたる今橋眞理子今橋眞里子(いまはしまりこ)昭和30年2月19日生昭和53年より作句。ホトトギス同人。人の心を動かすことのできる花鳥諷詠詩を詠み続けたい。(ホトトギス巻頭俳人紹介より引用)【傍題季語】【季語の分類一覧】日車(ひぐるま)日輪草(にちりんそう《にちりんさう》)天蓋花(てんがいばな)【季語の説明】北米原産のキク
2018.07.11一日一季語合歓の花(ねむのはな)【夏―植物―晩夏】合歓の花この世のような景色かな鳴戸奈菜鳴戸奈菜(なるとなな、1943年(昭和18年)-)は、俳人、英米文学者。本名・神谷くに子。朝鮮の京城府(現ソウル特別市)に生まれる。父鳴戸四風、祖父鳴戸馨舟も俳句を詠んだ。1976年、「琴座」(りらざ)に入会し永田耕衣に師事。1978年同誌同人(1997年に廃刊)。1979年、清水径子、中尾寿美子、江川一枝らと「らんの会」結成。199
2018.07.10一日一季語百日紅(さるすべり)【夏―植物―仲夏】芸妓名を門に掛けあり百日紅山本耀子*2018.07.08谷中にて山本耀子俳誌「火星」(山尾玉藻主宰)の同人。第一句集「絵襖」俳句に手を染めてから二十年余となります。(略)玉藻先生から、俳句の画竜点睛、即ち最後の眼目をどこに打つかを根気よく教えて頂きました。俳句への門は広く開いていて入るのは容易なことです。しかし一旦入ると泥濘に足を取られ二進も三進も行かなくなることしばしばで
2018.07.09一日一季語浴衣(ゆかた)【夏―生活―三夏】止まり木に祭浴衣の二三人行方克巳*2018.07.新宿小田急行方克巳(なめかたかつみ、1944年6月2日-)千葉県出身の俳人。1944年に八街町にて生まれる。1960年、母親の影響で短歌を作り始め、短歌・俳句の投稿をはじめる。1963年に千葉高等学校を卒業、1968年に慶應義塾大学文学部国文科を卒業。大学では慶應義塾大学俳句研究会に所属し、清崎敏郎に師事。1968年
久々の更新です。在宅作業の日を作るために四日間で一月分くらい飛び回ることに。まずは、友人の仕事の下調べを兼ねて雨の中群馬の榛名湖へ行きました。前にお店が余りない景観の美しい安中榛名には同行しましたが榛名湖は初めて。兎にも角にもわかさぎ定食。時間がずれていたので空いていてゆっくりできました。榛名富士も靄がかかっていましたが美しかったです。ボートが並んでいて可愛い。釣りがしたくなりました。そして近隣の竹久夢二のアトリエへ。私が座っているのは二階。高いところに立っているので一階からの景色も
2018.07.08一日一季語夏服(なつふく)【夏―生活―三夏】サマードレスの腕が伸びきり受話器とる河野多希女大正11年5月27日、横浜に生まれる。本名、豊子。昭和18年「獺祭」入会、河野南畦と結婚。21年「あざみ」創刊に参加30年、同人49年、あざみ賞受賞。平成5年、主宰を継承する。7年、南畦病没。現代俳句協会、俳人協会、横浜文芸懇話会会員【傍題季語】【季語の分類一覧】白服(しろふく)麻服(あさふく)サマードレス
2018.07.07一日一季語木槿(むくげ)【秋―植物―初秋】今際いまはとは音のあるらし夕木槿丸山海道*2018.07.03上野公園にて丸山海道(マルヤマカイドウ)昭和・平成期の俳人「京鹿子」主宰。生年大正13(1924)年4月17日没年平成11(1999)年4月30日経歴鈴鹿野風呂の二男として幼少より句作。昭和23年「京鹿子」復刊と共に編集に携わり、46年野風呂逝去後「京鹿子」主宰。同誌を全国有数の俳句結社誌に育
2018.07.06の入谷鬼子母神です2018.07.06一日一季語朝顔市(あさがおいち《あさがほいち》)【夏―行事―仲夏】朝顔市いま着きし荷を加へけり山崎ひさを*2016年の朝顔市昭和2年11月29日東京生まれ。「青山」主宰。俳人協会名誉会員。国際俳句協会常務理事。【句集】『歳華』『日吉台』『神南』『百人町』『続百人町』『龍土町』『青山抄』『新龍土町』【編著】『海外俳句紀行アメリカ』『秀句350選食』『蝸牛俳句文庫富安風生』【
2018.07.05一日一季語水着(みずぎ《みづぎ》)【夏―生活―晩夏】これはもう裸といへる水着かな大野朱香*2018.06池袋にて昭和30年東京生まれ。(2012年9月没)共立女子大学卒業後、銀行、出版社等を経て通信販売会社勤務。平成元年「童子」入会。同人。平成4年童子わらべ賞。平成5年童子賞。平成10年童子大賞。現代俳句協会、日本伝統俳句協会、国際俳句交流協会会員【傍題季語】海水着(かいすいぎ)水泳帽(すいえいぼう)
2018.07.04一日一季語七夕(たなばた)【秋―行事―初秋】七夕や渚を誰も歩み来ず遠藤若狭男遠藤若狭男(えんどうわかさお、1947年4月29日-)福井県生まれ。本名・喬。早稲田大学卒。俳誌『狩』同人[1]。鷹羽狩行に師事。1976年、小説集『檻の子供』を発表。2016年『人生百景松山足羽の世界』で日本詩歌句協会・日本詩歌句随筆大賞受賞。妻は歌人の大谷和子。【傍題季語】棚機(たなばた)棚機つ女(たなばたつめ)七夕祭(たな
2018.07.03一日一季語氷菓(ひょうか《ひようくわ》)【夏―生活―三夏】シャーベット明石の雨を避けながら須原和男俳人、英文学者、國學院大學名誉教授。1938年4月東京生まれ。1962年早稲田大学文学部英文科卒、1968年東京大学大学院文学研究科英文科博士課程満期退学、茨城大学教養部助教授、國學院大文学部英文科助教授、教授、2009年定年。1986年に「貂」入会、川崎展宏に師事、俳人協会幹事。【傍題季語】氷菓子(こおりがし《こ
2018.07.02一日一季語凌霄の花(のうぜんのはな)【夏―植物―晩夏】凌霄や雨を怺(こら)ふる近江富士八木林之助*2018.06.29新宿区役所前です八木林之助日本の俳人。東京都生まれ。石田波郷に師事。出版取次店重役。【傍題季語】凌霄花(のうぜん)凌霄(のうぜん)のうぜんかづら【季語の説明】ノウゼンカズラ科の蔓性落葉樹で、七~八月に橙色の漏斗状の花が咲く。花の先端は五裂して開き、直径六~七センチ
2018.07.01一日一季語祇園祭(ぎおんまつり《ぎをんまつり》)【夏―行事―晩夏】鉾紅し嫁に来し日の衿の色関戸靖子*ネットのフリー画像です祇園祭行きたい・・・1931年(昭和6年3月29日)滋賀長浜に生る。1948年坂本春甕に師事、下村槐太を知る。1953年「鶴」入会。第十六回風切賞受賞。1974年「泉」入会創刊同人。第一回飛石賞受賞。「声」主宰。俳人協会評議員【傍題季語】祇園会(ぎおんえ《ぎをんゑ》)祇園御霊会(ぎお
2018.06.30一日一季語青鷺(あおさぎ《あをさぎ》)【夏―動物―三夏】青鷺の叱つと鳴きつゝけふの月服部嵐雪*2018.06.24芝の愛宕神社にて服部嵐雪(はっとりらんせつ)承応3年(1654年)-宝永4年10月13日(1707年11月6日))江戸時代前期の俳諧師。幼名は久馬之助または久米之助、通称は孫之丞、彦兵衛など。別号は嵐亭治助、雪中庵、不白軒、寒蓼斎、寒蓼庵、玄峯堂、黄落庵など。淡路国三原郡小榎並村(現:兵庫県
2018.06.29一日一季語青嵐(あおあらし《あをあらし》)【夏―天候―三夏】青嵐おとうといもうと剥落す田中亜美田中亜美(たなかあみ、1970年10月8日-)明治大学文学部卒、新聞社勤務を経て、東京大学大学院人文社会系研究科修了。1998年、「海程」入会、金子兜太に師事。2001年、海程新人賞受賞。2006年、現代俳句新人賞。2010年、邑書林のアンソロジー『新撰21』に100句入集。「はつなつの櫂と思ひし腕かな」「いつ逢へば河いつ逢
2018.06.28一日一季語名越の祓(なごしのはらえ《なごしのはらへ》)【夏―行事―晩夏】たゞこゝろ門の流も御祓の夜加舎白雄加舎白雄(かやしらお)元文3年8月20日(1738年10月3日)-寛政3年9月13日(1791年10月10日))江戸時代の俳人。諱は吉春・競、通称は五郎吉、別号は昨鳥・春秋庵・白尾坊、露柱庵など多数。父の祖母方の姓をとって「平田忠次郎」と名乗ったこともある。与謝蕪村、大島蓼太などと共に中興五傑及び天明の六俳客の
2018.06.27一日一季語メロン【夏―植物―晩夏】夜行性の妻もメロンも大切に中村安伸中村安伸(なかむらやすのぶ、1971年-)は、俳人。奈良県生まれ。妻はフィギュアスケートなどを取材するライターの青嶋ひろの。10歳の頃より祖父の影響で俳句をはじめる。奈良学園高等学校、早稲田大学商学部卒業。1995年、超結社句会「もののふ会」に参加。翌年より金子兜太の『海程』に投句。2004年、『―俳句空間―豈』同人となり、歴史的仮名遣いに転向。2008
2018.06.26一日一季語青鬼灯(あおほおずき《あをほほづき》)【夏―植物―晩夏】上へ上へ青鬼灯が子を生める大橋敦子大橋敦子(おおはしあつこ、1924年4月18日-2014年2月21日)は、俳人。俳人大橋櫻坡子の長女として、母の生地福井県敦賀に生まれる。大阪府立清水谷高等女学校(現・大阪府立清水谷高等学校)卒。父に師事し、父没後の1972年、『雨月』の主宰を継承する。1979年句集『勾玉』で現代俳句女流賞受賞。『雨月』名誉主宰。俳人
2018.06.18一日一季語白粉花(おしろいばな)【夏―植物―三秋】白粉の花ぬつて見る娘かな小林一茶*2018.06.16港区六本木の路上小林一茶は、1763(宝暦13)年、長野県の北部、北国街道柏原宿(現信濃町)の農家に生まれ、本名を弥太郎といいました。20歳を過ぎたころには、俳句の道をめざすようになりました。一茶は、葛飾派三世の溝口素丸、二六庵小林竹阿、今日庵森田元夢らに師事して俳句を学びました。初め、い橋・菊明・亜堂ともなのりまし
2018.06.17一日一季語山法師の花(やまぼうしのはな《やまぼふしのはな》)【夏―植物―晩夏】山法師咲いて山向く風見鶏ながさく清江ながさく清江ながさくきよえ昭和3年3月27日静岡県生まれ。19年より慶大俳句会の人たちと作句を始める。46年「春燈」に入会し、安住敦に師事。53年第6回春燈賞受賞。60年「鷹」に同人参加。平成5年「春野」創刊同人として参加し、黛執に師事。13年「春燈」退会。同年「春野」副主宰となる
2018.06.16一日一季語青田(あおた《あをた》)【夏―地理―晩夏】大いなる風や青田の吹き窪み嶋田麻紀*2018.06.15外房線の車窓嶋田麻紀[シマダマキ]1944(昭和19)年11月2日茨城県に生まれる。1963年から1969年まで渡辺水巴門の菊池麻風宅から通学通勤。1968(昭和43)年「麻」創刊に参加し、麻風に師事。1972(昭和47)年麻評論賞。1975(昭和50)年麻俳句賞。俳人協会入会。俳人協会・日本現代詩歌文学館・国際俳
2018.06.15一日一季語父の日(ちちのひ)【夏―行事―仲夏】父の日の絆深むる無口かな秋葉雅治秋葉雅治1927年東京、日暮里生まれ。1950年早稲田大学政経学部卒業。(株)松坂屋上野店入社、同店の職場句会「紫翠会」に入り、長谷川かな女、篠田悌二郎、西垣脩(いずれも故人)の各氏を講師として学ぶ。とりわけ西垣師には1978年の急逝まで19年間にわたり指導を受けた。1987年「沖」入会。1995年「沖」同人。1998年第1句集『北回帰線』上梓。
2018.06.14一日一季語蚊(か)【夏―動物―三夏】一匹の蚊にふりまはされて気嫌がいい河西志帆河西志帆(かさいしほ)上田市蒼久保在住「海程」「京鹿子」「里」同人、現代俳句協会会員第一句集「水を朗読するように」一貫して「普段使っているやさしい言葉で深いものを詠みたい」と日々、感性を磨いている。【傍題季語】藪蚊(やぶか)縞蚊(しまか)蚊柱(かばしら)【季語の説明】カ科の昆虫の総称。雌には吸血性があり、なかには伝染病
2018.06.013一日一季語梅雨晴(つゆばれ)【夏―天文―仲夏】梅雨晴や暗礁も見えず油凪西山泊雲西山泊雲(にしやまはくうん1877年4月3日-1944年9月15日)は、兵庫県出身の俳人。本名亮三。竹田村(現丹波市)生。酒造家西山騰三の長男。弟は野村泊月で、泊月の紹介で高浜虚子に師事した。酒造業を継いだが、青年期には神経衰弱に陥り家出や自殺未遂を経験。また家業が不振となった折には、虚子がその醸造酒を「小鼓」と命名し、「ホトトギス」に何
2018.06.12一日一季語扇(おうぎ《あふぎ》)【夏―生活―三夏】天井扇の風圧混血家族寄る伊丹公子伊丹公子(いたみきみこ、1925年4月22日-2014年12月15日)は、日本の俳人、詩人。本名・岩田きみ子。俳人の伊丹三樹彦は夫、同じく俳人の伊丹啓子は長女。1946年、三樹彦に師事。同年、三樹彦編集・発行の同人誌「まるめろ」創刊。1949年、日野草城主宰の俳誌「青玄」が創刊され、「まるめろ」は合流。2005年の「青玄」解散
2018.06.11一日一季語鰺(あじ《あぢ》)【夏―動物―三夏】夕鯵の売り子のこゑのとほりたる酒井十八歩*2018.06.09築地場外市場酒井十八歩結社誌名赤松(あかまつ)主宰日本の心、日本の風土この佳きものを次代へ継承する一本の紐たらん。*文学の森ホームページ引用【傍題季語】真鰺(まあじ《まあぢ》)室鰺(むろあじ《むろあぢ》)夕鰺(ゆうあじ《ゆふあぢ》)【季語の説明】アジ科に属す