ブログ記事15件
『保吉の手帳から』を読み進めながら、「悠々自適の日々」的視点で感想を付していこうと思う。今回は、二つ目の「勇ましい守衛」である。作品は青字にて、感想は黒字にて示す。勇ましい守衛秋の末か冬の初か、その辺の記憶ははっきりしない。とにかく学校へ通かようのにオオヴァ・コオトをひっかける時分だった。午飯のテエブルについた時、ある若い武官教官が隣に坐っている保吉(やすきち)にこう云う最近の椿事を話した。――つい二三日前の深更、鉄盗人が二三人学校の裏手へ舟を着けた。それを発見した夜警中の守衛
『十円札』に続き、『保吉の手帳から』を読み進めながら、「悠々自適の日々」的視点で感想を付していこうと思う。今回は、一つ目の「わん」である。作品は青字にて、感想は黒字にて示す。その前に、『十円札』の感想で言い残していたことを一つ。十円札の落書きについて。保吉が落書きに気づくのは最後だ。落ちにするためには、最後でなければならない。粟野さんが貸した十円札は「四つ折」に折られていて、保吉の「ポケットの中でばら銭に交った一枚の札」である。作者は、最後に紙幣を広げる不自然さを取り除こうと細
国語の教科書に必ず出てくる芥川龍之介を、この歳になって読み返してみようと思うのです。作品は、「保吉もの」――作家のリアリティでもあり、フィクションでもあります。もちろん視点は、「悠々自適の日々」でお示ししているもの――お金と芸術をクロスオーバーさせてみようかと考えています。構成の妙や表現の巧に触れてもみましょう。とても読みやすく緩みのない文章ですが、意味するところを突き詰めていこうとすると、与しやすいとはとても言えません。そこがまた、素人の知的好奇心をくすぐるの
芥川龍之介が通勤した横須賀の海軍機関学校は私が訪れた「三笠公園」にほど近い場所にあったようです。シルバーウィーク・連休期間中、横須賀の街では真っ白な制服に身を包んだ防衛大学校の学生さん達を見かけました。撮影するわけにいかないので、こんな制服です↓ご参照をhttps://www.mod.go.jp/nda/cadetlife/status.html三笠公園に近い繁華街ドブ板通り横須賀名物「ネイビーバーガー」の人気店です。
第17回青空文庫朗読コンテスト本選に提出する動画を4月中に撮影します。娘にアドバイスされました。「ママはアイシャドウ、寒色が好きだけど今年は暖色が流行してるよ。」「口紅も赤いのじゃなくてベージュ系が良い」とか、何とかでショッピングセンターのメイクコーナーへ。完全に娘主導で揃えたのがカネボウの「トワニー」で揃えました。ケースが可愛いでしょ~それに加えて娘が「この組み合わせが良いのに~」
「保吉の手帳から」「保吉もの」です。・・・「魚河岸」に続いて朗読しました。朗読し終えて、感想をまとめます。今年の正月早々から「魚河岸」に取り組んで保吉との付き合いも4ヵ月。芥川の分身である保吉の人柄を感じるようになりました。ちょっと上から目線が多いけどいいヤツです。「わん」では、弱い立場の乞食への視線は優しく強い立場の海軍の主計官に反発心を持ったりします。「西洋人」保吉が優秀すぎるゆえに知識足らずな西洋人教師を小
芥川龍之介・作「保吉の手帳から」第5話「勇ましい守衛」の朗読をYouTubeにアップロードしました。「勇ましい守衛」のあらすじ保吉が海軍の学校で昼食をとっていると、隣に座った若い武官教官から、守衛が夜、盗人を追いかけて海に投げ込まれた話を聞きます。守衛は保吉も知っている大浦という男でどの守衛よりも律儀に敬礼をしてくる人物でした。その後、保吉は大浦と鉄道駅で偶然出会い、話しかけます。彼が賞与がないために盗人を捕まえることを諦めたことを知りま
芥川龍之介・作「保吉の手帳から」第4話「恥」の朗読をYouTubeにアップロードしました。「恥」のあらすじ海軍の学校の英語教師の保吉は、海上用語に詳しくないため授業の準備として、必ず下調べを行うことにしていました。ある日、保吉は二年級の生徒に航海に関する小品を教えていましたが、文章が退屈で、彼も飽きてしまいます。そこで、生徒に訳読させるのをやめ、保吉自身が訳しながら読み進めました。退屈な授業が続く中、保吉は自分が下調べした部分を超えると、
このブログは「小説・エッセイ・ポエムジャンル」に登録しています。「朗読」をテーマにしたブログは教室・スクールジャンルその他職業ジャンルアラフィフジャンルなど、色々。中でも多いのが小説・エッセイ・ポエムジャンルと、いうわけで私も。でも小説・エッセイ・ポエムジャンルランキング上位はやはり、ポエムやエッセイなんですよね~かと言って、突然ポエムを思いついて書けるものでもなし・・・と、突然・・・思いつきました!
芥川龍之介・作「保吉の手帳から」第3話「午休みー或空想」この中で、気になってる一節があります。砂利の上には蜥蜴(とかげ)が一匹光っている。人間は足を切られたが最後、再び足は製造出来ない。しかし蜥蜴は尻っ尾を切られると、直にまた尻っ尾を製造する。保吉は煙草を啣えたまま、蜥蝪はきっとラマルクよりもラマルキアンに違いないと思った。が、しばらく眺めていると、蜥蜴はいつか砂利に垂れた一すじの重油に変ってしまった。なんなんでしょ?ラマルクよりもラマルキアンに
芥川龍之介・作「保吉の手帳から」第3話「午休みー或空想ー」の朗読をYouTubeにアップロードしました。「午休みー或空想ー」のあらすじ保吉が昼休みに校舎の庭を散歩しながら、自分の周りにあるものに空想を巡らせていく、という内容です。保吉は食堂を出て庭に出ると、下士や機関兵などに遭遇しますが、彼らは保吉に敬礼した後すぐに去っていきます。保吉は彼らの顔や姿を見て、ポール・ゴーギャンやファウストなどの有名な人物や物語と結びつけて想像力を働かせます。
ChatGTPの有料版・GPTplusを月額20ドルでお試し中です。春休みで帰省中の子供たちと使っているので20ドルは今のところ、有益かと思っています。プログラミングが出来る息子には及びませんが文系の私も、質問の仕方を試行錯誤してます。今日は、明日YouTubeで公開予定の芥川龍之介「保吉の手帳から」の第3話午休みー或空想ーの解説と、朗読のポイントのブログ記事を書いて下さい。と、GPT4(ChatGTPの有料版)にお願いしたら
今、朗読の練習中の芥川龍之介「保吉の手帳から」これは芥川の文学的なターニング・ポイントの時期とされています。それについて何回かに分けて書きたいと思います。「保吉の手帳から」が発表されたのは1923年、大正12年です。関東大震災が起こった年です。関東大震災は1923年(大正12年)の9月1日に起きました。「保吉の手帳から」は雑誌「改造」5月に掲載されていますので作品自体に影響はなかったのですね。こんな記事を見つけました。
芥川龍之介・作「保吉の手帳から」第2話「西洋人」の朗読をYouTubeにアップロードしました。「西洋人」のあらすじ保吉には、タウンゼンド氏とスタアレット氏という二人の西洋人の同僚がいました。タウンゼンド氏は、英国人でセオソフィスト(神智学者)でした。彼は文学に興味がなく、幽霊や魔術などの神秘的な話題を好みました。保吉は彼と同じ避暑地に住んでいて、汽車の中でよく話しました。スタアレット氏は、アメリカ人で洒落者でした。彼は文学に少し詳しかったが
芥川龍之介「保吉の手帳から」には大正時代の文化がうかがえる、気になるワードが色々出てきます。「保吉の手帳から」第1話わん主人公・保吉は勤務先近くのレストランで「焼きパン」をかじっています。文中では確か土岐哀果氏の歌に、――間違ったならば御免なさい。――「遠く来てこの糞のよなビフテキをかじらねばならず妻よ妻よ恋し」と云うのがある。・・・、脂臭い焼パンをかじり、「ホットサンドウィッチ」を見ると、「妻よ妻よ恋し」と云う言葉はおのずから唇に
芥川龍之介「保吉の手帳から」には大正時代の文化がうかがえる、気になるワードが色々出てきます。「保吉の手帳から」第1話わん冒頭主人公・保吉は勤務先近くのレストランで「焼きパン」をかじっています。店には「ホットサンドイッチ」の張り紙があります。芥川は、横須賀にあった海軍機関学校に英語の嘱託教官として1916年(大正5年)から1919年(大正8年)まで勤務しています。横須賀あたりのレストランと思われます。薄汚いレストラン、と
芥川龍之介・作「保吉の手帳から」第1話「わん」の朗読をYouTubeにアップロードしました。「わん」のあらすじ海軍機関学校近くのレストラン。保吉の後ろの席でビールを飲む二人の海軍武官がいた。その一人は保吉の勤務先の海軍学校の主計官だったが窓の外にいる少年の乞食にオレンジを見せて、「わんと云え。わんと云えばこれをやるぞ。」と呼びかけ、海軍の権威を笠にきた「悪戯」をしていた。一週間後の月給日に、保吉は主計部へ月給を貰いに行った。
明日からYouTubeにて「保吉の手帳から」を朗読します。作者は芥川龍之介。1892年(明治25年)-1927年(昭和2年)享年35。「保吉の手帳から」は芥川・31歳の頃の作品。初出は「改造」1923年(大正12年)、初出時の表題は「保吉の手帳」。短編集「黄雀風」[新潮社、1924(大正13)年]に収録されました。保吉の手帳からは、芥川龍之介が1916年(大正5年)から1919年(大正8年)まで横須賀海軍機関学校に嘱託英語
芥川龍之介1892年(明治25年)3月1日-1927年(昭和2年)7月24日35歳没1922年~1924年芥川、30歳~32歳にかけて堀川保吉(ほりかわやすきち)という人物が主人公の作品を書いています。「保吉もの」と呼ばれています。・芥川の子供のころの思い出・芥川が海軍機関学校に英語の非常勤講師として勤めていた頃の経験を基に書かれています。芥川自身の細かい心理を「保吉」という第三者の目で分析しています。現在、予選エントリー受け付
泉鏡花・作「夜行巡査」全6章を朗読完了し、YouTubeに公開予約しました「夜行巡査」が第17回青空文庫朗読コンテストの課題と発表されて2ヶ月・・・よく頑張りました~!えらいぞ!私!と、自分で自分を褒めてます。(自分しか褒めてくれる人、いないので)とは言え、朗読の練習は毎日のこと、次のYouTubeのお題は芥川龍之介の「保吉の手帳から」にしました。第17回青空文庫朗読コンテスト本選の課題は