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唐物を持たずは三畳ばかりなり持つは四畳半よりと心得よ室町時代、特に珠光~宗珠の時代、茶室(当時は座敷)は「お金持ち」の象徴です。そもそも、畳を敷き詰めることはなく部屋は板間で、壁も襖や障子で仕切るものであり、土壁などはありませんでした。その茶室は、唐物の所持によって許される茶室の大きさが決まっていました。冒頭の道歌はそれを詠んだものです(私が)。唐物のない茶は「小間の茶」、いわゆる「侘」であった訳です。これに対し、唐物のある茶は「広間の茶」、いわゆる
今年の秋は短く感じた。庭のモミジが紅葉したと思ったら、あっというまに落葉してしまった。ところが、なかなか本格的な冬にならず、秋と冬の間に空白の時間が流れている。こんな秋から冬に移る季節、必ず聴きたくなる曲がある。それはブラームスの交響曲第四番である。きっと同じ想いのクラシック愛好家も多いのではないだろうか。この曲を初めて聴いたのは高校一年の時。覚えるほどたくさん聴いたのは、高校三年の時だった。一人の友人がこの曲を愛好し、強制的に何度も聴かされたと言ってもいい。彼の第
お盆後半戦がちょいと客足数でハズしてしまったようです。終戦記念日8月15日、今日16日、明日17日も、現時点では暇モードな感じです。そこで、ボケっ~としているのも仕事人としてどうかな~と思い、ブログ記事を書くことにした次第です( ̄ー ̄)ニヤリ。少し前のブログ記事<<スポーツから考えてみた【風の時代】>>の続編です。スポーツ選手も「風の時代っぽくなってきた」という内容で、例としてプロ野球メジャーリーガーの大谷翔平選手と、プロボクシング世界4階級制覇の井上尚弥選手をあげさせていただきま
イーロン・マスクの侘寂(elonmusk4.gif)(musk99.jpg)(yen0201.gif)(betty01.jpg)デンマンさん。。。、イーロン・マスクの侘寂ってぇどういうことですか?(kato3.gif)あのねぇ〜、僕は毎日、ブログに記事を投稿したあとで、ツイッターで記事のことを呟くのですよ。。。ついでだから、他のツイートを眺める。。。上のイーロン・マスクさんのアニメは、他のネット市民が投稿したものです。。。投稿したのはイーロン・マスクさん本人ではないの
https://youtu.be/-SY-cvSKPto1996年5月20日発売。37枚目のシングル。オリコン通算2週1位。オリコン集計による累計売上枚数は139.5万枚を記録し、前作から2作連続・通算4作目のミリオンセラーを達成。ビクターエンタテイメントによる出荷枚数は累計155万枚を記録しました。日本テレビ系土曜グランド劇場『透明人間』主題歌。KDDI・沖縄セルラー電話『auLISMO』キャンペーンソング。タイトルにある「言霊」とは、言葉にあると信じられた呪力を意味するもの
もんぜん屋にお立寄りくださりありがとう御座います≪寒露の末候≫「蟋蟀戸に在り(きりぎりすとにあり)」10月18日~22日頃≪現代の七十二候第五十一候≫では・北日本「畜舎防寒」・中部日本「鴨渡来」・西日本「鶴渡来」となっています・・・・蟋蟀(こおろぎ)と書いて平安朝の頃は「きりぎりす」と呼ばれていました「螽斯」は〝機織〟で「鈴虫」は〝松虫〟と呼ばれ松虫は~え~っとややこしいで
もんぜん屋にお立寄りくださりありがとう御座います≪処暑の次候≫「天地始めて粛し(あめつちはじめてさむし)」8月28日~9月1日頃≪現代の七十二候第四十一候≫では・北日本「秋植球根植付」・中部日本「萩開花始め」・西日本「秋野菜播種」となっています〝粛〟には物事が衰えていくと言う意味があり暑さが衰え天も地も涼しくなるころ(。-`ω-)え~ホントに~花開くことが〝栄華〟落ちる葉は〝凋落〟凋落
浄心寺に来ています。観音堂や武蔵野七福神の毘沙門堂へ続く階段を上ります。「あなたの蒲公英(たんぽぽ)は何処から?」「私は階段の隙間から」という、風邪薬のCMパロディをしたくなるような生え方をする生命力の強い蒲公英。風に吹かれて崩れていく様子から、別名"blowball"と呼ばれる綿毛。「フーッ」と息を吹きかけて飛ばした覚えがありますよね。そうやって遊んでいると、「綿毛が耳に入ったら耳が聞こえなくなるぞ」なんて説教されるまでがセットです。実際はそんなことはないんですが、「自然を
4月になりましたね、今年は陽気が変で、ソメイヨシノからヤエザクラ、藤の花まで一斉に咲き乱れていますねぇさて、今回は佐治川石を飾ってみます。台座石で広寿台が付いています。少し飾りの基本を解説したいと思います。主石は右勝手と判断しました。右勝手、つまり右側の力の作用が強く、左方向に流れていきます。したがって、左側に余白を設けるのです。ココで注意点、水盤飾りでも台座石でも、卓に載せる位置は真ん中です。台座石を卓上で勝手側に寄せる事はありません。あくまで余白は卓と一体で考
さてさて、街を見渡すと春の花々が、競い咲き始めていますね・・・ウメは散り際・・・。早咲系のサクラにミツバツツジ、それにオウバイ、ジンチョウゲ、ツバキ、そしてハクモクレンにシモクレン春ですねぇ・・・床飾りは、主石に『奈良井川石』の土坡形、水盤は鴻陽の『瑠璃釉切立楕円』、卓は『紫檀猫脚平卓』です。掛け軸は庭山耕園作、『紫木蘭瑠璃鳥図』一昔前はモクレンに木蘭と言う字をあてていたようです。このルリチョウの後ろ姿がなんとも風情が有りお気に入りの掛軸です。大正時代の
三寒四温ですね、春近し・・・ですかね。しかしこの言葉、本来は冬に使う言葉で春先の気候の表現では無かったそうですね、現在は天気予報でも春先にかけての今時分使われていると思いますが・・・言葉のルーツを探ったり、季語を探ったりすることは楽しいですね。良い掛軸が手に入りましたので、床飾りを変えてみます。主石は天竜川石です。おそらくは父、一刻爺の自採石ですが、もう何年も庭に放置してある石です。御覧の通り、底も天然の初心石です。養石も十分なのですが乾いた状態ですと白っぽいのが難点
前々から欲しいと思っていた『月』の掛軸が手に入りました。なにも御月様は秋だけに限った訳ではなく、四季を通じて夜空に浮かんでいますね・・・鳥や草花などの季節を限定するような書き込みが無ければ通年掛ける事ができます。つまり、一幅持っていれば使い回しが利くと言う事です。早速設えてみました。主石は四万十川石の高土坡、添えは陶器の高士像です。どっしりとした存在感のある石です。父が油分をたっぷりと含ませてあったのでギトギトしていました。中性洗剤で洗い流したので大分自然な色合いにな
床飾りを変えてみました。今回の御題は『磯千鳥』です。掛物は禅画の茶掛けです。『千鳥図画賛』賛は西垣大道老師筆、加賀千代女の句で『こぼれては風拾ひ行く千鳥かな』禅画作者は伊東真群れ飛ぶ千鳥の中から一羽が溢れるように落後し、反転してまた仲間に追いついて飛んで行く様を詠んでいる句です。「風拾い行」と言うところが凡人には出てこないですね・・・主石は『筑前真黒石』です。磯形として見立てました。左勝手の右流れとし、勝手側左を少し前に捻り、水
さて、床飾りを1月の飾りに変えます。冬山の景色をテーマに飾ってみました。昨年11月頃だったかな、好みの図柄の掛軸が出ましたのですぐさま購入しました。私の大好きな山元春挙先生の御軸です。先生の作品は、ちょっと考えている間にすぐさま買い手がついてしまいます。鉛色の空と背景、何も着色しないことで雪原を現していますね、お見事です。画面に1頭だけ鹿が描かれているシンプルな構図です。絹本ではなく、紙に書かれているので渋く味わいのある作品です。主石は恐ら
とうとう今年も暮れますね。父が亡くなって来年の1月14日でまんまる3年となります。10年で一端の水石家になる!と仏前に誓って早や3年です。ま、焦らず頑張ろう・・・さて、温暖な静岡県の我家では、ここへきてやっと中庭のモミジが紅葉しました。千両の実も、母が正月飾り用に切り取りましたので残りはヒヨドリに御裾分けです。床も正月の飾り付けとしました。掛物は『旭日』作者は『庭山耕園』主石は国花の菊を選びました。水盤は『萬寶順記・海鼠釉角入長方』卓
山水景情石では無い場合、掛物は墨蹟が似合うと思います。恐らくは、この程度の表装を施すと最低3万円ほどは掛かると思います。しかし、私がこの御軸を購入した価格は凡そ三分の一なのです。いかに需要が無いか・・・と言う事ですね。署名から人物を調べまして、西部文浄老師だと判りました。書籍も出されていましたので早速購入致しました。『意味内容を知ろうともせず・・・』反省しきりです。最近、私が水石について思い募らせていたことが、簡潔に書き表してあります。それが、『言い換え
月も替わりましたので床飾りを替えます。主石は安倍川石です。紫晃石の系統でしょうね。多少白い部分や赤い部分を咬んでいます。底も平らで安定感は有りますが、何分厚い・・・使用する水盤は志茄埜庵作、『蕎麦釉隅入切立長方』水盤です。デットストック状態で名古屋の台師、原田さんから直接購入した品物なので、古色は出ていません。大変丁寧な造りで、品格を感じます。釉薬も温かみが有って、石を邪魔しない、しかも様々な色肌の石に合う使い勝手の良い水盤だと思います。深さが有る
床の間飾りを変えます。どうやら、私がやろうとしていることは『室礼』という日本古来のの文化らしいです。設え・しつらえ・しつらい・室礼、もとは同じことを意味するところから波及していったらしいです。室礼については、まだまだ勉強中ですのである程度考えが纏まりましたら記事にしたいと思います。床の主役となる掛物は、今尾景年筆『菊鶲図』です。いわゆる共箱ですが、表具を仕立て直した際若干幅が変わったものか墨書が有る部分だけ切り取って新しい箱にはめ込んで有ります。掛軸の場合良くある事
どうにもこうにも、インスタグラムの方が手軽なのでついついブログの更新が滞ってしまいました。掛軸を掛け替えまして秋の装いです。『山元春挙』筆、明月の図です。添えは五重塔です。当然掛軸の月が一番高い位置、彼方に望む遠山連山一番低い位置に五重塔です。ところが、この掛軸は出始めの月で、構図が近景なので本来は位置関係がおかしいですね(苦笑この抹香石は創作石です。私は創作石と知ったうえで飾り楽しんでいます。底は切断ですが、部
暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったモノですね。朝晩は涼しくて過し易い気候になりました。床の間の掛軸が、いつまでも瀧の絵柄では季節感に乏しいので、早速掛け替える事としました。『山雲乍霽』児玉希望作主石は『抹香石』です。切断石では有りますがコレだけの形状を持った石を水石として利用できず捨て置くよりは、切断して活かす方が私個人は良いと思います。水盤にも台座にも収まらない石は只のゴロタ石に過ぎません。一刻爺作台、丁寧な作りなのでお気に入りの石
本日は菊川水石会長が我が家に遊びに来ました。観音様の添配は亮の持ち物なのですが、コチラの五重塔は会長が貸して下さいました。前回のブログ記事を読んで『これで試してみなさい』と持ってきて戴いた訳です。秀邦作と箱書きがあり、大きいほうの土台部分には『秀』の落款が有ります。早速観音様と交代して頂きました。やはり、予想通り断然、五重塔を添えに使った方がしっくりきますねぇ景色もずっと雄大になります。こうして考えると、水石家と言うのは想像力や感性が旺
連日暑い日が続きますね、ブログ記事は大概夜の投稿なんですが、あまりの暑さに滞ってました。御盆休みは9日から16日までとれましたので十分時間はあったのですが、何となく暑さでダラダラして終わってしまいました。10日は安倍川探石に菊川水石会長と出掛けまして、赤い鉄丸石のまあまあな石を拾いました。帰りに『光公庵』川合さんの御宅にお邪魔しまして、水盤やら名石やら色々と見せて頂きました。そこで、私の目に止まりました富士川石、お値段を聞きましてそれ程高くなかったので取り置きをお願いし
7月12日、第六回駿府匠宿『納涼水石展』を観覧してきました。昨年同様に私も一石出品させて頂きました。コロナ自粛も緩和され、やっと展示会も開催できるようになりましたが、早くも第二派の恐れが心配されますね・・・以下、一刻亮的目線で出品石を掲載します。神居古潭石神居古潭石神居古潭石(今回の展示品のなかでかなり好きな石です)神居古潭石神居古潭石瀬田川石瀬田川石(菊川水石会長出品石)瀬田川石鞍馬石加茂川石加茂川石八海
久しぶりに土曜休みです。仕事も先が見えて来まして、8,000本植栽工事のうち残すところ1,000本少々となりました。私共の住まう地域では御盆の行事は7月に済ませます。祭壇を作り父を迎える準備が整いました。思えば父が亡くなった時も、床の間にはこの石を飾り付けたのです。父にとっての一生一石・・・いや、この先私が水石趣味を続けて行ってもこれ以上の石には出会えないかもしれません。一生一石とは、私にとっては自採石であろうと購入石であろうと構いません。石なんて高い金額を出せば幾ら
本日外は雨です、と言う事で朝から床飾りで楽しんでします。テーマは『岩清水』、夏の季語だそうです。主石は前回同様の安倍川紫晃石です。卓は紫檀猫脚平卓とても使いやすい卓です。水盤は志茄埜庵蕎麦釉角入切立長方使えば使うほどその人気の理由が解ります。なにせ渋くて形が大人しく出しゃばらないこの石も随分と長い間、庭の土に紛れて転がしてあった石ですが、何も白い部分が滝に見えなくても、岩から染み出る清らかな水と見立てれば景色として成り立つのではないかと飾ってみました。座
藤の花もそろそろ終わりですね、昨日は夏も近づく八十八夜でしたからね、床飾りも初夏らしく涼し気に♪♪♪この掛軸は私の父、一刻爺が生まれた時に親類から鯉のぼりの代わりとして送られたと伝わる掛軸です。父は水盤石、ことに滝石が嫌いでして、この石も拾ったまま20年以上庭に放置してあったものをこの度私が泥を落として御掃除しました。安倍川の紫晃石と言いまして、滝石が多くあることで人気のある石種です。質の良い物は紫貴船石に化けて随分と世の中に出回っています。また、白い部分は
何だか前回の飾りが今一つ石が引き立ちませんので、試しに水盤を変えて見ました。サイズ形はほぼ同じですが、左右が1㎝ほど狭くなるでしょうか・・・水盤の作者も同じく鴻陽です。前回の飾りでは、石の色と水盤の色が被り過ぎてあまりにも大人しすぎると思いましたので、明るい色目の水盤にしたわけです。地板から平卓に変更して、添えの木彫茅屋も背丈の有るものに変えました。鴻陽さんの代表的な釉薬ですね、緑釉と言うんですかね???少しは変わって見えるでし
本日も、家で水石趣味三昧です。植物の植替えやら、バイクの火入れやら、合間を見て行いましたが・・・我家の藤棚も綺麗に見頃を迎えています。雨上がりの澄んだ空気に新緑の山々が美しく輝いています。で、本日のテーマは『新緑の頃』主石は『トマム川石』です。上質のトマム川石は神居古潭石に化けて本州に渡ってきているらしいですが、よく見ればキメが荒く、油石とは程遠いですね、この石は北海道の趣味家から20年以上前に譲って戴いた石なのですが、北海道特有の柔らかい木の台座が嵌まって
コロナが猛威を振るっています。私の身の回りでも感染者がチラホラ出ているようですが、外で仕事する造園屋には休業の要請は未だありません。むしろ、メチャクチャ忙しいです。ですが、本日は雨のため現場休工、私も休暇を取りました。と言う事で、家でマッタリ過ごしています。掛軸は今尾景年作『飛蝶図』蝶のとぶかたや花ある道らしき大好きなウラシマソウが今年も元気に咲きました。昨年は2輪でしたが、今年は4輪花がきています。鉢は常滑鉢で服部造と釘書きで銘が入ってます。色形は
さて、今回は佐治川石で床飾りを楽しんでみたいと思います。この佐治川石、ここ20年近く行方不明でした。亡き父の、作台作業場の埃の積もった棚の奥から発見しました。しかし、どうにも台座ではこの石の良さが発揮されていないと思った亮です。早速、先日手に入れた中渡萬寶順記海鼠釉長方水盤に据えて見ました。早くこの水盤を使いたくて仕方なかったのですが、敷き砂が足りなくて我慢していましたが、運よく能登砂の古い在庫を10kgほど仕入れる事ができました。掛軸は児玉希望作、山雲斗霽雲霧がたち