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●お正月には歳神様をお迎えします。吉書始めはその年の恵方に一礼した上で、恵方をまず書き上げます。しかし、恵方の切り替えは節分になるので、正月の恵方は旧年のままです。吉書始めは言霊信仰により、縁起の良い言葉を書き上げていきます。起源は平安時代の宮中行事「吉書の奏(きっしょのそう)」に由来し、元旦や改元の時に、天皇へ文書を奏上したこととされています。三光院では公家の影響が色濃い比丘尼御所文化を継承しています。二日になった由来は分かりません。お正月に
●三光院の禅語勉強会は、毎月第一土曜日の前日締め切り。ライン完結なので全国どこからでも参加できます。今月も実に多様な解釈が提出されました。来月のお題は「千里同風」と「三光院の精進料理では、なぜその日境内清掃をした人間が盛り付けを担当する献立が混じるのか?」です。三光院の禅語勉強会は「正解当てクイズ」ではありません。なので検索したり、文献調査したりして、いわゆる世間的な正解を自分の言葉に置き換える行為は無意味と考えます。したがって、指導も論評もありま
●三光院の三つの文化三光院は御開基が昭和9(1934)年です。まだ百年に満たない歴史の浅いお寺ですが、既にしっかり根付いた三つの文化的特徴がございます。一、寺子屋三光院西野奈良江御開基さんは、日本文化体験を含めた婦女子教育に非常に熱心な方で、女性が教育を受けれる場を設けたいとの想いで三光院を尼寺として御開基されました。三光院では日々実に様々なお稽古、行事、イベントが開催されています。一般に広く公開されたコンサートや寄席、伝統文化を習得していくための道事、行政と連携しての会
●第一土曜日は定期作務禅の日。第三金曜日と比較して、明らかに参加人数は少ないのが実情です。10分の1以下ですかね。第三金曜日は竹垣修繕という明確な目的があるので参加しやすい反面、自分ならどこをどう美しくするか、を自分で考えて実践する第一土曜日は、ハードルが高いようです。で、問題になるのが、作業と作務の違いです。定期作務禅に初参加される方は、「どこを手伝いましょうか?」「ボランティア活動ですよね?」とおっしゃる方が時々います。が、それだと作務禅にはならないのです。三光院
●米田祖栄和尚様は、精進料理大辞典の中で、次のようにおっしゃっています。「寺院の運営のために、お料理だけを取り出して皆様に賞味頂いておりますが、決してお料理だけで、その味や心を語れるものではございません」料理を味わうのに、料理だけでは語れない。これはどういうことでしょうか?疑問形にして提示すると、誰かが正解を知っていて、それを偉い人が教えてくれるとの誤解が非常に多いのですが、食禅、作務禅的な思考ですと、そこから根本的な間違いが生じていると申し上げねばなりません。誰か
●母の日でした。皆さんは何かされましたか?西井先生もお運びさんのお一人から、直接は渡せなかったと郵送でしたが、お菓子をいただいておりました。「母の日に何かをしてもらったのは初めて!」とのことでした。八十年を過ぎても人生で初めての体験があるのは夢があるお話ですね。誕生日だけでなく母の日孝行として親子で食事にいらっしゃる方は珍しくありません。本日も母の日のプレゼントとしてのお食事に、母娘でいらっしゃった方がいました。昨年、三光院には五十年ぶりに食事に再来された方が四名
どうやったら自分を感動させられるのか?御修行体験を楽しんでください。武蔵小金井の尼寺「三光院」で御修行体験−境内での作務禅&西井香春氏に学ぶ竹之御所流精進料理−魅力あふれる日本の姿をここでしかできない感動体験として届ける予約サイト「Otonami」。心躍る体験を通して、旅行・おでかけを楽しく、人生を豊かに。(WabunkaはOtonamiへリニューアルいたしました)otonami.jp『一日御修行で伝えられること/自分の形、自分だけの形を作る』教えて差し上げることは何もあ
『なんでも我慢ですよ』コウアンさんの口癖です。いつもニコニコしながら我慢の重要性を解いていました。コウアンさん、コウブンさんは、西井香春先生にとっては叔母弟子に当たります。曇華院で台所作務をしている最中、常にお二人はニコニコしていたそうです。「御二方はね、台所で作務をするのでも一日で布巾なんて二枚も使わないの。洗いながらさっさと一枚の布巾で全て片付けていってしまう。私なんて濡れた布巾を使い回すのが嫌だったから、すぐに新しい乾いた布巾を使ってたの。一日何枚も何枚
●修行とは何を身に付けるものなのか?資格を得るための学校、修行道場は多く存在します。それはそれで価値があることです。三光院の星野香栄御住職様も、埼玉の平林寺で修行をされました。住職になるのに、資格が必要になったからです。一方で米田祖栄和尚様は資格など取得していません。三歳で家を出て、五歳で曇華院に入寺し、二十九歳で三光院の住持に招かれたわけですが、曇華院は臨済宗単立寺院ですし、招かれて三光院に来院した当時にはそのような制度もなかったからです。形は一様ではありません。星野香
●作務禅という禅の中でもかなり変わった禅の姿勢を、三光院では重要視しているわけですが、第三者に理解してもらうのはかなりの困難を極めます。作務禅の大前提は「誰にとっても共通の正解、なんてものはあり得ない」です。従って、伝えることは出来ても、教えることは出来ません。西井香春先生に作務禅について質問すれば、極簡単な一言で済んでしまいます。「好きなことを、好きなようにやれば良いのよね」西井先生の周囲はこれだけで十分納得できてしまうのですが、同じことを別人が語っても何も伝わりません
竹之御所流三光院精進料理非公式食事案内文この文章は『ウーマンズフォーラム魚』白石ユリ子代表の密命により、西井香春先生に内緒で制作された非公認のお楽しみ文書です。三光院の公式ではありませんが、料理の歴史的背景や意義付けを知る機会に、また食事体験の振り返りのお供にお使いください。この文書の取り扱いや西井香春先生の哲学は文末に記載しますので必読です。Japan'sonlyTakenogosyostyle(TraditionofthePrincessPriest)Sa
「食禅」という言葉をご存知でしょうか?文字通り、食を通して禅と向き合うことです。三光院では「作務禅」と合わせていわゆる形式禅より重要に捉えています。形式禅とは一般によく知られた座禅をはじめ、立禅、歩行禅、寝禅など、形を決め、特別の時間を設けて禅と向き合うことです。○西井先生は食器を洗うのに洗剤を使いません。それは三光院の料理には洗剤でなければ落ちないような食材が使われていないとの考えによります。しかし台所にはヤシの実洗剤も、支援者さんから寄付された有名な洗剤も保管されています。それ
写真:前列右端が三光院星野香栄禅尼、その横が道明寺さん、その横がバーバラ教授。香栄禅尼の真後ろに立っているのが西井先生。●注釈1前回のFacebook投稿で、バーバラ・ルーシュさんがロサンゼルスタイムスに三光院のことを執筆していたことを紹介しました。1989年のことですから、西井香春先生が三光院に来院する以前の記録になります。どんなことが書かれているか知りたいとの要望を得ましたので、要約と少しばかりの解説をさせてもらいたいと思います。バーバラさんは尼門跡研究の世界的
禅とは?(食事のお供に)禅は宗教、仏教の中で深化し、進化してきましたが、哲学や思考方法と認識した方が捉えやすいかもしれません。したがって欧米ではマインドフルネスという訳され方もされ、近年では日本に逆輸入の形で支持されるようになってきました。しかし、マインドフルネスと禅はやはりかなりの差異があるのも確かです。(禅に傾倒していたスティーブ・ジョブズ氏の写真展を、ご縁から三光院で開催する計画も進行中です)日本において臨済禅は、主に武士階級に支持されてきました。鍛錬と実践を前提