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松竹が1958年に製作した『彼岸花』は、小津安二郎監督が初めてカラー・フィルムを用いて撮った作品になります。赤の発色に拘泥った小津安二郎監督は、熟慮の末にアグファ(AGFA)社のフィルムを採用することで、思い描く色彩イメージに近付けたとのことです。会社重役の佐分利信(役名:平山渉)は、友人の中村伸郎(役名:河合利彦)の娘の結婚披露宴で祝辞を述べます。しかし、親しい同級生・笠智衆(役名:三上周吉)の姿が宴会場に居ない事から、佐分利信は彼の身に何が起こったのではないかと案じます。後日、佐
山村で子どもたちのために一生を過ごすことは美しいが、夢や才能を伸ばすことを考えないのかと夏木(田中絹代)が神谷(佐分利信)に問う。彼はそんなことも考えたこともあるが、この分教場へ赴任して村民たちが「大地をはいずり回っている姿」を見て、「そんな思いあがった気持ちが、我ながら嫌になりましたね」。ここで村人たちがもっと人間らしい生活を築けられるのなら、自分は人生を棒に振ってもいいと思うようになったと話す。立派だと感心する夏木。一方、本間(森川まさみ)が正太(中村實)の家を訪れる。もう外で仕事をして
清水宏監督はほんとに山村と走り回る子どもたちの撮影が好きだったんだねえ。木登りに川遊びも。横山準は出演しているが、成長した「小僧」たちがどんどんいなくなってしまうのは寂しくもある。*****無医村の一つ、東山部落に派遣された東京の女子医科専門学校の女医、夏木(田中絹代)と本間(森川まさみ)、そして女子医学生十名は、分教場の訓導、神谷(佐分利信)に案内されて村に入っていく。神谷は出産と乳児の死亡、そして結核患者が多く、衛生意識は低いと話す。*****派遣女医の診察を受けなかった生徒の一人
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「華麗なる一族」「華麗なる一族」プレビュー1974年1月26日公開。山崎豊子の同名長編小説の映画化。興行収入:4億2000万円。脚本:山田信夫監督:山本薩夫キャスト:万俵大介(万俵家の15代当主:阪神銀行頭取):佐分利信万俵寧子(その妻):月丘夢路万俵鉄平(万俵家の長男:阪神特殊鋼・専務):仲代達矢万俵敬介(万俵家の14代当主、大介の父):仲代達矢(2役)万俵銀平(万俵家の次男:阪神銀行・本店融資課長):目黒祐樹美馬一子(万俵家の長女:大
入院した朋子(小暮美千代)と三郎(近衛敏明)を見舞う浮田(佐分利信)。朋子はもっと運転を練習すると浮田に言う。三郎は浮田に結婚してはどうかと言うが、そのきっかけがないと浮田。そして銀二郎(沖田儀一)が新たに生まれた赤ん坊を背負って姉の見舞いに来る。銀二郎は若奥さん(忍節子)の病室から勝手にカステラを拝借していた。若奥さんはやさしく、カステラは持って行ってもいいが、後で赤ん坊を見せてくれと言うのだった。姉には部屋を間違えたと言い訳する銀二郎に、礼儀を知らないなら頭を下げろと朋子。半分食べてしま
清水宏監督はほんとに山村を舞台にすることが好きだったのだなあと思う。*****受験資格がないと自ら判断して試験中にもかかわらず女子専門学校への進学することをあきらめた斎村朋子(小暮美千代)は、バス会社の車掌と事務員の募集看板を見て採用してほしいと言う。快活な女性である。できれば月給がはずの運転手になりたいと。*****父(坂本武)、継母(吉川満子)と異母弟の銀二郎(沖田儀一)に土産を買って帰宅した朋子。弟には試験を途中でやめてきたと話す。会社から採用通知が届き、進学しないことが両親の
●「獄門島」本作は伴淳氏のようなとびっきりのユーモアある役者さんが出ていなかったので残念。東野氏や佐分利氏は良いのですが、やはり和ませるユーモアの俳優が加藤氏以外にもう一人くらい欲しいところであります。しかしそれにしても大原麗子氏が綺麗!坂口良子氏など綺麗な人が何人も出ていますが大原麗子氏の美しさは別格だった。
そして文吉(坂本武)は、女に手を出して妊娠させてしまい、生まれてくる子を引き取らねばならないとおきよ(吉川満子)に言うのだ。まったく聞く耳を持たないおきよ。彼女から話を聞いたお徳(飯田蝶子)は同情はするものの、ぐっとこらえてるのが善策だと言う。「子どもくらいいいもんはないからねえ」「そりゃ、自分の子のことですよ」「いいえ、どの子でも。いっぺん、赤ん坊抱いてみてごらんよ。他人の子だって藁の上から育てりゃ、かわいい味はおんなじさ。それがご亭主の種であってみればね。…まあ、だまされたと思って引き
さっそく、銀座にあるビルの持主で薬局店主の久保(大山健二)に掛け合う彼とは旧知の修三(佐分利信)。独身で美人の美容師だと聞いてその気になる久保。レストランで話の続きをしようとしているところに、その店に入ってきたのは卯女(桑野通子)。彼女も紀久枝を推薦するのだ。帰り道、卯女はビルの三階を一郎(上原謙)の写真スタジオにできないかと修三に持ち掛ける。成功した夫の姿を彼の両親に見せたいのだと彼女は言う。尽力すると修三。*****後篇。*****一郎と鐘吉(トーチカ小僧)が修三とともに八王子へ
三年前の「人生のお荷物」では端役だった佐分利信が主役。「トーチカ小僧」が他の「小僧」たちと共演したことがあるのかは知らない。「卯女」は「卯女子」と呼ばれたりもしている。*****株で失敗した兄からの学費援助を止められた卒業を一年後に控えた藤井修三(佐分利信)はとにかくカネの工面が必要なのだと言って恋人の紀久枝(三宅邦子)に別れを告げ、これまでの恋文を燃やしてしまう。そして修三は学費を負担してくれる家の養子となり、そこの娘と結婚することが決まっていた。二人はお互いの幸せを祈るのだった。**
両親を亡くした研一(爆弾小僧)を引き取ったのだと美千穂(高峰三枝子)に話す大村(佐分利信)。いつまでものんびりしていられそうな彼女を大村がうらやむと、のんびりなどしていないし心配だと答える。心配事は何かとたずねられ、「何でもありませんわ」。「おばさん」がおじとばかり話して退屈なので東京へ帰る気になった研一に大村が「もう一晩泊まろうか」。「ちぇっ」と言って外へ出た研一は出くわした徳市と散歩することにする。*****夜。大村と橋の上で話す美千穂は、これからどこへ行くのかわからないと言う。そして
東京の女(三沢美千穂)、おじ(大村)とおい(研一)の名前が作中で言及されることはない。徳市、福市、研一まで「三沢姓」にしている情報があるが、映画を見ていればそれが間違いだとわかるはず。「Wikipedia」も同様。修正した。「鯨屋」は「鯨ヤ」「鯨や」と表記はまちまち。*****山の温泉場へ向かう二人連れの按摩、福市(日守新一)と徳市(徳大寺伸)。勘が利く徳市は前を歩く人を追い抜いていくのが何より楽しい。仕事場となる鯨屋に到着した徳市の最初の客は彼らを追い抜いて行った馬車に乗っていた「東
『戸田家の兄妹』1941年【1941年の戸田家の兄妹は、戦前の日本社会を反映した作品であり、家族の絆や社会的な問題を深く掘り下げています。映画は、戦後の混乱期を背景にした家族の絆や、戦争の影響を受けた人々の生き様を描いています。】【DVDの説明より★実業家の主が急死して多額の借金があったことが発覚する。妻は書画骨董から屋敷まで処分してしまい、末の娘とともに長男の家に預けられるが、嫁姑の仲はうまく行かなかった。】佐分利信と高峰三枝子が二大スターで、その二人が兄と妹であるた
『お茶漬の味』1952年(夫婦のすれ違いと和解を、多彩な人物たちを配して描く。)【DVDの説明より★上流階級に育った妻と田舎出身の夫との間には、倦怠期が訪れていた。あるとき夫は出張が突然決まり、妻にそのことを告げられずに出発する。しかし飛行機は故障で日本に引き返してきて……。】感動した。途中まで、これのどこがお茶漬の味なんだと思っていたが、見終わったらお茶漬の味以外の何ものでもなかった。倦怠期の夫婦が、危機を乗り越えリフレッシュされる話。又は、高飛車で夫を馬鹿にしていた妻
車の免許持ってる?▼本日限定!ブログスタンプ地方は持っていないと生活できません…😥「カーフリーデー」都市中心部でマイカーを使わないこと、都市生活と車の使い方の問題について考える日…だそうですが地方では難しいことですね…「孤児院の日」1887年(明治20年)岡山の医師・石井十次氏が日本初の孤児院「孤児教育会」(後の岡山孤児院)を創設しました。石井十次氏はこの功績から「児童福祉の父」と言われ「岡山四聖人」の一人と称されています。「B.LEAGUEの日」日付けは男子プロバスケットボー
9月22日が命日・忌日の有名人・著名人1253年(建長5年8月28日)満53歳没(瘍)道元さん曹洞宗の開祖1949年満66歳没(心臓発作)サム・ウッドさん映画監督『打撃王』『誰が為に鐘は鳴る』1949年満31歳没(前置胎盤(子宮外妊娠)?)金正淑さん北朝鮮国家主席金日成夫人1957年72歳没(?)豊田副武さん海軍軍人・第29-30代連合艦隊司令長官、第19代軍令部総長1961年満64歳没(ガン)マリオン・デイヴィスさん女優1981年78歳没(心不全)
おはようございます。😀『財閥家の末息子』観終わる観終わりました、『財閥家の末息子』。面白かったしイチャイチャシーンがキスシーン1回だけでモタモタしなかったし、主役のソン・ジュンギさんが韓国版ミッチーに見える私には、おじいちゃん役のイ・ソンミンさんはさしづめ韓国版佐分利信さん。はい、左がイ・ソンミンさんで右が佐分利信さんです。佐分利信さんを知っている人は60代でも少ないかも。💦ドラマは16話だったからサクサク観れて良かった。😊ストーリーもよくできていました。空芯菜のおひたしさ
傑作推理劇場殺意高木彬光の殺意坂口良子河原崎建三宮井えりな三宅邦子細川俊夫友金敏雄相馬剛三中真千子太田優子ひびきわたる岡田淳二佐川二郎山浦栄五野上力城春樹八百原寿子
連続テレビドラマ「阿修羅のごとく」連続テレビドラマ「阿修羅のごとく」プレビュー1979年にNHK総合テレビで放送された、向田邦子脚本のテレビドラマ。4人姉妹とその家族、そして姉妹の父母を中心とした人間たちを描写した作品として、大いに話題になった作品である。長女・綱子は夫に先立たれ生花の師匠として生計を立てている。次女・巻子は中学生の一男一女をもつ、平凡なサラリーマン家庭の主婦。三女・滝子は図書館の司書勤めで男っ気がまったくなし。四女・咲子は親兄弟にも内緒で無名
書斎に孝子(原節子)を呼んだ矢島(佐分利信)が「僕はあなたをね…」と言いかけると、彼女は「おっしゃらないで。そんなこと、おっしゃらないでください」。部屋を出ようとする孝子に「好きなんだ。愛してるんです…」。「いけません、先生。堪忍して、先生。だめ…」。もう矢島家にはいられなくなったと孝子は言う。ドアを開ける孝子。そこに立っていたのは恨めし気な表情の時枝(杉村春子)だった。想像通りだったと時枝。「私が死ねばいいと思ってらっしゃるんでしょ」。孝子に責任はないと矢島が言うと、「いいえ、わたくしが先生
同じ題名の昭和三十二年の作品(中平康監督)とは無関係。ただ、どちらにも殿山泰司はしっかり出演しているのだ。不運な「武田」に同情する。*****恩師だった人見の墓参に来た矢島(佐分利信)はそこでその恩師の娘、孝子(原節子)に会う。帰りの列車の中で、二人は人見の思い出を語り、彼女は女子医大の学生であると話す。岐阜に到着した二人だが、旅館はどこも満室で、やっと見つけた一軒では一室に同宿することになる。布団は一組しかなく、おまけに雨が漏る部屋だった。孝子は医大へ進んだのは父の老後を楽にさせたいと
「彼岸花」「彼岸花」予告編1958年9月7日公開。小津安二郎が山本富士子を初めて演出したヒット作。キネマ旬報ベストテン第3位。配給収入:2億9422万円。受賞歴:ブルーリボン賞主演女優賞(山本富士子)文部省芸術祭芸術祭賞原作:里見弴脚本:野田高梧、小津安二郎監督:小津安二郎キャスト:平山渉:佐分利信平山清子:田中絹代平山節子:有馬稲子平山久子:桑野みゆき谷口正彦:佐田啓二近藤庄太郎:高橋貞二三上周吉:笠智衆三上文子:久
blogno.575タイトル:秋日和(1960)を観て観た日:250623月放映日:250509火放送局:BS26その他の情報:デジタル修復版。カラー。原作:里見弴。監督:小津安二郎。出演:原節子・司葉子・岡田茉莉子・佐田啓二・佐分利信=沢村貞子・中村伸郎=三宅邦子・北竜二・笠智衆・渡辺文雄・高橋とよ・十朱久雄・岩下志麻。1960。上映時間128分。評価:★★☆☆晩年の小津作品の中でも傑作といわれる作品。「晩春」(1949、モノクロ)で
人によっては11日間の連続休暇となる、今年のゴールデンウィークも終わりを迎えます。仕事を完全に卒業した“サンデー毎日”の身ですが、この期間は子供が帰省し、孫の相手をしていたり、高校の同窓会があったりと思いのほか忙しい日々でした。映画を見たり、ブログを更新する日々のルーティンは完全に崩れていたわけです。もう少し早くに更新したかった映画『華麗なる一族』ですが、1974年公開の山本薩夫の監督作を鑑賞したのは、岐阜の“昭和の映画館”ロイヤル劇場です。4月の最後の日曜日、JR東海が主催する“さ
過日、岐阜市ロイヤル劇場の「生誕100年山崎豊子原作特集」にて『不毛地帯』『華麗なる一族』を鑑賞。『不毛地帯』4月19日~4月25日上映私は子供の頃、『不毛地帯』はロッキード事件の発覚を受けて映画化されたものだと思っていました。ロッキード事件とは、全日空の旅客機導入に絡み、航空機製造のロッキード社、総合商社の丸紅、全日空、内閣総理大臣だった田中角栄、政界のフィクサー児玉誉士夫、等が関わった戦後最大の疑獄事件でした。何せロッキード事件を題材にした田中司画による読切漫画『灰色高官を追え
「華麗なる一族」華麗なる一族1974年1月26日公開。山崎豊子の同名長編小説の映画化。興行収入:4億2000万円。脚本:山田信夫監督:山本薩夫キャスト:万俵大介(万俵家の15代当主:阪神銀行頭取):佐分利信万俵寧子(その妻):月丘夢路万俵鉄平(万俵家の長男:阪神特殊鋼・専務):仲代達矢万俵敬介(万俵家の14代当主、大介の父):仲代達矢(2役)万俵銀平(万俵家の次男:阪神銀行・本店融資課長):目黒祐樹美馬一子(万俵家の長女:大蔵省主計局次長の妻
●母と子(1938年)監督:渋谷実主な出演:田中絹代佐分利信徳大寺伸吉川満子河村黎吉葛城文子水戸光子斎藤達夫松井潤子磯野秋雄葉山正雄おりん(吉川)は、工藤(河村)という男の妾であり、2人の間にできた娘の知栄子(田中)と暮らしている。おりんにはもう1人、知栄子の兄に当たる孝吉(徳大寺)という息子があるが、嫡子のいない工藤夫妻の家に息子として入り、工藤の会社で働いている。ある日、孝吉が久しぶりにおりん宅を訪ねたところ、「お父さん、かれこれ2カ月くらい来てくれ
来る4月3日は、有馬稲子の生誕93周年です。(1932年4月3日,大阪府出身)それを記念して彼女の作品を紹介します。『彼岸花』(1958)監督小津安二郎撮影厚田雄春共演佐分利信、田中絹代、山本富士子、佐田啓二、久我美子、浪花千栄子、笠智衆【あらすじ】平山渉は娘、文子には良い縁談をと考えていた。ある日突然、文子との結婚を了解して欲しいという谷口が平山の会社を訪れ、文子と谷口の交際が発覚。知人の娘の縁談には寛容な平山であったが、文子が相談なしに結婚の約束をしたと知り、激
『阿修羅のごとく』第一話「女正月」第二話「三度豆」第三話「虞美人草」テレビドラマトーキーカラー放映日昭和五十四年(1979年)一月十三日一月二十日一月二十七日放送局NHK総合脚本向田邦子テーマ音楽メへテルハーネ『ジェッディン・デデン』八千草薫(里見巻子)いしだあゆみ(竹沢滝子)風吹ジュン(陣内咲子)宇崎竜童(勝又静雄)加藤治子(三田村綱子)菅原謙次(桝