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2019年12月のブログです*佐々木譲さんの『沈黙法廷』(2019・新潮文庫)を読みました。力作です。薄幸な家事代行業の女性に、客である老人殺しの疑いがかかります。そこに、警視庁と埼玉県警の争い、さらには、それぞれの警察組織内での争いが加わり、はたまた、マスコミの無責任さも加わって、真犯人や事件の真相が見えにくくなります。裁判が始まりますが、わたしは年寄りゆえに、途中で検察官の論理についていけなくなったりしました。じーじの頭の悪さのせいもあるでしょうが、おそ
長かった「武揚伝」もとうとう最終巻。決定版-武揚伝(下)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}新しい世では将軍や帝といった世襲による権力者ではなく身分に寄らない実力ある人物を入れ札(選挙)によって決めるという自由と平等の共和制を目指していた榎本たち。その為には石炭、海産物、鯨油、木材といった資源豊かな蝦夷地で外国に認められる自治権の取得を得ることを目標に新政府軍と戦う必要があったんですね。そんな榎本軍(徳川脱走軍)をア
引き続き『武揚伝』中巻です。決定版-武揚伝(中)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}幕末における旧幕府軍と新政府軍との戦いは薄っすらと知っているつもりだったけどこの『武揚伝』を読んでいくと私の薄っすらとした知識の裏でこんなことがあったのかーっという感じ本書は榎本武揚の目線・・つまり旧幕府軍の目線ではあるのですが旧幕府軍も決して一枚岩ではなく特に榎本が勝海舟こと義邦に対して抱く苛立ちの気持ちに共感してしまう箇所が多々あり・・ま
10月初めに函館五稜郭を訪れその後に門井慶喜さんの『かまさん』を読んだりして俄然、榎本武揚という人物に興味が湧いてきてとうとう、この本に辿り着きました。上中下という長編・・果たして完走できるか?と少々の不安の中まずは上巻を読了。決定版-武揚伝(上)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}榎本武揚がとても魅力的な人物であることは『かまさん』で分かっていましたが彼の生い立ちから遡ってみた本書でその魅力度はかなり爆あがりという印
2020年11月のブログです*佐々木譲さんの『警官の条件』(2014・新潮文庫)を久しぶりに読みました。6年ぶり。例によって、細かいところは忘れていたので、またまた、ハラハラ、ドキドキしながら読んでしまいました。警察官三代目の真面目な主人公と、陰で「悪徳警官」と噂される派手な先輩刑事。この二人の警察組織における生きざまと組織の論理とのせめぎあい、そして、二人の男としての人生が描かれます。あらすじはあえて書きませんが、すごい小説です。佐々木さんは警察組織
たなくじ今週のラッキーお供文庫本先週、読んだ本が文庫本『警察庁から来た男』佐々木譲警察内部の不正を糾す物語部署も階級も共通点が無くて不正の正体がわからないヒントは思いがけないところにあり共通点はサークルだった読みやすい物語でした検察庁から来た監察官が部下に「スターバックスのコーヒー」を頼むと持って来たのは良く似た違うもの良く似ているけど、別物それは「指示を正確に聞いていない」と。めっちゃ共感しました些細なことだけど調査は、些細な違いを見つけること
(松山市立中央図書館の本)2022年11月2日発行ミステリーなんだけど、時代設定が…満州って呼ばれているあたりそれも、、、狼男かい?(傷の回復が超早い特異体質)吸血鬼かい?(それは違う💦)面白いような…どうなんだろう⁇私は北海道警シリーズの方がずっと好きだな。(極寒い様子は凍えるけど❄️)
【カウントダウン】/佐々木譲<あらすじ>市長選に出ろ。オフィスに現れた選挙コンサルタントは、いきなりそう告げた。夕張と隣接し、その状況から双子市と称される幌岡市。最年少市議である森下直樹に、破綻寸前のこの町を救えというのだ。直樹の心は燃え上がってゆく。だが、二十年にわたり幌岡を支配してきた大田原現市長が強大な敵であることに違いはない。名手が北海道への熱き想いを込めた、痛快エンターテインメント。感想本作は、自治体の死へのカウントダウンが始まった町の若き市会議員の“森下直樹”が、その
(松山市立中央図書館の本)2020年12月18日発行大通署の佐伯宏一と部下の新宮昌樹。札幌雪まつり前日金曜日から土曜日までのお話。刑事三課係長の伊藤成治。小島百合巡査部長(生活安全課少年係)津久井卓巡査部長と、相棒の滝本浩樹巡査長は機動捜査隊。上司の長正寺。最後の方で佐伯が新宮に「ああ。もうお前は一人前だ、と言いたかったんだ。それだけだ」佐伯は介護が必要になった父親と同居するという…順番に読んでいたと思っていたのに、今ひとつ記憶がないから、もう一度借りて読ん
https://gs-yamada.amebaownd.comやまだ行政書士事務所宮城県仙台市にある高齢者福祉を専門にした行政書士事務所のサイトです。gs-yamada.amebaownd.com警官の掟・佐々木譲。佐々木先生の得意な刑事物。色んな事件が次々に登場するのでひとつひとつ確認しながら読むのが疲れた。もっとシンプルに描けたらな・・
(松山市立中央図書館の本)2022年12月18日発行道警•大通警察署シリーズ10愛南町の読書家さんが書いていたのを見て、リクエスト。忙しくて読書時間が取れない日々だった。このシリーズはほとんど読んでると思うんだけど、やっぱり面白かった!(自分のブログを確認したら、シリーズ9「雪に撃つ」の記事がない💦)刑事課の佐伯宏一と部下の新宮昌樹のコンビが“静かに”良いんだよね生活安全課の小島百合も、機動捜査隊の津久井卓と相棒の滝本浩樹もうまく絡んでこのシリーズをもっと読みたいと思うの
アマプラ有料チャンネルのお試し、最初の2か月は月額99円キャンペーンで登録した東映オンデマンドにて「暴力列島ダーティーマネージャック」を鑑賞…道警シリーズなど、最近は警察小説でお馴染みになっている佐々木嬢センセイの初期作品「夜を急ぐ者よ(集英社文庫)」を映像化したVシネ。それこそ、オイラなんかは道警シリーズから入った新参ファンなので、恥ずかしながら原作も読んでなかったです。主演は名高達郎…共演に又野誠治、大杉漣、倉田保昭、そしてヒロインにピンク・レディーのケイちゃんこと増田恵子なんかも出
2023年7月の読了本は10作品。1番面白かった作品は「ヘルメースの審判」楡周平。初読み作家は、香納諒一「完全犯罪の死角」「逆転のアリバイ刑事花房京子」「新宿花園裏交番坂下巡査」。ヘルメースの審判著者:楡周平KADOKAWA発売日:2021-01-29ブクログでレビューを見る»マーダーハウス(実業之日本社文庫)著者:五十嵐貴久実業之日本社発売日:2022-04-08ブクログでレビューを見る»12オクロック・ハイ-警視
佐々木譲さんの『樹林の罠』(2022・角川春樹事務所)を読む。北海道警察・大通警察署シリーズの最新刊。まだ文庫本になっていないので、東川の図書館で単行本を読む。図書館で読んだ本の感想文を書くのは初めてかもしれない。主人公は何年か前に仲間とともに北海道警察の組織悪を暴いてしまったせいで、閑職に追いやられている佐伯宏一刑事。彼とその時の仲間たちがまたまた組織と対立してしまう物語だ。例によってあらすじは書かないが、やはり、組織と個人の問題、組織悪、官僚化などの問題が背景に浮か
2022年7月のブログです*佐々木譲『雪に撃つ』(2022・ハルキ文庫)を読む。これも夏休みにゆっくり読もうと楽しみにしていた本。実は単行本を去年の夏に東川の図書館で借りて読んでいて、さすがに物忘れのひどいじーじでもあらすじはだいたい覚えていたが(たぶん)、今回は佐々木さんの力のある文章をたっぷり楽しみながら読もうと思った。結果は大正解で、佐々木さんの深く美しい物語を十分に堪能させてもらった。あらすじは例によって書かないが、愚直な者どもの生き方と愚直なおとなの恋
2019年夏のブログです*佐々木譲さんの『真夏の雷管-北海道警・大通警察署』(2019・ハルキ文庫)を読みました。旭川の本屋さんで見つけて読みましたが、とても面白かったです。佐々木さんは北海道在住の小説家。北海道を舞台にした良質の小説をたくさん書かれています。本作もネグレクト気味の小学生をめぐって、警察官、母親、そして、爆弾犯人が、それぞれの立場からおとなのあり方を提示し、関わります。そして、小学生もそれぞれのおとなの真摯な態度に何かを学ぶようです。佐々
村上春樹先生の新作『街とその不確かな壁』を読み終えた。いつものことだが、村上作品の読後は不思議な感覚に包まれる。現実と異次元の世界を行ったり来たり、普通とはちょっと違う登場人物の何気ない一言の中に物事の真理が見えて、ハッとしたりする。今、自分はどちらの世界のいるのだろうか。今、ここに居る自分は本当に生きているのだろうか。この世界そのものが自分の意識の中の創造物であって、現実世界においては、既に自分は存在していないのかもしれない。もう一度読み返せば、村上ワールド
パークゴルフの時は譲れないのです!いつも一時半くらいに帰宅して、それからたろしゃの散歩❣️たろしゃはコースを考えて決めるのね❗️顔を上げて左右を見て決めるのね。だからご近所さんが誰がさんぽしてる❓私がしてもらってると笑う❣️すご〜くしあわせ❣️☺️4月の読書トラや南木佳士生きてるかい?南木佳士サンズイ笹木稜平帝国の弔砲佐々木譲庭いじりなど忙しくなって本読め無くなった。サンギナリアシラネアオイシラネアオイ
🚔️警官の血🚔️ThePoliceman'sLineage原作者佐々木譲🇰🇷韓国映画ミステリー/クライム/ドラマ🇯🇵日本公開日2022年10月28日📽️監督イ・ギョーマン🚫映倫区分PG12⌛119吹き替えあり配給クロックワークスキャスト🌟チェ・ウシク★チョ・ジヌン★パク・ヒスン★クォン・ユル★パク・ミヨンフンあらすじ・解説ある警官が殺され、事件の黒幕として広域捜査隊のエース刑事パク・ガンユン(チョ・ジヌン)の名が浮上する。出処不明の支援金を受
・・・日露戦争に敗れたロシア占領下の東京で発生した殺人事件を巡る、IF歴史ミステリー小説。日露戦争でロシアに敗れ、治安も外交もロシアに主導権を取られた日本。東京のとある川で男の他殺体があがり、警視庁と所轄の刑事が捜査に乗り出すが、同時に、ロシアの諜報部や日本の軍部も捜査にからんでくる。捜査が進むにつれて、ロシアの占領に抗戦する秘密組織が見え隠れする・・・。説明部分が少々くどい気もしますが、最後の最後、ハラハラドキドキでした。この小説のキモは、「もし、日本が日露戦争で負けていたら、日本と
今回紹介するのはこちら。佐々木譲さん。「雪に撃つ」です。なんとも物騒なタイトルですが、佐々木譲さんらしくスピード感に溢れ、一気に読み終えることが出来ました。読み始めてすぐに、随分昔に読んだ初期の作品、「新宿のありふれた夜」あの作品に展開が似てるな~と思いました。あれは、たった一夜のうちに新宿で起こった事件を描いたものでした。たった一晩の出来事を物語にしてしまう…さすがプロの作家さんは違うと思ったものでした。今回のは一晩までと
めっちゃ見たい‼︎https://klockworx-asia.com/policeman/映画『警官の血』オフィシャルサイト2022年10月28日(金)全国公開klockworx-asia.com今んとこ、チェ・ウシクが出てる。佐々木譲による日本の警察小説が原作。↑こんくらいしか、わからない…。でも、見たい…。
物語…警官の血です。2022年、韓国映画。原作は佐々木譲の小説。監督はカエル少年失踪殺人事件などのイ・ギュマン。警察官殺害事件の裏で糸を引く人物として浮上した広域捜査隊のエース刑事パク・ガンユン、出所不明の莫大な後援金を受け、裏社会に精通しながら違法捜査を繰り返していた。彼を内偵調査するのは警官の父を持つ新人刑事チェ・ミンジェ、二人は麻薬捜査を始めるが…警察組織内の捜査、そして何が正義なのか悪なのかということを描いた硬派な作品。極太で重厚ではないのがポイント…この手の作品にしち
「代官山コールドケース」佐々木譲代官山コールドケース(文春文庫)Amazon(アマゾン)1〜4,400円を読みました。佐々木譲の警察もの面白いね。代官山、なんともバブル時代を思い出させてくれて、とても面白かったです。
こんにちは!ブログ主です。当ブログを閲覧くださってありがとうございます。3月も3週目、季節は春を迎え、野山には花が咲き、鳥の声が戻ってきました。そうなって来ると山へ出かけ、ハイキングやキャンプを楽しみたいという方も増えてくるというもの。そんな中、昨今のキャンプブームを背景に、個人で山を購入して、キャンプを楽しむ強者も増えてきた様です。実は山も場所によっては驚く程リーズナブルな価格で購入できると言われています。そのお値段は、わずか数百万円程だとのこと。それならば買えるとい
2023年2月の読了本は11作品。一番面白かった作品は、「しろがねの葉」千早茜。(直木賞受賞作品)しろがねの葉著者:千早茜新潮社発売日:2022-09-29ブクログでレビューを見る»連鎖(単行本)著者:黒川博行中央公論新社発売日:2022-11-21ブクログでレビューを見る»マイクロスパイ・アンサンブル著者:伊坂幸太郎幻冬舎発売日:2022-04-27ブクログでレビューを見る»不審者(集英社文
皆さんこんばんは。恒例の夜中の本紹介。「雪に撃つ道警・大道警察署」佐々木譲佐々木作品の中で一番長く続いているシリーズ物です。今作で第9弾。全部読んでるんですが、初期の頃の作品の記憶はあるけど、最近のは余り印象が無いです。さて今作はどうでしょうか?物語の舞台は明日から始まる雪まつりを楽しむため世界中から観光客が押し寄せ沸き立つ札幌。北海道警察本部大通署の主人公は部下とともに外国人の自動車窃盗現場に向かっていました。同じころ署内では、生活
2023年1月の読了本は4作品。一番面白かった作品は、「クロコダイル・ティアーズ」雫井修介。(直木賞候補作品)クロコダイル・ティアーズ著者:雫井脩介文藝春秋発売日:2022-09-26ブクログでレビューを見る»タクジョ!(実業之日本社文庫)著者:小野寺史宜実業之日本社発売日:2022-10-07ブクログでレビューを見る»英雄著者:真保裕一朝日新聞出版発売日:2022-09-07ブクログでレビューを見る»