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『大忠臣蔵』第九回「大評定」テレビ映画NET大河ドラマトーキー56分枠カラー放映日昭和四十六年(1971年)三月二日プロデューサー勝田康三西川善男脚本池田一朗音楽冨田勲演奏スクリーンミュージック主演三船敏郎(大石内蔵助)監督古川卓巳千坂兵部は密偵を放った。お蘭は、大須賀・禹助と共に旅役者に変装して赤穂に入る。岡野金右衛門は生爪を剥がして怪我をしたという。評定の席に息子九十郎を派
帰宅した清(設楽幸嗣)は自分が描いた絵がたんすの上に置かれていることに気づいて芦原先生(久我美子)が来たのかと問う。先生がもっといい成績になれる素質のある生徒だと話していたと父(伊藤雄之助)は彼を励ます。そして清は正月の凧あげ大会のために「ぶんぶん凧」がほしいと言う。二千円もすると聞いて両親は逡巡するが、清があまりに熱心なので「よし買ってやろう」と父。*****父と手をつないで歩く清がからすは好きかとたずねると、「どうも縁起が悪いな。…嫌いだよ」。冬休み前の終業式の日、芦原が学校を辞めるこ
清(設楽幸嗣)はいじめられる寺の子をかばう正義感のある生徒でもあった。喧嘩を見つけた芦原(久我美子)は清を自室がある寺の中へ招く。オルゴールの音色とチョコレートをよろこぶ彼は、音楽と絵と動物が好きだと言う。しかし、父(伊藤雄之助)の話になると表情を曇らせるのだ。作った粘土細工を見せればきっとよろこんでくれると先生に言われた清がどれを見せればいいかと思案すると、母、マチ子(淡島千景)は「トラかなあ」。そして清は翌日のピクニック行きを父が許してくれるだろうかと案じる。「お隣のおばさん」が連れてい
昭和三十二年年の松竹映画。監督は五所平之助で、歌舞伎座による作品。誰かが作った英語字幕付きを見たのだが、「お前、お神輿担いだことあるか?」が"Doyouknowhowtocarrythehomikosi?"、「テクニシャン」が"Tekunisha"、「清ちゃん、男の子でしょ」が"Youareaman,now."、「凧」が"comet"になっていたりして、ガックリする。いい加減なものを作るな!「マチ子」が途中で一度「トシコ」に聞こえる。このあたりの時代の映画では他にも、途
ひとつ前の当ブログで、『ひろしま』(1953関川秀雄監督)の劇中、砲弾を作る工場に勤め思い悩む青年が出てくることを書きました。「他国の戦争に加担して」いることへの罪悪感は、戦後まだ8年という時期には切実なものだったでしょう。同じ年に公開された『プーサン』(1953市川崑監督)にもちょっと触れました。この『プーサン』は横山泰三さんの新聞連載4コマ漫画を原作としています。同じく横山さんの漫画『ミス・ガンコ』のヒロインも登場しますので、例えれば『サザエさん』に意地悪ばあさんが出てくるみたいな感じ
『大忠臣蔵』第六回「悲報赤穂へ」テレビ映画NET大河ドラマトーキー56分枠カラー放映日昭和四十六年(1971年)二月九日プロデューサー勝田康三西川善男脚本宮川一郎池田一朗音楽富田勲演奏スクリーンミュージック配役大石内蔵助良雄三船敏郎大石りく司葉子堀部安兵衛渡哲也大野九郎兵衛伊藤雄之助岡島八十右衛門河原崎長一郎不破数右衛門新克利大石瀬左衛門三上真一郎早水
『大忠臣蔵』第八回「暗躍する隠密群」テレビ映画NET大河ドラマトーキー56分枠カラー放映日昭和四十六年(1971年)二月二十三日プロデューサー勝田康三西川善男脚本池田一朗主演三船敏郎(大石内蔵助良雄)共演司葉子(大石りく)伴淳三郎(小野寺十内)中村賀津雄(岡野九十郎)辰巳柳太郎(大石無人)丹波哲郎(千坂兵部)監督古川卓己大石無人・三平親子が上
『大忠臣蔵』第七回「大いなる決断」テレビ映画NET大河ドラマ60分枠トーキー昭和四十六年(1971年)二月十六日放送脚本宮川一郎池田一朗出演大石内蔵助良雄三船敏郎堀部安兵衛渡哲也栗崎道有宮口精二監督西山正輝堀部安兵衛は吉良上野介義央の死生を知りたい。松の大廊下刃傷事件以後の上野介の安否が分からない。医師栗崎道有に上野介死生問題を問う。道有は医師の道を重んじ、守秘義務を守る。「教えて頂けぬならこの場で腹を掻っ捌く。
久しぶりに横田(三島耕)に会いにきた弟(内田良平)は、小菅刑務所にいたと言う。「アカ」なのかと問う兄に、「コミュニストって言えよ」。雑誌「改造」を兄に渡し、兄が戦犯で弟が平和活動家とはおもしろいと笑う。そして植民地化されてしまったヨシ子(岸恵子)はあきらめろと言う。横田が山下の脱走のことを話すと、感銘を受けた弟はその話を出版したいと言うのだった。*****房に戻った山下(浜田寅彦)に横田が読んで聞かせるのは、ドイツ共産党のテールマンが書いた鉄格子の間に巣を張るクモに関する一節。飼い方を説明す
回想。ビスケットを盗んで食べて処罰されることになる米兵の俘虜。通訳だった横田(三島耕)は米兵を見つけた軍曹の暴言をしっかり通訳せず、突き飛ばされる。そして俘虜はベルトで打たれる。そのベルトを渡される横田。俘虜は死んでしまう。焼き場の男(北龍二)が体に油が足りないから薪が余分に必要だと不満を言う。そして娘のヨシ子(岸恵子)が死者となった米兵への供花を持って帰ってくる。そんな彼女に印象づけられる横田。*****死の臭いが漂うはずのその場所がヨシ子がいるおかげで生に満ち、彼女の存在を常に感じる
昭和三十一年公開で、BC級戦犯の手記を原作としている。監督は小林正樹。「爆弾小僧」だった横山準も出演しているが、どこに出ていたのかわからない…。「小沢栄」は小沢栄太郎。朝鮮籍の許が戦時中に「韓国の労働者、団結せよ」と聞いたと山下に話すが、当時、韓国という国はなかったのだ。この映画、一時間五十分ほどだが、この先のことが知りたくなるのだ。「つきつめて己に帰る悲しみを放つに狭く壁あつき部屋」。*****敗戦から四年後、巣鴨拘置所の雑居房で、自殺しようとする川西(信欣三)は後悔するぞと木村(下元
授業に出席しない平太(森昭治)は、体に針を刺される標本のアゲハ蝶を見て、自らに痛みを感じたかのように顔をしかめ、思わず作業台に置かれてあるものを次々に落としていく。泣きながら走り去る彼を郁二郎(細谷一郎)と騒ぎに気づいた通子(岸恵子)が追う。追いついた郁二郎も「勘弁しろよな」と言って涙を流し、箱に入れていた蝶をすべて逃がしてやる。二人を見つけられなかった通子は教会で休息し、蝶の気持ちになれる平太がうらやましがり、また新婦のことを思い出すが、病のために結婚して暮らしていく自信がないと話す。神父に
教会で通子(岸恵子)は平太(森昭治)を見つけて、「坊やのおうち?」。「僕、ハト」と答える平太は鳥の鳴き声を口笛と指笛で再現してみせ、オルガンを弾いてくれと通子に言う。戻ってきた神父の八杉(伊藤雄之助)に自己紹介する通子。平太は息子なのかと八杉に問う彼女。ここは自分の家かと神父に問われて、平太は「僕、ハト」。鳥の鳴きまねをしてくれたと通子が言うと、平太に気に入られたのだと八杉。平太は「『動くハト』を教会に持ってくる」と言い続けており、「自然に対してだけ魂が燃え上がる」「異常児童」で、鳥や獣と
昭和二十九年公開。監督は小林正樹。当時の軽井沢と浅間山の風景が確認できる。話は少々複雑にできていて、神父と平太、平太と両親、郁二郎の母と養父母、通子と信之、神父と町子の関係がからみながら進んでいく。二時間近い長編だが、「愛のよろこび」を語るのが甘ったるく、さらに子どもの不幸を描く映画でたいへん苦手…。ミルノガツライ。*****乗合馬車に乗るふみ(望月優子)が亡夫を思い出して泣き出す。馬の背には横笛を吹く息子の郁二郎(細谷一郎)。口減らしのために預けられるのだ。馬車には里見通子(岸恵子)と恋
Theater𝑹𝒆𝒏𝒅𝒆𝒛𝒗𝒐𝒖𝒔【2026-No.15】𝐓𝐡𝐞𝐖𝐢𝐟𝐞𝐨𝐟𝐒𝐞𝐢𝐬𝐡𝐮𝐇𝐚𝐧𝐚𝐨𝐤𝐚華岡青洲の妻日本99分1967年©KADOKAWA1967半世紀前に書かれた有吉佐和子の小説「青い壺」が昨今注目を集め、本の売れゆきが好調だそうな。私自身は彼女の著作を一冊も読んではいないが、今回鑑賞した「華岡青洲の妻」なども過去に度々映像化されていることを踏まえるとストーリーテリングの巧みな作家であるのは容易に察しが付く。紀州の地にて三代に渡り医業に従事
3月になり早々に岐阜・柳ケ瀬に“プチ遠征”して、ロイヤル劇場で2週連続で鑑賞したのは「山本薩夫監督社会派喜劇特集」の2作品。私が映画を見始めた1970年代は『戦争と人間』の三部作から『華麗なる一族』『金環蝕』『不毛地帯』と、政治的な話題の大作を撮る監督という印象ですが、今回の上映作はそれに先んじる60年代の作品。1週目に見た映画『赤い水』は、昭和30年代のいかにも田舎の町議会を舞台とする嘘だらけの温泉開発騒動を描いた風刺喜劇。2週目に見た映画『にっぽん泥棒物語』は戦後まもなく起きた松川
『生きる』映画トーキー143分白黒昭和二十七年(1952年)十月九日封切製作国日本製作言語日本語製作東宝配給東宝製作本木荘二郎脚本黒澤明橋本忍小国英雄撮影中井朝一美術松山崇録音矢野口文雄照明森茂音楽早坂文雄演奏キューバン・ボーイズP.C.L.スイングバントP.C.L.オーケストラ編集岩下広一製作主任真木照夫現像東宝現像所記録野上照代音響効果三縄一郎監督助手堀川弘通田実泰良丸林久信配役
城昌幸原作の捕物帳が原作。数回映画化・TVドラマ化されている。原作ではさる御大名の御落胤『若さま』が船宿喜仙の娘おいとを相手に謎解きをする安楽椅子探偵スタイル。今作では若さまの設定が違って御落胤ではあるが、船頭として喜仙で働きながら自らも行動し、悪を裁いていく。あらすじさる大名の御落胤の若さま(田村正和)は普段は船頭として船宿喜仙で働いているが、岡っ引きの小吉(松山省二)と髪結いのお紺(ジャネット八田)を従え、江戸の悪を裁いていく。そんな若さまを喜仙の親方(伊
『血と砂』映画トーキー132分白黒昭和四十年(1965年)九月十八封切製作国日本製作言語日本語中国語製作三船プロダクション東宝配給東宝製作田中友幸原作伊藤桂一脚本岡本喜八佐治乾音楽佐藤勝撮影西垣六郎美術阿久根巌編集黒岩義民配役小杉三船敏郎犬山佐藤允お春こと金春芳団令子志賀天本英世三俣伊吹徹根津名古屋章中野長谷川弘原田大沢健三郎大賀根津克己杉山滝恵一稲本宇野晃司出口加藤茂雄下士官桐野
あなたの一番大切な人は?▼本日限定!ブログスタンプ家族です…「いのちの日」2011年(平成23年)東日本大震災で多くの尊い命が失われました。防災の意識も高めたいと思います。本日は関連として「おうえんの日」「防災意識を育てる日」「おくる防災の日」になっています。本日(3/11)の出来事1923年…目黒蒲田鉄道(東京急行電鉄の前身)目蒲線が開通1924年…阪神甲子園球場が起工1970年…ボーイング747ジャンボジェットが日本へ初飛行2010年…茨城県・航空自衛隊百里基地が茨城空
ランクBの上~Aの下国際貿易港の港町で真面目に働いていた母子家庭の青年がちょっとっしたトラブルから暴力団で働くようになって、人生の歯車が繰り出す中でもう一度、希望と夢を見つけようとするが…。敗戦後10年、高度成長が始まりだした昭和の工場街下町が舞台です。この映画は、当時の時代風俗と社会問題を背景に、青年の苦闘を描いています。中卒労働者は、「金の卵」と言われる一方工場での出世ができないという現実が
タクシー・ドライバーTaxiDriver『タクシー・ドライバー』TaxiDriver映画トーキー114分カラー1976年2月8日アメリカ合衆国公開昭和五十一年(1976年)九月十八日日本公開製作国アメリカ合衆国配給コロムビア製作マイケル・フィリップスジュリア・フィリップス脚本ポール・シュレイダー音楽バーナード・ハーマン撮影マイケル・チャップマン出演ロバート・デ・ニーロ(トラヴィス・ヴィックル)ジョディ・フォスター(
駈けだし刑事-1964-この映画はYouTubeの期間限定配信で観ました警視庁創設記念日1874年(明治7年)1月15日1964年1月25日公開解説『駈けだし刑事』は、藤原審爾の原作を「太陽への脱出」の山田信夫が脚色、「殺人者を追え」の前田満洲夫が監督した1964年公開の日活映画ストーリー新田正介は駈け出し刑事だ。毎日お茶汲みや、坂崎刑事について歩く単調な生活だった。その中で唯一の楽しみは花屋の店員綾子に会う事だ。病身の母を持って貧しい生活を助けている彼女には庶民の健康な生
親捨て物語、たまたま見つけた。今村昌平監督の作品は過去に観てるけど、全く違う作品。映画というより舞台、歌舞伎っぽいね。何か東海道四谷怪談のような雰囲気で、これは時代なんやろうな。食い扶持を減らすのに親を捨てるわけだが、この葛藤がよく描かれていると思う。老婆を演じた田中絹代の歯がとてもグロテスクなんだが、これは本当に歯医者で前歯を全部抜いて演じてるんやよね。田中絹代の顔がきれいで可愛いく、高橋貞二の演技と相まって、親を捨てに行くという残酷な話が悲しい話に仕上がっている。1983年版で
わが市の市議会議員の中には、偉そうなことばかり言っている割には議会中に大きないびきをかいて寝ている議員もいるのだが、本当に市民の税金を無駄にする酷い奴だ。しかも、平気で市民を騙す。しかし、今回紹介する映画しとやかな獣だが、そいつと同等のレベルの登場人物ばかり登場するブラックコメディ。アパートの一室にロクでもない強欲な人間ばかりが出入りして、浅ましいストーリーが繰り広げられる。脱税、売春、詐欺、ピンハネ等、何でもありの奴らが、何の悪びれもなく自己流を貫き通す姿に、わが市
偏屈というか、他人と同じことをするのは興ざめだと感じるawakinです。独創性やオリジナリティを大事にしたいのです。映画を観るときは当然受け身でありますが、独創的な演技に惹かれて注目に値する俳優さんは、主役を張っている人たちよりもどちらかと言えば目立たない端役の中に多くおられるような気がします。そんな以前から注目している俳優さんの一人に伊藤雄之助さんがおられ、彼が出演されている作品が放映されると必ず録画し、後から何度も観返しているawakinです。『生きる』(1952年)
●「天国と地獄」改めて観ますに、と申しますかもう何度も観ているのですが冒頭のシーンからもうその凄みにたじろぐ。権藤が部屋のカーテンを開けると外は夕暮れソファーには重役たちが疲れた面持ちで居るそこに秘書が替えの氷を持って来るこの一連の動きを観ただけで、これまで何が、どれだけ、どう行われていたか?が瞬く間にイメージされる見事な采配演出。その部屋、権藤邸に居るのは凄腕の役者陣。特に伊藤雄之助氏の両手をソファに乗せてる体勢が面白い。お尻が痛いのか?ずっと座っていた感がみるみる分
「新書・忍びの者」1966年12月10日公開。忍びの者シリーズ第8作(最終作品)。脚本:高岩肇監督:池広一夫出演者:市川雷蔵、安田道代、富士真奈美、伊藤雄之助、石山健二郎、五味龍太郎、井上昭文、島田竜三、須賀不二男、内藤武敏あらすじ:武田勢と徳川勢が反目を続けている頃、霞小次郎(市川雷蔵)は甲斐の黒戸左太夫(伊藤雄之助)の許に急いでいた。一通り身につけた忍術を、更に磨くためである。それは、二十年前、三人の忍者に惨殺された父の仇を討つた
「関東女賭博師」(1968)人気シリーズ第5弾をAmazonプライムビデオで観ました。初見。監督は井上芳夫。予告編はありません。デパートでスリをしてるところを見られた銀子(江波杏子)が男に捕まります。この男は壷振りの名人だった辰吉(伊藤雄之助)で、壺振り師の素質を感じた彼女をスカウト。辰吉が自由自在に賽の目を出す技に驚いて弟子入りした銀子は、小料理屋の女中として働きながら、辰吉の指導でサイコロの腕を上達させていきます。実地の見学で訪れた賭場でも、一流の壺振り師のイカサマを全
ランクAの下母のいない親子3人家族の一人娘の恋を絡めての成長物語です。若尾文子の名演技が出色です。年頃の女性の、恋心を含む心の機微、喜怒哀楽を見事に表現して素晴らしいです。吉永小百合は大女優かもしれませんが若尾文子は名女優です。健康的な明るさと色気が画面から発散しています。そして、この映画の大きな魅力の一つは若尾文子が着ている素敵な着物です。着物柄と帯、帯締めなどどれをとっても絵になっています。考えて