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熱中症だったのだろう。気がついたらとんでもない買い物をしてしまっていた!物価高騰対策(?)の給付金などもう風前の灯だというのに……(^^;手提げの紙袋を二重にしてもらって、大事に持ち帰った。
私には確固たる政治信条といったものがない。だから、選挙目当てであれなんでであれ、合法的にもらえる給付金はありがたく頂戴するつもりでいる。もしも2万円なるものが給付されたら、私には買いたいものがある。国書刊行会から今年出たばかりの『伊藤典夫評論集成』。これは1冊2万2000円もする代物だ。『SFファンにとって超弩級の重大事件!』人によってニュースの持つ重みはまちまちだろう。私は今日は神保町に出かけ、その後丸善丸の内本店を覗き、最後に渋谷に立ち寄った。ふだんならブログに記して
人によってニュースの持つ重みはまちまちだろう。私は今日は神保町に出かけ、その後丸善丸の内本店を覗き、最後に渋谷に立ち寄った。ふだんならブログに記してみたいことが山ほどあった。だが、私にとって今日、いや、本年最大の出来事はこれだっ!『伊藤典夫評論集成』遂に刊行!伊藤典夫評論集成Amazon(アマゾン)アマゾンの紹介ページでは以下のように煽っているけれど……1960年代より日本SF第一世代の最年少メンバーとして活躍、クラー
吸血鬼は夜恋をする:SF&ファンタジイ・ショートショート傑作選(創元SF文庫)Amazon(アマゾン)1,100〜6,335円吸血鬼は夜恋をするウィリアム・テン★★★★☆吸血鬼と人間の恋ってたいていうまくいかないのに、これは合理的な解決法でハッピーエンドというのがいいですね。こんな人が義父だったら、奥さん心強すぎるだろっていう。不滅の家系マイクル・シャーラ★★★☆☆顧客の先祖を辿っていく家系調査の会社を立ち上げ財をなした主人公が、自分の家系を辿っていく
吸血鬼は夜恋をする:SF&ファンタジイ・ショートショート傑作選(創元SF文庫)Amazon(アマゾン)1,100〜6,335円ジュリエットクロード・F・シュニス★★★★☆女性版ナイト2000(『ナイトライダー』)って感じかな。ジュリエット、セクシーですね。せつなくてしんみり大人のストーリーでいいんですけど、自発的に事故を起こしちゃう車って製品としてはあかんやろと冷静な部分で考えてしまう。くたばりぞこないアルフレッド・ベスター★★☆☆☆最後が妙にパワフル
吸血鬼は夜恋をする:SF&ファンタジイ・ショートショート傑作選(創元SF文庫)Amazon(アマゾン)1,100〜6,335円白絹のドレスリチャード・マシスン(過去記事にてレビュー済みなので省略)バーニイウィル・スタントン★★★★☆『アルジャーノンに花束を』みたいな内容ですね。最後の日付が急展開すぎてしばらく考えたんですが、これって最後の日記を書いたのはバーニイってことでいいのでしょうか?地下室のなかディヴィッド・H・ケラー★★★★☆この
吸血鬼は夜恋をする:SF&ファンタジイ・ショートショート傑作選(創元SF文庫)Amazon(アマゾン)553〜6,335円びんの中の恋人ロン・ウェッブ(過去記事にてレビュー済みなので省略)死線リチャード・マシスン(「一年のいのち」過去記事にてレビュー済みなので省略)レミングとの対話ジェイムズ・サーバー★★★☆☆登山中の主人公が突然レミングと会話をし出すというシュールな作品。最後のセリフの痛烈な皮肉。お墓の引越しレイ・ブラッド
昨日、渋谷から戻ってきて地元の本屋に立ち寄ると、いつものように店の前のスペースにいくつもワゴンが並んでいた。ふだんは文具、おもちゃなどの小物類を販売しているのだけれど、この日そこにあったのは古本だった!もう夕刻で、直接照明があたらない暗がりのなか、書店からもれてくる光を頼りに、そこに並んだ古本を検分していくと、意外な収穫があった。ひとつは、野田昌宏の『愛しのワンダーランドスペース・オペラの読み方』(300円)。日本SF草創期から長く、海外SFの紹介、翻訳、創作活動を続け、膨大なア
1962年に出版されヒューゴー賞を受賞したSF小説『地球の長い午後』は、いろいろなアニメや小説に影響を与えたといわれています。原題は『温室(Hothouse)』伊藤典夫さんの翻訳で1977年のハヤカワ文庫版を読みました。岡田斗司夫さんが宮崎駿さんの「風の谷のナウシカ」の元ネタとして紹介されていたのを見て、興味を持ち、ようやく読むことができました。ところがよく考えてみると「風の谷のナウシカ」自体、私はあまり詳しくなかったことに気が付きました(!)アニメイトの連載も読んでたはずなんです
羽根むしられて(河出文庫)Amazon(アマゾン)1,044〜22,549円・メモウディ・アレンの初期作品集。小作品にせよ、戯曲にせよ、感じられるのはスタントアップ・コメディアン用のシナリオという感じがすごくする。ストーリーの作り方にしても、それらしいキーワードは散りばめられているが、それらがストーリー構成に大きく関わることはない。このキーワードとして何を選ぶかが重要なところだが、ウディ・アレンの選択は実に的を射ていて、センスの良さを感じさせてくる。[羽根
行ってきました、神保町!今年は、恒例の古本まつりが春と秋の2回に分けて開催されるというので、とりあえず定点観測店を見てから、靖国通り沿いに立ち並ぶ臨時店舗をざっと覗くことにした。◆第61回神田古本まつり青空掘り出し市今日は初日、それも平日なので、人でごったがえすというほどではないけれど、なかではやはり年配者の姿が目立っていた。まあ、私もそのひとりなわけである。(^^;そして、今日の密かな狙いは初期の岩波ジュニア新書だったのだが……。※まず、いつも立ち寄る店は、
《毎月一回行っている海馬文学会の読書会です。テーマ本は、近現代の国内外の古典や純文学、中間小説などの中から、同人・会員の推薦で決定(基本は文庫本)。他に芥川賞受賞作を年2回、同人誌「海馬」合評会を年1回実施。自由に感想や意見を述べ合う場ですので、どなたでもお気軽にご参加ください。特に、小説を書いている方やこれから書きたいという方の参加は歓迎です》〇テーマ本レイ・ブラッドベリ『華氏451度』(ハヤカワ文庫)〈レイ・ブラッドベリ〉1920年アメリカイリノイ州生まれ。47年の処女短編集『黒
大学に入学した私は、SFやミステリーを愛好するサークルに入会した。といっても名ばかりの参加ではあったのだけれど、たまたま私たちの代の新入生にはSFファンが多く、部室がわりの喫茶店にはよく出入りしていた。その頃、光文社のカッパブックス(新書)から出た、小松左京の『日本沈没』がベストセラー街道をばく進中で、地震が来るたびに(当時関東近辺では小さな地震がよくあった)、「これでまた3000部ぐらいは売れるのかな」とか「またまた増刷決定だな」などと不謹慎な冗談を飛ばしてはしゃぎあっていたものだった。そんな
伊藤典夫翻訳SF傑作選ボロゴーヴはミムジイ(ハヤカワ文庫SF)Amazon(アマゾン)547〜4,800円ボロゴーヴはミムジイルイス・パジェット★★★★★未来人がタイムマシンで送った未来の知育玩具を拾った子供たちに訪れた変化。冒頭の文章がユーモラスなのと、子供が未来から来たオモチャを拾うという筋書きから、子供向けワクワクSFなのかなと思ったら、オチがけっこう怖くて「えぇ・・・」となりました。あくまでSFでホラーではないんだけど、うすら寒さを感じる結末でした。
スター・ウォーズ「帝国の逆襲」日本公開版の復元プロジェクト、連載18弾!!復元には様々方から、多くの資料提供があった訳だが、連載9で紹介したマクラウドのMr.白石からも多大なる協力を賜わっている。https://ameblo.jp/shuwest/entry-12649475524.html『「スター・ウォーズ帝国の逆襲」日本公開版復元計画連載その9<サブタイトルの検証③>』さあ、1980年に公開された「スター・ウォーズ帝国の逆襲」の日本語吹き替え版の復元計画、前々回からサブタイ
Who'sWhoinScienceFiction(以下Who'sWho)という小さな本がある。編者はイギリスのSF研究家BrianAsh。これもまた今回本を整理していて発掘したものだ。初版は1976年で、私が持っているのは、1977年にイギリスのSphereBooksから出た改訂版である。200ページそこそこのペーパーバックなので、百科事典のような網羅的なものが期待できるわけではないけれど、約400名のSF関係者(作家が主体だが、編集者
石川喬司の話に戻る。ミステリ関連は省いてSFオンリーだ。※ポケミスの弟分にあたる「ハヤカワ・SF・シリーズ」は、広く海外のSFを紹介する双書として早川書房が1957年に立ち上げたもので、早くから、ポーランドのレムやソ連(当時)のストルガツキー兄弟など共産圏の作家の紹介にも努めていたが、圧倒的多数は欧米の作家の作品で、初期の解説記事の多くは、もっぱら都筑道夫と福島正実が担当していた。◆ふたりの加藤喬そうした海外作家一辺倒の時代もそう長くは続かなかった。小松左京、筒井康隆、眉村
最近、アンソロジーばっかり読んでるかも…編:高橋良平■□■海外SFの翻訳者として名高い伊藤典夫氏。SFマガジンを昔っから名訳で作り上げてこられらその人の選ぶ宇宙テーマの7選。勿論、かなり昔の作品も多いので、今風でないものの名作揃いでした。いやもう、老眼が恨めしい。ハヅキルーペのお世話になってはいるものの。もっと読みたいと思っても目の疲れがひどいです。ちなみに、アリナミンEXプラスとかルテインとかえんきんとか飲みまくっています。最近は、DHA
細々した雑事に終始した1日。まずは、軽井沢行き高速バスの事前予約。軽井沢はもちろん、高速バスも未体験。おまけに事前のネット予約も初めてのことなので、あれこれ迷ってしまう。だが、新幹線で行くワイン漬けデザイナーNeと軽井沢駅前で待ち合わせという、私にとってはかなり大胆な企てのため、大事をとって、早めの時間に東京を発ち、Ⅰ、2時間前には軽井沢駅に到着できそうな便を予約する。ネット予約で、初めて利用するサイト上にクレジットカードを登録するのはいやだなあ、と思っていたら、ちゃあんとコンビニ支
朝、マクドナルドに寄って、アイスコーヒーMを飲みながら「やすらぎの刻〜道」の見逃し配信を観てから、いつも3ヶ月ごとに定期検診を受けている病院へ。当初は、6月5日が予約日だったのだが、昨日の一件があり、繰り上げて血液検査を行う必要があるなら今日のタイミングだろう。事前に電話を入れて診察日繰り上げの可否を確認すべきだろうが、どのみち新宿駅近辺の本屋も覗いてみたかったところなので、(^^;アポなしのままいきなり受付窓口へ。まったく迷惑な患者だぜ!前日の状況を話すと、「別の先生なら診察が可能で
ハーラン・エリスン。ネタバレ落ちばれあり。あっ…あんた別の短編集あったん?…うーん、今度本屋行ったときあったら買うわ…。という、そんなに気乗りではないにもかかわらず買っといた方がいいんだろうな~と思わせるエリスンさん。むか~~~し買った『世界の中心で愛を叫んだけもの』、まだ持ってるんですよ。そして好み路線からは大きく外れているんだけど、なぜか未だにたま~に読み返すんだよね~。『世界の縁にたつ都市をさまよう者』切り裂きジャックが見た未来都市。凶行の果てに、そこで彼が味わう恐怖とは。
ファンタジーへの誘い―海外SF傑作選(1977年)(講談社文庫)Amazon(アマゾン)700〜15,983円闇の旋律チャールズ・ボーモント(「ダーク・ミュージック」チャールズ・ボウモント過去記事にてレビュー済みなので省略)順応性キャロル・エムシュウィラー★★★★☆トウモロコシ好きで人とはちょっと違う風貌と感性を持った女性の秘密。自分がなんとなく他人とは違うことを感じていて、なるべく普通に生きようとしているけれども、本能は様々なところで湧き出して
ファンタジーへの誘い―海外SF傑作選(1977年)(講談社文庫)Amazon(アマゾン)700〜15,983円死神よ来たれピーター・S・ビーグル★★★★☆普通のパーティに飽きた公爵夫人が、インパクト勝負で自分の主催するパーティに死神を招待することにして・・・という話。ライトノベルや漫画ではちらほら見かけるけど、古典的な怪奇小説では意外とあまり見かけない、女性の死神が登場します。お色気系豊満美女かと思いきや、しっとり淑女系美少女というのが、文章の幻想的な佇まい
アーサー・I.ミラーの『ブラックホールを見つけた男』上・下巻をやっと読了。原題はEMPIREOFTHESTARS。これを最初に見たときには、銀河系の中心核に鎮座し、闇の帝王然として広大な星の世界を統べる巨大ブラックホールのイメージがなんとなく思い浮かんだのだけれど、サブタイトルには、Friendship,Obsession,andBetrayalintheQuestforBlackHolesとある。「ブラックホール探求における、友情、妄執、そして裏切り」とい
かつて読んだ本シリーズ第4弾。これは小説ではなく、SF小説の紹介本になります。当時、あまり造詣の深くなかった海外SFを読もうと思った時にかなり参考にさせていただきました。SFやファンタジーの翻訳家や研究家の人たちが、1970-2000年あたりの海外SF・ファンタジー小説を、1タイトル1ページで全201タイトルを紹介しています。タイトル毎に「奇想・テクノ志向・娯楽性・物語性・神秘性・文学性」の6項目をレーダーチャートであらわしているので、自分の読みたいジャンルの作品を探し