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集英社2016年3月第1刷発行307頁東日本大震災により失われた日常と、得るべき希望気仙沼市をモデルとした架空の港町「仙河海市」に生きる人々の姿を通して描かれる3・11からの再生の物語、全9編各編ごとに主人公が存在し、彼、彼女らはゆるくリンクしています冒頭から7編は震災前後ろの2編は震災後最後の1編では、これまでの登場人物が仮設住宅のご近所さんとして全員集合です翌日にあれほどの大災害が発生するとは…誰一人として想像もしておらず、いつもの日常がやってくると信
希望の海仙河海叙景著者:熊谷達也集英社発売日:2016-03-04ブクログでレビューを見る»連作短編集。東北の港町、仙河海(気仙沼がモデル)が舞台。スナックを経営する親子、両親の離婚に悩む女子中学生、認知症の夫を持つ老女、苛めにあう小学生、中学教師などの日々の暮らしを、震災前2編、震災後7編の全9編で綴る。登場人物があちらこちらにリンクすることで、街の様子が目に浮かぶ。個人的には「永久なる湊」が良かった。