脳性まひの小児科医、熊谷晋一郎さんは車いす生活だ。あるとき外出先で失禁してしまった。それで通りすがりの人にきれいに洗ってもらったことがあると話している。その時、自分の絶望を見ず知らずの人と分かち合えたと思ったという。絶望を他人と分かち合えるようになると「もう大丈夫」と思えるとのこと。小学生のころ熊谷さんは親が先に死んででしまったら、自分は生きていけないときづいたそうだ。それからいかに親なしで自立して生きるかを模索してきた。そのなかで失禁の問題を心の中に抱え込んできたらしい。通りすがりの人に、失禁