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秋の到来と共に、芋・栗の季節がやってきました。この時期になると、毎年、楽しみにしていることがあります。それは、笠間からお越しのXingfufanの生徒さまから頂く、笠間の栗。今年もまた、栗農家さんから直送で、採れたての貴重な栗をたくさんいただきました。謝謝です。さっそく茹でて、ホクホクの栗で中国茶時間です。ちょうど同じ頃、福建省の感徳の茶師から出来立ての鉄観音茶が届きました。100%鉄観音種の鉄観音茶。市場に出す前の、産地や品種、日にちさえ混ざりのない貴重な、正真
先日、Xingfufanリピートクラスの台湾茶講座で、とてもうれしいことがありました。振替でお越しになった生徒さまを含め、4名のみなさまがカルチャースクールからの生徒さまたちでした。読売カルチャー町田校、同八王子校、セブンカルチャクラブ厚木校、そして、体験講座だけでしたが銀座カルチャー。茶師の東方美人茶を飲みながら、懐かしい思い出話をしたりしていました。中国茶&台湾茶教室として起業する前は、各地のカルチャースクールをメインで中国茶講座を行っていました。8年ほど前、大学院で史学研
先日、中国烏龍茶講座で、生徒さまからうれしいお話を伺いました。生徒さまが会社の研修に参加したとき、「生活必需品以外で、孤島に持ってい行きたいもの3つをあげてください」という、クイズを出されたというお話でした。その時、その生徒さまは「まず、Xingfuの正岩茶を思い浮かべました」とお話してくれました。生徒さまが、単に「中国茶&台湾茶」ではなく、「Xingfuの茶葉」と言ってくれたことがとてもうれしかった。それは、茶葉には品質の差があること、そして、わたしが一番、こだわり、大事にして
中国茶&台湾茶、そして本も、まだ品質の差があることが分からなかった頃。ただただ、中国茶&台湾茶をやみくもに飲んでいるだけでした。Xingfuの茶師たちが作る良質な中国茶&台湾茶に出会い、飲む続けた中で、中国茶&台湾茶にある品質の違いがわかるようになり、今は、良質でない中国茶&台湾茶は飲めなくなりました。良質なものは、知れば知るほど自分の無知を知り、さらに知りたいという興味を沸かせてくれる。そして、今、人生と言う限りある時間の中で、できるだけ良質なものに出会い、触れたことで養われる
先日、昨年10月から開始しました「台湾茶マスター講座Ⅰ」「中国烏龍茶マスター講座Ⅰ」が終了しました。最後のレッスンは、発表茶会でした。中国茶と台湾茶の基礎の基礎を学んだ「中級講座」。当教室は、「マスター講座」から、台湾茶もしくは中国烏龍茶に分かれ、それぞれを専門的に学びます。各自、自分が学びたいことを選択をして始まった「マスター講座Ⅰ」。この一年間で、自分で学びたい、淹れられるようになりたいと選択した台湾茶もしくは中国烏龍茶を淹れる時間が、習慣化することが一番の
今春から、博士号を取得した立教大学で東洋史ゼミを受け持っています。先日から、秋学期の授業が始まりました。この日は、烏ドン山の茶師から届いた、今年出来立ての烏ドン単叢柚花香を持参していました。数年間、コロナ禍で規制されていた学生たちにとって、はじめての自由な夏休み。楽しいこと、ハプニングを含めて様々な経験をした話を聞いて、うれしい時間でした。経験をした分だけ視野が広がり、秋学期からの史学研究だけでなく、長い人生の中でも生きてくるはずです。わたしも台湾茶研究の旅という、普通の台湾旅行
先日、中国烏龍茶マスター講座Ⅱの最後のレッスンが終わり、みなさま無事、卒業となりました。初級講座から中級講座、中国烏龍茶マスター講座ⅠとⅡまでの3年半。毎月、楽しみにレッスンにご参加いただき、ありがとうございました。Xingfuの茶師たちが作った茶葉で学んできた3年半。わたしが思う中国茶&台湾茶の深さ、難しさ、そして面白さの一端を感じてくれていたら、うれしいです。当教室は、マスター講座までの3年半は基礎作り。基礎作りの中で、茶藝という「型」を学びます。けれど、本
昨年10月に開講しましたXingfu中国茶&台湾茶「中級講座」。9月の発表茶会で終了しました。暑い中、寒い中、1年間、ありがとうございました。半年だった初級講座から、1年は長いなと感じて始めた中級講座。始まってみると、皆さんおっしゃるとおり、あっという間だったと思います。この1年間で、みなさんが大きく成長した姿を見て、とてもうれしい時間でした。中級講座は、基礎の茶藝ができるという目標となります。けれど、本来の目的は、発表茶会のために練習をすること
台湾茶研究の旅の最後は、20年来の友人を訪ね、台中で過ごしていました。そのうちの1日は、台中っ子の家を拠点に鹿港まで足を延ばしていました。鹿港は、台湾中部に位置する古い港町。古い町並みを散策したり、港ならではの小吃を食べるのも楽しく、わたしの好きな町の一つです。初めてここ鹿港を訪ねたのは、台中っ子の友人に連れてきてもらった20年ほど前になります。最後に訪れたのは2014年。変わらない場所もあれば、観光地化されてしまった場所もあり、時代の変化を感じました
先日、台湾茶研究の旅2023夏から帰国しました。3年半ぶりとなる台湾。前日の夜は、興奮して寝られないほどでした。到着した松山空港はだいぶ変わっていたけれど、一歩外を出るといつもと変わらない景色が見えてきました。今回の旅の目的は、20年来お世話になっている茶師たちと、茶師たちの茶畑と、3年半ぶりの再会でした。いつものように、大型バスや小型バスを駆使して茶師たちを訪ねるところから始まりました。コロナ禍で廃止になった線があり、車中の子供たちに助けても
明日から、台湾へ茶の研究に旅に行ってきます。今日は、出発前の準備のために大学に来ていました。2019年12月の冬茶研究の旅以来、3年半ぶりとなる台湾。30年ほど、毎年、2回以上は行っていた台湾がこの3年半、遠く遠くなってしまいました。閲覧したくてもできなかった史料。毎年、3回は会っていた茶師たちと、茶師たちの茶畑。当たり前だと思っていたことが、当たり前でなかったことを改めて感じました。やっと肌で感じられることがとても幸せです。
現在、中国茶&台湾茶研究と並行し、近代アジア茶史&茶業史研究をしています。8月はXingfu中国茶&台湾茶講座の一部を除いてお休みさせていただき、自分の研究期間としています。その一つとして、先日、明清史合宿に参加していました。全国の明清代の史学研究者が集まる、この夏合宿。今年は久しぶりの対面となり、東大で開催されました。院生時代の仲間の発表もあったため、応援を兼ねて参加していました。レジュメから発表、その後の諸先生方からの質疑応答までを立派にこ
先日、Xingfufanの生徒さまからうれしい写真を頂きました。お友達とベトナムダナンへ旅行に行った生徒さま。元々、海外旅行が好きだった生徒さまが久しぶりに海外に行って、楽しんで来られたとお話を伺っていました。ただ、一つ、コロナ禍で変わったことがありました。それは、茶葉と茶器を持って、中国茶時間を楽しめたこと。「自分の好きなお茶を友人に楽しんでもらえて嬉しかったです!」と、コメントもくれました。この数年で、マイ茶葉もでき、日常で中国茶を楽
先週末から4日間行っていましたXingfu秘蔵茶会「中国在来種を探究する茶会」は、全て終了しました。暑い中、ご参加いただきました生徒のみなさま、ありがとうございました。今回の茶会は、在来種を軸に、緑茶から烏龍茶、そして、紅茶へとご紹介しました。緑茶は、明前碧螺春、雨前西湖龍井茶の二つ。そして、千島湖の茶師が作った台湾烏龍茶と、陳茶師の正岩茶。こうした商品名では、実際の茶葉の持つ違いや深さはわからない。五感を使い味わいながら、茶会でお話した、わたしが長年、現場で培っ
30年前の1993年に上映された映画「さらば、わが愛/覇王別姫」。現在、各地映画館で鑑賞することができます。香港四天王の一人、張国栄(レスリー・チャン)の妖艶な姿や美しい映像が記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。今年は、主役の張国栄(レスリー・チャン)没後20年となります。以前、レッスンで内容をお話していた時、生徒さまのお一人が今年、映画館で再上映するという情報を教えてくださいました。上映前の6月。4月から「中国&台湾を知る」テーマで講義をし
昨日まで、4年ぶりの香港に行っていました。香港は30年ほど前から、毎年のように訪ねていた大好きな町の一つ。懐かしい町並みを汗だくで歩きながら、お気に入りのお店を巡っていました。無くなってしまったお店。そして、昔と変わらなかったお気に入りの豆腐屋さんやお菓子屋さんなど。今回は3日間という短い滞在の中でしたが、この4年の長さを感じました。もちろん、いつものように、茶師たちの中国茶を持って街歩き。鉄観音茶、白茶、そして、烏ドン単叢。茶師たちの中国茶を飲みながら、
昨日で、7月Xingfu中国茶&台湾茶講座はすべて終了しました。溶けるような暑さの中、お越しいただいた生徒のみなさま、ありがとうございました。今月のレッスンでは、ウエルカムティーの冷茶と、お茶菓子に中国の友人から届いた紅棗をお出ししていました。大きいだけでなく、ふかふかの食感は良質な棗である証。茶師たちの中国茶&台湾茶と身体を元気にしてくれる紅棗で、この夏を一緒に乗り越えたいです。8月は、Xingfufan全講座ほか、ほぼレッスンを休講とさせていただきます。Xingfufanのクラス
今春から、博士号を取得した立教大学で東洋史ゼミを受け持っています。昨日が春学期、最後の授業でした。毎週、ゼミのある日は午前に大学に行き、家で淹れた中国茶&台湾茶を傍らに授業の準備をしていました。午後の授業が始まる前は、中国緑茶を用意して、授業に臨んでいました。校内には無料の給水機があり、お湯もでるのでとても助かりました。時に、学生たちにもマイボトルを持参してもらって、茶師たちの中国緑茶のおすそ分けをしていました。学生たちの興味は、東洋史の枠の中でも、古代オリエントから
明日から7月Xingfu中国茶&台湾茶講座がはじまります。例年夏には、レッスン前に冷茶をご用意しています。今月は、2023年明前開化龍頂の冷茶です。「ホンモノの開化龍頂を知りたい」その想いで、数回、開化県の同級生茶師を訪ね、品種や製茶など研究しに行っていました。当時、すでに新幹線があったにもかかわらず、開化までの道のりは遠かった。新幹線を折降りてから、小さな開化の町まで車で1時間以上。さらに、そこから彼の茶畑のある村まで1時間以上かかりました。なにもない、
先日、佐賀と長崎へ、現在進めている近代アジア茶業史の旅に行っていました。嬉野大茶樹を見つつ・・長崎では、グラバー園から旧香港上海銀行長崎支店記念館や大浦けいさんを訪ね・・そして、最終日は朝から閉館まで、長崎県立図書館と博物館で史料閲覧をしていました。今回、ずっと見たかった19世紀の史料をやっと閲覧することができました。論点に繋がりそうな史料も手に入れることができ、一歩前進できそうです。これから、地道に史料分析を始めます。まだまだ論文となる
Xingfu中国茶&台湾茶、6月のレッスンも終盤に入りました。暑い中、熱い中国茶&台湾茶を飲みながらの濃厚なレッスンが始まる前、今月から冷茶をお出ししています。生徒のみなさんへ、クールダウンのために出している冷茶。けれど、数人の生徒さまは、飲んだ瞬間、この冷茶の商品名や茶葉の特徴、さらには、品種までも当てています。その生徒さまたちの共通項は、3つ。1つ目は、自分が好きな茶葉であり、長年、愛飲しているから。2つ目は、家で「淹れる」とき、ただ「淹れる」のではな
今年の春も、中国各地の茶師たちから様々な茶葉が届きました。中には、珍しい茶葉もいくつもありました。莫干山の同級生茶師が作った白茶。そして、金華の同級生茶師が作った黒茶。浙江省の二人の茶師が作る茶葉は、緑茶が主力商品。莫干山の茶師が作った白茶と、金華の茶師が作った黒茶はとてもレアなものです。希少と言えば希少。そして、美味しい。飲んだ瞬間に、品種がわかったほど。けれど、白茶らしさ、黒茶らしさが足りない茶葉でした。
5月に入り、少しずつ日常が戻ってきています。厳しかった研究環境もだいぶ回復してきました。遅々として進まない近代アジア茶業史研究も、少しずつですが進めそうです。史学研究は、史料を解読し論証する学問。そのため、史料を見つけ閲覧することから始まります。けれど、この数年は、研究機関の立ち入りも史料閲覧もなかなかできず、とても苦労していました。やっと、各研究機関を訪ね史料を手に取って見られるようになり、日常のありがたさをしみじみと感じています。先日は、
朝から晩まで中国茶&台湾茶の毎日。同じ中国茶&台湾茶を淹れて飲むということでも、朝一の生活モードからレッスンや評茶などの仕事モードまで様々。その中でも、大事にしているのが中国茶&台湾茶時間。自分のため、ほっと一休みするための時間です。中国茶&台湾茶時間もレッスン同様、茶師たちの中国茶&台湾茶が主役。3、4煎はゆっくりと中国茶&台湾茶を味わって、その後、お菓子をいただきながら煎を重ね、中国茶&台湾茶時間を楽しんでいます。淹れて飲むには、淹れて飲むための茶器の品質は大事。けれど、菓
Xingfu5月中国茶&台湾茶講座も始まりました。今週は、昨年10月スタートと4月からスタートした中級講座のレッスンでした。中級講座は、茶器に少しでも慣れることが目標。茶器の扱いが上達するのは、楽器を上手に弾けるようになるのと同じ。やればやるほど、上手になる。けれど、慣れる中で、どうしても自己流になってしまう。自分では気が付かない癖を修正しながら、向上するものです。ただ、中級講座では、茶器に慣れるまでが精一杯。癖をとりながら茶器を使いこなすまでが、次のマス
GWの前半、初めて広島と島根に行っていました。いつものようにマイボトルを持って、茶師たちの中国茶&台湾茶を淹れて出発です。松江では、ぼてぼて茶を飲んでみました。天気にも恵まれ、外でも中国茶&台湾茶時間を過ごすことができました。今回、広島と島根を訪れることができて、とても勉強になりました。来週から5月のXingfu中国茶&台湾茶講座が始まります。旅で出会った、身体に優しいお菓子もご用意しています。新たな学びと共に、楽しみ
レッスンも終わり、家に籠り業務をする毎日。午前中は、評茶などの仕事と並行うることが多いのですが、午後は中国茶&台湾茶で一休みするようにしています。ちょっとしたお菓子と大好きな茶師たちの中国茶&台湾茶を併せて、自分のための中国茶&台湾茶時間です。今日は、陳茶師が作った2022年冬茶の台茶12号の文山包種茶。茶師が一緒に送ってくれた、台湾の可口奶滋を合わせました。器は、茶師のお母さんのお手製。伺うと、いつも美味しい手料理を食べさせて頂いていました。
わたしは、朝から晩まで中国茶&台湾茶の毎日。朝起きて、中国&台湾紅茶から始まり、昼間はレッスンか、レッスンのない日は評茶三昧。夕飯後は、寒い冬は焙煎系の中国茶&台湾茶。春から夏にかけては、中国緑茶の新茶が多くなります。日常での中国茶&台湾茶時間は、台所で立ったまま淹れるだけ。妥協しないのは、茶葉。長年訪ねている茶師たちが作る良質な中国茶&台湾茶のみを日々、飲んでいます。この1か月は、毎晩、中国各地の茶師たちから届いた出来立て緑茶の
昨日から、2023年度Xingfufanリピート講座が始まりました。Xingfufanリピート講座は、2年間の各マスター講座の基礎作りを踏まえて行うレッスンです。ここから、マスター講座までの茶藝という「型」作りから、いよいよ茶葉の特徴を「淹れる」レッスンが始まり、Xingfu真髄の学びが始まります。Xingfufanリピート講座は、一人一人が、自分が「淹れる」ようになりたい、たった一つの茶葉を正しい特徴で「淹れる」ことができるようになることが、目標となります。そも
週末、静岡へフィールドワークの旅に行っていました。初日は、ふじのくに茶の都ミュージアム★★を訪ねて。翌日は、大井川鉄道へ。車窓から桜や茶畑を見ながら、中国茶時間を楽しみました。そして、会いたかった人今週末から中国&台湾茶教室の講座と、そして、来週からいよいよ大学での講義が始まります。学ぶこと、そして、研究することの面白さを伝えられるよう、頑張ります。中国&台湾茶教室―TeaSalonXingfu主宰中国茶&台湾茶研究家今野純子