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3月中旬の単叢の旅は、単叢の製茶研究が目的でした。といっても、製茶は天気次第。今年は天候の関係で、単叢の製茶開始が例年より10日ほど遅れていました。わたしが愛飲している烏ドン単叢の茶師の茶畑は標高が1200mと高く、まだまだ製茶ができる状態ではありませんでした。今回、製茶は無理だと半ば諦めていたところ、お茶の神様が応援してくれたのではと思うくらい、わたしが潮州に入ってから数日間、晴天続き。標高500mほどの茶畑では製茶を始めたと連絡があり、急遽、茶師が友人の所で製茶
4/20&4/21開催しました「Xingfu能登半島地震チャリティー茶会」は無事、終了しました。ご賛同いただきましたみなさま、ありがとうございました。2日間、茶席にご参加いただいたみなさまのおかげで、スタッフ一同、楽しい時間を過ごさせていただきました。年明けに発生した能登半島地震。まもなく、ここ東京からなにかできることはないかと考え、チャリティー茶会を企画したいと考えました。その想いに賛同してくれたアンバサダー、そして、茶席担当を快諾してくれたXingf
6月初旬、Xingfu秘蔵茶会「中国緑茶新茶会2024」を行います。今年は新茶の時期に、中国各地のXingfuの茶師たちを訪ね、製茶研究の旅に行くことができました。到着後に行った龍井村。製茶を見ながら出来立ての正真正銘「明前西湖龍井茶」を飲んで、茶葉について語り合ってまもなく、茶畑へ入りました。茶畑といっても千差万別。平地にあるものから山の上まで。自分が飲む茶葉が生息している場所を行くのは、わたしの中では必須です。茶樹が育つ場所が、出来上がった茶葉に与える影
先日、中国緑茶研究の旅から帰国しました。5年ぶりの仲間たちや茶畑との再会は、あっという間に時間が過ぎていきました。茶師たちだけでなく、茶畑も、各地から来ている茶摘みの人たちも変わらず、そして、みんなが歓迎してくれました。まずは龍井村の同級生を訪ね、そのまま茶摘みのお手伝いからスタートそして、江蘇省に入り、碧螺春の茶師を訪ね、太湖へ莫干山で黄茶作り安吉に入り九曲紅梅の茶師を訪ね最後は、梅家塢の茶師を訪ねていました。同じ茶畑で同じ茶師
明日から、杭州に入り、中国緑茶研究の旅に入ります。毎年、愛飲している梅家塢の龍井茶莫干山から安吉へ江蘇省に入り、洞庭東山の碧螺春の旅へそして、九曲紅梅の旅コロナ禍の間遠くから応援し、支えてくれていた茶師たちへの感謝の旅そして、愛飲している茶畑と茶師たちとの再会を楽しみに行ってきます。*製茶研究の旅の間にいただいた連絡は、日本帰国後に返信させていただきます。どうぞご了承ください。中国&台湾茶教室―TeaSalon
今回の烏ドン単叢研究の旅2024春★★の旅の目的は、愛飲している烏ドン単叢の茶師、そして、茶樹たちとの再会でした。茶畑と一言でいっても、実際には言い表せないほどの違いがあります。車が行き交うところにある茶畑人が出入りしやすいところにある茶畑そして、山登りのような茶畑まで様々です。わたしが愛飲している茶葉の多くは、「行かないほうがよいよ」と最初に茶師たちに言われる場所ばかり。愛飲している烏ドン単叢が育つ茶畑を見たいと言った時も、茶師から「山登りだけど大丈
烏ドン単叢研究の旅2024春★★の旅は、広州からスタート。烏ドンに入る前、広州で、英徳紅茶の茶師を訪ねていました。英徳の茶師を訪ねたのは、2012年。その後も茶師と交流を続けながら数回英徳を訪ね、英徳紅茶を学んでいます。今年も英徳を訪ねる予定でしたが、製茶時期が遅れていたので断念。けれど、広州で茶師と久しぶりの再会ができただけでなく、出来たばかりの英徳紅茶を飲ませていただく機会に恵まれました。今年、第一作目の英徳紅茶。しかも、まだ命名されていない、市場にも出ていない新品種の英徳紅茶
先日、烏ドン単叢茶研究の旅から帰国しました。烏ドンの茶畑、そして、烏ドンの茶師とも2019年秋以来、再会ができました。今回もまた、山で茶師たちが育てた無農薬の安全な野菜で作られたご飯を食べていました。野菜とサツマイモのおいしさに、感動。この時期は、ちょうど潮汕地方は枇杷の時期。茶師の奥さんの実家が果物農家さんだったので、無農薬でもぎたての枇杷を毎日食べていました。枇杷の美味しさにも感動です。ただ、今年は例年に比べて中国各地で気温が低く、製茶がだいぶ遅れていました。
明日から、広東に入り、製茶研究の旅に入ります。待ちに待った単叢の旅です。烏ドン山に入るのは、2019年以来これで4度目。今回は、製茶研究が目的です。わたしが愛飲している烏ドンの茶師の茶畑は、標高1200m。先日、茶師と連絡していた時、潮州は20度越えでも烏ドンの気温は1度でした。今年はまだ寒く、例年より製茶が遅れています。なにより、今回の製茶研究の旅は気温差が激しい旅となるため、準備も体調管理も大変です。無事に製茶研究の旅ができるのか・・祈るばかりです。では、行ってきます!
昨年10月から開始しておりました2023年度「はじめてみよう!中国茶」(初級講座)第24期生、2クラスが終了しました。5か月間、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。この5か月間で、中国茶と台湾茶を楽しんでいただけていたら、うれしいです。Xingfu中国茶&台湾茶教室の「はじめてみよう!中国茶」(初級講座)は、中国茶とは?茶葉とは?「茶」の基礎の基礎を学びます。そして、毎回、中国茶器を使って中国茶を淹れる練習を行います。そもそも、中国茶は「淹れ」「飲む」ことを学ぶ実技。つ
先日、2人の生徒さまからうれしいご報告を頂きました。実は、2人の生徒さまは同じ会社にお勤めの同僚。2011年に台湾旅行に行ったことがきっかけで、当教室に通い始めてくださっています。正確に言うと、1人のXingfuアンバサダーの生徒さまは2011年から、そして、もう1人のXingfufanの生徒さまは、数年後にXingfuアンバサダーの生徒さまのご紹介で始められました。元々、台湾旅行で、台湾グルメやショッピングを楽しんでいらっしゃった生徒さまたち。レッスンに通い始められてから、台
1月に発生した能登半島地震。毎日、ニュースを見ながら、「遠く離れた東京から何か被災地を支援、応援ができないか」との想いから、このチャリティー茶会を企画しました。今回の「Xingfu能登半島地震チャリティー茶会」は45分の中で、中国茶と台湾茶ともに味わっていただきます。スタッフと淹れ手は、長年、Xingfuで学んでいるXingfuアンバサダーとXingfufanの生徒さまたち。当日は、Xingfuの茶師たちが作った中国茶&台湾茶を飲み楽しんでいただきながら、賛同者のみなさまと共に、被災地へ
先日まで行っていた武夷山へ岩茶研究の旅の最後は上海で過ごしていました。上海には、上海っ子の茶友をはじめ、数名の老同学(旧友)がいます。武夷山から上海へ戻り、翌日は上海で老同学たちと会っていました。その中の1人は、高級茶藝師のときの友人。彼女は、数年前から「点茶」をはじめ、現在では、中国各地で開催されている「点茶コンテスト」で受賞している腕前。「抹茶」もどきではない、本格的な「点茶」のお点前を見せてもらいました。わたしにとって、はじめての「点茶」。点茶の道具も、茶葉さ
先日、5日間行いました2024年Xingu秘蔵茶会「極上の岩茶会」がすべて終了しました。寒い中、また、雨の中、ご参加いただきましたXingfuの生徒のみなさま、ありがとうございました。今年は春節中の茶会ということで、武夷山で調達した紅灯を飾り、春節気分を味わていただきました。お菓子も武夷山で茶師たちがオーダーしているものなど、おいしいだけでなく、安全な食材で作られたお菓子をご賞味いただきました。今年は、年度違いの九龍窠肉桂を2つ。18本の老そう水仙を摘採した
今回の武夷山岩茶研究の旅では、2度、天心寺を訪ねていました。1度目は武夷山の友人たちとの茶会★★。2度目は、武夷山から上海へ戻る日の朝、天心寺のお坊さんを訪ねていました。出迎えてくれたのは、先生が親しくしている天心寺のお坊さん。通常は入れない、お坊さんが住む部屋へ案内してくさいました。部屋へ入り、さっそく、お坊さん自らお茶を淹れてくださいました。天心寺のお坊さんたちが自らの茶畑で作った、2023年の天心岩肉桂。飲みながら、仏教のことから世界情
今回の武夷山へ岩茶研究の旅は、いつもと異なっていました。例年は、製茶の時期に訪れていたため、正岩茶をはじめ、徹夜での製茶をする毎日。今回は、製茶時期ではなかったため、自分が愛飲する茶畑に行きつつ、焙煎をしつつ、評茶をする毎日でした。その中で、2日間訪ねたのが天心永楽禅寺。ここ天心永楽禅寺付近にある正岩茶天心岩は、20年近くわたしが愛飲している正岩茶の一つ。そして、Xingfufanの生徒さまの中でも、陳茶師が作る天心岩の肉桂や水仙を愛飲している方が数名います。1回目は、武夷山の先
先日、武夷山岩茶研究の旅から帰国しました。2019年11月ぶりの中国。2019年5月ぶりの武夷山へ行くことができました。愛する茶師が作る良質な正岩茶。飲めば飲むほどに知る深い世界を教えてくれる茶師が作る正岩茶を愛飲し、20年近くがたちました。その深い世界に少しでも近づくため、毎年、正岩茶から半岩茶、外岩茶など各地で岩茶の製茶から焙煎、そして、評茶と、学びに通っていました。武夷山では、今回もまた、毎日のように武夷山景区内の自分が愛飲する茶畑を歩いていました。武夷山景
本日で、2024年1月Xingfu中国茶&台湾茶講座はすべて終了しました。お越しいただきました生徒のみなさま、ありがとうございました。今年最初のレッスンも、みなさんと元気に楽しくレッスンができて、しあわせな時間でした。1月で、2023年度の大学の授業が終了し、明日から、茶の研究の旅に入ります。待ちに待った、武夷山の旅からスタートします。武夷山は、コロナ明けで最初に行くと決めていた場所です。日々、愛飲している正岩茶。正岩茶となる特徴を学ぶため、10年以上、毎年、訪
先日、Xingfufanの台湾茶マスター講座の生徒さまからうれしいご報告を頂きました。年末に、お嬢様が住むスウェーデンを訪ねた際、台湾茶と茶器を持参してくださったとのことでした。旅の途中で購入されたARABIAのカップを茶杯代わりに使って、久しぶりに再会したお嬢様とご家族で、台湾茶時間です。「北欧の暗い朝のお茶タイムは格別な時間となりました」とのお話もいただきました。旅先での短い家族団らんの中での台湾茶時間も、思い出の一つになってくださっていたら、うれしいです。今月のXin
昨年春から、博士号を取得した立教大学で東洋史演習を受け持っていました。昨日が今年度、最後の授業でした。毎週、演習のある日は、午前、家で淹れた中国茶&台湾茶を傍らに授業の準備をし、午後の授業が始まる前、中国緑茶を用意してから授業に臨んでいました。東洋史演習ということで、学生たちが興味のあるテーマに沿って授業を進めていました。学生たちの興味は、古代オリエントから中国の隋唐や明清、台湾、モノカルチャーまで多岐にわたっていました。そもそも、自分の好きや興味があること自体がしあ
レッスンのない日の午後。業務に追われている一日の中で、午後の中国茶時間は自分にとっての癒しの時間です。この日の主役は、母お手製の栗きんとん。栗は、Xingfufanの笠間からお越しの生徒さまから頂いた栗を冷凍しておいたもの。小さい頃から大好物の母の作る栗きんとん。今年もまた、食べられてとてもしあわせです。1月Xingfu中国茶&台湾茶講座も始まりました。今年もまた、みなさまと一緒にXingfuの茶師が作る中国茶&台湾茶を味わい、学び、深い茶葉の世界を
年末年始は、マレーシアを訪ねていました。クアラルンプールは、10年ぶり、3度目の訪問でした。バンコクとも違うチャイナタウンを散策するのも楽しみの一つです。いつものように、Xingfuの茶師たちが作る中国茶を片手に街歩き。出来立てのエッグタルトを合わせて、しあわせな中国茶時間です。中国&台湾茶教室―TeaSalonXingfu主宰中国茶&台湾茶研究家今野純子http://chineseteasalon-x
2024年が始まりました。年明けの能登半島地震で被災された皆さまにお見舞いを申し上げるとともに、一日でも早い復興を心よりお祈りいたします。昨年は新たな出会いやうれしい再会があった一方で、つらく悲しい別れもありました。うれしいとき、楽しいときだけでなく、つらく悲しいときもまた、いつものように朝から晩までXingfuの茶師たちが作る中国茶&台湾茶を淹れて飲み、心救われました。今年も初心を忘れず、Xingfuの茶師たちの茶葉から多くの学びができるよう少しずつでも中
2023年、Xingfu中国&台湾茶講座はすべて終了しました。毎月、レッスンに楽しみに来てくださったXingfu生徒のみなさま、ありがとうございました。みんなが成長する姿がわたしの喜びであり、励みでした。わたしは15年ほど前から「茶葉自体の特性を知りたい」という好奇心から、一人、中国や台湾各地を訪ね、茶葉研究を始めました。当初は、たくさん騙されました。というより、自分がニセモノかホンモノか判定する「飲む技術」がなかったから当たり前のこと。そして、騙されたことに
来年2024年の年明けに、恒例の「Xingfu極上秘蔵茶会」を開催します。「Xingfu極上秘蔵茶会」は、Xingfuの生徒さまが茶会として楽しむだけでなく、一つのテーマをもとに茶葉の持つ深さや面白さを共有し、飲む感性を育みながら茶葉の興味を広げてもらえたら、とわたしが唯一開催している茶会です。そして、Xingfuの生徒さまへ感謝の気持ちを込めて、レッスンでは出せない極上の茶葉、貴重な秘蔵茶を特別価格にてご参加いただける茶会としています。2月は、毎年、一年のご褒美として、みなさまに楽しみに
先月から、Xingfufan中国烏龍茶リピートクラスの講座では、評茶を始めています。その一環として、2つの茶葉を飲み、その茶葉が何かを書いてもらっています。茶葉の由来もなにも伝えず、飲んで答えを出すという作業です。そのうちの一つは、武夷山のお茶屋さんで正岩茶「馬頭岩肉桂」と売られているもの。けれど、実際には、馬頭岩肉桂どころか正岩茶でもなく、武夷山から外れた外山の肉桂。外山でも、良質な茶畑で製茶技術が良いもの。だから、かなり「おいしい」肉桂です。けれど、
先日、中国烏龍茶マスター講座のXingfufanの生徒さまからうれしいご報告を頂きました。大菩薩嶺へトレッキングに行ったとき、一泊した老神温泉の旅館で、ご友人たちと「岩茶会」をしたというご報告でした。ご友人に淹れたのは、1年以上、毎月購入し、愛飲している牛欄坑水仙。朝、温泉に入った後の牛欄坑水仙は、身体に染み渡りとても「ほっこりした会」になったとのこと。ご友人たちも、生徒さまが淹れた牛欄坑水仙の香りと味わいで、癒されたとのお話でした。実は、長年、牛欄坑水仙を
台湾茶研究の旅の最後、20年来お世話になっている坪林にいる包種茶の茶師を訪ねていました。出来立ての茶葉。評茶をしつつ、たわいもない話をしつつ、わたしは作業をしていました。それは、商品となる前の状態をレッスンで飲んでもらいたかったから。現場に、しかも、製茶期間に来なければ、絶対に手に入ることがない粗茶。そうした現場で培った経験をレッスンでも共有したいと思い、11月のXingfufan台湾茶リピートクラスの一部では、商品になる前と後と、飲んでもらいました。結果は、日頃から、Xingf
先日、10年ほどお越しいただいているXingfufanの生徒さまからうれしいご報告を頂きました。マンチェスターにいるご友人を訪ね、台湾茶時間をしたというご報告でした。マンチェスターから車で30分ほどの郊外にあるご友人の家。ご友人の家の窓から教会を眺めながら、台湾茶時間をしたときの写真も送ってくださいました。生徒さまは、毎月のレッスン同様に、茶器一式も頑張って持って行かれたとのこと。もちろん、いちばん大事な茶葉も忘れずに。茶葉は、生徒さまが長年愛飲していらっしゃる、
先日、台湾茶研究の旅2023冬から帰国しました。冬茶の旅ではありましたが、台湾は毎日、真夏日でした。到着と同時に、桃園の茶師を訪ねていました。いつものように、茶師が飼っている鶏で作ったスープ、そして、わたしが大好物の豚足を作って待っていてくれていました。その後、一旦、台北に戻り、国立台湾大学へ。今後、近代アジア茶史の論文執筆を始めるために、先行研究を閲覧していました。その後は、茶師たちを訪ね、製茶の旅へ。みな、20年近くお世話になっている茶師たち。わた