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この物語はフィクションです。~~~~~~~~~~~~「東雲口からロープウェイがあるんですけど。乗ります?」「お任せで」勝手がわからないので、引き回されておく。少し冒険をしてみることにした。手袋を脱ぐ。手を引き寄せてみる。真美はちらっと視線をくれ、手袋を脱いだ。手がつながれた。一瞬冷たい感覚―すぐに暖かくなる。お互いの体の熱が流れ込んでくるような気がする。でも、まだ話はろくにしていない。観光地案内くらいしかしゃべっていないのだ。「真美、今日は何時ごろまでいいの?」「ん、