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12/15は読書の感想を今井むつみさんの「人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学」を読みました。◆概要今井むつみ氏の『人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学』は、認知心理学の視点から「人間がどう問題を捉え、どう意味を結びつけるか」を探る本。日常の思考から科学的発見まで、推論や言葉の意味づけを通して「人生の大問題」に向き合う方法を提示している。◆感想「難解さに立ち止まり、芽吹きを待つ」読み進める中で、難解な概念に立ち止まりつつも、「人間の思考の仕組みを知
2021年に始まったpodcast「ゆる言語学ラジオ」を昨年2024年秋から聴き始めた。今やっと2024年に入ったところ。楽しい回とそうでもない回があるが、特に楽しかったのはこの新書の著者今井むつみ教授が出演した回。今井教授はタイトル通り「認知心理学」の権威。その人が「ゆる言語学ラジオ」で、赤ちゃん・こどもがどうやって言葉を獲得していくかをわかりやすく説明してくれた。この新書にも随所にゆる言語学ラジオが登場する。たのし。アブダクション推論の重要さを語っている。人間独自の思考スタ
『人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学(今井むつみ著/日経BP)』私の大好きな今井むつみ氏。本書は、慶應大学SFC最終講義の内容をまとめています。以前、『言語の本質』『親子で育てる言葉力と思考力』をブログで紹介させてもらったことがあります。改めて、認知心理学の重要性と面白みを感じました人間は思考バイアスにとらわれやすい物事を単純化して安定した状況をつくろうとしがち「記号設置」が私たちの生きた学びに不可欠これらの特性を知ることで、生き
先ほど息子が、週末限定マインクラフトを、先日土曜日にやらなかったので今日やっても良いか、とのことでしたので、諺をきちんと覚えたら、いいよ、と言いました。息子は国語の読解はとても良くできていて、しかし先日、今井むつむさんの本を読んでいて、諺の場所で、息子に試しに質問すると、「え?ちょっ!?」まさかの盲点!いや、私はきちんと五分ドリルの「難しい言葉」と「諺」を買っておいて、途中までは息子と一緒に勉強したのに、愚息よ、、、裏切ったな。。。息子の得意技は以前も書きましたとおり、
なかなか眠れなかった。いろいろ考えが浮かんできて寝付くことができなかったのだ。もっとも今朝起きてみると何を考えていたのか全く思い出さないのだから、なんのことやらわからない。どうやら分数概念とかのことを考えていたらしい。これは以前に読んだ今井むつみ『学力喪失』(岩波新書)に書かれていることである。この本の中にいろいろ書かれているのだが、初等数学に関心のある者としてこの本の問題提起に応える必要があるのではないかという気が前からしていたのである。もっともその中には学校でなら有効
私のブログはなんとも殺風景で面白くない。多分そんな印象を持たれている方が多いと思います。元からたくさん色がついたテキストは疲れてしまうのと、イライラして気が散ってしまうので、白黒、そして適度に赤までが限界です。すみません。いろんな方のブログでのお子様や生徒さんの悩みだったりアドバイス的な文章を読ませていただいて、親御さんたちが「何故」という疑問をお子様方に持っている方が多いな、と感じました。昨日から読み始めている今井むつみ氏著書の「算数文章題が解けない子どもたち」の中で、セリ
今、今井むつみ氏の「算数文章題が解けない子どもたち」を読み始めました。ええ、現代ってそんなことが起きているの?と驚き、私は新井紀子氏の「AIVS教科書が読めない子どもたち」のリーディングスキルテストを、前に息子(小学生)にやらせたところ、息子はほとんど解くことができたので、読解力は一安心。しかし、息子が「学校」だけ行っていた場合、もしかしたらこう言う悲劇は我が家にも起きたかもしれない、とぞっとします。私も教える仕事ですので、いろんな親御さんにお子様に会ってきましたが、英語ももち
先ほど「英語と英会話塾」はどう違うの、という塾経営者の友人の疑問についての記事を書きました。我が家は息子も私も国産バイリンガル。このバイリンガルという定義が「ネイティブと全く同じように」という意味では無く、英語圏で過ごすことに何も問題が(語学以外の問題はありありですよ。)ないという意味で使わせてください。息子の英語の学習法と私の学習法は異なっているのです。私は前述しましたように、ジャパンタイムズの編集長の方と全く同じ方法で国産バイリンガルになりました。(ジャパンタイムズの編
本屋でたまたま目にした新書人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学黄色の帯の文章を見て、興味をもち購入著者の今井むつみさんは、慶應義塾大学の教授この本は、28年間行われてきた認知心理学、認知科学の集大成人生の大問題に向き合うための、ものの見方・考え方を伝えてくれる内容▪️簡単な要約人は間違える。世界をありのままではなく、自分のスキーマ(思い込みや経験)を通して見ている。まずは、それに気づくこと!正解のない問題に向き合うには、自分の見方を疑い、仮説を立て、他の視点から
学力喪失で有名な元慶應SFCの教授、現同大学名誉教授の今井むつみ氏の本を読んでいたのですが、本当に面白い。「親の蔵書が多いと、子供の成績が上がる」を日経で取り上げたそうですが、この本では世間一般で言われている「朝ごはんを食べる子供は成績が良い。」と言う言われについて説明している。一見、朝ごはんを食べる子🟰成績が良いと勘違いしやすいのですが、それが朝ごはんがトースト一枚、学校まで歩き食べする、とかそれは違っていまして笑、(逆にそんな子いたら面白すぎる!)栄養がきちんと考えられた朝食を
非常に説得力のある、認知心理学に基づいた語学の学習法について書かれています。だが、中学レベルの英語ですら怪しい私にはレベルが高かった……。それを置いておいても、よい本だというのは判ります。仕事で英語の習得が必要だけどいまいち伸び悩んでいる人とか、留学に向けて英語学習をしている学生さんにはとてもよい本なんじゃないでしょうか。あと、英語以外の語学を勉強している人の参考にもなりそうです。「スキーマ」という概念を知れただけでも勉強になりました。いつかしっかり英語学習に取り組んでみ
昨日の日記に引き続く誰も読んでいないことを前提に、今日は私の親友たちに語りかけるように書きます。おそらく、教育業の方々の中には2通りいると思います。今の教育に問題を感じず、世の中の流れに身を任せながら働いている方、また、今の教育に問題を感じているが仕方なく自分が生きていくために従って働いている人。おそらく2番目の方が圧倒的に多いと思います。それは教員不足になっていること自体、「教職業に就くこと」自体が誰も憧れを持たなくなってしまったことも一つの要因に繋がったと思います。
『人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学』を読みました。認知科学者・今井むつみさんの慶応大学SFCの最終講義を新書にまとめた一冊。コミュニケーションを鍵に人材育成事業を営む僕もまさに「確証バイアス」で、今井先生の本は、ついつい買ってしまいます。既に積ん読になっているのに、同じ本を何冊も買ってしまったことも💦。この本の収穫としてはバイアスは全て悪なのではなく、人間が生きていくために必要なスキルでもあるという今井先生の主張。・バイアスが仮にいっさいなくな
久しぶりにゆっくりスタバで過ごす朝。予定を詰め込む性格のようで、いつも何かに追われている感じがして…改めて反省する時間。昨日は丸の内で同僚が退職するので、そのプレゼントを代表して買いに行くというミッション。最近の若者は上司に頼んで平気なんですねぇ。若者「月曜、打合せもないし会社抜けてプレゼント買いにいけます」ワタシ「私、土曜なら母の(ほぼ)介護の後、買いに行く時間取れるけど」若者「じゃ、mamarinrinさんにお願いしてもいいですかー。センス良いしその方がいいですね!プレゼントはm
ラジオ英会話がお盆で1週間お休み。そこで毎年。トランプ大統領が矢継ぎ早に想像を超えた政策を打ち出し世界は混乱している。今日までアメリカは自由・民主主義と資本主義の旗手として世界をリードしてきた。その過程で、古くはソ連、やがてイスラム世界、そして中国と対立を深めていく。自国内では、自由競争から取り残された国民(主に白人肉体労働者)との分断を深めていった。この分断を利用して誕生したのがトランプ大統領だ。9年前の当時私は、リベラルの旗手ヒラリークリントンが大統領選に負けるなど夢にも思わなかっ
『どうしてこんなに説明してるのに伝わってないの』『そんなふうに伝えたかったんじゃない!!』って思うこと、思う場面って、生きてたら沢山ありますよね。職場ではもちろんだと思いますが、私の場合夫婦関係でもよく生じるトラブルの一つのように思います。私自身、夫にどう頑張って伝えても夫には私の真理を分かってもらえずあれこれと言い方を変えてはみたものの、あえなく撃沈(泣)“もう、この人(夫)には何を言っても分かってもらえない。私の気持ちなんて、どうでもい
前号では「言語の本質」について書きました。きっかけは、世代や価値観が異なる相手との会話が、思っている以上に誤解を生みやすいことを知ることで、少しでもその誤解を解消できればと考えたからです。私たちは、「ちゃんと伝えたはずなのに…」という場面に遭遇すると、つい相手を責めたり、見下したり、「理解できないのは聞く側の問題だ」とか、「なんでこんなこともやらないのか?」と自分を正当化してしまいがちです。時には、違いが見えた瞬間に「言っても無駄」「あの人とは分かり合えない」と切り捨ててしまうことも
流暢に話されると正しいと感じる今井むつみ「流暢性バイアス」も人がもともと持っているバイアスで、明らかに間違ったことでも、流暢に言われたり、書かれたりすると、納得しやすくなってしまう傾向のことです。これは先日聞いた話ですが、あるコンサルティング会社では、新規顧客を開拓する際の営業トークは台本が決まっているといいます。しかも、ただ流れや言うべきことが決まっているだけではなく、どのようなトーンで話すか、どこで間を空けるかなども細かく決められており、新人はそれを身につけてからしか営業を行えないの
最近、本屋で今井むつみ先生の『言語の本質』という本を手に取りました。「言語って、思いのほか“情報が足りない”」という言葉が妙に刺さりました。思い返せば、仕事でも家庭でも、「ちゃんと伝えたつもりなのに、なんで?」と感じるとき、みなさんもきっと経験があると思います。私たちは会話の中で、どうしても「自分が知っていること」や「当たり前の前提」に頼ってしまうものです。「この資料、急ぎでお願い」と言ったとしても、どれくらい急ぎなのか、なぜ急ぎなのか、どう仕上げてほしいのか、そうした細かい情報は
こんにちは!satomiです。ブログのご訪問ありがとうございます。今回は今井むつみ氏著「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?を子育ての視点でまとめました。ママたちの日常にもあふれる「伝わらない」問題「この日までに〇〇って言ったじゃん!」「え!?そんな話聞いてないよ!」子どもとのこんなすれ違い、よくありますよね。もちろん子どもが言い忘れちゃうこともありますが、「言ったのに伝わってなかった」ということも、実はよくあるんです。人は、話をそのまま
学力喪失[今井むつみ❳読了🤔小中学生に接していると実感する学力の低下。幼い頃の好奇心旺盛な姿が、学校に入るとすっかり失われる。小学校中学年から学力が二極化し、中学生になると巻き返しが難しくなる現実が多々ある。学習内容の増加で現場は試行錯誤しているが…思うような改善が見られない実態を前に、根本的な要因を綿密な調査と実験で明らかにし、改善を試みようとする姿に敬意と新たな勇気が沸いた一冊だ。躓きの要因は、記号接地ができていないこと。抽象的概念が持つ意味を把握できていない状況で、学習は待っ
こんにちは!大人に絵本を読んでいる、絵本セラピストらくちゃんです。つくば市の田舎道をお散歩しながら見つけた自然、大好きな絵本、元気の出た言葉、お気に入りのものなどを、紹介しています。7月24日、つくば市民センターで小学生向けの講座「夢に向かってマンダラチャートを描こう!」を開催させていただくことになりました。準備を進める日々のなかで、ちょっと不思議な“つながり”を感じる出来事が続いたので、今日はそのお話をしたいと思います。偶然?それとも
「ことばはどう生まれ、進化したか」というサブタイトルを持つこの新書は、オノマトペから「言語の本質」を探ろうとするものです。正直なところ、このタイトル羊頭狗肉とまでは言わないけど、ちょっと期待持たせすぎです。そもそも、オノマトペが全言語で使われているかというと、そうでもないようで、言葉自体に取り込まれてしまって、その分、微妙に違う意味を持つ単語が何種類も存在するというような言語もあるようです。しかし、日本語や韓国語では、たくさんのオノマトペが存在しており、日々増え
マイブームというか、大尊敬の今井むつみ先生。本当に、頷きまくりながら、本を読み進めてしまいます。実際の講演会の様子は、頭の回転が早すぎて〜付いていくのが大変だけれど。朝からどっぷり、今井むつみ先生の世界。あらためて、先日も、必要条件、十分条件、絶対条件。これは、論理思考の基本!って話を書きました。そして…いつ、私たちは、学んだのか?と考えたら。高校の数1、数2となり、しっかり、理解できてない学生さんも多いハズ、と認識しました。今回の新刊でも、どんなに優
急激な進化を遂げているAIを通じて、我々人間を見直す対談集、論文になっている。難解なのだが、なんだかおもしろい。「記号設置」なんて言葉、日常では使ったことはないが、言わんとするところは分かる。理解できる。設置するか否か。人間とAIの違いは身体を持つか持たないか、だったが、Youtubeだのデータが増えることで、それも乗り越えつつあると。それでピンときた。生成AIの急激な進化は、我々が無料で参加しているウェブの世界によるものだと。彼らが文章を作る際に用いる確率論、この言葉の次には
梅雨入りしました普段、何気なく喋っていますが凄いことなんですね。言葉を習得するにあたり、私たちはとても小さい頃から帰納推論を途方もなく繰り返しているそうです。演繹と帰納‥精度が高いのが演繹で、かなり低くなるのが帰納(自分は曖昧だったため、おさらいができて良かった)。際限なく続く言語習得の道のりは、演繹推論によって進む。この第6章、そして最後の第7章が、とても面白かったです。言葉についての本って好きです。最近話題の、鳥の言葉が分かる鈴木俊貴氏の本も早く読みたい。
1)「学びのつまずきを探る」今日は今井むつみ先生のお考えを基に、皆で協議しました。久しぶりの認知心理学。頭を使いましたね。中央教育審議会委員でもある今井先生、今後のご活躍が楽しみです。(参考)一般社団法人今井むつみ教育研究所広島県学びの基盤に関する調査小学校低学年段階からの学ぶ喜びサポート校事業2)「複数の意見を読んで、考えよう正解が一つに決まらない課題と向き合う」(光村)ただ一つの明白な正解は存在しない。一人一人が自分のこととして捉え、
プレジデントオンライン2025/06/0317:00「見る」に関して知っておきたいことは、これですべてではありません。図表3のイラストを見てください。何に見えますか?パッと見ると、半分ぐらいの人には「めがねをかけたおじさん」に見えると思います。でも、もう半分ぐらいの人は、「ネズミ」だと思うことがわかっているイラストです。同じ一つの絵を見ても、何に見えるかが違ってしまうわけです。同じ絵を見ても半数が「おじさん」半数が「ねずみ」と答える…私とあなたの答えが全く異なる
去年の10月から予約していた本7ヶ月後にようやく借りられた150番ぐらい待ちだったような・・・すっかり忘れていて危うく保管期限が過ぎそうだった1年くらい前に発売されたっぽいけど、このタイミングで借りられたのも何かの縁かな。久々に読書タイムを作ろう
今井むつみさんは認知科学の研究者。「言語の本質」は2024年新書大賞1位です。専門用語もたくさん出てきて、ちょっと私には難しいところがありました。でも、その後も続々とご本を出版なさっていて、易しくかみ砕いた本もたくさん出てきました。その一つは、以前に紹介した、親向けの御本親子で育てることば力と思考力(単行本)Amazon(アマゾン)2024年11月には、10代の読者に向けて、分かりやすくかみ砕いた本が出版されました。AIにはない「思考力」の身につけ方――こと