太古には一種の薄明るい見霊能力が存在しており、そこから神話、伝説が生じたこと、そしてこの見霊的意識は、丁度混血が現在の明るい意識を生んだように、同族の血を純粋に保つことによってはじめて可能であったこと、このことは神秘学にとって測り難いくらいに重要な事実である。論理的思考が異族婚とともに発展したということは、今のところまだ奇異な主張にとどまっているが、やがて科学的にも実証されるようになるだろう。その端緒はすでに作られている。異族婚によって生じた混血は、それまでの見霊意識を失わせたが、その代わり、人