「現在の我が国は内憂外患に晒されている」と仰る方も多いが、これはいつでも国家であるかぎり、当たり前の状態ではないだろうか。江戸期、三つの大きな改革があった。享保元年(1716年)に将軍徳川吉宗によって開始された「享保の改革」、天明七年(1787年)に老中松平定信が始めた「寛政の改革」、そして天保十二年(1841年)に老中水野忠邦によって始められた「天明の改革」である。試験にもよくでるから覚えている方も多いだろう。それらの特徴は先の2つの改革が藩政改革であり、天明だけが財政改革である。享保の改革は