交響曲第３番

ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ（DmitriiDmitrievichShostakovich/1906-1975）の交響曲（全15曲）の探訪を一昨日からアップしています。＜交響曲第１番＞（1926）が大評判となって、国際音楽界に衝撃的なデビューを果たしたショスタコーヴィチは、ソヴィエト体制からも文化の担い手をして期待されたことでしょう。1927年には、ソ連当局の一機関、国立出版のアジアプロット局からの委嘱作品として、前衛的な気概にも満ちた単一楽章構

明後日12/13（土）にコリンズ東響が演奏する、コープランドの３番。来年１月には広上京響、６月には広上日フィル、９月には原田神奈フィルも演奏します。コープランド３番がこんなに演奏されるのは珍しい。３番の第４楽章冒頭は、《市民のためのファンファーレ》（FanfarefottheCommonMan）からの引用。《市民のためのファンファーレ》は大戦中の1942年に書かれた作品。シンシナティ響のグーセンス（EugeneGoossens）が、戦意発揚のために

プロコフィエフの交響曲の探訪を続けています。今日は第３番をご紹介しましょう。1927年に完成させた歌劇「炎の天使」は、今日ではプロコフィエフのオペラの名作として確固たる地位を築いていますが、1928年当時はまだ全曲完全上演の目処が立たない状況にありました。（結局、このオペラの全曲完全上演は、残念ながら作曲家の死後になってしまいました。）そこで、組曲版を作成して、組曲版の上演を先に画策することを考えたのですが、次第に、交響曲の作曲に傾いていきました。「炎の天使」の中のテーマ

初めて買ったレコードはベームの第九。その次にゲットした二種はいずれもプレゼントされたもので、クリスマスプレゼントとして親からもらったのがヴェルディの「リゴレット」。テレビでNHKイタリアオペラを観た私のリクエスト。もう一つは、通っていた英会話塾の先生からいただいたベートーヴェンの「英雄」。カラヤン指揮のベルリン・フィルのレコードを手にするのはこれが初（両者による最初の録音（1960年代）である）。先生、私が指定したわけでもなくよくぞこのレコードをくださいました。それまでろくにレコードを聴いたとの

スクリャービンの交響曲の紹介、第３弾です。アレクサンドル・ニコラエヴィチ・スクリャービンは、1872年に生まれて1915年に没したロシアの作曲家です。ピアノ作品ばかりではなく、シンフォニストとしてももっと注目されて良いのではないかと、私は思っています。私がスクリャービンの交響曲の魅力に目覚めた切掛は、1992年９月の東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会でした。当時、常任指揮者就任直後の大野和士氏の指揮による、氏が提唱して開始された「若手作曲家委嘱シリーズ」の第一弾としての

もう何年か前になるがＥテレ『こころの時代』で宮澤賢治について全６回くらいの番組が放送されたそのとき「賢治は歌を作ったりもしていた、、、」という話があり賢治の作った歌も紹介されて、、、それでその番組の背後で流れている曲も賢治が作った曲なんだろう、、、と思いこんでいたのだが、、、賢治が聴いていたというブラームス大先生の曲だった。。。交響曲第３番第３楽章。。。この第３楽章のはじまりのメロディー、、、いや旋律、、、といいたくなるようなその哀愁に満ちあふれた音の連な

「Musicstore.JPのブログ」では、新旧問わず、オススメ商品や新譜商品を紹介していきます。先週末は三連休だった方も多いのではないでしょうか。私は、ただいま来日ツアー中、ムノツィル・ブラスの公演での物販で、土曜日に小田原、日曜日には沼津へ行っておりました。ちなみに月曜日は山口・周南市での公演でしたが、そちらは当社代表の鈴木が伺いました。ムノツィル・ブラスは残すところ、大阪、東京（杉並）、宮城えずこの3公演です。パワフルなサウンドを心ゆくまで浴びにいってみてはいかがでしょう

ラフマニノフの交響曲の話題の第３弾です。＜交響曲第１番ニ短調＞は、初演は大失敗に見舞われたものの実は相当の秀作で、その後に大成功を収めた＜交響曲第２番ホ短調＞との近似性も高いものでした。ところが、この＜交響曲第３番イ短調＞は、第１番や第２番とはかなり異なる音楽性を持つ作品です。楽章の数も、通常の４つではなく３つになっています。ロシア（その後にソ連）からの亡命を余儀なくされ、アメリカに渡った後、一時期にヨーロッパでの活動拠点であったスイスのルツェルン湖のほとりの別荘で作曲されたこ

ラフマニノフの交響曲というと、ピアノ協奏曲程には有名ではないかもしれません。しかし、なかなか素晴らしい音楽です。セルゲイ・ヴァシリエヴィチ・ラフマニノフは、1873年生まれで没年は1943年の、ロシアの作曲家、ピアニスト、指揮者です。交響曲第１番は、1985年に完成されましたが、1987年の初演が大失敗となり酷評を浴びせられ、生前の間は再演されることはありませんでした。しかし、最近は演奏も聴かれるようになりました。聴いてみると、若書きの粗削りな面があるとはいえ、活気に溢れた

交響曲第１番と第２番の初演がそれぞれ大成功となって、ロシアで最初の本格的なシンフォニストとしての地歩を固めていったチャイコフスキーでした。そして、続く交響曲を1875年に作曲しました。この作曲家の交響曲としては唯一、長調で開始される音楽であり、また唯一５楽章構成を持つ作品になりました。標題のポーランド（Polish）は、終楽章がポロネーズ調の音楽であることに由来するようですが、作品そのものの成立や性格を象徴するものではありません。むしろ最も絶対音楽的な性格が強い作品と言えるでし

今日（11/12）は、ウィーンフィルの演奏会だ。ワタシにとっては、今年度のコンサート鑑賞において、シンフォニーにおけるピークのようなものと言える。また、販売開始直後のウェブの接続状況からすると、熾烈を極める争奪戦を勝ち抜いて獲得したチケットかもしれない。初めてのウィーンフィルだから、ちょっと遠慮して、２階後方の席にしたので。クリスティアン・ティーレマンも初めてだ。音盤やストリーミングサービスでは、ずいぶんとお世話になっている。なかでも、ブルックナー全集は重宝している。しかし

C.ティーレマン指揮ウィーン・フィルハーモニーウィークインジャパン2025（２日目）を聴いてきました。2025年11月12日（水）19時開演サントリーホール【指揮】クリスティアン・ティーレマンChristianThielemannウィーン・フィルハーモニー管弦楽団WienerPhilharmonikerシューマン：交響曲第３番変ホ長調作品97「ライン」ブラームス：交響曲第４番ホ短調作品98【アンコール】ヨハン・シュトラウスII世：ワルツ『美しく青きドナウ』

11月13日(木)、午後年次休暇を取得して、新横浜から、13時39分発のJR東海道新幹線東京発臨時「のぞみ379号」に乗車。15時48分着の新大阪で、16時01分発のJR東海道本線快速野洲発姫路行に乗り継ぎ、更に16時05分着の大阪で、16時12分発のJR大阪環状線内回り快速天王寺発加茂行「大和路快速」に乗り換え、16時13分着の福島で下車。駅近隣のホテルに投宿し、久々のザ・シンフォニーホールへ。目的は、音楽監督尾高忠明の指揮による、『【あら】今日11月8日は』尾

講師が荻窪音楽祭へ出演しました。公式YouTubeにアップされたのでぜひ聴いて頂きたいです。〜連弾プログラム〜チャイコフスキー眠りの森の美女よりワルツブラームス交響曲第3番より3楽章ブラームスハンガリー舞曲第5番24分〜どうぞ。ブラームスの交響曲3番、原曲はオーケストラで演奏する曲です。こちらのオケの演奏と聴き比べてみても面白いです♪(22分50秒から)

ウィーン・フィルハーモニーウィークインジャパン2025大和ハウスSpecialクリスティアン・ティーレマン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団2025年11月10日（月）19:00開演（18:20開場）会場：横浜みなとみらいホール・大ホールシューマン：交響曲第3番変ホ長調作品97《ライン》ブラームス：交響曲第4番ホ短調作品98（アンコール）J.シュトラウスⅡ：ワルツ《美しく青きドナウ》作品314何を言っても安っぽい表現にし

この交響曲のタイトル「カディッシュ」とは、ユダヤ教における「聖なるもの」を意味する言葉で、主に礼拝の終わりに唱えられる頌栄や、故人を追悼するために唱えられる祈りのことを指します。１９６３年に作曲が完成した頃、ジョン・F・ケネデイ大統領が暗殺されたことを受けて、完成後は「レクイエム」として捧げられました。しかし、追悼の祈りのための挽歌というよりは、神の栄光に感謝する頌歌、そして平和への祈りともいうべき言葉と音楽をバーンスタインは選んでいます。語りとソプラノ・ソロ、少年合唱、混声合唱そしてオーケスト

チャイコフスキー交響曲第３番ニ長調op29「ポーランド」ジョナサン・ノット指揮東京交響楽団良さそうな予感があり、聴き始める。第一楽章がなんか遅い。やっと尻の所で盛んに盛り上がって安堵した。ああ、オーボエが素敵だ。第二、第三、第四。第五楽章が乗り切れない。弦楽も初めて弾いているのか、細かく聴けば東響の普段の洗練度を下回る。演奏後、聴衆はブラボーであったが、当方はそこまでは行かなかった。テンポが遅く感じるが、そのせいかもしれない。

アントニン・レオポルト・ドヴォルザーク（チェコ語：AntonínLeopoldDvořák）は、1841年9月8日生まれで1904年5月1日没の、チェコを代表する作曲家です。このところ、その交響曲の探訪を続けています。チェコ語の発音に近いカタカナ表記にすると、アントニーン・レオポルト・ドヴォジャークとなるので、私個人としては、ドヴォジャークと記すことにします。「第１番」と「第２番」を1865年に一気に書いた若き日のドヴォジャークでしたが、交響曲の初演の機会には、長い間恵ま

いよいよ、マッケラスのベートーヴェン登場です。マッケラスは、少なくとも、ベートーヴェンの交響曲全集を２回と、全部ではない（のか？）を、古楽器のエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団と、録音しています。その最初のものが、この、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団とのものです。1990年代初頭で、すでに、モーツァルトで行っているように、古楽奏法を採用しています。そしてなんと、古楽奏法採用しながら、20世紀の、ヴィルトゥーゾ的表現をしているのです。そのやり方は、個人的には、ブリ

NHK交響楽団第2047回定期公演Ｃプログラム（２日目）を聴いてきました。敬愛するブロムシュテットさん98歳第2047回定期公演Cプログラム|NHK交響楽団今回はオール・ブラームス・プログラム、ブラームス一色である。もちろん、「一色」というのは言葉のあやでしかない。《ピアノ協奏曲第2番》と《交響曲第3番》。ふたつの大作に耳を傾けてみよう。オーケストレーションは保守的と言われがちなブラームスだが、どちらも決してべったりと塗りつぶされた単色の世界ではないと、すぐに気がつくはずだ。派手さは確

先日の第2045回、『Ｎ響第2045回定期公演～ジャコー＆ブロムシュテットのグリーグ・ニルセン・シベリウス』10月10日(金)、3か月前に98歳（！）となった桂冠名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットの指揮による、『そうだったーっ！』今日は2025年7月11日(…ameblo.jp第2046回に引き続き、『Ｎ響第2046回定期公演～ブロムシュテットのストラヴィンスキー＆メンデルスゾーン』神奈川フィルみなとみらいシリーズ定期演奏会第408回で沼尻竜典の指揮によるブルックナー／交響

Aプロでは、ストラヴィンスキーとメンデルスゾーンの合唱付き交響曲を聴き、宗教曲というジャンルにおいてワタシの音楽世界を拡げてもらった。Cプロの演目は、ブラームスのピアノ協奏曲と交響曲だ。交響曲というジャンルにおいて、もしハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの後に挙げるべき作曲家を問われたら。シューベルト？メンデルスゾーン？シューマン？自称シンフォニー・マニアのワタシにとってかけがえのない三人ではあるが、質問に対する回答は、ブラームスとなってしまうのだろう。今日（10/25）は、

【シューマン：交響曲第３番『ライン』３、４楽章リハより】-YouTubeYouTubeでお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。youtu.behttps://youtu.be/6oJthTaUcno?si=PymkIrPdu8zI-6Z1

【シューマン：交響曲第３番『ライン』２楽章リハより】-YouTubeYouTubeでお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。youtu.behttps://youtu.be/2qVSoDEZZfU?si=dYPzDNSxLJM7sgpM抜粋ですので、何処演奏しているか探してみるのも楽しいかもしれません🎶🔍

今日は台風23号の影響があるのか、一日曇り空で、最高気温は23度。つづけて聴いているエードリアン・ボールトの演奏、今回はBBC交響楽団とのマーラーの交響曲第３番である［TESTAMENT：SBT21422］。1947年11月29日にロンドンの「MaidaValeStudios」というBBCのスタジオでのライヴ録音で、この演奏がイギリスにおける第３番の初演だったという。アルト独唱はカスリン・フェリアー、合唱については記載がない。この演奏に関して、BBCは録音をもっておらず、このC

今日は晴れのち曇りで最高気温は27度、湿度が高く蒸し暑い。昨日の天気予報ははずれたのではないか。引きつづきボールトの36枚組のCDのなかから、1954年11月に収録されたメンデルスゾーンの交響曲第３番と第４番を聴いた。いずれも速めのテンポで生き生きとすすむ。音質に関しては同時に収録されたブラームスの交響曲と同等といった感じだった。第４番「イタリア」の録音は初めて聴いたが、違和感はない。だが第３番「スコットランド」は以前のCDに比べると音質も劣化しているし、演奏自体が刺激的、つまり「やりすぎ

シベリウスの3番かあ、聴きたいなあ、あれ？数日後？慌ててチケットをゲット。3500円の席しかありませんでしたが我慢我慢。子どもの学費とか考えると、あまりお金を使いたくないし。久しぶりの芸術劇場。人が多くて驚きました。一曲目、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。ソリストはヴェロニカ・エーベルレさん。何しろ3階席なので何も見えないのですが、ふっくらとした不思議なドレスをお召しになっていました。バリバリと弾くというより、特に弱音に注意して丁寧に演奏する

今日は午後少しのあいだ晴れたがほぼ曇り空で、最高気温は25度。昨日の天気予報はいつの間にか変更されたようで、昨日夜の時点で今日の天気は「曇り」になっていた。ボールトとロンドン・フィルによるWESTMINSTER/NIXAレーベルへのブラームス録音のつづき。交響曲第３番は淡々とした進行で、枯淡の境地を思わせるような演奏。第１楽章提示部の反復が実行されている。交響曲第４番も自然な流れで、過度に勢い込んだり、力ずくですすんだりといったところのない演奏だが、第４楽章の変奏の入念な演奏に特徴が

【四街道・若葉区】境目にある親子で楽しめるすずらんピアノ教室3歳から大人の方まで通っていただけるピアノ・ソルフェージュ教室です。୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧音楽を学ぶときに大切なのは、ただ「音を読む」「楽譜を弾く」ことではありません。子どもたちにとって最も大切なのは、実際に体験して“感じ取る”ことです。今回のソルフェージュコースでは、ベートーヴェンの《交響曲第3番（エロイカ）》のスケルツォ・トリオ部分に取り組みました。ここのところ、ベートーヴェン尽くし

東京芸術劇場の設備更新工事が完了し、９月６日から再開館している。合わせて、都響のCシリーズが他シリーズに半年遅れで開始する。年度後半は、シベリウスにフォーカスする。７つの交響曲のうち、１番から６番までを半年でカバーするつもりだ。まずは、今日（10/5）の３番から始め、このシリーズでも、来年３月にオスモ・ヴァンスカの指揮で１番と４番を聴く予定にしている。Cシリーズの注目点は、ヴァイオリン協奏曲だ。今回のベートーヴェン（ヴェロニカ・エーベルレ）を皮切りに、シューマン（庄司紗