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前回、無音の受身で運動エネルギーをそのまま体変するエネルギーへ変化させればいいとお話ししましたが、一つのポイントとしては、着地の際に、柔らかくエネルギーを受け止めることです。通常は地面にぶつかる衝撃で力を発散してしまうのですが、そのように発散させるのではなく、自分の体の中に流してそれをそのまま体変のエネルギーへと変換させるのです。柔らかい身のこなし、高所から飛び降りても平気で走り去っていく猫のような柔らかい身のこなしが必要になります。滞空時間の長い、無音の受身を行うためにはこのようなこと
受身のところで何度か説明したと思いますが、忍術において無音の受身は非常に大事なものです。柔道や合気道のように、音を立てて受身を取ってしまうと、例えば、屋根裏で受身を取った際、下のものに音や振動が伝わり自分の居場所を教えてしまうことになってしまうからです。また、音を立てて受身を取るということは、自分の体の中にある運動エネルギーを無駄にそこでロスしていしまっているとうことになります。無音で受身を取るということは、まったくのロスが無く、その運動エネルギーをそのまま生かしているということになりま
位取りというのは彼我の位置関係のことです。間合いとも云うことができるかもしれません。構えとも云うことができます。この位取りというものが実際には大変重要となってきます。体術にせよ、武器術にせよ、基本的には敵の背後、裏を取る位置に位取りするのが一番望ましいことになります。その為には交叉法において彼我の位置関係を換えるが如く動くのも重要となります。また、構えに関しては各流派において様々なものがありますので、各流派の教えに従い構えというものを深めていくことが大事かと思います。
交叉法についていろいろ話をしてきましたが、この交叉法において、もう一つ大事なことがあります。これは敵の攻撃と同時に、自らも攻撃を仕掛けるのですが、同時に仕掛けることで入身なりなんなり、体が移動します。この、体が移動する、ということが非常に重要になってきます。これは体術よりも剣術や薙刀術などの武器術において重要になってくるのですが、その場に居つかないということです。居つくことで、敵の斬撃を受けてしまいます。特に、一対多数で相対しているときほど、その場に居ついたまま対応することは、一方の敵
交叉法についていろいろ説明をしてきましたが、武術的に他の言葉で考えると【枕を押える】=>【先の先】(敵の先手を打って勝ちを得る)【交叉法】=>【対の先】(敵と同時に動いて勝ちを得る)【早業之事】=>【後の先】(敵の動き出しを待ってから勝ちを得る)という形になります。(とは言え、この区分はあくまで一つの目安であり、実際にはいろいろと複合的な要素があるので、人によっては別の区分をする人も当然のことながらいると思います。)当然、交叉法に習熟することでそのタイミングを少しずらすだ
交叉法について、相手の攻撃に合わせて、自らも攻撃を仕掛け、と説明をさせてもらいましたが、相手との同調が分かってくると、相手の攻撃を見てからも対応が可能になってきます。これを武術的には後の先と言います。相手よりも後に動き出すのですが、先を得る、つまり勝ちを収めるということです。後に動き出す分、一見不利なのですが、相手よりも最短距離で動き、且つその仕掛ける技も早業之事のところでお話しした通り、電光石火に仕掛けるために成し得る勝ちになります。東京都港区の道場で古武道/古武術/忍術の稽古
交叉法というのは、相手の攻撃に合わせて、自らも攻撃を仕掛け、勝ちを得る方法のことを言います。格闘技などでは、カウンターというものに該当するかもしれません。この交叉法ですが、忍術の場合は、相手の動きと同時に動きますので、相手の動きを見てから動くということにはなりません。相手の動きを見てから動くとなると、反射と反応の世界になりますので、どうしても即物的な対応になってしまいます。相手の動きを察知して相手の動きと同調することが大事です。この交叉法の感覚は稽古をすることで自然に身についてきま
不二流体術総本部道場(福岡市博多区上牟田1-8-22)稽古。粉骨砕身の稽古はしない末安くんは粉砕骨折がまだ治らず、左手だけでの稽古。骨折は稽古でもなく、仕事でもなく、プライベートで薪割り中に…この時代に薪割りも珍しい…内打ち、外打ち、正面打ち、交叉法です。稽古見学、体験は随時してます!不二流体術・総本部道場(福岡)TEL0924097525(担当・古殿)Mailinfo@fujiryu.jp不二流体術・東京本部道場(東京)TEL0426924565(担当・