第二組合事務所を訪れる新聞記者(佐藤慶)。組合長の大塚(井川比佐志)を見て驚く死人の坑夫。現場写真を見た組合長は自分だと言う。「死んどります」と記者。組合長は犯行時間に犯行場所を通ることになっていたのだ。偶然に通りかかった坑夫が犠牲になったに違いない。地図を持ってそこへ行った坑夫は偶然ではないと言うが、聞こえる者はいない。旧坑の第二組合と新坑の第一組合は対立していて、会社が人員整理を進めようとする過程で組合は分裂してしまったのだ。記者がはげのある男についてたずねると、第一副組合長の遠山(矢野宣)