梅宮大社(うめのみやたいしゃ)の創建年代は不詳であるが、奈良時代に橘諸兄の母・縣犬養三千代が、橘氏の氏神として現在の綴喜郡井手町付近に創建したのが始まりであると伝えられている。その後、平安時代の初めに第五十二代嵯峨天皇の皇后・橘嘉智子(壇林皇后)によって現在の地に遷されたとされる。当時、壇林皇后は行啓し盛大に祭儀が行われ、神前で雅楽が奉納された。以来、9世紀のはじめから、梅宮大社の祭礼として、「梅宮祭」が執り行われている。また、延喜式(927年)の名神大社に列せられ、二十二社の一社に加えられ、明