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こんにちは。前回に引き続き、今回の社労士試験に好感触を得ていて、来年に登録・開業を目指そうとしている、実務経験のない人向けのお話になります。実務を知らない人にとって、これから受ける「事務指定講習」は役に立つ内容です。ノーガードで実社会の「荒海」に立ち向かい、そのまま高波に飲み込まれてしまったのでは、これまでの苦労がまさに「水泡」に帰してしまいます。ただこの「講習」だけでは、「荒海」をうまく乗りこなしていくのは難しいだろうと感じていました。「開業」するということは、「実務」をこなすと同時
こんにちは。ファイザーワクチン接種3日目。接種の痛みも治まり熱も平熱に戻り、ほぼ以前と変わらない体調になりました。副反応は大したことがなく一安心です。以前「来年巻き返しをはかろうとする人に」をまとめましたが、今回は「来年登録・開業を目指そうとする人に」についてまとめます。今回の社労士試験で好感触(確実からたぶん大丈夫くらいまで)の人は、次に向けていろいろ思いを巡らせていることでしょう。実務経験のない人は、合格発表後、即登録・開業ということにはなりませんので、その後について今から
社労士の試験に合格しても、すぐに社労士として登録できないことを今更ながら知ったなんと2年以上の労働社会保険諸法令に関する実務経験が必要…なんですって。知らなかったしかしどんな時でも抜け道というのはあるもので。実務経験が2年に満たない場合は、社労士連合会が実施する事務指定講習を受けると『同等以上の経験を有するものと認められる』らしい。果たして、数ヶ月の講習ぽっちで、2年以上の実務経験に匹敵するほどになるのかどうかはいささか不明であるが、社労士連合会が良いって言ってるんだから良
こんにちは。以前このブログで地域ごとに異なった方式「ローカルルール」の一例として、エスカレーターの立ち位置やひな人形の内裏雛の置き方について触れました。こうしたルールは、それぞれの歴史的経緯や慣習などに基づくものであり、地域の文化的背景とも深く関わることから、皆んなが大切にしてきたものです。ルールとは行かないまでも、「マクドナルド」の略し方、「うなぎの蒲焼」の作り方、「すき焼きの割り下」の使い方など多くの場面で違いが見られます。実は、社労士業務にも「ローカルルール」があることをこの間まで
こんにちは。6月15日から始めた社労士事務指定講習「eラーニング」が漸く終わりました。1日2ユニットずつを24日間で仕上げるというゆったりした計画でしたので、極端な負担感はなく、淡々と終わったという印象です。今回「eラーニング」でお世話になった講師の先生方は全部で7名でした。皆さん個性的で、講義の進め方も異なり、全体としての統一感はそれほどありませんでしたが、それはそれで飽きることなく、終えることができました。お一人ずつコメントしたいところですが、今回は控えることとして、改めて講師の
こんにちは。社労士学習では「兄弟姉妹」は法律用語として「けいてい・しまい」と呼ぶのが通例です。慣れるまではよく「ていけい」と言い違えていました。今もうっかりしていると間違えてしまいます。同じように、一般の読み方と異なる法律用語に、「遺言」(いごん)や「届出」(とどけいで)などがあります。ただ「届出」の方は、普通に「とどけで」と読むことが多いようです。「兄弟姉妹」は社労士学習の範囲で取り扱いが異なる場合がありますのでまとめてみることにします。⚫︎保険給付のうち、労災関係(遺族補償年金、
こんにちは。熱海市で発生した土石流には多くの住民が巻き込まれ、未だ捜索救助活動が続いています。今回土石流が発生した当時は避難指示は出ていませんでしたので、そうした状況のなかで、自主的に避難するという判断はしにくかっただろうと思います。では何を基準に判断すればよいのでしょうか。ある識者は「行政の責務もあるが、結局は自己責任なので、普段から「ハザードマップ」で地域のリスクを知っておくべきだ」と指摘していました。これを聞いて、以前市役所から配布された「ハザードマップ」を取り出して改めて見てみ
こんにちは。社労士学習では、国民年金と厚生年金の保険料の積立金は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)に「寄託」し運用される仕組みを学びました。「寄託」か「預託」かは、本番の試験でも狙われたことがあり、是非押さえておきたいところです。この仕組みが今の形になったのが、20年前の平成13(2001)年のことで、GPIFとして市場運用を始めたのは平成18(2006)年になります。先日の日経新聞が伝えるところによると、この20年間の累積収益額は約95兆円になるといいます。収益率にすると3
こんにちは。これまで2回にわたって、開業社労士の状況を見てきましたが、積み残しとなった「開業社労士の今後」について見ていくことにします。まず、この10年間(平成21年度から令和元年度)の開業社労士数の動向を「社労士白書」から見ることにします。平成21年度末には21,732人(法人を含む)でしたが、令和元年度末には26,917人で、23.9%の増加となっています。ちなみに勤務等登録を含めた全体では、34,732人から42,887人と23.5%の増加となっており、若干、開業社労士の方が高い増
こんにちは。前回に引き続き、「社労士白書」のデータに基づいて地域ごとの開業社労士の状況を見ていくことにします。前回「人口当たり」の登録者数を紹介しましたが、少し乱暴な側面もありますので、実際に社労士業務を必要とする企業数との比較を見てみます。「企業千社当たり」の開業社労士数は、多い順に①東京②神奈川③千葉④大阪⑤埼玉⑥京都⑦兵庫⑧愛知⑨広島⑩福岡となります。やはり3大都市圏で経済活動が活発な府県に集中しているのがわかります。一方少ないのは①長崎②沖縄③青森④岩手⑤島根の順となります。
こんにちは。今晩7月2日の夕食に、我が家では珍しく蛸(タコ)が出てきました。きゅうりのぶつ切りにキムチをからめたシンプルな一品でした。「今日は「半夏生(はんげしょう)」でタコを食べる日なんで」と言われましたが、余りピンと来ず、「世間知らず」にされてしまいました。半夏生は「夏至から数えて11日目から七夕までの5日間」のことで、農家ではこの時期までに田植えを済ませる目安になっているようです。関西ではこの日にはタコを食べる習わしがあって、これには稲の根がタコ足のようにしっかりと根付きますように
こんにちは。社労士会連合会がまとめた「社労士白書」を見るといろいろなことがわかってきます。社労士試験の実施状況も出ていますが、今回注目したのは「開業社労士」(法人会員含む)の地域ごとの状況です。これから目指す業界の状況をデータとして把握することも今後何かに役立つのではないかと思い、「白書」のデータを使い分析してみました。令和元年度末の開業社労士は26,917人であり、全体の62.8%となっています。3分の2程度が開業社労士という状況になっています。開業社労士数が多いのは、多い順に①東京
こんにちは。6月の締めくくりとして、登録開業に向けた今月の準備状況について記しておきます。6月の前半は、ルーティンの学習(過去問ランド、FP、簿記、経営学、英会話等)に加え、「開業計画書」(ビジネスプラン)の検討に費やしました。ビジネスプランは、いくら考えても「完成形」にはならないのですが、頭の中の整理が大体できてきたように思います。自身の性格や仕事のスタイルから考えて、定型業務は向いていないように思いますし、それを定期的にこなしていく体制を取るのも難しい状況です。それを踏まえた形にす
こんにちは。社労士学習のなかで、雇用保険や健康保険において「印紙」が出てきます。馴染みのない法律ですが「印紙をもってする歳入金納付に関する法律」というのがあって、そこには印紙の種類が列挙されています。⚫︎一番ポピュラーなのが領収書に貼ったりする「収入印紙」ですが、社労士業務では「雇用保険印紙」と「健康保険印紙」の2種類を取り扱います。⚫︎いずれも「日雇労働被保険者」(雇用)や「日雇特例被保険者」(健保)に係る保険料納付の際に使用します。(まとめて「日雇」とします。)⚫︎どうして「日雇」
こんにちは。社労士学習で、裁量労働制(専門型・企画型)が出てきますが、実際には浸透しておらず、激論の末に導入された高度プロフェッショナル制度も同様です。6月25日に厚労省が発表した「裁量労働制実態調査」は今後の裁量労働制の行方を考えるのにおもしろい内容になっています。⚫︎この調査は、裁量労働制が適用されている事業場とされていない事業場における、企業側と労働者側の意識を聞いたものです。⚫︎注目したいのは、裁量労働制に関する「企業側」と「労働者側」の意見に隔たりがあることです。⚫︎まず「企
こんにちは。来年新卒の大学生の就活がコロナ禍のなかで進められています。最終面接までオンラインの会社もあるようですが、せめて一度はリアルな顔合わせをしておきたいというのが、会社と学生双方の思いではないでしょうか。これから課題になってくるのは、現2年生(回生)の就活のあり方ではないかと思っています。通年採用の会社が増え、また内定を早める会社が増えていることにより、3年生の5月頃には実質的に就活が始まるような状況になっているといいます。入学当初からオンライン授業を強いられ、キャンパスに行くこ
こんにちは。以前のブログで「労働者性」について触れましたが、旧来の労働法制は今の新しい働き方に合致しなくなっているのではないでしょうか。今年の法改正で、芸能関係や柔道整復師など4業種が労災の特別加入(第2種)に追加され、また、ギグワーカーも近くこの中に入る方向のようです。これまで、社労士学習の中では労災の最後の方に出てくる例外的な取扱くらいの認識でしたが、最近になって関心が高まってきました。⚫︎第2種特別加入は、いわゆる「一人親方等」が加入できる特例で、「労働者性」が認められる場合は本来
こんにちは。沖縄を除いて緊急事態宣言が解除されたことで、街の様子が少しずつ変わってきました。お酒を提供する飲食店の中には、7時までの提供では商売にならないと店を閉めたままのところもありますが、早速営業を再開したところもあります。これまでかたくなに営業を続けてきた店は、もちろん店を開けています。よく通っていたビアレストランも再開し、商魂たくましく、「再開から10日間ビール飲み放題」をうたって、集客を図っています。また、酒蔵直営の居酒屋のビラには「4人以内で来店ください」と書いたその下に「
こんにちは。社労士試験まで60日となりました。これから試験日までの過ごし方については、すでにいろんな方が発信されており、その一つひとつが貴重で有益な情報だと思います。大切なのは、そうした情報の中から自分はコレだと思ったものを選択し、それに自分独自の考え方も加え、最も適したものに仕上げることです。いくら素晴らしい内容でも、自分にはムリだったり、イヤイヤだったりでは、マイナスになることはあっても、決してプラスにはなりません。最後はこれまで頑張ってきた自分を信じて、残る期間を悔いなく過ごして
こんにちは。各地で鮎漁が解禁となり、今年も若鮎が美味しい季節となります。近くの河原で毎年開催されている、若鮎の炭焼き試食会は、昨年同様コロナ禍で中止となりました。釣る方は余り関心がありませんが、食べる方はもちろん好きで、この時期に食しておかないと、夏を迎える気がしません。鮎のように、川で生まれて、海で育ち、また川に戻ってくる魚を「遡河魚」(そかぎょ・さっかぎょ)と言うらしく、サケやマスもこれに当たります。川魚特有の香りのため、別名「香魚」(こうぎょ)とも言われており、この香りが苦手な人
こんにちは。コロナ禍ではギグワーカーやテレワークという働き方が一気に拡がり、「労働者性」について考える機会を与えてくれています。⚫︎社労士学習では、まず「労基法」と「労組法」で「労働者性」の概念が異なることを押さえておかなくてはなりません。⚫︎特に労基法上の「労働者性」については、令和元年に択一式で「芸能タレント」が、2年に選択式で最高裁判例(旭紙業事件判決)が出題されました。⚫︎本年においても芸能従事者の労災特別加入を可能とする法改正がありましたので、「労働者性」には注目し
こんにちは。離れて一人暮らしする母が、いよいよ第1回目のコロナワクチン接種をすることになり、接種会場に付き添いに行ってきました。市の中心部にある市立体育館が、市唯一の接種会場で、広いフロアには、自分の順番を待つ多くの高齢者が整然と席についていました。高齢者は指定時間より早く会場に来てしまうので、案内に「早く来ないで」とわざわざ書いてありますが、多くの人が30分以上も前から待っています。受付から問診、予診、接種、観察と会場を回らなくてはならず、1階から2階への移動もあり、足腰の弱い母には少
こんにちは。前回のブログで「かかりつけ医」のことについて触れましたが、その理想像としてあるのは「赤ひげ先生」のようです。日本医師会のホームページをのぞくと、地域に密着して人々の健康を支えている医師の功績を讃えて「赤ひげ大賞」を設け、毎年表彰しています。と言っても、若い世代には、「赤ひげ先生」って誰のこと?と思う人が多いかもしれません。山本周五郎氏の作品「赤ひげ診療譚」を原作とした映画「赤ひげ」(1965年)が、黒澤明監督、三船敏郎主演で製作され、高い評価を得ました。江戸後期の小石川養成
こんにちは。コロナ禍でパンデミック発生時の医療のあり方が注目されていますが、社労士学習から見れば「かかりつけ医」と「オンライン診療」でしょうか。⚫︎まず、コロナワクチンの接種で見直されたのが「かかりつけ医」の存在でした。⚫︎普段は余り気にせず、病気になった時にお世話になる程度ですが、基礎疾患のことをデータも含めて把握しているのは「かかりつけ医」です。⚫︎感染症拡大期において、個人の医療データの共有が進まないなかでは「かかりつけ医」さんが果たす役割は大きいと思います。⚫︎医師会は「何でも
こんにちは。6月15日から始めた事務指定講習のeラーニングを本日終了させました。受講期間は7月15日までとなっていますが、だらだらしがちな自分自身の性格を憂慮し、今回は短期集中で取り組みました。受講を終了しての感想としては、どの講師の先生方もとてもお話がうまく、講義の内容がとてもスッキリ頭にインプットされていくような感覚を抱いたことでしょうか。講義の進め方も大変参考になりました。この動画、ずっと手元にキープしておきたいくらいですが、視聴期限があるのでそれはやはり無理のようです・
こんにちは。前回に引き続き、社労士事務指定講習eラーニングのお話しです。前日「閲覧完了報告」のボタンを押しても反応がなかったので、心配していました。2回空回しにして、様子を見ると、3回目に漸く「完了報告」が正常に反応してくれました。何とか「完了済」マークが付き安心しました。要らないところに労力を使ってしまいましたが、情報機器に疎いので、仕方ないのかもしれません。今回はこの「完了報告」と、もう一つ、受講後の「テスト」が修了への関門になっています。「テスト」は最初、ユニットごとにあると
こんにちは。今日6月15日から、社労士事務指定講習「eラーニング」が始まりました。第1弾「通信指導課程」は何とかクリアしましたので、残るは第2弾の「eラーニング」のみです。1科目当たり6ユニット(コマ)あって、それぞれ30分程度、全48ユニットで、合計24時間程度の課題になります。これを今日から7月15日までの1か月間でやり終えなければなりません。最初は余り大したことないと楽観視していましたが、実際にスケジュール表に落とし込んでいくと、割とハードなことに気が付きました。急遽計画を
こんにちは。事務指定講習の第二弾として、eラーニングの受講案内が届きました。6月15日(火)~7月15日(木)までの間に指定の講習を修了させることでいよいよ念願の「修了証」が受領できます。そして実務経験のない私でもこれでようやく社労士登録が可能な状態になります。但し、早くeラーニングの受講が終わっても、修了証の発行は7月15日(木)以降とのこと。(当たり前のことですが・・・笑)受講管理の為、個別にIDと初期パスワードが割り当てられています。早速指定サイトを覗いてみようと思
こんにちは。4月が終わろうとしていますので、この1か月間の社労士登録・開業に向けた準備状況について、まとめたいと思います。まずは、当面の目標の事務指定講習(ジムシテ)ですが、4月初旬に「完了通知」をいただきました。別に成績や評価が出ているわけでもないので、特段の感情はありませんが、一つの通過点を越えたという感じです。毎朝、30分から45分程度の短い時間を細かく刻んだことで、マンネリ化せずにやり終えることができたと思っています。ジムシテは、あとは6月からのeラーニング講習を残すのみ