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「教える」と「引き出す」~子育ての正解をさがしたいあなたへ~子育てや保育の現場で、「教えた方がいいのか」「それとも考えさせるべきか」迷うことはありませんか。ティーチング(教える)とコーチング(引き出す)今日は、その両方の大切さについて整理します。正解は「どちらか」ではない結論から言えば、正解はどちらか一方ではありません。大切なのは、“今この子に合っているかどうか”方法よりも、見る視点が鍵になります。年齢ではなく「成熟度」ここで重要なのが発達の成熟度です。気持ちを言
幼稚園の学級編成基準が31年ぶりに見直しへ〜「基準」と「育ち」をどう考える?〜幼稚園の学級編成基準が、31年ぶりに見直されるという報道がありました。長い間、大きな変更がなかった基準が動くということは、それだけ社会が変わってきたということでもあります。一方で、2024年の文部科学省の調査では、全国の幼稚園の約95%がすでに30人以下、およそ56%が20人以下の学級編成で運営しているという結果も出ています。さらに、今は「幼稚園」だけでなく、認定こども園への移行も進み、制度そのものが
【現場が変われば“大切”も変わる】子どもが育つ場は、ひとつではありません。園、学校、家庭、地域社会、支援の場。子どもは、複数の現場を行き来しながら育っています。それぞれの場には、それぞれの「大切にしていること」があります。現場ごとに違う“常識”―例えば例えば――園では大きな問題にならなかったことが、学校では大きな課題として扱われることがあります。園では、困った様子をしていれば誰かが気づいてくれる。言葉にしなくても、汲み取ってもらえることも多い。けれど、学校は「教育」
【友だちトラブル対応シリーズ④】友だちトラブルが起きたとき連携が大切――それは多くの方が理解しています。けれど本当に問われるのは、“連携の質”です。事実・感情・解釈を分ける連携が難しくなる理由の一つは、事実と感情と解釈が混ざってしまうことです。たとえば、「強くぶつかられました」という言葉。ここには体がぶつかったという事実怖かった、痛かったという感情わざとやったに違いないという解釈が重なっています。感情が強いと、「ぶつかった」という出来事が「乱暴された
【友だちトラブル対応シリーズ②】そのやり取りは、未来への練習友だちとの言い合い。すれ違い。仲直りまでの揺れ。それは一時的な出来事ではなく、社会で生きるための“練習の場”です。大人になっても意見がぶつかる誤解が生まれる距離の取り方に迷う人との関わりは続きます。だからこそ、子ども時代の友だちトラブルは人間関係の土台づくりの時間でもあるのです。トラブルの中で育つ力トラブルの中で子どもは自分の気持ちを知る嫌だったことを言葉にする相手の立場を想像する関係を修復す
2月の子育ち学び&ランチ会を開催しました。今月のテーマは「一番のおくりもの」今月も少人数での開催となりましたがだからこそ、ゆっくり、じっくりお話できました。一人で抱えているとモヤモヤしてしまう子育ても、言葉にして、誰かと共有できると不思議と少し明るくなるものです。子どもがよく育つために、まず大人が安定しなければならない。というよりも、大人の心が揺れ続けていると、子どもや子育てに、ちゃんと向き合うことが難しくなってしまう💦だからこそ、大人が整うことは、後回しにしてはいけない
【友だちトラブル対応シリーズ①】親の役割と育ちを守る関わり方友だちとのトラブルについて「育ちを軸に」整理していきます。いじめとまでは言えない。でも、親としては心配。強い子に押し切られてしまう嫌と言えず我慢している帰宅後にぐったりしているこうした“グレーゾーン”のトラブルは、とても多いものです。だからこそ今、感情ではなく「役割」で整理してみたいと思います。守りたい気持ちが強いときほどわが子が傷ついているかもしれない。そう思うと、親は冷静ではいられません。「相手の子はど
【知らなかったで済ませられないこと】■学びって、ちょっと構えてしまいませんか?勉強や学び、と聞くと「難しそう」「ちょっと面倒」そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。でもお得な情報自分の好きなこと役に立つ裏ワザと聞いたら、「知りたい」と思いませんか?実は、子育ても同じです。「もっと早く知りたかった」という本音子育てをしていると、後から振り返って「もっと早く知りたかった」と思うことが、本当にたくさんあります。知らなかったことで、ちょっと損をした、くらいなら、笑
支援の現実に驚く初めてお会いした方にNPOで子育ち応援をしていることをお話しする機会がありました。不登校が増えていることも、ボランティアなどで支援している人がいることも知っている。「藁をも掴みたい親子が、そこで救われる」普通にそれだけと思っていた、と。活動の背景を伝えると、「そんな現状があるなんて」と、とても驚かれていました。温かい支援は、確かに必要今、温かい支援はたくさんあります。その場で安心できることは、とても大切です。特に、頑張り過ぎて疲れ切っている人にとっては、ま
“大切にされる人”としての土台バレンタインでしたね。お子さまにチョコレートをあげたご家庭もきっと多いですよね。それも、あたたかい時間。でも今日は、もう一歩だけ先の未来を考えてみませんか。もらえる人になってほしい?いつか、自分でチョコを“もらえる人”になってほしい。そう思いませんか?それは、異性に好かれるという意味ではありません。「この人に、何かしてあげたい」「この人を応援したい」そう思ってもらえる人、ということです。人として素敵な人は、大切に扱われ、困ったときに助け
苦しさが出ているとき、何が起きているのか3日間、深掘りしてきました。・一生懸命なのに苦しくなる理由・今は大丈夫でも後から困りごとが増える背景・現場で実際に起きている「後から崩れる」ケースでは――土台が弱いと感じるとき、どうしたらいいのでしょうか。苦しさが出ているときに起きているのは「能力不足」ではありません。多くは土台より先に、成果を求め続けてしまった状態です。崩れかけているときにさらに積み上げようとすると、揺れは大きくなります。必要なのは積み上げではなく、“支え直す
現場で実際に起きていること「その時は大丈夫だった」けれど、環境が変わった途端、急に大きな困難として表れることがあります。なぜ、そのようなことが起きるのでしょうか。今日は、その背景を少し深く掘り下げます。問題は「その時の対応」だけではない困りごとが表れた時、私たちはどうしても「今どうするか」に目を向けます。もちろんそれは大切。ですが実際には、その場の対応だけで問題が起きているわけではありません。もっと前の段階で、静かに積み重なってきたものがあります。それがある場合と、そうでな
子育てや支援の場で、「その時は特に問題がなかった」「うまくいっているように見えた」そんな経験はありませんか。それでも後になって、環境の変化をきっかけに大きな困難として表れてくることがあります。なぜ、そうしたことが起きるのか。その背景にある「経過」や「関係性」という視点について、今日は少し書いてみたいと思います。なぜ「経過」や「関係性」が大切なのか子育てや支援に関わる中で、「結果」だけでは語れない場面を多くの専門職が経験しています。一時的にうまくいっているように見
頑張っているのに、楽にならない感覚子どものためにちゃんと考えて一生懸命関わっている。それなのに前より楽になるどころか迷いや苦しさが増えていく。最近、そんな感覚を抱えている大人がとても増えているように感じます。関わりが足りないわけではない目の前の子どもに向き合いその子にとって何が必要かを考えより良い関わりを探し続けている。決して手を抜いているわけでも投げ出したいわけでもありません。それでも「これでいいのだろうか」という気持ちが消えない。苦しさの正体は…「前
子育てに正解はない。そう分かっていても、「これで大丈夫かな」「将来につながっているかな」と迷うことは、誰にでもあります。答えを探したくなる一方で、子どもや家庭によって合う形は違うとも感じている。その間で揺れながら、日々、選択を重ねているのではないでしょうか。もし、自分たちに合った形を自分で見つけていける基礎が分かったとしたら。子育ては、少し安心して続けられるものになるかもしれません。一番の贈り物って、何だと思いますか?子どもにとっての「一番の贈り物」って、何で
「当たり前のはず」は、守られているのか子どもが育つ現場で、当たり前であるはずの「育ち」が、実は意外と守られていないと感じることがあります。指導死という現実から考えること指導死についての記事を目にしました。過度な指導によって、命を絶つ子どもがいる。どんな理由があっても、あってはならないことです。「子どものために」という言葉の裏側で子育て・保育・教育・支援の現場では、「子どものために」という言葉が当たり前のように使われています。けれど、その関わりは本当に子どもの育ちにつな
支援の現場から見えた「育ちの土台」の重要性―障がい者支援と子ども支援に共通する本質―障がい福祉に携わる方と、沢山の情報交換をさせていただきました。制度や対象は異なっていても、「人を支える」という視点で語り合う中で、数多くの共通点が見えてきました。今日は、その対話から改めて確認できた、専門職として大切にしたい視点について整理してみたいと思います。障がいは「生まれつき」だけではない「障がい」と聞くと、身体障害や、生まれつきの知的障害などを思い浮かべる方も多いかもしれません。け
子育てを「楽しむ力」はつくれる子育ては大変なことも多いですが私はよく「謎解きゲームのように楽しんでみてください」とお伝えしています。今日はその「楽しむ」という感覚を、ホルモンの働きという視点から考えてみます。楽しさを生み出すドーパミンの役割「麻薬ホルモン」とも呼ばれるドーパミンは、快楽そのものよりも、達成・前進・手応えを感じたときに分泌されるホルモンと言われています。ドーパミンが出やすい場面には、次のような特徴があります。目標を設定し、それに近づいたときできなかったこと
子どもの主体性を大切にしたいだからこそ、「子どもに決めさせる子育て」が良いと言われるようになりました。けれど今、その関わりが、子どもの生きづらさにつながっていると感じる場面も増えています。判断力が育つ前に、すべてを子どもに委ねることは、本当に子どものためなのでしょうか。今日は、「子どもに決めさせる」子育てを、発達と命の視点から考えてみたいと思います。良かれと思う子育てが「生きづらさ」に少し前まで、「若者は言われたことしかできない」「だから考える力を育てよう」そんな声
選ばせている「つもり」が、押し付けになっていないか子育てや支援、人との関わりの中で私たちがよく使う声掛け。「どっちがいい?」「こういう方法もあるよ」「無理しなくていいよ」一見、とても優しい言葉。けれど、関係性や伝え方によってはその選択肢が「これを選んでほしい」という答え付きの提案になってしまうことがあります。相手が選んだようで、実は、選ばされている。そうなると、考える力や感じる力は置き去りになり、心が苦しめられることも。気遣いのつもりが、経験を奪う「困らせたくないから
節分、どんな時間を過ごしましたか?本日は節分ですね。ご家庭では、豆まきをしましたか?近年、園や学校では事故防止の観点から、本物の豆ではなく、新聞紙を丸めて行うところも増えています。誤嚥や転倒などのリスクを考えるととても大切で必要な配慮だと感じます。その裏で···安全配慮の裏で、見えにくくなっていることすべてのリスクを取り除くことで、子どもが自分をコントロールする力や、育てる側の注意力・見守る力を育てる機会を逃してしまっている面もあるように思います。「投げる強さを加減す
イライラを責めたり、後悔するよりも子どもにイライラしてしまった日。そんな日は、あとから自分を責めてしまうことも少なくありません。「また怒ってしまった」「こんな親でいいのかな」でもまず、一番最初に大切にしてほしいのは、大人自身の心を落ち着かせることです。まずは、大人の心を安定させる子どものためにも最初に整えるべきなのは“大人の気持ち”です。イライラしたとき「子どもが悪い」「自分がダメ」どちらかに寄りすぎると、心はさらに不安定になります。そんなときは、感情と行動を分けて考
2月になりました。月末に、そして新しい月の始まりに、胸が締めつけられるニュースがありました。まずは、新潟市中央区の路上で、身長30cmほどの乳幼児が、全裸の状態で遺体として発見されたという報道。それから、東京都武蔵野市では、母親と思われる女性が子ども2人を刺す事件。どちらも、詳しい経緯は分かっていませんが、これらの出来事は、「出産」や「これから始まる育児」に対する大きな課題を、私たちに突きつけているようにも感じます。もし、困ったときに頼れる人がいたら。もし、誰かと気持ちを共有するこ
子どもを想う気持ちは、みんな同じ子どもを想う気持ちは、きっと誰の中にもあります。「大切にしたい」「幸せになってほしい」その想いに、嘘はないはずです。それでも、意見が食い違うときがあるいざ「子どもにとって」を考え始めると、大人同士の意見が食い違う場面は少なくありません。夫婦の間で保護者と先生の間で支援する立場同士でそのとき私たちは、本当に子どものためになる答えを出せているでしょうか。大人の関係を優先しすぎていない?意見がぶつかると、関係がこじれないようにと、大人同士の付き合い
「大丈夫」という言葉に少し立ち止まって最近「デジタル子守りに罪悪感を抱く必要はない」という内容の記事を目にしました。同時に「デジタルが子どもに危険だと警鐘を鳴らすこと自体が問題だ」といった、やや批判的な論調の記事も。こうした記事ほど慎重に受け取る必要があると感じます。現場では、すでに影響を感じるケースが多くあるなぜなら、現場では実際に、デジタルとの関わりが、子どもの成長や発達に影響しているのではないかと感じるケースが数多くあります。それはデジタルそのものの刺激の強さや長時
前回は、園や学校、支援の場で「不安や不満を感じたとき」に、保護者としてどう向き合えばよいのかについて書きました。今日はその続きとして、子育て・障害・介護の現場で当たり前になっている「決定権」という構造について考えてみたいと思います。子育て・障害・介護における「保護者の決定権」を考える■保護者に決定権があるという現実子育て、障害支援、介護の場面では、本人に代わって保護者が決定することが多くあります。制度上、法律上それは必要な仕組みであり現場にいる私たちも基本的にはその判断を尊
保育園や学校について「何かモヤモヤする」「説明は受けたけれど、腑に落ちない」「うちの子、このままで大丈夫なのかな」そんな気持ちを抱えながら、誰にも話せずにいる方は、実は少なくありません。そんな方に向けてお話会のご案内園や学校は大切な場所園や学校は、子どもにとっても、保護者にとっても“大切な場所”であるからこそ、不安や違和感があると、気持ちは大きく揺れます。先生の関わり方が気になる集団の中で子どもが馴染めてない気がする相談したいけれど関係が悪くなるのが怖いこうした思
前回のブログで子どもは大人が思う以上に、思いもよらない行動をすることがあるというお話を書きました。それは、わざと困らせたいからでも危険だと分かっていないからでもなく「やってみたい」「確かめたい」という気持ちが行動として先に出てしまうことがあるからです。だからこそ起きてしまった出来事のあとに叱るのではなくその前に、どんな力を育てておく必要があるのかを考えたいと思います。「考える力」を育てるって、どういうこと?「子どもに考える力を育てたい」子育てや教育の場で、よく聞く言葉で
防げる事故は防ぎたい子どもが転倒した際に、肩や首からかけていた水筒で腹部を強く打つ事故が各地で報告されています。内臓損傷など、手術が必要になったケースも。大きな苦痛を伴事故はできる限り防ぎたいものです。医師やこども家庭庁も「水筒をかけたまま走らないで」と注意喚起しています。日常生活の中でのちょっとした工夫で、リスクを減らすことが出来ます。大人が考えるべき~先を読む力事故を防ぐために大切なのは、ただ「子どもに注意を」と言うだけではありません。大人が子どもの行動や環境を先読みし、危険を
人の心を想像するスキル昨日のブログでは、「心は関わりの中で育ててもらうもの」「人の心を想像する力が、生きやすさに大きく影響する」ということを書きました。今日は、その続きをもう少し具体的に考えてみたいと思います。心を想像する力は、子ども自身にも育てたい「心を大切に」というと大人が子どもの心をどう守るかどう理解するかという話になりがちです。けれど、同時に大切なのは、子ども自身が、相手の心を想像しようとする力を育てていくことです。友だちの表情を見て考える。言葉のやり取りの