ブログ記事5件
おはようございます。外科医の横山です。乳癌について続けます。乳房切除術後放射線療法後に胸壁への再発を軽減させる目的でしこりのあった部位の周囲に追加照射(ブースト照射)を行うことがあります。また、胸骨のわきにある胸骨傍リンパ節への転移は稀ですが、癌が内側にあった場合は胸骨傍リンパ節にも照射することがあります。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも、い
おはようございます。外科医の横山です。乳癌について続けます。乳房切除術後放射線療法の照射範囲は・胸壁全体・鎖骨上窩です。方法は1回線量2.0グレイで総線量50グレイを約5週間かけて行います。一度にすべての線量をかけるのではなく、少しずつ分割してかけるのは正常細胞への影響を小さくして癌細胞を弱らせて死滅させるためです。1回の照射時間は1~3分程度です。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。
おはようございます。外科医の横山です。乳癌について続けます。乳房切除術後放射線療法は・しこりが大きかった(5cm以上)場合・腋窩リンパ節転移が4個以上あった場合・腋窩リンパ節転移が1~3個でも年齢が50歳未満の場合・腋窩リンパ節転移が1~3個でも病理学的悪性度が高い場合・上記で他の臓器に転移がない場合にお勧めします。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと
おはようございます。外科医の横山です。乳癌について続けます。乳房切除術後に胸壁や鎖骨上窩のリンパ節に再発が起こると、その再発巣から全身に癌細胞が広がる危険性があります。乳房切除術後放射線療法により、これらの場所からの再発を減らすことができ、その結果治癒の可能性を高めることができると考えられています。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型です。言いたいこと、知りたいこと、悩みごとなど、何でも、いつでも声をかけ
おはようございます。外科医の横山です。乳癌について続けます。放射線治療には乳房切除術後放射線療法があります。目的は乳房切除手術後に・胸壁(手術した胸の範囲)・周囲のリンパ節からの再発を防ぐことです。乳房切除術後の場合でも胸壁やリンパ節などから再発する危険性が高い場合は化学療法やホルモン療法に加えて放射線療法も行ったほうがよいことが海外での臨床試験で判明しました。それではお大事にどうぞ!追伸:このブログは参加型