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「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】考察:第4話九齢と朱瓚の切ない探り合い第4話。灯篭祭りの灯篭を作りながらの九齢と朱瓚の会話で「なぜ九齢公主に好きだと伝えなかったの?」というセリフがあります。朱瓚は、「成人してから伝えようとしていた」と言います。一見、昔の恋話を語り合っているだけの穏やかな時間に見えますが、朱瓚の頭の中では**「この女(蓁蓁)は、なぜ自分の気持ちを伝えなかったのかを知りたがるのか?」**という疑念が渦巻いて
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】考察:九齢のずば抜けた観察眼と危機管理能力第4話。方承宇に毒をもっている黒幕を探している中で、九齢は、側室が承宇の様子を見に行っていることに疑いを持つようになります。その時に、側室とその侍女とすれ違った時の映像が、侍女の足元を意味ありげに見つめる九齢の視線の映像を映します。九齢が侍女の足元を凝視するあの数秒間には、彼女の「神医」としての観察眼と、「元皇女」としての危機管理能力が凝縮されていま
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】考察:「真の品格」を魅せる寧雲釗(ねいうんしょう)寧夫人や娘雲燕のあくなき執着や浅はかさを見た後、ようやくの寧雲釗(ねいうんしょう)の登場。まるで一陣の清涼な風が吹いたかのようです。彼が「ただ頭が良い」だけでなく、**「真の品格」**を備えていることがわかるポイントが、初登場時から随所に散漫しています。「泥の中から蓮の花が咲いた」ような、家族とのギャップの設定には思わず笑ってしまいます
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】考察:九齢が方承宇に伝えた「魂が死んでいるのに、体だけが長らえていることへの戒め」九齢が方承宇の治療を始めた時に「人生は長さじゃない花火は一瞬だけど美しく枯れ木は悠久だけど朽ちている」と言います。絶望の淵にいる方承宇に放った九齢の言葉、本当に深くて美しい。このフレーズは「古典的な漢詩」として存在するわけではありません。しかし、そこには中国の伝統的な死生観や、多くの詩人が詠ん
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】考察:街の小さなお店で5万円もする高価なかんざしが売っているのは、沢州が裕福であるということふらっと立ち寄った町のお店で5万円(5両)もするかんざしが当たり前のように置いてあるのは、その町の経済水準が相当高い証拠です。九齢が今いる場所(沢州)や、物語の舞台設定から見える「豊かさ」には、いくつか面白い理由があります。1.沢州は「商人の街」としてのブランドがある九齢が身を寄せている方家
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】考察:寧雲燕が九齢と競って買ったかんざしは、驚くほどの高額だった!寧雲燕がかんざし店で九齢に嫌がらせをします。しかし結果、彼女は5両のかんざしを150両で買うことになってしまいました。これは、現代の日本円でどれくらいのインパクトがあるのか計算してみました。中国の時代劇(特に明・宋代あたりをモデルにすることが多いです)の貨幣価値を現代に換算するのは諸説ありますが、一般的な基準(
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】考察:君蓁蓁を九齢だと疑う朱瓚(しゅさん)と陸雲旗(りくうんき)それぞれの「確信」の出処前回の記事、朱瓚に続いて、これから対峙する陸雲旗もまた、君蓁蓁を九齢だと疑い始めます。陸雲旗は子供の時の九齢も大人になった九齢もよく知っていて、顔も声も違う君蓁蓁を九齢だと疑います。「全く異なる二人」が同じ一人の女性を追うわけですが、朱瓚(しゅさん)と陸雲旗(りくうんき)、それぞれの「確信」の
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】考察:九齢の顔を知らないはずなのに、探し続ける朱瓚の「魂の執着」朱瓚が九齢と離れ離れになったのは、二人がまだ子供の頃。その間、約8年の歳月が流れています。彼が最後に見たのは「少女の九齢」であり、「大人の女性に成長した九齢」の姿は、物理的には一度も見たことがないはずです。それなのに、なぜ彼は「君蓁蓁が九齢ではないか」と疑い、探し続けられるのか……。そこには、単なる
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】第2話考察:中国の時代劇ドラマの「侍女や側近は主人の鏡」第2話。中国の時代劇ドラマでは「侍女や側近は主人の鏡」として描かれていることが多いです。この作品でも、とても重要な鍵を握っています。九齢は常に「君蓁蓁」という仮面を被り、復讐のために感情を押し殺しています。そんな彼女の隣で、驚くほど正直で、時に空気を読まずに快活に振る舞う**柳児(りゅうじ)**の存在は、
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】第2話考察:「福来客桟(ふくらいきゃくさん)」の看板は幸福の伏線?第2話。朱瓚が武徳司によって送還されるシーン。朱瓚が九齢の死を知って**「声を押し殺して」**泣く姿に、彼がこれまで背負ってきたものの重さと、九齢という存在がどれほど彼の魂の根幹だったかが凝縮されています。また、それをそばで見守り、主人の痛みを自分のことのように感じる宝塘(ほうとう)の優しさが
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】第2話考察:両親へ向けた三拝は、朱瓚の覚悟の三拝だった第2話。ようやく朱瓚がとてもかっこよく、美しく✨️登場します。これから、おふざけキャラとなっていくのが楽しみですが、この時の朱瓚は、両親に対して死を覚悟しての三拝をしています。これは、実は**「不退転の決意」**を秘めた、物語屈指の重い場面なんです。今回は、「三拝」という儀礼が持つ重みについて書いてみます。
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】第2話考察:寧夫人と娘(雲燕)は、「なぜ負けると気づかないのか?」第2話。寧夫人と娘(雲燕)は、「なぜ負けると気づかないのか?」清々しいほどの負けっぷりをみせてくれます😆そして、なぜか、九齢に勝てないことが分からない😆見ていて「学習能力はどうしたの?」とツッコミたくなるほどです。彼女たちが九齢に勝てない理由、そして「なぜ負けると気づかないのか」ここに隠されている絶
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】第1話考察:「建前」という刃をそのまま相手に突き返した九齢の知略第1話。次は第1話の最後、寧(ねい)家とのバトル場面。寧雲釗(ねい・うんしょう)の母親と母娘の装身具は、方家のそれとはかなり違って金や色が入って派手な飾りになっていました。方家の落ち着いた翡翠色とは対照的に**「金や多色の装飾」で派手だったこと**。これは彼女たちの浅ましさや、中身よりも「面子(メンツ)」と「虚
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】第1話考察:九齢が最初から「最強のカード」婚約書を出さなかった訳第1話。九齢は、君蓁蓁であることを認めてもらう証拠として「最強のカード」婚約書を持っていました。しかし、なぜか最初から出しませんでした。九齢ほどの知略家です。そこには九齢ならではの戦略があると感じられます。今回は、その訳について書いてみます。1.「欲」と「誠実さ」のリトマス試験紙婚約書を出さず
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】第1話考察:方家の女性たちのイヤリングの色が表す人間関係の伏線第1話。方家の女性のイヤリングの色が、曹氏、錦繍、この後九齢の暗殺に係る錦繍の母親、九齢の侍女柳児、そして九齢が、同じ色緑っぽい青の翡翠です。錦繍の妹の方玉繍は黄色、玉繍の母親は少し違う雰囲気の色でした。このアクセサリーの色が表すものを考察してみます。1.「方家の正統な意志」と「守るべき絆」翡翠(ヒスイ)は
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】第1話考察:曹氏(そうし)という手強い相手の懐に入り込むための、九齢の極めて高度な心理戦第1話。君蓁蓁の祖母曹氏との対峙の場面。君蓁蓁となった九齢は、君家の玉佩(ぎょくはい)を見せ君蓁蓁であることを証明しようとします。しかしそれは君家の玉佩。方家からしたら、君蓁蓁である証明にはなりません。当然、九齢ほどの知略家が「これが証拠になるはずだ」と盲目的に信じて出した
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】第1話考察:方錦繍が「そろばんを壊す」という設定の理由第1話。方錦繍(ほう・きんしゅう)の「そろばんを壊す」という設定、非常にユニークで彼女のキャラクターを雄弁に物語っています。これは単なるコミカルな設定ではなく、彼女の**「気性の激しさ」と、今後の「九齢との関係性の変化」**を暗示する非常に重要なスパイスになっています。1.「勝気」と「一途さ」の象徴
「九齢公主」~隠された真実~シネマート(Cinem@rt)【九齢公主】第1話考察:君蓁蓁は、なぜ自分の命を投げ出してまで九齢を助けようとしたのか?第1話。物語が始まってすぐに、君蓁蓁(くん・しんしん)は自ら九齢の身代わりとなって亡くなってしまいます。あのシーンは、『九齢公主』の中でも最も涙を誘う、そして物語の根幹を支える重要な場面でした。彼女がなぜそこまでできたのか。「今の皇帝の世を正したい」という大義もありましたが、それ以上にもっ
君九齢・「九齢公主」~隠された真実~九齢公主~隠された真実~|シネマート(Cinem@rt)|アジアをもっと好きになるカルチャーメディア九齢公主~隠された真実~のページですwww.cinemart.co.jp今回も第1話を見てふと思った、皇帝に仕える宦官が担う役割について書いてみます。今、「九齢公主~隠された真実~」がAbemaTVで全話無料で見れます。↓九齢公主~隠された真実~-シーズン1-1話(韓国・中国ドラマ)|無料動画・見逃し配信を見るな
君九齢・「九齢公主」~隠された真実~九齢公主~隠された真実~|シネマート(Cinem@rt)|アジアをもっと好きになるカルチャーメディア九齢公主~隠された真実~のページですwww.cinemart.co.jp今、「九齢公主~隠された真実~」がAbemaTVで全話無料中です。なんとなく見始めたのですが、すぐに引き込まれてしまいました。今回からしばらく、見ていてきづいた、いろんなことを書いてみます。九齢公主~隠された真実~-シーズン1-1話(韓国・
君九齢・「九齢公主」~隠された真実~なぜ皇帝は、一介の医師・九齢を殺そうとしたのか――第36話の恐怖の正体第36話で皇帝は、陸雲旗に命じて九齢を殺そうとします。相手は軍を率いる将でも、皇族でもない。表向きは「医師」であり、郡主に封じられたとはいえ、決して権力者ではない九齢です。それにもかかわらず、皇帝は彼女を「排除すべき存在」と判断しました。その理由は、九齢が持つ“力”が、皇帝の座そのものを揺るがしかねない種類のものだったからです。皇帝が恐れたのは
君九齢・「九齢公主」~隠された真実~第35話。承宇の葬儀のシーン。皇帝の指示によって、承宇が火災事故に見せかけて殺されそうになります。九齢たちは、皇帝の目を欺くために、承宇が亡くなったように見せかけます。方家の家族はこの計画を知らなかったため、葬儀の場で、九齢は家族の恨みをかい修羅場となります。葬儀に来ていた人たちを外に出した後すぐに家族のみんなにこの計画のことを話します。この時、使用人たちが部屋の外に立っている状態で葬儀を行っている場
君九齢・「九齢公主」~隠された真実~物語の中では、さまざまな画策が起こっていきます。その中において、いかに早く正確な情報を持つことは生き抜くためにとても重要です。朱瓚は、情報を集め伝えてくる組織を持っています。一方、九齢は、そのような組織を持っていないのに、様々なことを知っていて、それを踏まえ判断して進んでいきます。今回は、九齢の“前に進む力”について考察してみます。朱瓚は組織の人、九齢はそれらを持たない人朱瓚は✔情報網✔人手
君九齢・「九齢公主」~隠された真実~第25話。敵討ちの場面。九齢は、道ですれ違った花売りの娘の様子にただならぬものを感じます。更に、その娘がどこの誰か、名前まで一瞬すれ違っただけでわかってしまいました。他の話でも市中の〇〇家という家名を見ただけで、その家の状況や夫人の名前まで知っていたりしました。このことは、九齢という人物の成り立ちを示すための、非常に意図的な描写です。今回は、この描写がどんな意味を表しているのかを考察してみます。①公主とし
君九齢・「九齢公主」~隠された真実~前回に引き続き、第25話。胸を刺された黄家の息子を「助けることができるか?」と尋ねられた九齢。即答せず、しばらくの間沈黙が続きました。この時、“どちらをも助ける選択”を模索していたと考えると、「もし、二人とも助けていたら」どうなっていたのだろうか、、、。朱瓚が、自分を犠牲にしてまで、九齢が黄家の息子を助けることを阻止した。そのことを考えると、この「もし」は実は物語の中で描かれなかった、最も過酷な未来なの
君九齢・「九齢公主」~隠された真実~九齢が「即答しなかった」理由第25話。悪名高い黄家の息子が、敵討ちによって胸を刺され瀕死の状態になります。その場に居合わせてしまった九齢が、医官の悪意ある指名によって「助けられるのか?」と尋ねられます。この時九齢は即答はしません。長い沈黙の場面、九齢はなにを考えていたのでしょうか。悪人であったとしても助けるか?かつての自分と同じように敵討ちをした娘の思いを考えていたのか?何を守ろうとして
君九齢・「九齢公主」~隠された真実~朱瓚が号泣した理由第20話。陸雲旗が九齢を側室にしようと再び結納の品を押し付けます。一度目は、九齢が勅旨を使って突き返しますが、今回は、朱瓚が突き返し、陸雲旗との争いとなります。その時、その場を収集したのが、状元となった寧雲釗でした。「九齢と幼い頃から許嫁で、状元となったのでこれから婚礼の話を進める」と人だかりの中で、宣言しました。すると、朱瓚も、陸雲旗までも手も足も出ない状態になりました。そ
君九齢・「九齢公主」~隠された真実~「九齢が“選ばなかった道”」九齢が特別なのは、何を選んだかではなく、「どんなに魅力的でも、選ばなかった道がある」ことだと思う。守られる幸せも、安全な勝利も、燃え尽きる復讐も、彼女はすべて知った上で手放した。その選択こそが、九齢という人物をただのヒロインではなく、“生き方を示す存在”にしている。九齢が「選ばなかった道」と言われても、“全部やっているように見える”でも実は、九齢ははっきりと選ばなかった道があり
君九齢・「九齢公主」~隠された真実~武官・朱瓚と文官・寧雲釗――二つの「守り方」「君九齢」には、九齢を支える二人の男性がいます。武で生きる朱瓚、文で生きる寧雲釗。二人はまったく違う道を歩みながら、それぞれの方法で九齢を守ろうとします。朱瓚――命を張る“即断の守り”朱瓚は武官です。彼の判断は速く、感情に正直で、必要とあらば自分の身を差し出すことを一切ためらいません。・馬車を暴走させて悪人を葬る・拷問を受けることになっても九齢を守る・言葉より先に
君九齢・「九齢公主」~隠された真実~さらりと描かれた“奇跡”――寧雲釗が状元になるということ第22話で、文官・寧家の寧雲釗が科挙に合格し、状元となります。けれどこの出来事は、物語の中では驚くほど淡々と描かれます。大きな歓喜も、誇張された演出もない。だからこそ一見すると、「優秀だったから受かったのだろう」と流してしまいそうになります。しかし、科挙という制度を知ると、この場面がどれほど常識を超えた出来事なのかが見えてきます。科挙とは何か――人生を賭けた国