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先日、読書好きを公言した杜蔵・・・。・読書好き・・・。作家によって、夜ベッドでとか、朝、食卓でとか、TPOでも代えてるので、すべてではないのです。ちょっと変わっていた次の2つの作品をご紹介しますネ。条件は、休日の昼食後、マッサージチェアでマッサージしながら読んでいました。(①②とも、15年ほど前です)①村上春樹「海辺のカフカ」を徳永英明「VOCALIST2」で読む。海辺のカフカ全2巻完結セット(新潮文庫)Amazon(アマゾン)200〜2,296円
一昨日、掲載した婚活募集記事、撃沈でしたぁ予定では、30人くらい集まって、誰を選ぶか悩む予定だったので・・・ガッキー来たら、どうしようとか・・・問題は、①オタクな性格、②真面目なところ、③善次郎の野蛮なところ、かなぁ「たぶんお前が義父になるのが嫌なんだニャン」「・・・」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・逆ソクラテス(集英社文芸単行本)A
二十五年後の読書乙川優三郎最近ロゴスの市トワイライト・シャッフルと読み込んでいる乙川優三郎の長編。初版2018年10月著者プロフィールによれば外資系ホテルへの勤務経験があるとのことだが、邦題とは違う英語題がついていて、個人的には英語題の方が作品にはあっているように思う。3作に共通する読書・本・文体というものに対する極めて強いこだわりが表現された小説。もちろんフィクションの形はとっており、今回はカクテル+旅行というトッピングが加わっているので、決して文学論を読まされている
作品紹介/ネットからお借りしましたm(__)m小藩の若者たちが集う私塾・観月舎。下級武士の子・才次郎はそこで、道理すら曲げてしまう身分というものの不条理を知る。「たとえ汚れた道でも踏み出さなければ―」苦難の末に権力を手中に収めたその時、才次郎の胸に去来した想いとは。生きることの切なさを清冽な筆で描ききる表題作など全四編を収録。時代小説好きなら納得の作品ばかりです。乙川作品は、やさしい筆致がいいですね。
乙川優三郎の短編集トワイライト・シャッフル単行本2014年6月文庫2017年1月房総半島の海岸沿いの街に関連のある短編13編を集めている。短編ではあるが、各々は短編とは思えないほど凝縮しており、その読後感はずっしりと重い。ただ、本好きにとっては、決して嫌な重さではなく、美しく巧みな文章と、その言葉によって描かれる映画か絵画のような景色が、読者を陶酔にさそう。房総の海岸や庭のうつくしい自然の描写と、バーや酒・ジャズなどの音楽の描写が入り交じり、うつくしい絵を作り上げていく
乙川さんはお名前の通り、とても優しい人なんだなというのがわかるお話です。短編が5本入っていて、そのどれもに優しさを感じます。世の中のすべての人から疎まれるような人だとしても、見捨ててはいけない、ということが根底にあるのかな。だからってDVを許しちゃいけませんよ。いつか治る、なんてことないから!すぐ逃げなきゃだめよ!おっと。どんなにしょうもない、ダメな、クズな男でも、最後にね、すごーく温かくなる終わり方をしているんです。それがとても人間らしい。ブツブツブツブツ文句を言う男が多いけど、そ
乙川優三郎の恋愛小説ロゴスの市2017年島清恋愛文学賞受賞翻訳家を主人公にした小説。もう一人の登場人物は同時通訳者であり、言葉に関する会話や思考が主要テーマになる。恋愛小説の形をとっており、出版社もそのように推しているし、そういう賞も取っているが、実質は言葉に関する小説と思う。主人公は翻訳家という世界で言葉を極めて行き、英語で作家が表現したものを日本語でどう表現するかに挑戦していく。その悩み・考えとそこからのブレイクスルーはとても魅力的だ。だけど同時通訳者の女性に対する
エンターテインメント小説(娯楽小説)のもう一つの分野、歴史小説と時代小説に触れたい。歴史小説は史実に基づき、史実の合間を作家の仮説と想像で含まらせたもの、時代小説は古代から江戸、明治、大正の時代を背景にした小説と私は理解している。小学生の頃、祖父の家で見つけた講談話集を読んだことから、歴史物の話はその頃から好きだった。若い頃、時々読んだのは山本周五郎氏の短編、氏の描く江戸情緒には人情の温かみがあり、寂しい下宿生活をしていた私には惹かれるものがあったに違いない。20代に病気をして、お寺のお世話に
∂生きる乙川優三郎【中古】生きる文春文庫/乙川優三郎(著者)【中古】afb200円楽天「生きる」は、主君の没後、後追い割腹をする風習があった頃、家老の命令があったため殉死することができず、生きる道を選んだ主人公の苦悩を描いてる、「死ぬ」ことより「生きる」ことの方がいかに難しいかを問う。この本に収められている3編の中では、「早梅記」が一番好きで、その次に「安穏河原」が好きです。藤沢周平に似ているという評もありますが、この作者独自の世界があります。しかし藤沢周平亡
ブログにお越し頂きありがとうございます!矢之吉は、しばらく放心して目の前に広がる清閑な景色に見入っていた。見えてきたのは、夢と欲を取り違え、一気に山の頂に立とうとした蟻のような男である。一歩一歩歩んでいれば登れぬ山ではなかったと思う気持ちと、何もかも女のせいにして嘆いていた自分を浅ましく思う気持ちが交差し、冷水を浴びたように体が震えた。「五年の梅後瀬の花」より
BOOKデータベースより「あの日、私はあと十五分も土手でぼんやりしていたら、津波に呑まれていたかもしれない。奇跡のような十五分に恵まれた自分と、そうでない人とを比べて思う―。福島県の実家で震災に遭遇した女性の実人生に基づく表題作をはじめ、ままならない人生を直視する市井の人々を描いた大人のための名品14篇。芸術選奨文部科学大臣賞受賞作。」50代くらいの主人公が、人生の意味や、歳月の流れを実感して。でも、短編それぞれに個性があり、説得力がある。さすが、乙川さん。いつも丁寧なお仕
この本のタイトルは作者の前作「二十五年後の読書」に登場する作家三枝昴星(こうせい)が晩年に苦闘の末に上梓した作品のタイトルです。(「二十五年後の読書」の紹介ブログはこちら)前作は女性書評家を主人公に文学の価値を描いた、作者が60歳を超えて挑んだ作品。登場人物の作家三枝昴星に作者自身を投影している気配を感じました。自己を投影した登場人物に作中で書かせた作品のタイトルで次作を発表したわけですから、自信のほどがうかがえます。期待も高まります。そして、その期待に見事に応えてくれる作品でし
30代、私の生き方は力任せでした。睡眠時間を削り、その分を仕事やそのつき合いに充てて夢中でした。そんな暮らし方がずっと続けられるとは思っていませんでしたが、翌日も、翌週も、翌月も、あたかもずっと続けられるかのように暮しを繰り返していました。体調を崩すと暮しのペースを修正しましたが、年齢を重ねるとともにその修正では間に合わず、何度か体調を崩すことを繰り返しました。体力の衰えを補う仕事巧者になって、部分的な進歩は続くものの、過去の実績を明らかに超える成果をあげ続けることができない時を迎えるこ
端からはつつがないように見える暮しの中で静かに抱える屈託が、じわりと読み手の心に沁み込んでくるところが、とても気に入っている短篇小説集の再読です。◆◆◆トワイライト・シャッフル/乙川優三郎(新潮文庫)2014年刊、2016年文庫化お気にいりレベル★★★★☆太平洋を臨む千葉・外房の小さな町を舞台にした13篇が収められています。そこにあるのは、漁港、砂浜、リゾートホテル、高台の高級住宅地。毛色のちがった人たちがそこに住み、訪れます。長年海女をし
とても丁寧で端正な言葉で紡がれた30数年にわたる男と女の想いを描いた恋愛小説。昭和55年(1980年),成川弘之と戒能悠子は三鷹にある大学の文芸サークルで知り合う。ともに二十歳で,英語学専攻の二年生であった。弘之は英語漬けの日々を送っており,悠子もずっと英語に関わっていたいと思っている。「せっかちとのんびりですもの」。悠子が言うように,悠子ははっきりとものを言い,自分の目標に向かってほとんど何の躊躇もなく進んでいく。そんな「せっかち」でポニーテールの悠子に弘之はいつの間にか惹かれて
2回しか着てないお気に入りのTシャツが臭い☠️だから梅雨はイヤなんだよ。電車の中も臭いしさ👻電車通勤の唯一の良い事は、本が読めるね😸音楽も聴けるね🎸自転車通勤じゃそーわ行かねーよな🚴♀️イラさんのIWGPシリーズが大好きなんだよ。今年もマコトとキングとサルで花見が出来たようで良かった🌸今回は何となくどの話もオチが呆気ないね。敢えてやってんのかなー?なんかそんな気がする。イラさん思慮深い人だからね。乙川さんの現代小説はどれも最高だ。生意気な事を言わせていただきますが、先
梅雨ですね。平日電車はストレスがツラいDeath🚃雨の日もチャリがイイわ〜🚴♂️ワークマンのカッパが良いらしいので買ってみます!!電車通勤の唯一の救いは本が読める、ナンプレが出来る、ジュディマリが聴ける、って事ね。唯一。乙川優三郎さんだよね〜👍そして現代モノが特に素晴らしい!!ロックで例えるならば、フレーミングリップスだな。ファンタジックで深くて鋭くてヒューマンなトコが素敵。ワールドワイドで現実的な問題があるのも、凄く親近深くなるね。とても心優しい小説だから是非読んで下さ
二十五年後の読書1,728円Amazon
実家から帰ってきております!ようやく「細雪学園秋の読書会」に参加できますよー!大遅刻私は乙川優三郎の「麗しき花実」でエントリーです。(細雪さんにお教えいただいた本)本の内容紹介から引用しますね。原羊遊斎、酒井抱一、鈴木其一など、実在の人物の間に虚構の女性主人公を泳がせ、女性の眼から見た蒔絵職人の世界や出会った人々、やるせない恋心などを描く。『朝日新聞』連載を単行本化。題名にある花実には外観と実質という意味もあり、江戸工芸の素晴らしさと内実を掘り下げながら、美とともに自
実家には、来週半ばまでお世話になりそうです…。開き直って、優雅な居候生活を満喫します!ともみさんが「栗が入ったどら焼きに思いを馳せてます。」とコメントくださって、タイムリー!ちょうど昨日、父の友人からどら焼きをいただいたんですおぐら、パンプキン、チョコレートのどら焼き(じゅるり)残念ながら、栗入りはなかった~(笑)坊やは寝ているし、小雨も降り始めたことだし、どら焼きでお茶をしつつ、読書を楽しみます。↑向島百花園の情景があると細雪さんに教えていただいた本♪↑梨木香歩さん、好き♪秋
宇多田ヒカルの完全復活で、気になっていた母・藤圭子を、ちゃんと知りたいと思い、沢木耕太郎の本。「流星ひとつ」1979年に28歳で芸能界を引退した藤圭子。このインタビューは、会話体だけで、構成するという風変わりなもので大変に読みにくい。そして、出来上がったものの、彼女の引退後の生き方が落ち着いてから…と、沢木の気持ちが変わり出版されずにいたのだが、藤圭子が自死した直後に、出版された。なぜ、その時期だったのか?実は、沢木が、自死の直後に発表された宇
2018/07/0441乙川優三郎「逍遥の季節」新潮社2009年9月20日発行「自撰短編集市井篇時雨の岡」に続いて乙川優三郎を読んでみたかった。前作同様、やはり時代小説短編集。竹夫人秋野三冬三春夏草雨秋草風細小群竹逍遥の季節いずれも底辺に生きる名もなき人たちの切ない物語。といえば好きな筋立てなのだが……。前作でも僅かに感じていたことではあるが、上記の作品は時代小説の形をとった現代小説ではないかという気がする。というのは時代小説に特有な貧困や封建社会といった時代
2018/06/1738乙川優三郎「自撰短編集市井篇時雨の岡」講談社2006年9月6日第1刷発行「ゴルフ命おじさん」さんの読後評を拝見して読んでみたいと思った初読みの作者。本作品は、以下の8編を所収。時雨の岡芥火虚船妖花夜の小紋散り花古い風磯笛いずれも時代小説でサブタイトルにあるように市井の人々を描くのが得意というか題材として好きなようである。しかも登場人物はいずれも鬱懐や屈託を抱え込んでいる名もなき底辺に生きる人たち。彼ら
時代小説を数多く書かれている作家・乙川優三郎氏の作品。時代小説、短編集。酔った勢いで書いた作品が最終選考に残って小説を書き始めた、と言われているが、本当のところは不明。ーーーーー「花映る」隼之助(そうのすけ)は、友人・和久蔵の家を訪ねた。和久蔵は、先日、岡部という男と斬り合いになり、横死(おうし・事故、殺害など思いがけない災害で死ぬこと)してしまった。和久蔵と妻・つきと2人で江戸町まで行った時、岡部に会い、妻にちょっかいを出され言い合いになったことで実際に刀を抜いたのは岡部だけだっ
■最近は穏やかな気分で毎日を過ごせていているのですが、去年の自分のブログを読んたら、何かストレスたまってたんだなあ。。。と思って気が滅入りその頃職場のストレッサーに悩まされていたので。。。彼女も多分職場でも家庭でもでストレスがたまっていたのだろうな、とは思うのですが。しかし自分のブログって過去のを読み返してみると、思い込みが激しかったり、思い上がっていたり、悲劇のヒロインぶっていたりかなり恥ずかしい何年かたってこの記事を読み返しても恥ずかしいと思うのかもしれない
凄まじく暑い晴れ模様。まだまだ夏は油断できない。週末の「筑波連山天空ラン&トレイルランinいしおか大会」に備えて、7kmで終えられて本当に良かった。30分ちょいのランニングで、滝のように汗が噴き出る。ラン:7km1km平均ラップ:4m47sベストラップ:4m13s(6-7k)消費カロリー:507kcal天気:晴(気温33℃:16時)明日の大会受付で提出する、中間地点で受け取る荷物の準備を進める。[本]文学2016(文学選集)3,780円Amazon日本文藝