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私のブログ『市川猿三郎二輪草紙』も2008年(平成20年)から書き始めまして今年で17年となりました。板橋の花である二輪草とバイクの二輪とを掛けたタイトルにさせて頂きましたが2021年に自身のバイクを手放してから久しくなり二輪の一つが欠けたみたいです。あれからもうバイクには乗っておりませんが街中でバイクを見るとつい目で追っかけてしまいます(笑)今日、午前中に全国高校駅伝女子の中継がありました。雨の中を女子高生選手たちが走り可哀そうなお天気でした。寒くはなさそうであったのが、よか
昨年の12月は歌舞伎座で松緑さんの「盲長屋梅加賀鳶」に出演しておりました。今年の1月もやはり松緑さんの「熊谷陣屋」の幕開き百姓の花誉めに出ておりました。そして今月、松緑さんの「丸橋忠弥」に中間として出ております。1年のうちに3回も松緑さん主演の舞台に出させて頂くのは珍しい事ですね。使ってくださってありがたい事です。ご子息の左近さんが来年の5月歌舞伎座の團菊祭で尾上辰之助の名跡を三代目として襲名されることになりました。松緑さんのお父様、初代辰之助さんの舞台に私も何回かご一緒
年末と云うとNHKの大河ドラマの「べらぼう」も終わってしまいました。戦国物がわりと多かった大河ドラマですが「べらぼう」は一風変わったお話で私的にはちょっと好きでした。昨年の「光る君へ」も好きでしたが・・・。東洲斎写楽の解釈など独特ではなかったでしょうか?喜多川歌麿や葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴等々の著名人も多く出ていましたが私は個人的に中村隼人さんの鬼平、長谷川平蔵が好みでしたね。格好よかった(笑)中村吉右衛門丈と比べるには、作品も視点も全く違いますのが隼人平蔵、なかなか興味
今回のブログは、先日観てまいりました歌舞伎座第二部のお話を。松竹創業百三十周年十二月大歌舞伎第二部今月の歌舞伎座は三部制での興行です。第一部はすでにこのブログでご紹介した通り、獅童さん&初音ミクちゃんの超歌舞伎、第三部は玉さまの「切られ与三」と新作の「火の鳥」と、演目は新旧取り交ぜてのバラエティー豊かな内容ですが、間に挟まれた第二部もおもしろい2本立てとなっています。一、丸橋忠弥(まるばしちゅうや)第
今年の私の誕生日イベントとして、ダンナさんが歌舞伎のチケットを買ってくれていたので一緒に行って来ました。。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥お昼頃に銀座に着いたので、まずは腹ごしらえ。ダンナさんが肉を食べたいと言うので「俺の焼肉」へ。ランチの牛タン&ハラミ定食、これで1480円ってお得だったわ〜✽.。.:*・゚✽.。.:*・゚✽.。.:*・゚お腹がいっぱいになって、まだ時間があったので、銀座をぶらぶら…何も買わなかったけど(だってお高い)
今日は歌舞伎座『十二月大歌舞伎』の2回目の休演日でした。今や歌舞伎公演も月2回のお休みが当たり前のようになり夢のようですね。今日は午前中に整骨院へ行き午後からはまたまたうちでのんびりとさせて頂きました。これで明日からの後半戦も頑張りたいと思います。今年の私は1月、4月、7月、12月と4ケ月が歌舞伎座出演で2月と5月の2ケ月が大阪松竹座、そして10月が立川立飛歌舞伎でした。歌舞伎座4ケ月のうち1月は中村隼人さんの「大富豪同心」4月は染五郎さんの「木挽町の仇討ち」7月は幸四郎さんの
今日は12月17日で来週24日はクリスマスイブ、再来週はもう大晦日ですね。早いものです。楽屋仲間も来月の出演劇場やお役のお達しもあり徐々に来月のみんなの状況が知れて参りました。一門の大勢は大阪松竹座に出演予定ですし笑也さん笑三郎さん寿猿さんは歌舞伎座に出演予定だそうです。そこで私の来月の状況ですが・・・。大阪松竹座は5月で閉館予定なのでもし出番があれば伺いたかったのですが前にも書きました通り正座する演目や出番的にも長丁場のお役が多く松竹座には伺えないことになりました。そこ
今日はこれから、横須賀のはずれ(と言っていいでしょうか)にある介護施設で、産業医としてのお仕事です。鎌倉を車で出発し、少し時間に余裕があったので、スタバ横須賀大津店で軽くおやつをいただいています。目の前に広がるのは東京湾。ここは、間違いなくこのお店の特等席です。今日のおやつは、ベーコンエッグチーズのベーグルサンド。たんぱく質もしっかり摂れそうで、ボリュームもあり、美味しくて、なかなか理想的なおやつでした。穏やかな海を眺めながらひと息ついて、気持ちを整
今月の私のお役は、酔っ払いの中間。普段は、たとえお休みの時でありましても、昼間から飲むことはありませんかろうじて、お正月くらいです。朝から飲むのは。ダイヤモンドプリンセスのクルーズ旅の時は例外(笑)その日はもう外には出かけないと云う時は、ランチからがっつり飲んでしまっております(笑)そして、ある程度冷ましてから、シャワーを浴びて、ディナー。酔った状態でシャワーやお風呂は入らないと云うのはせめてもの自分へのルールです。ですが、今回は毎日毎日昼から酔っ払いです(笑)もちろん、舞
昨夜のブログのある方のコメントで「割下水」と云う言葉に触れられておりましたが、私錯覚と云うか頭が回っていなかったと云うかすき焼きの割下の事かと思い、トンチンカンなご返信を書いてしまいました。今日やはりコメントを下さる別のお客様からメールでご指摘を頂き顔が赤くなりました。その方のメールには「昨日のブログ投稿のお返事に、割下水と割り下の事に触れてらっしゃいましたが、割下水は、あくまで、生活排水用の掘割で、すき焼き用の、割り下は、正式には、割り下地ですから、規模的に、全く意味が異な
🔥慶安四年、江戸が揺れた―浪人たちの“最後の賭け”由比正雪の乱(慶安の変)🖋️第1章なぜ1651年だったのか?―時代背景■家光の死で揺れる政権1651年、3代将軍・徳川家光が死去。跡を継いだのは、まだ11歳の家綱。老中や大名たちは「実権がどこへ向くか」で神経を尖らせ、幕府は“隙”を抱えた状態にありました。■浪人問題という江戸前期最大の社会不安事件の大きな背景は、大量の浪人の存在です。関ヶ原以降の大名改易・取り潰し島原の乱(1637–38)後の武断
先日、家人が「丸橋忠弥」の幕見をしに参りました。「いくつか気になる言葉があったから、解説して~」と云われましたので、慌てて台本を持って帰って来ました。歌舞伎座『十二月大歌舞伎』の第2部の「丸橋忠弥」私たち中間3人が引っ込んだ後、茶店の亭主勘介と丸橋忠弥の会話となります。忠弥は勘介に酒のあてに「刺身はねえか?」と問いかけ勘介がないと答えると1両小判を出して「町で酒と共に買って来い」と無理難題を云ってわざと江戸城のお堀端から遠ざけます。勘介が仕方なく行きかけるときに「身なり
昨日決まった清水寺の今年の漢字は「熊」でしたか。確かに今年は各地で熊の被害が多かったですね。でも、そのまんまのような気も致しますが・・・熊猫(パンダ)の返還もありましたし。この漢字が、今年だけのものになりますことを願います。2番目に多かったのが「米」でこれもわかります。未だに安くならないお米と「米」はアメリカにもかかっておりますから話題としてはこちらも一理あります。3番目が「高」これも物価高と女性初総理の高市首相にもかかっておりますから今の世相を表しております。
今日は出勤日ではないので、誤認衆のH口さん経由のご厚意で師走の芝居見物。「十二月大歌舞伎第二部」で、お目当ては、松緑の丸橋忠弥と獅童の芝浜革財布。これで本当に今年の芝居見物納めです。間違いない!さて、丸橋忠弥。松緑に尽きます。殊に最後の立ち回りは、屋根の上から縄のトランポリン(んな訳ない!)に飛び降りるなど大活躍でした。芝浜革財布。獅童はニンに合っていると思います。おたつは文七元結のお兼よりはマシと思いましたが、私には要りません。七代目菊五郎と時蔵(現萬壽)で観られたことを幸いと思って
今日も朝からカーリング男子の日本代表オリンピックの出場権を賭けた最終決定戦を見ておりました。昨日勝った中国が決定戦の相手でしたが残念ながら男子代表は第10エンドを残して負けてしまいました。これでミラノオリンピック、カーリング男子の日本は本戦に進むことができませんでした。昨日は女子の勝ってのうれし涙を見ましたが今日の男子は悔し涙でした。勝負と云うのは厳しいですね。その女子代表が今日は男子代表の応援に来ていましたが・・・。昨日「丸橋忠弥」の幕開き前に中間3人でカーリングの話を
12月大歌舞伎へ行ってきました。寺島しのぶちゃんとのご縁によって私は歌舞伎に何度もこうして訪れているんだなぁとしみじみ感じています。亡き母が自分の思いを乗せてあの世から私の代わりに歌舞伎座に行き続けなさいよと言ってるような気もしています。もしもしのぶちゃんとのご縁がなかったら私は歌舞伎座に行くと母を思い出し過ぎて泣けてきちゃうから行けなかったかもしれません。母もあの世からしのぶちゃんに感謝しているんだろうなぁ。母と観に行っていた頃は母の付き合いという感が抜けなくて観ていても
カーリング女子、日本代表今日の決定戦の相手ノルウェーに対し昨日の雪辱を果たし見事ミラノ・オリンピックの出場権を獲得しました。5対5の同点で勝負の行方はやはり第10エンドまでわからず第10エンド最終スト-ンでの勝利。昨日の戦い同様、3時間近くの息詰まる攻防でした。チーム・フォルティウスおめでとうございます。スキップの吉村選手、なんとオリンピック5回目の挑戦だったそうです。良かったですね。勝利の瞬間みんなが泣いておりました。昨日は休演日でしたのでゆっくりできましたが今日は歌
私の今日の歌舞伎座『十二月大歌舞伎』の休演日は何もせずにゆっくりしておりました。お昼は少し早い時間に近くのラーメン屋さんへ。ここは最近徒歩圏内のラーメン屋の中ではお気に入りなのですが、平日にしか営業しておらず。行くタイミングが難しいのですが、今日ようやく行けました。午後からは女子カーリング、ミラノオリンピックの予選試合を見ておりました。今迄6連勝の日本チームがノルウェーと対戦。第9エンドまで9対7で負けておりましたが第10エンドに最終ストーンで吉村選手が2点を取る同点スト
歌舞伎座『十二月大歌舞伎』も初日の幕が開いて6日目が終わりました。今月の初日か2日目あたりに九州のお客様が珍しいものを歌舞伎座の私宛にお送りくださいました。京都の春秋座の催しに参加された折に東本願寺前で開催された骨董市で求められたものだそうです。1952年(昭和27年)の1月に発売されたある雑誌です。私が生まれる4か月前の雑誌で表紙が英語文字とは珍しいですね。73年前の雑誌です。表紙の写真は当時不世出の大スターと云われた十五代目市村羽左衛門丈の「助六」です。中の写真や記事も
昨日は歌舞伎座第2部「丸橋忠弥」の幕開きの私たち中間三人のお話をさせて頂きました。江戸城のお堀端で酒を呑んでおりましたが、もちろんここにお酒を提供する茶店がないとお酒は吞めません茶店があると云う事はここに茶店の亭主が居る訳ですがその亭主が勘介さんこんなところに茶店を出すと云う事は私たちの様な仕事帰りの中間などが多いのでしょうね。もちろん吞ませるのはお茶ではなくておちゃけ(酒)ついでにあてに煮込みも提供してくれております。今日の写真は私たち中間三人に酒を出してくれる亭主勘介。
松緑/権十郎/雀右衛門/齊入/中車/亀蔵/吉之丞/男寅/左近幕見で観てきました。松緑の丸橋忠弥は2015年の團菊祭で観ています。1651年に起こった慶安の変(軍学者である由井正雪を中心に浪人たちが江戸幕府の改革を目的に反乱を企てたものの未遂に終わった事件)が背景ですが、時代ものではなく全体に世話っぽさがあり、肝は終盤での大立ち廻りですね。ネタバレあらすじ(超簡単に)→反乱側の1人として大役を任されている丸橋忠弥(松緑)、江戸城の外濠端でお酒を飲みながら、密かに濠に石を投げて水の深
歌舞伎座『十二月大歌舞伎』の第2部「丸橋忠弥」の私のお役は中間三人のうちの一人と云う事は昨日書かせて頂きました。仕事が終わって江戸城のお堀端で茶店の亭主を囲んで三人でお酒を吞んでおります。この三人の後にやって来るのが松緑さんの丸橋忠弥でこちらもかなり酔っぱらっております。三人の中間は市川新蔵さん尾上菊伸さんと私、猿三郎お稽古の時に松緑さんがこんな事をおっしゃりました。「この三人の中間、成田屋と音羽屋と澤瀉屋でそれぞれなかなかお家の色が出ていて見ていて面白いですよ。」と
歌舞伎座『十二月大歌舞伎』の「丸橋忠弥」も3日目を過ぎて私のお役も少し落ち着いて来たでしょうか?私の今回のお役は幕開きの中間(ちゅうげん・・奴)3人のうちのひとりです。この3人、次のお芝居に繋がるわりと大事なことを話しております。云い間違えられないのが人の名前と場所の名前。あとからお芝居に大きくかかわって参りますからこれは間違える訳には行きませんですので毎回書いておりますが初日の幕が開いて3日目あたりまではどうしても緊張の連続です。明日あたりからお芝居も慣れてくる・・・と
今月の歌舞伎座、第2部の「丸橋忠弥」の演目。この物語に名前だけ登場する由比正雪や松緑さん演じる丸橋忠弥の名前を知りましたのは私が小学生の頃です。と云っても学校の歴史や社会の勉強の時間ではありません当時愛読していた『少年サンデー』に横山光輝さんのマンガ「伊賀の影丸」の第2部が「由比正雪の巻」だったのです。三代将軍徳川家光が亡くなってわずか11歳の家綱が世継ぎとなった時代。慶安の変と云われる幕府転覆をはかる由比正雪の陰謀が暴かれ一味の丸橋忠弥は大捕り物の末に捕らえられました。由比
おはようございますいつもお読みくださりありがとうございます今回の月経周期(ホルモン変化)的にちょうど重なって満月→新月に向けて私の具合が不安定になっていくと思います感情の爆発をぶつけてしまった人達にはわかってはもらえないのだろうことはつくづく。自分自身は自分自身が症状に呑み込まれていると感じていても向こうは私の身体から発せられる一つの事でしかないだから『もうお前そのものが嫌いなんだよ』となって理解を求めても心を強制することは出来ないからそれはどうしようもなくて脳と子宮を切
今日は歌舞伎座『十二月大歌舞伎』の初日でした。初日からご観劇のお客様ありがとうございました。私も第二部「丸橋忠弥」の自分の出番、なんとか無事に初日が出ました(笑)コロナ禍前は各お部屋にご挨拶に伺えたのですが今は出来るだけ控えるようになりました。ですからご挨拶も「丸橋忠弥」の出演者に限られてしまいます。たまに廊下で色んな方にお会いできますが今日は2階廊下で久しぶりに門之助さんにお会いしました。門之助さんとは昨年の『ヤマトタケル」以来でしょうか?色んな方の楽屋にはもちろん超歌舞
本日、十二月大歌舞伎初日です。第1部「超歌舞伎」仲居第2部「丸橋忠弥」捕手怪我なく終えたいです。今年もあっという間の1年でした!地方公演が多く、立廻りの多い1年でした。2月松竹座での刀投げや10月歌舞伎座での吉野山(Aプロ)での返り越しなどもさせて頂きました。2025年舞台納めです、歌舞伎座でお待ちしております。
今日は歌舞伎座『十二月大歌舞伎』の全狂言初日通りの舞台稽古でした。超歌舞伎「世界花結詞」のお稽古も順調に進みまして「丸橋忠弥」のお稽古は予定より少し早い時間に始まりました。私は出番の後「丸橋忠弥」の幕切れまでは見せて頂きました。大詰めの「丸橋忠弥」の目玉となる大立ち回りは若い人たちが実に頑張っております。私も若い頃は猿翁旦那の立回りに何回も絡ませて頂きました。猿翁旦那との絡んだ手も出て来て懐かしく感じました。千穐楽までどうか怪我のない様に頑張って勤めて頂きたいと
今日は超歌舞伎「世界花結詞」の初日通りの舞台稽古の後「丸橋忠弥」の舞台稽古でした。映像から照明から最新テクノロージーを駆使した演目の後に超アナログ的な「丸橋忠弥」の演目。両方とも歌舞伎です(笑)楽屋でも「このギャップは凄いね」との話題でしたが、私たち年配組は「丸橋忠弥みたいな歌舞伎の方がなんだか気持ちが落ち着くよ」と、みんなが納得でした。でも今の若い人たちは超歌舞伎も抵抗なく受け入れられるのでしょうね。もっとも、「丸橋忠弥」も明治3年の初演。当時、江戸時代からの伝統的な歌舞