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さて、11月20日のブログで述べた「サイクル」(中間結果→判断→対応)がいつまで続くのか──それを決めるのも、自分自身です。この部分も、すごく重要なポイントです。株価変動を見て「当たった」「曲がった」と気にするのは当然ですが、途中経過を見て対応するというサイクル、最終的に手仕舞いして終了するまでのサイクルをコントロールするのは、自分自身の行動だけです。「サイクル」について、スポーツで考えてみましょう。ゴルフは18ホールで1ラウンド、ボーリングならば10フレームで1ゲーム、マラソンは42.
中源線のように数式で判断する方法でなくても、ダマシは存在します。中源線にはない観点ですが、「半年きれいに下げた」「下げのペースが鈍っている」「ほぼ横ばいだ」といった観測から「そろそろ上がるだろう」と買いはじめたところ、マーケット全体が売られて、その銘柄も一段安……「あれっ、下げ止まっていなかったか」と。今までつづけてきた方法で買いと判断して出動したことに間違いはなく、結果的に見込みどおりでなかっただけです。でも、負けを認めるのは心理的に避けたいので、「株価指数が下げたんだから仕方がない」な
値動きの観察から離れ、ちょっと地味な話をします。プロがとても重視する半面、一般投資家が考えようとしない「資金管理」の問題です。どんな動きをみせるかなんて、常にあとでわかること。だから、プレーヤーとしてブレないためには、「今回は当たるかどうか」などという、考えてもわからないことには目を向けず、「いつもと同じように行動する」ことにエネルギーを注がなくてはなりません。予測が当たって当然、利益が出て当然ですが、納得できない負け方をすることも当然の出来事なのです。だから、当たろうが曲がろうが、手仕
魔法の杖を見つけたい!誰もが理想として思い描くことですが、現実がどこまで応えてくれるのでしょうか。中源線は、ルールが極めてシンプルです。つまり「アレンジの余地がある」のですが、その前に「勝った理由が明確」「負けた理由が明確」という点に目を向けるべきです。中身がわからないトレードシステム、一貫性を見出すことのできないオススメ銘柄配信……要するに、「ブラックボックス」です。なぜ買いなのか不明、なぜ売りなのか理解できない……それでも、勝ったり負けたりします。サイコロをころがして相場を予測し
トレードに関する情報は、多くの場合、極めて目先の予測です。ところが、「明日どうなるか」「来週どうなるか」「何を買えば儲かるか」といった予測情報は、“商業的なウソ”に傾いています。「ウソ」といっても、平均的な投資家の求めに業者が応えているだけなのですが……平均的な人たちとは、「値動きの発生に力を注ぐ大衆」を指します。常に高値づかみ……とまでは言いませんが、目の前の動きに少なからず振り回され、決してダメダメな思考や行動ではないにもかかわらず、ちょっとしたことで“ドボン”すれすれを進んでいること
私たちのように“値動き”を追う投資家は、どんな方向に偏っていくか──。いろいろな偏りがある中で、「つい天井や底の“一点”に目を向けてしまう」傾向を挙げることができます。最安値を当てたい、最高値を予測したい……そんな願望を抱くのが自然です。でも、それはプレーヤーが目指すべきことではありません!儲ける方法は「安く買って高く売る」ことと考えがちですが、「安く買う」だけでは利益になりません。株価が人気で動意づき、マネーゲームで上げが加速する現実を考えたら、むしろ「高く買って、さらに高値で売る」の
トレードの判断について「ハッキリとした指針をもとう」と考えた場合、ひとつの答えが「システムトレード」です。統計的な分析を使うだけでなく、具体的な売り買いをカチッとルール化しておこうというものです。中源線の利用も、ある意味、システムトレードです。でも、システムには「パラメータ」という要素があります。これについて、中源線で説明しましょう。中源線では、「1分(ぶ)」という単位で値動きの幅を計ります。その1分を1円とするか2円とするか、あるいは5円とするか……この設定で判断が変わるのです。で
中源線は、「トレンド転換」を検知して、明確な売り買いを決めてくれます。でも、自分がもっている変動感覚、売買の好みなどを消すことはできません。むしろ、そういった“素の感覚”を大切にするべきです。というわけで、値動きを感覚的に捉えて買い場をさがす際の落とし穴を考えてみます。誤った買い場さがしは、「下げ末期の最安値を狙う」姿勢です。下のチャートは、ウクライナ問題で大きく値を下げた2022年3月までの日経平均です。でも、その影響度を正確に計ることは不可能です。そもそも、銘柄によって下げ方が
「株価はすべてを織り込んでいる」というのが、チャート分析の原則です。中源線建玉法も、その考え方を土台にしてトレンドの転換点を見出そうと努めます。ただし、予測は当たったり当たらなかったり……当てることにこだわったら、実用性はゼロ。だから、むしろ「当てることを放棄する」姿勢で、ポジション操作が規定されているのです。金融関係者がそろって嫌う岸田首相には、早々に退陣してもらいたいと考えています。しかし、そんな嘆かわしい状況の下で現在の株価がある──チャート分析の原則です。私は、継続して、
若者を中心に、冴えない日本を通り越して米国株を売買する投資家が多いようです。証券会社の営業も、訳もわからず米国株を勧めているようです。でも、彼らはまぎれもなく、「日本在住」で「日本円の資産を増やしたい」日本人です。私は、日本の株がさらに元気になる近未来しか想像していません。少なくとも、遠い世界での活動には抵抗があります。大切なカネの問題なので、ラクに手が届く範囲で、十分に観察できる距離のものを対象に売買していくことが大切だと考えます。値動きのブレが大きいと、中源線が想定する動きが出に
感情の振れが激しいのは問題ですが、感情を揺さぶるものに人間は魅力を感じます。例えば遊園地には、日常にない激しさを感じるジェットコースターや、恐怖を楽しむお化け屋敷があります。映画やドラマ、あるいは、小説でもマンガでも、ストーリー進行に適度な“山”があるからワクワクするのです。本題に戻り、トレードにおける感情を考えます。例えば買いポジションを持っているとき、上がればうれしいし、下がればおもしろくない……当然の感情ですが、その感情が大きい場合、つまり「有頂天」と「落胆」が交互にくるようでは落
裁量トレードがいいか、厳密なルールに従う機械的トレード(システム)がいいか──。まさに、トレードにおける“永遠の課題”ですが、好みによる使い分け、哲学に応じた融合など、自分なりの答えを出すことは可能です。その場の気分で考えたり、短期的な結果論に陥ったりせずに進むためのヒントを示し、いくつかの観点から掘り下げてみましょう。相場は非情です。買って上がればワクワクですが、下がったらガッカリ……1回ごとの「損益」が、重くのしかかってきます。そのため、“予測が当たるかどうか”に神経質になるのです。
トレードの結果はズバリ「カネの増減」です。自らの意思で行っていることとはいえ、勝った負けたの結果が生々しすぎるのです。1回ごとの勝ち負けに、必要以上に過敏になるのも仕方がないことかもしれません。最後の段階で決めかねてしまう……相場に真剣に向き合うほど起こることです。しかし、「迷い」のない状態で目の前の一手を決めなければなりません。「いや、ちょっと待て」と慎重かつ真剣に考えているつもりが、実は先送りしているだけ。そうした悪いクセを身につける行動パターンも“相場あるある”です。中源線の
株式市場の参加者は、投資の教科書にも書かれている通り「不特定多数」です。100人いれば、それぞれの持ち味も100通りです。では、自分以外の99人が得意とすることを片っ端から勉強・練習して打ち勝つの?そんな不可能に挑むなんてムチャです。中源線が九十九を捨てて集中する「一」はなにか、あらためて考えてみたいと思います。オトナだから器用に立ち回りたいと考えます。トレードの経験が少なくたって、大切なカネのことなので、常に良い結果を出したいと思います。そこで、経験の多寡(たか)にかかわらず、可
中源線のベースは、シンプルに3分割の売買を決める「機械的な判断基準」です。迷ってブレてしまう投資家にとって、大きな武器です。数式化されたルールによって、確固たる判断と売り買いの決断が示されるので、幼児が自転車を練習するときの補助車どころか、堂々とした態度で迷いなく行動するプロの売買をなぞることができる、と言いきっていいほどカチッとした指針を得られるのです。では、中源線の判断基準を、いま一度チェックしてみましょう。ルールを理解している人も、再確認してください。中源線は、まず陰陽(強弱)の
中源線は、実践者の素直な感覚を数式に落とし込んだものです。素晴らしいと感じるのは、「予測の精度を上げようと躍起になった形跡がない」ことです。この部分の評価は人によって異なるでしょうが、ロジックを完全に公開しているので、じっくりと考えてもらえる環境があります。中源線建玉法とは-林投資研究所中源線建玉法について林輝太郎が仲間のプロ相場師とともに7年半の歳月をかけ、のべ1,500年分の値動きデータをwww.h-iro.co.jp中源線のルールを理解して深く考えると、矛盾があるよう
安く買って高く売る──相場の極意だと考える人もいるようですが、実は疑問を感じる表現です。「安く買う」を実践しようとした結果、“相場あるある”の失敗があります。下げ過程で買ってしまう(買いが早すぎる)安いけど“上がらない”銘柄を抱えてしまういい銘柄の安いところを狙いすぎ、買えないで上昇を逃す……買い戦略は「上げの波に乗る」行動ですから、かなりうまいタイミングで仕掛けないと、イメージする「安く買う」は実現しません。雑な買い方をしない、流行に乗って買わない、といったことは大切ですが、「安く
悪い玉について「マズいなぁ」と感じながらも先送りして評価損が膨らむと、くさいものにフタをするがごとく見ないようにする。そして、ある一線を越えると、そのダメ玉を増やす“やられナンピン”を思い立つ……。相場あるあるですが、サイアクの展開です!ダメ玉に時間をかけるダメ玉に精神的エネルギーを使う資金が寝てしまう(ほかのチャンスを逃す)結局、損をする資金が減る心が折れるダメ玉、死に玉なんて、百害あって一利なし。とっとと切るしかないのです。しまったはしまえ──「しまった」と思ったら即手仕舞
相場の世界で古来より難事とされるのが、「手仕舞い」です。損の玉は切るしかない──でも、損を確定するのはツラい……。利の乗った玉は維持したい──でも、「利食い千人力」というし……。常に未来を考えて行動するのがトレードだとわかっているのに、過去を起点とした現在の出来事に縛られてしまうのが人間の心理です。迷わずに手仕舞いを実行する基準は?中源線建玉法の考え方に、ひとつの明確な答えが存在します。今回は、中源線における手仕舞いの基準を、わかりやすく説明しましょう。中源線は、目先の上げ下げをも
「プロの対応を実現する」と説明している中源線建玉法。その3分割の売買を、詳しく説明しましょう。あらためて、中源線による3分割売買の流れ(図)をご覧ください。中源線は、終値を結んだシンプルな折れ線チャートのパターン分析で、トレンドを判断します。「上がる」と予測して買うか、「下がる」と想定して売るか、つまり、強弱の判断を最初に行います。そして、上がると予測しているときは、終値と終値を赤い線で結びます。これが「買い線」です。しかし、下げを想定した場合には、黒い線で終値を結びます(売り線)。
私はゴルフが趣味ですが、グリーン上でカップに向かってボールをころがす「パッティング」ほど楽しいものはないと感じます。ボールからカップまで傾斜は複雑ですし、ボールのスピードが落ちてからは傾斜の影響度がグッと高くなります。ボールがカップまでころがる状況を、動画でイメージしながら、打ち出す方向や強さを考えます。一発で入れたい、でも入らなかったとき確実に2打でおさめるようにもしたい……脳内のイメージは雑念にもなれば、よい結果を生むエネルギーにもなるのです。相場と似ていますね。中源線という、シンプ
ふだんの生活で起こる、不測の出来事について考えてみましょう。「チカンに遭遇したら大きな声を出しましょう」そうだね、そうすれば誰かが助けてくれるよね。そう理解して納得し、「チカ~ン!」と声を出すことを想像したとしても、いったい何割の人が実行できるでしょうか。多くの人が実行できないから、チカンが減らないのです。オトナだって、駅の階段などで転ぶことがあります。でも、転ぶなんて想像もしていないから、「恥ずかしい」という感覚が先行し、慌ててサッと起き上がって、なにごともなかったように歩き出そう
現時点でのポジションに不安を感じながらも、切らない、減らすこともしない。魔法の言葉「様子見だ」を武器に、くさいものにフタ、瞬間的にラクなほうを選ぶ“先送り”です。なにもしない、つまり「ポジションそのまま」という状況は多いと思います。かなり短期売買でない限り、毎日のように売ったり買ったりはしないでしょう。では、実際に「ポジションを維持」というとき、単に「なにもしない」と軽く流すのではなく、「“なにもしない”と決断した」「ポジションを動かさないという“一手”を自ら選んだ」と定義してください。
中源線は、価格の波を見て、動きに“ついていく”のが基本姿勢です。ここではあらためて、中源線のポジション操作を説明します。上の図は、中源線の3分割建玉を説明しています。陽線(買い線)の状態で推移したところ、弱含みになって陰転。ここで、買い玉をすべて手仕舞いし、3分割の最初の1回を売ります(カラ売り)。しかし、再び強張ったところで陽転します。すかさず、1単位のみの売り玉を手仕舞いしてドテン買います。この場合でも、最初は1単位、計画している数量の「3分の1」だけです。その後、中源線のル
林投資研究所では、中源線建玉法の解説情報を充実させています。機械的な売買手法なので、単純に「トレードシステム」と認識されるケースが多いのです。でも、「トレードシステムと言い切りたくない」と説明しています。その理由は、中源線のルールが極めてざっくりとしているからです。良い悪いではなく、そういう特徴があるということで、「計算」にこだわる人には物足りない半面、対応力に富んでいるだけでなく、実践者のベタな感覚に極めて近いのです。いろいろな値動きに対応できるよう、また、応用に耐えられるよう、複雑
「急落=被害」なんて固定的な考え方から脱すると、独自の対応方法を、自らの自由な意思で考えていく姿勢が確立されます。対応は人それぞれです。まちがっても、他人に「どうしたらいいでしょうか?」なんて一方的な質問をしないでください。質問するにしても、「私は、これこれこういう考え方ですが、意見があったらお願いします」というのがオトナの姿勢です。さて、林投資研究所が提唱するトレード手法「中源線建玉法」では、急落に対してどう対応するでしょうか。「急落」と、いう、あいまいな表現で慌てるのは、いただけま
中源線であれ何であれ、手法(売買法)というのは、売買するための“ツール”です。かるい表現を使えば、「単なる道具」です。当たるかどうか、勝率は何%か……そんな視点はヤボなだけで、決して有益ではありません。第一に大切なのは、そのツールを「深く理解する」ことです。だから、ルール(売買ロジック)が未公開のものは、利用価値がないとは言いませんが、“ツールとして使いこなす”レベルへの到達は望めません。私が中源線の説明に時間を割いている理由は、ここにあります。まずは、中源線がどういったものかを理解
私のオフィスには、個人投資家が相談に来訪します。そのなかには、次のように言う人がいます。「悩みが増えてしまいました」私は、次のように答えます。「私と話し終わったら、“悩み”がさらに増えているでしょう。でも、“迷い”を激減させて帰ってください」マジメに考えるほど、悩みは増えます。おそらく無限に・・・だって、「せめて明日の株価を知りたい!」と切望しても、ゼッタイに知ることができないのですから……。そんな悩ましい状況に四六時中いるのが、私たち投資家、トレーダーという人種です。結果的に、
5月10日(金)のブログで、「出動を限定する」アイデアを紹介しました。とても大切な考え方です。『勝率を求める姿勢も通用する?』5月8日(水)のブログで示した結論が、「勝率」という数字を捉えるときの原則です。『勝率が高いと儲かるのか』相場の業界にはゲンをかつぐ人が多く、取引所の判断で…ameblo.jpでも、予測の当たり外れは避けることができません。「明日の価格さえ言い当てることができない」「だったら相場観を捨てて中源線のシグナルに従おう」というのが、中源線を利用する際の標準形、
5月8日(水)のブログで示した結論が、「勝率」という数字を捉えるときの原則です。『勝率が高いと儲かるのか』相場の業界にはゲンをかつぐ人が多く、取引所の判断で上場する銘柄(例えば新しい指数先物など)は必ず、大安の日にスタートさせます。縁起物といえば鶴と亀、「鶴は千年…ameblo.jpでも、「勝率を高めて勝つ」方法もあります。“ある条件”がそなわればいいのです。ひとつの例は、マーケットでの動きを“常に先取り”することです。なにか材料が出る、関連銘柄が反応する……この動きを、見事な