ブログ記事127件
若者を中心に、冴えない日本を通り越して米国株を売買する投資家が多いようです。証券会社の営業も、訳もわからず米国株を勧めているようです。でも、彼らはまぎれもなく、「日本在住」で「日本円の資産を増やしたい」日本人です。私は、日本の株がさらに元気になる近未来しか想像していません。少なくとも、遠い世界での活動には抵抗があります。大切なカネの問題なので、ラクに手が届く範囲で、十分に観察できる距離のものを対象に売買していくことが大切だと考えます。値動きのブレが大きいと、中源線が想定する動きが出に
感情の振れが激しいのは問題ですが、感情を揺さぶるものに人間は魅力を感じます。例えば遊園地には、日常にない激しさを感じるジェットコースターや、恐怖を楽しむお化け屋敷があります。映画やドラマ、あるいは、小説でもマンガでも、ストーリー進行に適度な“山”があるからワクワクするのです。本題に戻り、トレードにおける感情を考えます。例えば買いポジションを持っているとき、上がればうれしいし、下がればおもしろくない……当然の感情ですが、その感情が大きい場合、つまり「有頂天」と「落胆」が交互にくるようでは落
裁量トレードがいいか、厳密なルールに従う機械的トレード(システム)がいいか──。まさに、トレードにおける“永遠の課題”ですが、好みによる使い分け、哲学に応じた融合など、自分なりの答えを出すことは可能です。その場の気分で考えたり、短期的な結果論に陥ったりせずに進むためのヒントを示し、いくつかの観点から掘り下げてみましょう。相場は非情です。買って上がればワクワクですが、下がったらガッカリ……1回ごとの「損益」が、重くのしかかってきます。そのため、“予測が当たるかどうか”に神経質になるのです。
トレードの結果はズバリ「カネの増減」です。自らの意思で行っていることとはいえ、勝った負けたの結果が生々しすぎるのです。1回ごとの勝ち負けに、必要以上に過敏になるのも仕方がないことかもしれません。最後の段階で決めかねてしまう……相場に真剣に向き合うほど起こることです。しかし、「迷い」のない状態で目の前の一手を決めなければなりません。「いや、ちょっと待て」と慎重かつ真剣に考えているつもりが、実は先送りしているだけ。そうした悪いクセを身につける行動パターンも“相場あるある”です。中源線の
株式市場の参加者は、投資の教科書にも書かれている通り「不特定多数」です。100人いれば、それぞれの持ち味も100通りです。では、自分以外の99人が得意とすることを片っ端から勉強・練習して打ち勝つの?そんな不可能に挑むなんてムチャです。中源線が九十九を捨てて集中する「一」はなにか、あらためて考えてみたいと思います。オトナだから器用に立ち回りたいと考えます。トレードの経験が少なくたって、大切なカネのことなので、常に良い結果を出したいと思います。そこで、経験の多寡(たか)にかかわらず、可
中源線のベースは、シンプルに3分割の売買を決める「機械的な判断基準」です。迷ってブレてしまう投資家にとって、大きな武器です。数式化されたルールによって、確固たる判断と売り買いの決断が示されるので、幼児が自転車を練習するときの補助車どころか、堂々とした態度で迷いなく行動するプロの売買をなぞることができる、と言いきっていいほどカチッとした指針を得られるのです。では、中源線の判断基準を、いま一度チェックしてみましょう。ルールを理解している人も、再確認してください。中源線は、まず陰陽(強弱)の
中源線は、実践者の素直な感覚を数式に落とし込んだものです。素晴らしいと感じるのは、「予測の精度を上げようと躍起になった形跡がない」ことです。この部分の評価は人によって異なるでしょうが、ロジックを完全に公開しているので、じっくりと考えてもらえる環境があります。中源線建玉法とは-林投資研究所中源線建玉法について林輝太郎が仲間のプロ相場師とともに7年半の歳月をかけ、のべ1,500年分の値動きデータをwww.h-iro.co.jp中源線のルールを理解して深く考えると、矛盾があるよう
安く買って高く売る──相場の極意だと考える人もいるようですが、実は疑問を感じる表現です。「安く買う」を実践しようとした結果、“相場あるある”の失敗があります。下げ過程で買ってしまう(買いが早すぎる)安いけど“上がらない”銘柄を抱えてしまういい銘柄の安いところを狙いすぎ、買えないで上昇を逃す……買い戦略は「上げの波に乗る」行動ですから、かなりうまいタイミングで仕掛けないと、イメージする「安く買う」は実現しません。雑な買い方をしない、流行に乗って買わない、といったことは大切ですが、「安く
悪い玉について「マズいなぁ」と感じながらも先送りして評価損が膨らむと、くさいものにフタをするがごとく見ないようにする。そして、ある一線を越えると、そのダメ玉を増やす“やられナンピン”を思い立つ……。相場あるあるですが、サイアクの展開です!ダメ玉に時間をかけるダメ玉に精神的エネルギーを使う資金が寝てしまう(ほかのチャンスを逃す)結局、損をする資金が減る心が折れるダメ玉、死に玉なんて、百害あって一利なし。とっとと切るしかないのです。しまったはしまえ──「しまった」と思ったら即手仕舞
相場の世界で古来より難事とされるのが、「手仕舞い」です。損の玉は切るしかない──でも、損を確定するのはツラい……。利の乗った玉は維持したい──でも、「利食い千人力」というし……。常に未来を考えて行動するのがトレードだとわかっているのに、過去を起点とした現在の出来事に縛られてしまうのが人間の心理です。迷わずに手仕舞いを実行する基準は?中源線建玉法の考え方に、ひとつの明確な答えが存在します。今回は、中源線における手仕舞いの基準を、わかりやすく説明しましょう。中源線は、目先の上げ下げをも
「プロの対応を実現する」と説明している中源線建玉法。その3分割の売買を、詳しく説明しましょう。あらためて、中源線による3分割売買の流れ(図)をご覧ください。中源線は、終値を結んだシンプルな折れ線チャートのパターン分析で、トレンドを判断します。「上がる」と予測して買うか、「下がる」と想定して売るか、つまり、強弱の判断を最初に行います。そして、上がると予測しているときは、終値と終値を赤い線で結びます。これが「買い線」です。しかし、下げを想定した場合には、黒い線で終値を結びます(売り線)。
私はゴルフが趣味ですが、グリーン上でカップに向かってボールをころがす「パッティング」ほど楽しいものはないと感じます。ボールからカップまで傾斜は複雑ですし、ボールのスピードが落ちてからは傾斜の影響度がグッと高くなります。ボールがカップまでころがる状況を、動画でイメージしながら、打ち出す方向や強さを考えます。一発で入れたい、でも入らなかったとき確実に2打でおさめるようにもしたい……脳内のイメージは雑念にもなれば、よい結果を生むエネルギーにもなるのです。相場と似ていますね。中源線という、シンプ
ふだんの生活で起こる、不測の出来事について考えてみましょう。「チカンに遭遇したら大きな声を出しましょう」そうだね、そうすれば誰かが助けてくれるよね。そう理解して納得し、「チカ~ン!」と声を出すことを想像したとしても、いったい何割の人が実行できるでしょうか。多くの人が実行できないから、チカンが減らないのです。オトナだって、駅の階段などで転ぶことがあります。でも、転ぶなんて想像もしていないから、「恥ずかしい」という感覚が先行し、慌ててサッと起き上がって、なにごともなかったように歩き出そう
現時点でのポジションに不安を感じながらも、切らない、減らすこともしない。魔法の言葉「様子見だ」を武器に、くさいものにフタ、瞬間的にラクなほうを選ぶ“先送り”です。なにもしない、つまり「ポジションそのまま」という状況は多いと思います。かなり短期売買でない限り、毎日のように売ったり買ったりはしないでしょう。では、実際に「ポジションを維持」というとき、単に「なにもしない」と軽く流すのではなく、「“なにもしない”と決断した」「ポジションを動かさないという“一手”を自ら選んだ」と定義してください。
中源線は、価格の波を見て、動きに“ついていく”のが基本姿勢です。ここではあらためて、中源線のポジション操作を説明します。上の図は、中源線の3分割建玉を説明しています。陽線(買い線)の状態で推移したところ、弱含みになって陰転。ここで、買い玉をすべて手仕舞いし、3分割の最初の1回を売ります(カラ売り)。しかし、再び強張ったところで陽転します。すかさず、1単位のみの売り玉を手仕舞いしてドテン買います。この場合でも、最初は1単位、計画している数量の「3分の1」だけです。その後、中源線のル
林投資研究所では、中源線建玉法の解説情報を充実させています。機械的な売買手法なので、単純に「トレードシステム」と認識されるケースが多いのです。でも、「トレードシステムと言い切りたくない」と説明しています。その理由は、中源線のルールが極めてざっくりとしているからです。良い悪いではなく、そういう特徴があるということで、「計算」にこだわる人には物足りない半面、対応力に富んでいるだけでなく、実践者のベタな感覚に極めて近いのです。いろいろな値動きに対応できるよう、また、応用に耐えられるよう、複雑
「急落=被害」なんて固定的な考え方から脱すると、独自の対応方法を、自らの自由な意思で考えていく姿勢が確立されます。対応は人それぞれです。まちがっても、他人に「どうしたらいいでしょうか?」なんて一方的な質問をしないでください。質問するにしても、「私は、これこれこういう考え方ですが、意見があったらお願いします」というのがオトナの姿勢です。さて、林投資研究所が提唱するトレード手法「中源線建玉法」では、急落に対してどう対応するでしょうか。「急落」と、いう、あいまいな表現で慌てるのは、いただけま
中源線であれ何であれ、手法(売買法)というのは、売買するための“ツール”です。かるい表現を使えば、「単なる道具」です。当たるかどうか、勝率は何%か……そんな視点はヤボなだけで、決して有益ではありません。第一に大切なのは、そのツールを「深く理解する」ことです。だから、ルール(売買ロジック)が未公開のものは、利用価値がないとは言いませんが、“ツールとして使いこなす”レベルへの到達は望めません。私が中源線の説明に時間を割いている理由は、ここにあります。まずは、中源線がどういったものかを理解
私のオフィスには、個人投資家が相談に来訪します。そのなかには、次のように言う人がいます。「悩みが増えてしまいました」私は、次のように答えます。「私と話し終わったら、“悩み”がさらに増えているでしょう。でも、“迷い”を激減させて帰ってください」マジメに考えるほど、悩みは増えます。おそらく無限に・・・だって、「せめて明日の株価を知りたい!」と切望しても、ゼッタイに知ることができないのですから……。そんな悩ましい状況に四六時中いるのが、私たち投資家、トレーダーという人種です。結果的に、
5月10日(金)のブログで、「出動を限定する」アイデアを紹介しました。とても大切な考え方です。『勝率を求める姿勢も通用する?』5月8日(水)のブログで示した結論が、「勝率」という数字を捉えるときの原則です。『勝率が高いと儲かるのか』相場の業界にはゲンをかつぐ人が多く、取引所の判断で…ameblo.jpでも、予測の当たり外れは避けることができません。「明日の価格さえ言い当てることができない」「だったら相場観を捨てて中源線のシグナルに従おう」というのが、中源線を利用する際の標準形、
5月8日(水)のブログで示した結論が、「勝率」という数字を捉えるときの原則です。『勝率が高いと儲かるのか』相場の業界にはゲンをかつぐ人が多く、取引所の判断で上場する銘柄(例えば新しい指数先物など)は必ず、大安の日にスタートさせます。縁起物といえば鶴と亀、「鶴は千年…ameblo.jpでも、「勝率を高めて勝つ」方法もあります。“ある条件”がそなわればいいのです。ひとつの例は、マーケットでの動きを“常に先取り”することです。なにか材料が出る、関連銘柄が反応する……この動きを、見事な
初心者が考えるのは「どの銘柄?」。ベテランは「どこで出動?」。いずれにしても、予測をピシッと当てたいと思うのが人情です。しかし、勝率にこだわるのはキケン、勝ちの値幅が限定されてしまうという矛盾が生じやすいのです。そこで、あえて、感情を満足させる「高い勝率」を意識せず、ゆるく入るようにするべきです。わざわざ“ゆるめる”なんてヘンな話ですが、「誰も明日の値段さえわからない」というマーケットの基本構造を再認識し、ムリな背伸びをしない姿勢をもつのが重要なのです。出かける際に「雨が降るかどうか
上場企業の任天堂(7974)は世界的なゲーム機メーカーですが、もともとはカルタ、トランプ、花札を作る会社でした。80年代にファミコンで急成長し、業態が大きく変化したのです。ちなみに、社名の由来は「人事を尽くして天命を待つ」という言葉、との説明があるのですが、一説には「運を天に任せるってテキトーだったんだ」とも(笑)。もしかしたら、そんなお気楽な思想が、現在の繁栄につながったのかもしれません。それこそ、テキトーな推測ですが……。株価の先行きについて私たちトレーダー(売買実践者)は、ガッツリ
シンプルに考える──そんな姿勢を示す具体的なものとして、「指し値をしない」行動スタイルがあります。分、秒の単位で行動を決めるデイトレードでさえも、指し値を活用するケースが多いようですが、私は指し値という行為をズバリ否定します。一般的な商取引とは異なり、価格交渉は通用しない、そのかわり短期間で価格が大きく変動する、その動きを利用して儲けるのがトレード──「価格はマーケット任せ」「数量とタイミングの調整に全エネルギーを注ぐ」のが正しい、という考え方の根拠です。「買いだ」と判断したら確実に買う、
「自立」と「確信」がない場合は、「ブレ」「混乱」が生じます。私が考える最大の混乱で、かつ自分自身で最も気づきにくいのは、「考えていることと合致しない売買」です。買った銘柄が思惑に反して弱含みのとき、「まずいかなぁ……」と思いつつも切ることができない、引くべきだと考えながらも引かない──これは、まぎれもない混乱です。「様子見だ」なんてつぶやきで、よろしくない先送りをするケースです。あるいは、「ここは出動の場面だ。買いだ」と感じつつも、周囲の慎重論を気にして手を出せない──早めに見込み違いと
「欠点がないのがオレの欠点だ」なんて、おかしなことを言う輩がいます。「傲慢」という欠点が丸出しになっている状態です。でも、「秘密がないのが株式市場の最大の秘密だ」という言葉は、真実だと思います。「秘密を知ることができたなら……」と切望するのは、マーケット参加者の心理です。しかし、その参加者の売り買いで値段が動くのですから、便宜的に「上か下か」で勝ち負けを判定すると、いつでも半分が勝ち、半分が負け……全員が誤ることはありませんが、全員が正しいこともあり得ないのです。そんななか、機械的な売
日々、なにかしら気になるニュースがあります。重要だと思える情報も少なくありません。だから、「株価だけを見る」という姿勢に、不安や抵抗を感じるでしょう。でも、そんな、とことんシンプルなやり方をしているプロが現実にいるのです。そういった世界を、半信半疑でのぞいてみてほしい──今日は、そんな話です。ニュースや各種の情報を、いったんゼロにしてしまっても、「やっぱり必要だ」と思えば元に戻ることができます。未経験のことを実行してみれば視野が広がるはずですし、やってみなければ何もわかりません。例え
相場をやっていると、悩みは尽きません。で、その悩みを解決する方法なのですが……存在しません!ざんねん・・・それどころか、経験を積むほど、まじめに取り組むほど、悩みは増えていくはずです。研究が足りなくて「儲からない」と言っているのは、悩みではなく単なる不満、それなりに結果を出している人ほど多くの悩みを抱えていると私は考えています。ただし、結果を出している人は、「迷い」を断ち切っています。手が合わなかったとき、「チクショ~」と言って損切りしながら、次に同じパターンがあったら迷わず出動する
株式市場には膨大な数の参加者がいるため、多種多様な投資関連情報サービスが存在します。でも、それらの多くは、手法を構成する一要素にすぎない「予測法」の観点だけです。わかりやすく、飛びつきやすくするために、表面的な部分に限定しているので、いわば“断片的な予測情報”でしかないのです。なぜ、そんな情報ばかりなのか──平均的な個人投資家(全体の多数を占める)が、そういった安直な情報を求めていることから生じる、業界の構造問題であることを理解してください。うっかり利用して、平均的な投資関連情報を当たり
「医者にダメって言われてんだよなぁ」と言いながら、酒を飲むオッサンがいます。念のため、私ではありません。。。さらには、「これがいけないんだよ……」と言いながらシメのラーメン。うまいんですけどね。「痩せなくちゃ」と言いながら甘いものをパクパク、ムシャムシャ……「ダイエットは明日から!」って、絶対にやらないでしょ(笑)。行動を決めるのは、「マインド」だといわれています。「マインド」とは、「脳」と「心」の連携です。「脳」で理解する、納得するのはカンタンです。ちょっとした理屈を聞けば、行