ブログ記事26件
11月4日の一読は第1章の続きです。『二宮尊徳と創造経営』第1章の5つ目は、人と人との関係を「湯船」にたとえた、非常に印象的な話から始まります。二人で湯船に浸かっているとき、自分のほうにばかり湯をかき寄せれば、いずれ湯は相手に戻っていく。しかし、先に相手へ湯を送れば、相手は喜び、その湯はめぐって自分のところへ返ってくる──。金次郎は、この身近なたとえを通して、人の行いや関係の成り立ちを語ったとされています。■先に与えるか、先に取り込むかこの比喩が示している
10月29日の一読は本書の補遺でした。ー直系と門流の歩みから見える“継承”の姿二宮金次郎(尊徳)が亡くなったあと、その志と実践はどんな形で受け継がれていったのか。今回は、『補遺尊徳以後』に描かれた流れをもとに、尊徳の死後、直系(尊行・尊親)の歩みと、門流による「報徳運動」の広がりを振り返ってみます。尊徳研究を進めるうえで、“思想は継がれたのか?”“受け継がれなかったものは何か?”を考える重要なヒントになる内容です。■1.父のあとを継いだ尊行が直面した「維新という激変」
今日の一読は楠木建氏の「解説」でした。この中で、楠木氏はアダム・グラントの『Give&Take』のことを最初書いて、稲盛和夫と二宮金次郎がギバーだと書いていました。グラント、というか西洋思想から見れば、稲盛氏も金次郎も「ギバー」に分類されると思うが、そもそも自利利他を分けて考える時点で、根本的に異なると言わざるを得ない。金次郎の報徳思想は、中桐万里子さんが講演の中で、いつも強く語っているように、報徳はギブよりもテイクが先だということをもっと自覚すべきだと感じています。なぜ、テイクが先かと言え
今日の一読は「おわりに」でした。ここでは、稲盛和夫氏が2025年に初めて、中学一年生用の教科書に載ったことが取り上げられていました。たしかに他の偉人から学ぶよりかは稲盛氏の方が気づきが多いかもしれません。著者はついでに金次郎が2018年頃から教科書に載るようになったことも書いていました。金次郎の大人になってからの実践に注目が当たることは望ましいことだとは思います。しかし、教科書に載ったからといって、何かが変わる保証はありません。むしろ重要なのは、教科書に載るようになったからこそ、ほかに何ができ
-------------------------------------------「半分は従い、半分は逆らう」天に従い、天に逆らうことが人間ということ。どうにかなるところをさがし続けます。二宮金次郎の幸福論Amazon(アマゾン)1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書Amazon(アマゾン)
こんにちは、みなさんお元気ですか?令和6年3月16日(土)、筑西市文化協議会下館支部が主催する文化講演会が開催されます。講師は、二宮尊徳の7代目子孫である中桐万里子さんで、講演テーマは「教育者二宮金次郎〜人をそだてるためには〜」。ここ茨城県筑西市(下館藩)は江戸時代後期、天明・天保の大飢饉で藩や村々が疲弊・荒廃していました。そこで下館藩では天保9年(1838)、同じく疲弊していた下野国芳賀郡桜町(真岡市)を復興すべく小田原藩から派遣されていた二宮尊徳(金次郎)に教えを請い、財政再建や村の復
「七代目が語る二宮金次郎~激動の時代を生き抜く秘訣~」の講演の中で中桐さんがお話された森林組合の方のエピソードが心に残るものでした。■山や森で木を育てる仕事をしていると、面白いことがある。木を育てて植林をしていくときはどうしても途中で間引きをしなければいけません。どうやるかというと、例えば同じ年に植えた木の中でも、あるものは10mまで育って、あるものが5mしか育たなかったら、優秀な方を優先させて低い方を伐採するのが、一般的によくやるやり方です。正しいやり方では
今日も「七代目が語る二宮金次郎~激動の時代を生き抜く秘訣~」中桐さん講演からの3回目「なんで?」と思ったら観察する■富士山の噴火による火山灰の堆積と冷夏によるダブルパンチで農村が危機に立たされたとき金次郎は言ったそうです。重要なのは、置かれた状況を呪うこと、悲しむことではなく、目の前にあることを生かそうとすること。そこで何が生み出せるかと考えることどんな土地であってもこの土地にふさわしい実りとは何か?そのことをゆっくり考え続ける。そうして、火山灰という土壌を生か
薪の束を背負って本を読む少年の銅像。有名な二宮金次郎の銅像です。全国至る所にあるようですが昨年王子動物園に行った時にキリン舎の前にもあるのを見つけてなぜここに?と驚いたことがあります。金次郎の7代目子孫に当たるという中桐万里子さんの講演「七代目が語る二宮金次郎~激動の時代を生き抜く秘訣~」を先日、神戸商工会の女性部会で聞きました。中桐さんは同居していたおばあさまから、いろいろ金次郎のお話を聞いたそうです。先祖のお話が代々受け継がれるってすごいですね。とても心
こんにちは。街は「歩きスマホ」の人であふれています。電鉄会社がいくら危険性を呼びかけても、その数は一向に減りそうにありません。かつては「勉学少年」が教科書や参考書を読みながら歩いている姿を見かけましたが、これももう「昭和の光景」となってしまいました。この間、自宅マンションの廊下から階下の歩道を見ていると、流行のリュックを背負いながら、「歩きスマホ」をしている学生を見かけました。どこかで見たシーンだと思いました。かつて小学校の校庭に必ず建っていた「二宮金次郎(尊徳)」の像とよく似ていま
お金とは?FMたかおか火曜日朝8時からラジオde法話という番組があります明覺寺林要昭さんが担当されてから足掛け8年ですご縁があり、知り合うことができ、2018年11月から毎月、原稿を頂いていてさらっと読んではいましたが最近じっくり読んでみると色褪せない話題や今だからわかる話に独り占めしていてはもったいないと思い、紹介しようと思いました途中途絶えたり、先のものが既になかったりしますができる限り続けてお伝えしたいと思いますまた黙々と原稿を捻り出し放送されている林さ
今日の一日一読は第2章「悪としての人間の存在」の続きで、この言葉でした。「ここにも苦しみにたえている人々がいる・・・!この森であれほどの苦しみと戦っている人間がほかにいますか?」このセリフが誰がどのような場面で言っているかわかりませんが、苦しみと向き合おうとしない誰かに諭すように言っているように思えます。たしかに世の中を見渡してみれば、大きな苦しみの中で生き抜こうとしている人たちはたくさんいると思います。しかしその人たちを単純に苦しみから解放することがいいとは思えません。最近流行りのSD
今日から二宮金次郎に関して新たな取り組みを始めてみようと思います。きっかけは二宮金次郎の七代目である中桐万里子さんとおこなっているオンラインサロン「にのきんサロン」です。にのきんサロンninokinsalon.jpにのきんサロンでは、Facebookにて、毎日、夜話を一話ずつ取り上げて、サロンメンバー同士で気づきを深め合っているのですが、自分としてはどのような関わりができるかを考え始めて、二宮金次郎を研究してきた成果を活かしていきたいと思いました。そこで二宮翁夜話に関して先人たちがどう解
今日の一日一読は「〔161〕分限をつづめて有余を譲る」でした。冒頭で、論語の克己復礼を取り上げて、「これこそ道の大意」(212ページ)だと尊徳は評しています。克己復礼を言うのはこの話に限りません(参照:その52)。「およそ人が、手前勝手なことばかりせずに、私欲を去って、謙虚に分限をつづめて有余を譲る道を行うならば、村長であれば一村が心服するだろう。国君ならば一国が心服するだろう。また馬方ならば馬が肥えるし、菊作りならば菊が栄えるだろう。」(同上)ここで注目すべきことは、あらゆる職業において克
今日の一日一読は「〔160〕増産こそ国を富ます本筋」でした。この間、分度を深めてきましたが、ただ節度を持てばいいというわけではないと尊徳が考えていたことがよくわかる内容でした。冒頭では、ある人が尊徳にこんな提案をします。毎日の食事の時に、少しずつ米を減らしていけば、一年でかなりの量になるし、それをたくさんですれば、富国の基になると。それに対する尊徳の答えはこうです。「その教えかたは、凶作のときにはよろしいが、平年にそんなことをいわぬがよい。なぜかといえば、凶作の年には食物をふやすことができ
今日の一日一読は「〔155〕樹木の植替と分度の切替」でした。今回も分度を立てることを、樹木の根と枝の剪定に重ねて、その大事さが語られています。確かに、樹木が枯れないようにするには、枝だけではなく、根の量も問題になります。今回の話では、樹木を植え替える時のことを例にあげているので、バランスを考えて根を切ることが求められています。分度を立てるというのは自分が枯れないためだと言えますが、果たしてそれだけなのかとふと疑問に感じました。調べてみたところ、中桐万里子さんが『現代に生きる二宮翁夜話』(致
今日の一日一読は「〔52〕己に克つのが人道」でした。今回は前半がこれまでの内容に重なる部分が多かったのですが、後半が興味深かったです。書かれていること自体に新しい発見があったというよりかは、読み手側の見方を変えると、深い気づきになることを実感できたのです。具体的にいうと、尊徳は人道で大切なのは己に克つことだと言います。人道はこれまでも見てきたように、勤めることが尊くて、自然に任せることを尊びません。なぜなら、人道は天道とは違うものであり、その根底には自然は生産しないという事実があるからです(参
今日の一日一読は、「〔51〕自然の道と作為の道」でした。内容的には、これまでの「天道と人道」を言葉を変えているだけに読めたのですが、ちょうど、昼から京都の市民大学院で二宮尊徳研究会があり、その中での気づきと学びで読み直すと、新しい気づきがありました。改めて、本は氷であって、読み手次第で気づきは変わることを実感できました。尊徳は自然の道=天道を次のように例えています。「雨にはぬれ、日には照らされ、風には吹かれ、春には青草を食い秋は木の実を食い、あれば飽くまで食い、なければ食わずにいる。これが自然
🐓昨日の、わらび座ミュージカルがとても、面白かったのでさっそく🎵✨二宮さんが憧れの存在になりました身分制度が残る江戸時代✨🐈ただの農民が指導者として時の藩主の目に留まり経済バブルの崩壊と度重なる自然災害を受け生活に喘ぐ六百もの農村を再建したお話✨🐄実りは、現実の中にしか生まれない受け入れて、一歩踏み出す🏃♀️🐘わかるー✨そうだよねーこの本も、活字が大きくて、文脈が優しいので楽しくスイスイ読めます💕きょうも、ゆたかだなあ✨・ω・)ノ#あなたに伝えたい本#
皆さんこんにちは!不妊相談ひとすじ20年宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー薬剤師の金丸です。昨日の夜は、二宮金次郎の7代目子孫『中桐万里子さん』をお呼びして、新店舗のこけら落としの講演会を行いました。毎年この時期は、麗明堂謝恩講演会ということで麗明堂のお客様を100~150名ご招待して講演会を行うのですが、今回はどうしても新しく出来たお店の中で行いたかったことと、麗明堂を支え続けてくれているスタッフに聞いてもらいたい、共に学んで、
ブログ訪問ありがとうございます整理収納×ナース暮らしアシストTakaです小学校に銅像があったと思います。あの二宮金次郎の子孫中桐万里子さんの講演会へ行ってきました😊中桐さんがまず一番にお話されたのが銅像のお話でした。この銅像の伝えたいメッセージは実は「一歩前へ進むこと」どんな状況でも一歩前へ踏み出すことを忘れてはいけないという事なんだそうですそして一歩前へ進む為に大切な事が「よく見ること」よく見てますか?と問いかけられてそう言われると実はいつも
今日は、峰延町までの移動と仕込み!会場は今年度で廃校になる峰延中学校の体育館🏫が、しかし!条件足りないので、完全仮設舞台。袖もないので、ベテランの知恵で本部から持ってきた袖で作り上げます!舞台監督、ベテランの拓さん!脚立に登り、照明の介錯棒を駆使して天井にロープを掛けて袖を吊ります。あたしもちゃんと仕事してるからね!笑こういうのは記録に残さないとねぇ。Facebookに動画も載せたら、みんなの反応がすごかったです。こういう景色も久しぶりです。こんな感じになりました!
皆さんこんにちは!不妊相談ひとすじ20年宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー薬剤師の金丸です。私たちが、普段無意識に発している言葉は、その人の心の状態やクセによる影響が大きく関わっていて、その言葉をどのような気持ちで発しているかによって、その人の人生や運命まで変えると、言われています。今日は、昨日に続いて、小学校の殆どの校庭にあった銅像として皆さんもご存知の二宮金次郎さんから7代目の子孫に当たります中桐万里子さんの書かれました著書『二
皆さんこんにちは!不妊相談ひとすじ20年宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー薬剤師の金丸です。私たちが、普段無意識に発している言葉は、その人の心の状態やクセによる影響が大きく関わっていて、その言葉をどのような気持ちで発しているかによって、その人の人生や運命まで変えると、言われています。今日は、皆さんもご存知の二宮金次郎さんの7代目の子孫に当たります中桐万里子さんの書かれました著書『二宮金次郎に学ぶ生き方』(90~92ページ参照)から、
皆さんこんばんは!不妊相談ひとすじ20年宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー薬剤師の金丸です。いよいよ、今日が二宮金次郎(尊徳)の最終回です。二宮金次郎は、内村鑑三が書いた本【代表的日本人】の中に出てくる五人の素晴らしい偉人の一人に挙げられています。小学校の頃は、校庭に薪を背中に背負って本を読んでいる像を見ながら、真面目で苦労をした人というイメージしかありませんでしたが、知れば知るほど二宮金次郎は、本当に素晴らしい人だったんだ~と
皆さんこんにちは!不妊相談ひとすじ20年宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー薬剤師の金丸です。昨日からの春一番の強風は驚くほどの強さですね。今日は一日お天気が良くて気温も20度以上で高かったのですが、風のせいで寒く感じました。さて、今日は二宮金次郎の七代目子孫の中桐万里子さんのお話の第3話をご紹介します。二宮尊徳七代目子孫中桐万里子さん昭和49年、東京都生まれ。二宮金次郎(尊徳)から七代目の子孫。慶應義塾大学環境情報
皆さんこんばんは!不妊相談ひとすじ20年宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー薬剤師の金丸です。今日かは、昨日に引き続き、私が尊敬する偉人の一人【二宮尊徳(二宮金次郎)】の7代目の子孫である中桐万里子さんの素晴らしいお話の続きを紹介したいと思います。二宮尊徳七代目子孫中桐万里子さん昭和49年、東京都生まれ。二宮金次郎(尊徳)から七代目の子孫。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、京都大学大学院に進学。博士(教育学)。専門は臨床教育学
皆さんこんばんは!不妊相談ひとすじ20年宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー薬剤師の金丸です。今日は、朝から暖かい一日でしたね!冬の寒い日の後の暖かい日に、山間部では雲海が広がるといいますが、何と昨日は宮崎市内でもきれいな雲海が見えましたので、皆さんにお見せしたいと思います。さて、今日からは、私が尊敬する偉人の一人【二宮尊徳(二宮金次郎)】の7代目の子孫である中桐万里子さんの素晴らしいお話をご紹介したいと思います。二宮尊徳七
本日は、社会福祉法人ひざしの丘湘南つつみ苑のグループホーム建設支援チャリティ講演会をひざしの丘後援会で開催いたしました。講師は、二宮金次郎翁の7代目ご子孫の中桐万里子さんをお招きして、「二宮金次郎の幸福論金次郎のとっておきの教え」と題して行いました。10時半に会場入りして、準備をしていました。こちらは、中桐万里子先生の著書です。ひざしの丘後援会では、南三陸町の支援活動を東日本大震災以来取り組んできているので、こちらでもその南三陸町のワカメを販売させていただきました。私はステージ側で、
明日は、社会福祉法人ひざしの丘湘南つつみ苑のグループホーム建設支援チャリティ講演会です。社会福祉法人ひざしの丘を支援するひざしの丘後援会では、6月にチャリティ講演会実行委員会を立ち上げ準備をしてきました。僭越ながら私は実行委員長を務めさせていただいています。講師に中桐万里子先生をお招きして行います。中桐万里子先生は、二宮金次郎翁の7代目子孫に当たられる方で、このチャリティ講演会の趣旨にご賛同いただきご講演いただくことになりました。臨床教育学がご専門で、二宮金次郎翁の教えも生かしながらご活