中根東里

磯田道史「無私の日本人」(文春文庫、2015年）を読んだ。3編からなる。1、「穀田屋十三郎」(1720〜1777）舞台は陸奥国仙台藩の吉岡宿。さびれていく一方の吉岡宿を救おうと立ち上がった。その方策とは仙台藩62万石に千両を貸付して、毎年利息を百両もらうというもの。これは史実で「国恩記」という古文書が残されている。ここから苦労が始まる。9人の仲間を集め金を出しはじめた。なかでも浅野屋甚内は銭2千貫文を出した。他の者の4倍ほど出して自分は破産して家族が路頭に迷いかねないほどであった。その

「出る月を待つべし、散る花を追うなかれ」いい言葉である。誰の言葉か、確認し、その人の言葉だと、いい言葉だと思うこともあるけど、自分が知らない人でも、言葉の価値、教えのすばらしさは変わらない。江戸中期の陽明学者の中根東里氏の言葉である。と書いたが、私はこの方のことは知らなかった。陽明学者として第一線に立ったが、仕官することなく、生涯独身を通した孤高の研究者だったという。権力に近づかず、いや、権力から離れ、研究に没頭し、人生を説いた。これか

私が、いま死んでも（misaki1999）|小説投稿サイトノベルアップ＋これは私の吐瀉物です。t.co↑ドロドロとして後味の悪い詩集ですが、読んでいただけたらうれしいです😃思うがままに書くべしまたべしだ。べしネタのストックがないぞ。それで、べしで検索したら、こんな言葉が出てきた。出る月を待つべし散る花を追うことなかれすごく良い言葉だ。次の機会を待とう。失ったものを追いかけないで。そういった意味だと思う。中根東里さんは江戸時代中期

出る月を待つべし散る花を追うことなかれ（中根東里）年度替わりのばたばたであくせくしている間に気が付けば桜も散ってしまい公園ももとの静けさを取り戻していますコロナ禍ということもあるのですが結局今年もお花見はできなかったなあ・・・みなさんはいかがでしたかそんな気もちで今日は江戸時代の儒学者中根東里の言葉を書いてみました

日韓友好の写真「関係改善の一助に」…朝鮮通信使テーマに撮影３０年、対馬歴史館に寄贈...読売新聞江戸時代に朝鮮国王が日本に派遣した外交使節団「朝鮮通信使」をテーマに日韓両国で撮影を続ける長崎県対馬市出身の元県職員で写真家の仁位（にい）孝雄...知恵出づ江戸再建の人第１３２回-読売新聞読売新聞知恵出づ江戸再建の人第１３２回.2021/09/3005:00.[読者会員限定].読者会員限定です.「神の鳥」ニホンライチョウを守れ―中央アルプスで「復

昨日は佐野市内を軽く散策しました。実は唐沢山城趾にしようか直前まで迷いましたが、田中正造翁の旧宅趾を見学したことが無かったんでそちらのルートに変更しました。人丸神社→田中正造生家→佐野市郷土博物館→朝日森天満宮という順で徒歩で佐野駅まで。田中正造旧宅は義人と称される正造翁について新しい発見もあり面白かった。係員さんの丁寧なご説明も分かりやすかったです。佐野市郷土博物館では2つの学びがありました。一つは田中正造翁に関する史料の数々を見学出来たこと。もう一つは、中

無私の日本人(文春文庫)Amazon（アマゾン）641円貧しい宿場町の行く末を心底から憂う商人・穀田屋十三郎が同志と出会い、心願成就のためには自らの破産も一家離散も辞さない決意を固めた時、奇跡への道は開かれた―無名の、ふつうの江戸人に宿っていた深い哲学と、中根東里、大田垣蓮月ら三人の生きざまを通して「日本人の幸福」を発見した感動の傑作評伝。ここにあるのは、いまは無名となって、泉下に苔むした三人の生涯である。わたくしが、いまどうしても記しておきたい三人のことを書いた。この国のあり

2018年12月31日の横須賀・浦賀散策レポの続き。「三浦稲荷神社」と、中島三郎助の墓がある「東林寺」をお参りした後は、「徳田屋跡」に向かいました。東林寺・三浦稲荷神社のレポhttps://ameblo.jp/indyaki12/entry-12600663508.html「東林寺」から、浦賀の渡しの東渡船場に戻り、そこから湾に沿って、北上すると、右手に案内板のある建物が見えて来ます。その案内板に近づくと…。石碑には「吉田松陰・佐久間象山相会処（

希望に向かって生きる勇気が湧いてくる、芸能人の言葉をご紹介します名言『天才は生得の心の素質であり、これによって自然は芸術に規則を与える。』名言『この世に核ミサイルがあり、この潜水艦は核ミサイルを発射することができる。私にとっては、それだけで十分だ。』名言『お前のそれは、詩でも何でもない！ただの、みんなが喜びそうな言葉の羅列だ！』ヴォルテールの言葉・名言『あらゆる人は同等である、それを異なるものにするのは生まれではなくて、徳にある』名言『有知無知三十里』※詳しく見る名言『単純なものこそ

無私の日本人に書かれている2番目は中根東里（なかねとうり）さんという儒者の方。とにかく、本をとっても読まれた方だそうです。そして行きついた先は『天地万物一体』「宇宙の森羅万象はさまざまで一つのものには見えない。でも、宇宙の物はみな天地の気を受けて生じてできたもの。天から日が注ぎ、雨が降ると山に草木が野に穀物が生じる。そこから鳥や獣や人が生まれて来た。父子、兄弟から天下後世の人にいたるまで、みな我が骨肉。雨も梅雨も山も川も草木も鳥獣も魚も一物とし

ひとつ灯に燗酒賛歌にび集ひ———ひとつひにかんざけさんかにびつどひ/にび集（つど）ひ：鈍（にび）色の服装をした人たちの集まり。鈍色（橡（つるばみ）で染めた濃い鼠色）の衣は、出家の人や喪に服する人が使った。服喪の人たちにしては、かなり、にぎやかだ。まあ、燗酒のうまさといったら羽目も外したくなろうよ。芋を食ったせいかガスが出かかっている。放屁虫一発発意沁む理非へ———へひりむしいつぱつはついしむりひへ混沌とした思索のなかにに迷ったとき、放屁虫にきつい一発を嗅がされて理

今日はいつもの新療法の日で新橋のＧＫ医大へ。久しぶりの秋晴れで気分が良い。新橋駅界隈をのんびり散歩して病院へ。新療法の他に流行の兆しのあるインフルエンザの予防接種を受けて無事終了。時間は既に18時。お昼はサンドウイッチ１切れしかたべていないのでお腹がペコちゃん。何を食べようか考えていると、儒学者・中根東里を尊敬する豚活研究家の増子保志先生からLineが。「ダック、今日はＧＫ医大の日でしょう。芝大門に“とんかつ檍”が始めたカツカレーのお店「いっぺこっぺ」へ行って来てよ」とのご命令。とんかつ檍はダッ

道楽が過ぎて勘当された若旦那…毎日新聞渡来したのは１６世紀というが、江戸時代も半ばまでは毒があるなどといわれ、あまり一般に流通しなかったらしい△江戸では文化年間に３貫（１１キロ）のカボチャ...江戸時代の藩主「前橋四公」日本中央交通がラッピングタクシー47NEWS日本中央交通（群馬県高崎市）は「前橋四公（しこう）」のイラストを左右のドアに施したラッピングタクシーを運行している＝写真。前橋四公は江戸時代に前橋藩主...寛一郎、結木滉星が激突！『下忍赤い影』本編

日本史の研究者が書く小説というものは、相当に珍しいものです。しかも、映画原作となる作品となると稀でしょう。しかし、『武士の家計簿』という映画化した前著がある（こちらは小説ではありませんが）著者の本格的な小説が、『殿、利息でござる』という映画の原作となった『穀田屋十三郎』、『中根東里』、『大田垣蓮月』という三篇の中編小説からなる本作です。いずれのタイトルも実在した人物である主人公の名前で、なおかつ世間に忘れ去れた江戸時代の日本人です。『武士の家計簿』といい、『日本史の内幕』と

久しぶりにお天気になりました３月は３日晴れなしと言われ☂️が多いです一昨日は春雷でした。夜半ずっと雷がピカピカゴロゴロ✴️明日でみなみの桜と菜の花祭りは終了ですすっかり葉桜🌸になりました３月９日午後３時いつもの場所今年も綺麗に咲いてくれてありがとう😆💕✨「出る月を待つべし散る桜を追うことなかれ」中根東里の名言日が延びましたね昨日日勤の、帰り海岸線夕焼けがきれいでした。ありがとう！最近だれに伝えた？▼本日限定！ブログスタンプあなたもスタンプをGETしようありがとう最

中根東里この人は江戸時代の儒者で「徳川開闢以来、稀有の才」と江戸時代後期のえらい先生方に言われまくったそうです。歴史学者の磯田道史さんの「日本史の内幕」（中公新書）に中根東里のことが紹介されています。鎖国時代だっていうのに中国語を話せ少年時代に大蔵経っていう中国仏教の総集編みたいな経典を読み荻生徂徠などの名のある儒者、思想家が彼に近づき。。。だけど中根東里はどこにも仕官しなかったんだって。それどころか、自分の名が残らないように作品を燃やし続けたって。貧乏な長

■「出る月を待つべし、散る花を追うことなかれ」江戸時代中期の儒者、中根東里の言葉です。散っていく花を悲しんでもしょうがない。これから出てくるきれいな月について考えよう。そんなメッセージです。なんかほっこりするいい言葉じゃないですか？お日さまを待つのではなく、月を待つというのが趣深い。日光ほど強く輝く幸運を待ち望むのではなく、月光のようにやさしく包んでくれるようなツキを待つ。人生を生きる心持ちとしてとてもステキだと思います。中根東里はほとんど無名の

磯田道史さんの『無私の日本人』に取り上げられている人物の２人目は、中根東里（なかねとうり）です。中根東里。有り余る詩人の才能をもちながら、自分の形跡をひたすら消そうとした２５０年前の思想家。彼の書物の行方は知れず、そのため、今はほとんど忘れられてしまったかのような中根東里ですが、ゆかりの町・佐野に、彼は息づいています。佐野の人々は、彼のことを忘れていない。佐野の町で、ふと出会った老人に道をたずねたが、「東里先生でしたら、あちらのお寺におられました」と、まことに丁寧に教えて

磯田道史「無私の日本人」穀田屋十三郎滅びそうな宿場町で同志と大金を集め伊達藩に貸し付けた利息で郷里を救おうと画策し成功する中根東里中国語が出来き漢詩の才能があり色々なすぐれた知識があるのに最後は貧しい村儒者を選んだ人大田垣蓮月奉公に出た先で、武術、詩に秀でたが家庭運に恵まれず尼僧になる知識人との交流も深く貧しい人のために心を砕いた人こんな有名な人の古文書を調べるのって楽しかっただろうな～★★★★☆

今回は先週に引き続きまた本のことです(^_^ゞどうも日曜日だったので出勤の要請はなったので普通の休日になりました買い物行きたいので、昼から出る予定ですが、交通網がどうなってるやら(^^;何か参考になるようなことがあれば、その事もアップしたいと思います！今回紹介するのは、前回紹介した磯田道史氏の本で紹介してた話のものです無私の日本人この中には短編が3作納められています表題の話はなく、表題は3編を表したものって感じでしょうか⁉表紙にあるようにその1編は映画殿、利息でござる！という映画

足利の次に訪ねた佐野では早速ご当地ゆるキャラの「さのまる」がお出迎え下さいました～。栃木県佐野市にかつて、司馬遼太郎さんは軍隊に勤務して駐屯していたそうです。佐野駅前にその記念碑があり、また植野地区公民館にも碑が建ちます。司馬さんのこの佐野への想いは碑文に刻まれています。せっかく写真も撮りましたので是非お読みになってみて下さい♪碑文の冒頭には「この国のかたち」とその題が刻まれています。佐野の地はかの田中正造翁の生誕地でありその生家が今に伝わります。足尾鉱毒事件で被害

最強寒波到来の名古屋は最低気温も更新し、名古屋城のお堀が凍ったとか報じられていました。通勤中の読書は繁忙期の長時間労働で疲弊した心を毎日温める栄養ドリンクですね(笑)。『武士の家計簿』原作者として有名な新進気鋭の最強歴史学者・磯田道史先生著『無私の日本人』が大変面白くて。映画『殿、利息でござる』の原作となったストーリーを含め、たとえ知名度は無くとも後世に伝えるべき3人の物語、そして日本人の幸福論です。実はこの映画は観に行きたくて仕方なかったんですが見逃してしまったんですね（泣）。阿部サダヲさ

HCU（準集中治療室）から一般病棟の個室に移りました。退院見込みは変わらず２週間。まだ食事を摂れるようになって、ひと安心したトコロ。担当医師は夏・秋の旅行に難しそうな声を出しながらも前向きに検討してくださってるよう…。もう夏休みになるし、しっかり治すなら入院延びても構わないので、なんとか、なんとか実現しますように～院内支援学校の先生方が顔を出してくださり、娘はとっても嬉しそう中学２年クラス（二週間以上の入院）が今４人いるんだって。以前は女の子ばかり３人と病室から登校できない逢ってな

週めくりカレンダー、今週は↓コレ。「出る月を待つべし。散る花を追うことなかれ。」中根東里（なかね・とうり）「出る月」は希望。「散る花」は過去。過ぎ去ったことは忘れて、希望を持って生きたい。中根東里さんって、私は存じあげていませんでしたがこの言葉から、とても興味が湧きました。中根東里さんは、→こんな人地球上の人間以外の生き物は全て自然の流れに身を任せて生きています。でも、人間だけが、自然の流れに逆らっています。たとえば、母猫などは、子供を失うと、直後は子供を呼び、探すけ

当ブログに来てくださって、心より嬉しく思います。ありがとうありがとうありがとう今日は、目の奥が痛くて重くて、本を読む気力もなく、「こういう日は寝て曜日」と、ご飯も食べずぐっすり眠りました。先ほど、１食目のチーズ蒸しパンを食べました。大分痛みや重さが軽くなったので、本を読みました。「無私の日本人」には、三話収録されてまして、一話が「殿、利息でござる！」の原作「穀田屋十三郎」。二話目に「中根東里」。全然知らなかったけど、今、知ったから良いのです～それに、知らなくても別に平気です～一番良い

2016.7.14に磯田道史「無私の日本人」を読了しました(´▽`)ﾉ映画「殿、利息でござる」の原作ということで、手に取りました。「穀田屋十三郎」「中根東里」「大田垣蓮月」という3人にまつわるお話で、ページ数の分量で言うと2:1:1くらいな感じです。因みに、既に映画化された「武士の家計簿」も磯田道史さんの作品なんだとか。観たのに、原作が誰かはノーマークでした(⌒-⌒;)1本目の「穀田屋十三郎」は、仙台藩7代目藩主伊達重村の時代に、自分たちの町を守るため、私財を投げ打った人々