ブログ記事521件
たぶん2014年ころのブログです*大平健さんの『純愛時代』(2000・岩波新書)を再読しました。『豊かさの精神病理』(1990)、『やさしさの精神病理』(1995)に続く、大平さんによる岩波新書の精神医学三部作の一冊。大平さんはあの有名な土居健郎さんのお弟子さんの精神科医ですが、その面接風景は確かです。本書は岩波新書らしからぬ(?)、くだけておしゃれな(?)題名ですが、内容はしっかりしていて、読みごたえがあります。どの章も、大平さんの、おそらくはふだんど
2026年2月のひとりごとです*テレビを見ていたら、高市くんを支持している人が、話がわかりやすいからいい、と言っていた。わかりやすい(?)。たしかに、威勢はいいけど、わかりやすいのだろうか。実は、いろいろ話していないことのほうが多くて、じーじは信用できない感じがする。もっとも、わかりやすい、といえば、トランプくんのほうが上。自分のいうことを聞かない者はみな敵にして、敵と味方を作り出し、敵は抹殺しようとする。容赦がない。しかも、話がころころ変わって、周りは大変
2020年6月のブログです*臨床心理士で大学教員の遠藤裕乃さんの『ころんで学ぶ心理療法-初心者のための逆転移入門』(2003・日本評論社)をかなり久しぶりに読みました。このおもしろい題名の本、本の帯に、失敗からはじまるセラピストの第一歩、とあります。ころんだり、失敗したり、とたいへんですが、著者が自身の体験から学んだことを率直に書いていて、とても勉強になります。こんなことあるよな、こんなことしちゃったな、こんなことで困ったよな、と思い当たることばかりです。みなさ
2019年2月のブログです*中井久夫さんの『こんなとき私はどうしてきたか』(2007・医学書院)を再読しました。たぶん、数年前、大学院の精神科実習の頃に購入したのではないかと思いますが、その後、2種類の付箋が貼られていますので、読むのは今回で3回目だと思います。本の帯に、希望を失わない力、とあって、統合失調症の患者さんへの細やかで、丁寧で、それでいて、実践的な配慮が綴られています。もともとはある精神病院の医師と看護師の研修会での講義をまとめた本で、とてもわかりやすく
こんばんは。毎日寒くて、気が滅入ったりしませんか?北海道は、しんしんと雪が降っています。音もなく雪が降り続くさまは本当に美しいのですが、反面、閉じ込められたような気分になって、何となく落ち込んでしまうこともあります。さて、今日はちょっとアンニュイな気分のときに読みたい、精神科医中井久夫先生の言葉をどうぞ。中井久夫先生はもう亡くなられてしまいましたが、すごーく有名な精神科医で、神戸大学の精神医学講座の教授でした。阪神淡路大震災では、被災者のこころのケア
2019年1月のブログです*村澤真保呂さんと村澤和多里さんの『中井久夫との対話-生命、こころ、世界』(2018・河出書房新社)を読みました。お二人のお父さんが精神科医の中井久夫さんと大の親友で、お二人は子どもの頃から中井さんのことを、ナカイのおじさん、と慕っていた間柄とのことで、そういうこともあってこの本が書かれたようです。すごく面白かったです。そして、刺激的でした。第一部は、中井さんとの対話。中井さんの本音トークが久しぶりに聞けますが、その丁寧な語りは貴重
2017年のブログです*日下紀子さんの『不在の臨床-心理療法における孤独とかなしみ』(2017・創元社)を読みました。日下さんの本は初めて読ませていただきましたが、少し難しかったものの、テーマが興味深く、一所懸命に読ませてもらいました。メインテーマは、心理療法における不在について、ということだと思いますが、それに伴うクライエントの孤独とかなしみ、そして、「待てる」ようになることの意味、などではないかと思います。日下さんはこれらのテーマを、ケースをもとにていねい
たぶん2014年ころのブログです*精神科医の中井久夫さんの『世に棲む患者』(2011・ちくま学芸文庫)を再読しました。中井さんはじーじがもっとも尊敬と信頼をする精神科医のお一人。一度だけ研究会で講演をお聞きしたことがありますが、流行のパワーポイントを使わずに、黒板に板書をしてお話をされたのが、新鮮な記憶として残っています。本書を読むのは、単行本だった『病者と社会-中井久夫著作集第5巻』(1991・岩崎学術出版社)の時も含めると4~5回目だと思うのですが、今回も勉
いじめのある世界に生きる君たちへ___いじめられっ子だった精神科医の贈る言葉中井久夫管理人は、未読。精神科の患者だった人が、精神科医になっていて、著書があると、紹介してたのは、星子ちゃんの父。最首悟。電動車椅子の小児科医(医師免許取得後、電動車椅子ユーザーに。)も、いたし。どうされているかな。欠格条項が、なくなったのか。車椅子の研究医もいる。全盲の弁護士。無痛分娩で、脊髄損傷になった、準看護師は、正看護師を目指しているそうだ。車椅子の国会議員の誕
2021年1月のブログです*統合失調症のひろば編集部編『こころの科学・山中康裕の臨床作法』(2020・日本評論社)を読みました。2015年の中井久夫さんの『臨床作法』に続く第二弾。いい本です。精神科医で遊戯療法家の山中康裕さんにまつわるお話が満載です。山中さんの論文はもちろんのこと、山中さんを京大に助教授として招かれた河合隼夫さんとの思い出話や学者仲間、後輩の学者さんのお話など、読んでいるととても楽しくなります。例によって、中でもじーじの印象に残ったところを一つ、二
2017年のブログです*中井久夫さんの『統合失調症の有為転変』(2013・みすず書房)を再読しました。前に読んだのは2013年秋ですから4年ぶりです。いい本なので早めに再読をしようと思っていましたが、4年たってしまいました(中井さん、ごめんなさい)。しかし、やはりいい本です。中井さんの統合失調症の患者さんへの優しさが本からあふれてくるような感じで、読んでいてこちらまで優しくなれるような気がします。4年で自分がどれだけ成長できたのかは心もとないのですが、
2013年のブログです*6月~8月にかけて放送大学大学院臨床心理プログラムの病院実習で精神科病院におじゃましました。統合失調症の患者さんと接するなかで,いろいろなことを考え,学ばせていただきました。実習中は本を読む余裕がなかったのですが,実習が終わってから中井久夫さんの『精神科医がものを書くとき』(2009),『隣の病い』(2010),『世に棲む患者』(2011,いずれも,ちくま学芸文庫)などを読んで,実習中のじーじの疑問などがすでに中井さんによって丁寧に説明されて
2019年の7月のブログです*アメリカの精神科医H・S・サリヴァンさんの『精神医学的面接』(中井久夫ほか訳・1986・みすず書房)を再読しました。すごく久しぶりで、たぶんようやく2回目くらいの再読です(サリヴァンさん、ごめんなさい)。結構厚い本で、真面目な勉強が大の苦手なじーじとしては、なんとなく再読が遅くなってしまいました。面接について、たまにはじっくりと勉強をしてみようと思って再読をしたのですが、まったくの偶然ですが、タイムリーなことに、精神科デイケアで妄想につ
2019年7月のブログです*神田橋條治さんの『医学部講義』(2013・創元社)を再読しました。こちらも久しぶり、しかしながら、大切なことがいっぱいです(再読が遅くなって、神田橋さん、ごめんなさい)。例によって、今回、印象に残ったことを一つ、二つ。一つめは、マニュアル診察の弊害。マニュアルをチェックするだけの診察が横行していて、誤診が多発している状況に警告を発しています。そうではなくて、患者さんの全体を診て、診察をする大切さを強調されます。同感です。二つめ
2019年10月のブログです*中井久夫さんの『精神科医がものを書くとき』(2009・ちくま学芸文庫)を再読しました。もう何回目になるでしょうか。本は付箋とアンダーラインで大変な状態。少しだけ整理をしながら読みました。中井さんが精神科医になった前後のお話や大学病院での実践などが語られます。全編を貫くのは中井さんの患者さんへのやさしい祈り。以前にも書きましたが、中井さんは患者さんの薬を手渡すときに、効きますように、と祈りの言葉をそえる、といいます。他にも、わ
2019年9月のブログです*河合隼雄さんの『「老いる」とはどういうことか』(1997・講談社+α文庫)を再読しました。この本もかなり久しぶりです。読売新聞に連載されたコラムが本になったものですが、気楽に、楽しく読める本です。河合さん流のジョークが満載で笑いながら読みましたが、しかし、とても大切なこともいっぱい述べられていて、前回、チェックした部分も含めて、いつの間にやら、付箋とアンダーラインだらけになってしまいました。例によって、今回、印象に残ったことを一つ
https://www.instagram.com/reel/DO1mOyjDYMN/?igsh=Mmlva2gxNWNkeTNiMindsetoftheawareonInstagram:"Againandagain,inallaspectsofhumansociety,GatesplaysGod."24Klikes,1,877comments-mindsetoftheawareonSeptember20,2025:"Againandaga
私:中井久夫さんは、通過儀礼の話をしていますか?AIさん:結論から言うと、中井久夫さん自身は「通過儀礼」という言葉を体系的に論じてはいません。ただし、彼の精神医学的・文化的な議論の中には、通過儀礼的な構造を示唆する部分が見られます。🧩中井久夫の主な関心領域精神病理学・統合失調症の研究PTSD(心的外傷後ストレス障害)の紹介と分析「風景構成法」など、心理療法における象徴的手法の開発詩や文学の翻訳を通じた人間存在の理解これらの領域では、**「危機を経て再生する構造」**が繰り返し
たぶん2016年ころのブログです*精神科医の中井久夫さんの『「つながり」の精神病理』(2011・ちくま学芸文庫)を再読しました。単行本の『個人とその家族』(1991・岩崎学術出版社)の時も含めるとたぶん5~6回目だと思いますが、もの忘れのせいか(?)、今回も全く新鮮な気持ち(!)で読めました。読んでいると、ところどころにアンダーラインや付箋の個所に出会うのですが、ほとんど内容を記憶しておらず、全く新しい本を読んでいるようで、なにか得をした気分のようでしたが、しかし、
ご無沙汰してます。なかなか投稿できてない…タイトル通り、noteにも書くことにしました!アメブロにはダイジェスト的なことを書いていきますね。まだ自己紹介だけですが、よければ応援お願いいたしますはじめまして。映画やドラマと日常から“生き方”のヒントを探していきます。|みき大阪で福祉の仕事をしています。キャリアコンサルタント資格の取得をめざしながら、日々、いろいろな方の「生きづらさ」や「変わりたい気持ち」と向き合っています。仕事でも、プライベートでも、ふとした出来事が心を動かす
2016年のブログです*なぜか読みそびれていた雑誌「こころの科学」の特集号『中井久夫の臨床作法』を読みました。精神科デイケアでボランティアをしながら読んでいたのですが、久しぶりに、雑誌を読みながら、笑いそうになったり、涙ぐみそうになったりして、困りました。いい本です。それほど厚い雑誌ではないですし、値段もそれほど高くはないですが(ちなみに値段は1,800円です)、中身がすごいです。中井さんと一緒に仕事をしていた精神科医のみなさん(それぞれのかたがたが今では
たぶん2016年ころのブログです*イギリスの精神分析家ベティ・ジョゼフさんの『心的平衡と心的変化』(2005・岩崎学術出版社)を再読しました。この本も10年ぶりくらいの再読で、今回がようやく2回目です。なかなか難しい内容の本で、10年間の経験で以前よりどれくらい理解が進んだのかな、と思いながら読んだのですが、やっぱりとても難しくて、正直なところ2割くらい理解できているのかな、といった感じですが、あまり自信はありません。こういう本は、精神分析的心理療法
2024年10月のブログです*SNSやブログを見ていると他人を非難する人を多く見る。大谷くんですら、ちょっと調子が悪いとくそめそだ。読んでいると気分が悪くなる。その最たるものはトランプくんだと思うが、そういうふうにすぐに他人を非難する人はどういう心理なのだろう?と考える。他人を非難することで自分が優越感に浸りたいのか、他人を貶めることで自分の万能感を満たしたいのか?しかし、いずれにしても錯覚に過ぎないだろう。他人を非難しても、自分が偉くなれるわけではない
2024年11月のブログです*わからないことに耐えることやあいまいさに耐えることの大切さについて考えてみる。精神科医の中井久夫さんは、シェイクスピアさんの『ハムレット』を引用して、世の中には人間の力ではわからないことがいっぱいあること、そして、わからないことに耐えることの大切さについて述べている。人はわからないことがあると不安になるが、そこで安易に結論を急がずに、わからないことに耐えて考え続けることの大切さに言及し、それが希望を失わないためにも大切なことだと述べる。
2019年11月の日記です*BS放送大学の「心理療法とイメージ」を観る(5月にも少し観ていて、ブログがあるので、よかったら読んでみてください)。講師は放送大学大学院でお世話になった箱庭療法家で臨床心理学の小野けい子先生。そして、先週の「箱庭療法」と今週の「MSSM法」のゲストがなんと精神科医で遊戯療法家の山中康裕さん。このお二人による対談は、一流の学会でも実現できないような豪華で、贅沢で、アカデミックなもの。とても勉強になる。山中さんのお話には、河合隼雄さん
統合失調症患者の妄想内容は文化への依存度が高く、テクノロジーの進化と歩調を合わせている、みたいなことは木村敏の本にも書いてあったな—きりえ(@kirie_dou12943)October28,2025木村敏「心の病理を考える」の中のニーチェの言葉「身体の理性は口ではわたしと言わないでわたしを行為している。」と木村敏の「人間の条件であるこの過程」についての数行は人間探究の一つの到達点かも知れない。それらはありのままの人間を言っているように見える。—黄鳥堂Kochodo(@Ko
ご無沙汰しております。9月27日に父を亡くしてから、ずっと続いていた咳が「気管支喘息」と診断され、さらに、予防接種をしていたのに「インフルエンザA型」に罹患してしまいました😭まさかの五日間の外出禁止。しかも、キャリアコンサルタントの試験を一週間後に控えているというタイミング…。ようやく体調が戻ってきて、ふと思いました。人生は思い通りにはいかないや😂当たり前のことかもしれませんが、なかなかこの「当たり前」を受け入れるのって難しいものです。健康なときは、病気のことなんて考えないし
今回は、臨床心理学の著名な人物による名言を、拾い集めて単にまとめてみました!アルフレッド・アドラーオーストリアの精神科医で、個人心理学の創始者。「人間の行動は目的論的である」と主張し、劣等感の克服や共同体感覚の重要性を説きました。•「条件付きで信じることが信用であり、一切の条件をつけずに信じることが信頼である。」•「この世界にはいかなる権力者でも強要しえないものが2つだけある、それが尊敬と愛です。」ヴィクトール・フランクルオーストリアの精神科医、心理学者。ナチスの
江戸時代か平安時代です。かなは女性。平和とおおらかさと文化は女性性本当の戦後史。中井久夫の祖父の話。陸軍士官学校と江戸と今|ケン川喜多大治郎歩兵大尉は日ロ戦争後なぜ中国に帰化して中国陸軍の近代化に努めたのですか。日ロ戦争で、陸軍士官学校の生徒は何か国語も話し、スパイも出来、当時の日本国の人口は8000万くらいでしょう。なぜこんなに優秀な若者が出たのでしょう。そして、日ロ戦争の欺瞞と大アジア主義にあきれて、軍国主義化してアメリカに巻けることをわかっても、猛進する薩長政府に幻滅したのでし…no
漆畑勝久さんという野球選手は1939年10月12日うまれ1964年のある試合で判定に怒った仲間がバットを投げ捨てプチ解離行動ボールボーイの少年がバットを拾おうとして近づいた時そのあたりでスイングしていた漆畑さんのバットがボールボーイの頭に直撃頭部陥没骨折の重傷となったことが幸い偶発的な事故なので刑事責任を追及されることはなかったが—悪くなくても人間のこころはそれでは済まない。打撃不振の一因となったそうです。中井久夫先生の本には、精神科の専門家を気取る以前の問題と