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『世界史としての日本史』(半藤一利・出口治明著小学館新書)を読了しました。ジャーナリストの半藤一利先生と、ライフネット生命保険の創業者・出口治明氏による対談をまとめられたものです。数年前からやたら「日本はすごい」「日本は特別」というフレーズがメディアのいたるところで散見されるようになりました。その危険性や、あくまでも日本は世界の中の国の一つという視点で物事を見る必要性が語られています。お二人とも“知の巨人”ともいうべき教養人ではありますが、戦後の日本人には教養が足りないと
本日は書籍紹介をいたします。このところ少し日本近現代のあり方を考えたいと思いまして、ごくごく基礎的な概論から手に取ってみることにしました。「昭和のスタンダード」と呼ばれて名高い中公文庫の「日本の歴史」シリーズ、しばらくはこれを読み進めてみたいと思います。今回取り上げるのはその第19巻です。小西四郎『日本の歴史19開国と攘夷』中公文庫、1974/2006年本書は日本がまさに世界史のただ中に登場することになる、激動の幕末15年を中心に描いています。グローバル化、という言葉が人口に膾