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関西から疎開して日光にいた父が三味線弾きになるために上京したのは戦後すぐのこと。杵屋佐之助という師匠のところへ弟子入りした。私が生まれてほどなく師匠は亡くなり師匠の奥さんのことを私は「四谷のおばちゃん」と呼んでいて会ったことはあるけれど四谷のどこなのかそもそもご自宅に伺ったことがあるのかないのかその辺の記憶は一切ない。先週金曜日、実家の片付けをしていたら「酔猩々」という演目を私と妹が一緒に唄ったときのプログラムが出てきた。なんと、師匠の七回忌というビッグイ
6月23日(土)に実施した市川駅南口図書館のイベント忘れられた音源~セピアの音色SPレコードの世界~でかけたSPレコードの7枚目です。イベント詳細はこちら管弦楽直川哲也編曲映画伴奏萃集メトロ和洋管弦楽団使用レコード:Sun-day93レーベルに「内務省届出済」とあるので、第2次大戦中のレコードと思われます。直川哲也は日本的題材を得意とした作曲家です。いかにも日本的で、歌舞伎の下座音楽の趣き。戦前チャンバラ映画の活劇シーンでかかりそうな曲想です。今回は
昨日、歌舞伎座の千穐楽を見たばかりですが、今日も出掛けてまいりました。成田屋懇親会~あぁぁぁぁ、今思い出しても幸せなひと時でしたすごい満足感生身の海老蔵さん、勸玄くん、麗禾ちゃんが同じ場にいるだけで涙が出そうになりました。お弟子さん方一人一人のお話も個性があって立派。こちらも聞いていてウルウル来ました幸せなひと時は忘れたくないですね~。3人が登場すると割れんばかりの拍手特にスクリーンに、髪の毛を七三に分けた勸玄君がアップで映されると大歓声。めっちゃくちゃ可愛かったです。実際に動
歌舞伎のみならず、超常現象を表現するときに、音響効果というのは大事な役割を担っています。歌舞伎だけでなく、お化け屋敷などでも、幽霊が出てくる場面で決まって「ひゅうどろどろ」という音が使われるのは、きっと日本の文化として息づいているものなのでしょう。この音は下座音楽という、歌舞伎独特の効果音の一種です。「ひゅう~」という細い笛の音(寝鳥の笛、というそうです)と、「どろどろ」という大太鼓を一定のリズムでゆっくりと打つ音は幽霊登場時の定番。他の演目でも見られますが、笛はない場合もあるそうです。