ブログ記事20件
8月21日月曜令和5年度「愛川町教育講演会」なるものがあり、「はねやすみ親の会」参加者より教えて頂いた講演会に行った。テーマ「幸せに生きる子供たちを育てる〜生きる意味の探し方〜」講師東京工業大学副学長上田紀之氏主催愛川町教育委員会愛川町立小・中学校教育研究会対象愛川町立小・中学校全教職員一般町民上田紀之氏のお話は分かりやすかった。わくわくすることを見つけること、それを子どもたちに伝えること。総合点ではなく、一点豪華主義がいい。苦悩があっていい、苦悩して
30年以上前にカタツムリ社から発行された『覚醒のネットワーク』上田紀行あらためてアノニマ・スタジオの編集、中央出版から2022年新装復行された。作者は文化人類学者、医学博士。冒頭「二時間くらいの時間があればこの本を最後まで読み通すことができるでしょう。」とあるが、確かにとても読みやすく書かれていると思う。世の中をいい方向に変える原動力は個人の力より「つながり」つまり「ネットワーク」以前に書かれたものとは思えないほど今現在のことを書いているのではと錯覚してしまうのは、
私たちがいま直面しているのは「生きる意味の不況」である。一部屋に一台テレビがあるような暮らし。一家に一台も二台も車があるような暮らし。それはこの地球上で一握りの人たちのみに許された豊かさである。しかしその中で私たちは生きることの空しさを感じている。自分が今ここに生きている意味が分からない。自分など別にいなくてもいいのではないか。自分が自分でなくてもいいのではないか。そんな社会は決定的におかしいと私は思う。紙も鉛筆もコンピューターもある。
日本人は講演会や授業の後、「質問ありませんか?」と聞かれても「シーン」としていることありませんか?外国では我先にと手が上がり、質問があるのにこの違いは何なのかな〜と思っていたら文化人類学者の上田紀行さんが分析していた記事に腹落ちした。外国では話が終わった途端に我先にと手が上がり、質問やコメントが殺到するのに対して、日本は他の人の質問を待つ人が多く、特定の人がいつも口火を切ることが多い。上田さんは日本人の創造性を封殺しているのは「他人の目」だと分析する
池上彰の教養のススメから日本人の宗教観について②“日本のお寺は風景にすぎない。オウム信者の宗教観”池上:インドに行って受験勉強的な合理主義の洗脳から脱した上田先生は、しかし研究者としてではインドではなく、スリランカを対象にしていますよね。これはなぜですか?上田:もちろん最初はインドを研究対象にしたいと思いました。自分の洗脳を解くきっかけになった場所ですから。でも調べ始めて初めて気づきました。インド学ってものすごく大きいんだと。インドは巨大すぎて
今日は前回予告していましたが、こちらの本から池上彰の教養のススメ東京工業大学リベラルアーツセンター篇Amazon(アマゾン)40〜5,239円日本人の宗教観について書きたいと思います。「あなたは神様を信じていますか」そう聞かれると、多くの日本人は「私は無宗教です。家族は仏教ですが」と、このように答える人が多いのではないでしょうか?でもこれって実はかなり日本独特みたいです。どこの国の人たちもほとんどの人が何かしらの神様を信じている場合が多いです。その日本人独特の宗教観
久々の更新です。中・高入試の出題警報!です。それは、上田紀行「立て直す力」です。四谷大塚の合不合判定テスト4月と日能研公開模試9月でほとんど同じ文章が出題されています。中学受験生、高校受験生はどちらかを入手して、必ず復習してほしいです。ここでは、四谷大塚合不合判定テストにもとづいて、文章の概略を説明しましょう。対比されている部分をしっかり読みとるのがポイントとなります。狩猟採集社会=1、平等社会2,「蓄える」という考えはなし↓↑農耕社会=①身分が分化②蓄えるという考えが浮
Lyn∂竹内陶子のごごカフェ∈https://www4.nhk.or.jp/gogocafe/∈https://www4.nhk.or.jp/gogocafe/38/聴き逃し(木)-武内陶子のごごカフェ-NHKあわただしい午後の時間に、ホッと一息つける憩いのカフェがオープンしました。昼下がりのひとときを彩るステキな音楽と、皆さんからのメッセージ。とっておきのメニューをご用意して、ご来店をお待ちしています。www
私は全く多読家ではありません。年5冊、新しい本を読めば多い方です。しかし本はよく読みます。今一番よく読む本は英和辞典です。7年間でボロボロになるぐらい読み込んでいます。辞書を読むとは少し違和感があるかと思いますが、これが私にとっての読書です。ドラッカーも持ち歩いています。持ち歩いていると言っても一冊丸々ではありません。マネジメントの本をバラシテ単元ごとにしています。今持っているところは「仕事と労働」です。10ページ程度ですが、読むたびに考えさせられます。捉え方に変化が出てきて、理解度が変化する
今日、出会った言葉。「日本の仏は寺の中にある。仏は寺から出てこない。日本の町には仏はいない。しかし、ここ(スリランカ)には仏がいる。人々の中に仏がいる。日本仏教の形骸化。(上田紀行)突然、グッと刺された感じがした。〈日本の仏は寺の中にある。〉って、今で考えると〈言葉の中に〉いるって事なのかもしれない。言葉の中にあるだろうと、言葉を探し求めていやしないだろうか。ホントは何気ない所作の中にある。動き、存在そのものの中にあるのに。〈人々の中にいる〉とは、そんなことではないか。所作、動き、存
あなたとあなたの大切な人の笑顔のためにコーチングであなたのライフステージをサポート!齊藤亜由美(さいとうあゆみ)です◆トラストコーチングスクール(TCS)認定コーチ◆マザーズコーチングスクール(MCS)マザーズティーチャー◆一般社団法人パートナーアソシエイツ協会理事/認定パートナーシップコーチ初めましての方はこちらサービスメニューはこちら今、企業研修を担当している社員の皆様へ今日から電話面談が始まります。この期間で研修も延期され久しぶりにお声を聞
下町の普通のおうちのディスプレイされていた窓・深遠な無意識を感じる……本日も大嶋動画は一度ではよくわかりません。ひじょうにsubtleな世界が描かれています。ちょうど催眠の本をご執筆中ということで、TCF20を唱えていると、書きながらいろんなことが見えてきたそうな。★自己効力感が本日のメインキーワード。これは「無力感(自分にはできない・意味が無い)とその裏に貼りついている万能感(本当は自分には凄いものがある)」のセットとはまったく別のもの。自己効力感とは「無意識が何とかして
「自殺社会」から「生き心地の良い社会」へ(講談社文庫)639円Amazon<あらすじ>毎年、自殺者が3万人を超える自殺大国・日本。2004年「このままではダメだ」とNHKを退職しNPO法人「ライフリンク」を立ち上げ、「自殺対策基本法」成立の原動力となった清水康之氏と、「生きる意味」を問い続ける文化人類学者の上田紀行氏が、「自殺社会」日本の正体と、「生き心地の良い社会」への道筋を対談で徹底的に話し合った一冊。<感想>生き心地の良い場所ってどこなんだろう?とのキーワードか
2019.9.1に上田紀行「愛する意味」を読了しました(*´∇`*)恋愛に限らず、もっと広義の「愛する」で、まえがきには「『愛されたい』『評価されたい』ということへの執着は、あなたをとても不自由にします。」とあります。文化人類学者なので愛の捉え方自体が幅広くて、でも、ちょっとカウンセラーっぽいところもあり、哲学的なところもあり、意外とスルスル読めてしまいました。恋愛で悩む人はもちろん、親子関係で悩む人にもおススメかなと。
このお盆休み、多くの子供達はきっと楽しくて、楽しくて、たまらない日々を過ごしたでしょう。海に、山に、ご馳走に、おじいちゃん、おばあちゃん。たまにしか行けない田舎のお家はまるで楽園のようで、キラキラと子供達が笑い輝く姿は、大人達にとってもひとつひとつがまるで映画の名場面です。でもその名場面はカレンダーをたった一日進めただけで暗転します。また憂鬱な月曜のはじまり、繰り返し。数字に追われ、競争に追われ、人に追われる。心は失われ、思いやりは空の彼方に霧散する。どこに「うつくしさ」
まつきちです。newspicksアカデミアのセミナーに参加してきました。「日本らしさ」の研究の第2弾目今回のゲストさんは東京工業大学教授の上田紀行さん。(第1回目の感想ブログはこちら)そしてホストは前回と引き続きマザーハウス副社長の山崎さん上田さん。とってもフランクな教授さんで、この先生の授業って本当に面白いんだろうなと思えるような先生でした。少し内容をシェアさせていただきます文化人類学という観点からの日本人らしさ。外国と日本の違い信仰について、日本人は無宗教が多く
生と死を考える読書会を企画・主催している。(仲間に手伝ってもらいながら)1回目は田口ランディさんの『逆さに吊るされた男』。2回目は森達也さんの『死刑』。少人数でじっくり感想を語り合う会で、本をとっかかりとして各自の人生観や生き様が表れて、それが興味深い。二回オウムとつながりのあるような、死を考えるような本が続いたわけだけど、参加してくださっている方から、次は、死ではなく生を考える本を読みたいというご提案があり、この本になった。この本『生きる意味』を私は何度読み返しただろう。もう、ぼ
「顔なし」は誰の心のなかにもいる。ー宮崎駿こんばんは「鎌倉うごかす文庫」店主のおーじーです。今夜も「鎌倉うごかす文庫」、はじめます。私たちは日々の生活のなかでいくつかの仮面をかぶって生きています。そのひとつは、「家庭では良き母親を」、「職場では背中で部下を引っ張っていく上司を」といったふうに、社会的な役割に付随する<社会的な仮面>。また「人からこう見られたい...」もしくは「こう思われては嫌だ...」といった<自己顕示欲・自己防衛欲の仮面>も存在します。
『生きる意味』上田紀行:著養老猛司さんと著者の対談を読んで辿りついた本。自分では言語化できなかった苦しみを、本書でなぞってもらった感じがしました。「アダルトチルドレン」という言葉は聞いたことがありましたが、アダルトという響きから、エロ系の言葉だと思っていました。「アダルトチルドレン」とは、親の「意図」に添わなければ愛されないという条件付けが深く刻印され、「いい子」であることを演じ続けてきた人、周りの「意図」に過剰に反応するが故に、自分自身が一体何者であるのか分からなくなっ
『他者の存在をみとめつつ自我を強くしていくには、美しさや正しさの深さを探っていくこと。』本「生きる覚悟」上田紀行著より数年前、大学で短期間ピアノのレッスンを担当させていただきました。幼稚園、保育園、小学校の先生を目指す学生さんは、あたたかいハートの持ち主で、みなさんそれぞれに光るものを持っていらして、眩しかったです。でも学生さんご本人はその長所に気づきにくい様子で、これからの進路を決める際には、うまくいきそうにない(仮定の)ことをまず挙げる方が多くて、驚きました。せっ
上田紀行、講談社現代新書、2008、'13/12/18-'14/1/1、印象度B使い捨てにされても諦めているような現代人の状況が今後も続くと日本は滅びる、という著者の危機感は伝わってきます。まず自己を信頼しそして社会を変えていくべく怒らなければならない、と訴えたくなるフラストレーションもわかります。他者を愛し、社会を主体的に作る行為が自己を「かけがえのない」ものにする、という結論も、最近読んだ何人かと共通していて、素直に受け入れられます。しかし結局は読者の良心や情緒に訴えているだけで
前回、「『生きる意味(上田紀行)』と『生きるチカラ(植島啓司)』」と言う記事を書いた。http://blogs.yahoo.co.jp/musyaavesta/68049652.htmlその『生きる意味』から、2カ所ほどを抜粋して、紹介したいと思う。まずは、「はじめに」から。『一部屋の一台テレビがあるような暮らし。一家に一台も二台も車があるような暮らし。それはこの地球上で一握りの人たちのみに許された豊かさである。しかしその中で私たちは生きることの虚しさを感じている
最近『生きる意味(上田紀行・著岩波新書2005年1月20日第一刷発行)』と言う新書を読む機会があった。実は、古書店で108円で購入したのだが、読んでみると非常に興味深い内容で、引きずりこまれていった。108円で、これだけの内容ならば、ここ数年で自分にとって最高のコストパフォーマンスと言える。人生について、歴史に名を残す哲学者の名著を読むのもよいのだが、抽象的過ぎて、具体的な自己の人生に当てはめることが難しい場合がある。哲学の名著に、具体例の説明があっても、現代人には具体的、現実的ではな
上田紀行、岩波新書、2005、8/29-9/21、印象度A×渡米直前に見つけて買い、8月の家族旅行の時に読み始めました。タイトルの与える印象としては、哲学的、宗教的、でなければ心理学的な本ではないかと思いましたが、実際には社会学に近いです。著者が文化人類学者ということで、考察の切り口が観念的、概念的にならないで、具体的な日本の社会現象や出来事に立脚して議論を展開しています。尤も、観念的な文化人類学者もいるでしょうが。本書は前半で現代の日本人が「生きる意味」を失っている状況を描写してそ