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●「あらくれ」早稲田松竹成瀬作品ではあまり観たことのない大きな物語になっていて、大きくてもきめ細かい成瀬演出は健在。面白いです。ネタバレします高峰秀子氏と加東大介氏の大げんかには目を見張る。成瀬監督は実はアクションも撮れるんでしょうね!観てみたかった成瀬娯楽アクション映画!本作は公開当時成人映画だったらしく、なんで?と思うが、志村喬氏が高峰秀子氏の胸を一瞬触るところはドキッとした。仲代氏がまだ恐らく新人の頃なのですが、それでもあの貫禄は目を見張る。
『晩菊』映画トーキー101分白黒昭和二十九年(1954年)六月二十二日封切製作國日本國製作言語日本語製作会社東宝配給東宝製作藤本真澄原作林芙美子脚本田中澄江井出俊郎音楽斎藤一郎撮影玉井正夫美術中古智録音下永尚照明石井長四郎編集大井英史チーフ助監督川西正純製作担当者真木照夫特殊技術東宝技術部現像東宝現像所配役倉橋きん杉村春子中田のぶ沢村貞子小
山の音を観た。前半単調な日常描写は、まるで小津安二郎の家庭ドラマかと思っていたら、後半から、あからさまな表現がバンバン出てくる。本筋は、戦争未亡人が私生児を産む物語。"不自然な子供""妊婦を殴ったり、蹴ったり、二階から引き摺り下ろした""遊んでじらすと効果があるって""相手を交換するのが流行ってるのかと思った笑"...これでは、小津には描けない世界だ。特撮はどこかしらと思ったら、嵐の家屋の遠景かぁ〜そりゃ実景は無理だよなあ。ラストは第三の男ばりに並木道を2人で歩くが、カメラは移動しながら、主観で
«Pourlescons,ilsnepigerontquedalle.»品川駅。別名、社畜回廊。繰り返す幻夢の再生産は、モノノアハレを映し出す今鏡。700年も昔、今と同じ感慨を持ったヒトがいた。自ら選んで世を捨て、部屋に引きこもった。そのヒトの遺伝子は、自分だけの哲学に殉じる真摯な現代の穴熊さんらに受け継がれる。ブログやインスタを通じて発せられるその声は、令和の『徒然草』だろう。僕は、そんな声に静かに耳を傾ける。年の瀬だからこそ、深夜の静寂がとても愛おしい。さ
どうも。秋田県のクマ駆除を非難してきたクマ愛護派は、来年パンダがいなくなった後の上野動物園パンダ舎に可愛いクマさんを入れるような行動を起こしてはどうですか。それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『宗方姉妹』です。日本の伝統的な価値観を大事にし、ニヒリストめいた夫に耐え続ける姉と、そんな姉に反発する現代的な妹の対比を通して、戦後の日本の家庭の崩壊を描く(映画.comより引用)。1950年公開作品。監督は小津安二郎で、出演は田中絹代、高峰秀子、上原謙、高杉早苗、堀雄二、山村聰、斎
本日12月11日は、山本富士子の生誕94周年です。それを記念して山本富士子の作品を紹介しています。『夜の河』(1956)監督吉村公三郎撮影宮川一夫共演上原謙、小野道子、阿井美千子、市川和子、川崎敬三、東野英治郎【あらすじ】京都堀川の東一帯に京染の店が立ち並んでいる。丸由と名乗る舟木由次郎の店もそこにあった。年老いた由次郎に代わり、長女のきわが一家の中心となり、ろうけつ染に心血を注いでいた。ある日、きわは唐招提寺を訪れた際、桜を見に訪れていた阪大の教授・竹村幸夫と知り
イーコールの守護により、1985年から日本テレビで始まった「年末時代劇スペシャル」を紹介する。『忠臣蔵』は第1作。映画並みの豪華キャスト。見処満載だゼ。オレのイチオシは、大石内蔵助が仇討ち後の処理を幕府に委ねたという解釈だゼ。荻生西村と林佐野。後の水戸黄門2人が息をのむ論戦。更に、公弁法上原が綱吉夏八木に言い放った最終結論。『そこまでおみさまを苦しめれば、大石内蔵助という侍も、もってめいすべしでござりましょうな』史実とは異なるが、最も腑に落ちる言葉だゼ。フッ…。この世
「続へそくり社長」(1956)社長シリーズの第二弾をAmazonプライムビデオで観ました。初見。監督は千葉泰樹。予告編はありません。社員慰労会でどじょう掬いをしてるところを大株主の先代社長未亡人(三好栄子)たちに見られてしまった明和商事社長の善之助。未亡人が上京したのは、同じく大株主の赤倉が次の株主総会で社長更迭を画策していることを忠告するためでした。なんとか赤倉を懐柔するように命令された善之助は、赤倉が静養しているという熱海のホテルに出向きます。善之助になかなか腹の内を見
数日後か、次郎(津田晴彦)の履物を見つけたお歌が彼を探すと、次郎は柱に隠れていた。「やっぱりうちがいいや」。姉の縫子(朝霧鏡子)は布団の中で泣いていたと次郎。「僕も泣いちゃった」。お歌と次郎が食事をしていると、綾子(春日英子)に送られて帰ってきた縫子が玄関で泣いていた。*****二人の世話をする自信があると梶川(河村黎吉)に言うお歌。梶川は「ひとつ、見物させてもらいます」。*****棒切れを持ってうちで騒ぐ次郎の学友たちを静めたお歌は、みんなに甘酒を振る舞っていると、縫子が梶川に内緒で
清水宏監督の昭和十六年作品。*****二十五歳のお歌(水谷八重子)が明治二十三年十一月十一日、東海道を目指して青崩峠を越える。同行するのは三人の男。あすは天竜川を下るつもりでいるが、その先のことはわからず、「たんから芝居」へもぐり込むつもりでもあった。それなら、女中奉公や飯炊きの方がましだと旅役者であることを嫌うお歌は紋録(富本民平)に不満を漏らす。宿屋では、山の中の茶畑を視察に来ている茶問屋が芸者を呼べと言ってたいへんなのだとお内儀(飯田蝶子)が言う。芸者が来るまでの場つなぎをするお歌た
11月23日が命日・忌日の有名人・著名人1585年80歳没(?)トマス・タリスさん作曲家《トマス・タリスの主題による幻想曲》1826年76歳没(?)ヨハン・ボーデさん天文学者ボーデの法則1896年満24歳没(肺結核)樋口一葉さん小説家・作家、歌人『にごりえ』『たけくらべ』⇒『樋口一葉(1872年5月2日生~1896年11月23日満24歳没、小説家、歌人)』1973年満87歳没(急性肺炎)早川雪洲さん俳優『チート』『新しき土』『戦場にかける橋』⇒
どうも。予算委員会で高市総理に質問が集中すると、「いじめるな!」と熱狂的高市支持者が野党批判します。しかし岸田元総理も石破前総理も同じ目に遭っているのに野党批判されることはなく、各々が粛々と答弁をこなしていました。高市総理への贔屓は「高市総理は前任者より能力的に劣る」ならまだしも、「女は男より能力的に劣る」という差別を強化する結果になり得ます。まあ、熱狂的高市支持者は頭が悪いので、そうなることに気付かないでしょうね。それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『雪夫人絵図』です。旧
京都にいる父(笠智衆)を訪ねる満里子(高峰秀子)。父は「人がやるから自分もやると言うんじゃつまらないね。よく考えて、自分がいいと思ったらやるんだよ。自分を大事にするんだね」。うぐいすが鳴く。姉(田中絹代)と三村(山村聡)のことを案じる父。*****気に入った神戸まで来て宏(上原謙)と会う満里子。姉に好きだと言い出せなかった宏を「だらしがなかったのね」。昔のことだから忘れたと言う宏に、姉から言うのを待っていたのだろうと「そこが彼のいけないところである。…プロポーズする元気も、断る元気もないので
ドン・キホーテの台詞として節子のバーに飾ってある「Idrinkuponoccastion...」は、同じく小津安二郎作品の「淑女は何を忘れたか」に登場するバー「セルバンテス」にも見られるのだ。観光客の姿などない薬師寺に京都御所…。*****医学部教授の内田(斎藤達雄)が節子(田中絹代)に、友人でもある彼女の父、宗方忠親(笠智衆)の余命が長くて一年だろうと告げる。そしてこのことを宗方は知らず、節子の妹、満里子(高峰秀子)にも知らせない方がいいと言う。*****姉妹は父が部屋を借りて
さっそく、銀座にあるビルの持主で薬局店主の久保(大山健二)に掛け合う彼とは旧知の修三(佐分利信)。独身で美人の美容師だと聞いてその気になる久保。レストランで話の続きをしようとしているところに、その店に入ってきたのは卯女(桑野通子)。彼女も紀久枝を推薦するのだ。帰り道、卯女はビルの三階を一郎(上原謙)の写真スタジオにできないかと修三に持ち掛ける。成功した夫の姿を彼の両親に見せたいのだと彼女は言う。尽力すると修三。*****後篇。*****一郎と鐘吉(トーチカ小僧)が修三とともに八王子へ
三年前の「人生のお荷物」では端役だった佐分利信が主役。「トーチカ小僧」が他の「小僧」たちと共演したことがあるのかは知らない。「卯女」は「卯女子」と呼ばれたりもしている。*****株で失敗した兄からの学費援助を止められた卒業を一年後に控えた藤井修三(佐分利信)はとにかくカネの工面が必要なのだと言って恋人の紀久枝(三宅邦子)に別れを告げ、これまでの恋文を燃やしてしまう。そして修三は学費を負担してくれる家の養子となり、そこの娘と結婚することが決まっていた。二人はお互いの幸せを祈るのだった。**
頼まれた言づけを伝える「有りがたうさん」(上原謙)。早く出発しろと紳士(石山隆嗣)。東京行きの娘(築地まゆみ)の母(二葉かほる)がバスに乗る前にもらった羊羹をみんなに配り出す。自分だけ無視されたような黒襟の女(桑野通子)は「私だけはままっこね」。「残りもんでよかったら」「おっかさん、ちょっと言ってみただけよ」そして彼女は餞別にもらったと言うウイスキーを飲み始める。甘党だと言って乗客らは差し出された酒を断るが、もらった羊羹を食べずにいるのを見て、もう一度すすめると「図星を指されましたな」。
街道を往くバスの中での運転手と乗客たちを通して人生を描く。いまならあり得ないほどにゆっくりとした日本語が心地よい。*****道を開けてくれた人とニワトリには「ありがとう」と声を掛けることを忘れない天城街道を往復するバスの運転手(上原謙)は「有りがたうさん」の名で親しまれている。*****その日、始発の停留所から乗った客には、東京へ売られていく娘(築地まゆみ)と見送る彼女の母(二葉かほる)、立派なひげの紳士風の男(石山隆嗣)、彼が運転するバスに乗るためにわざと一本見送った黒襟の女(桑野通子
加山雄三さんの父親、上原謙さんの墓参りです。上原謙父は鹿児島市出身の職業軍人。立教大時代は立大シンフォニー・オーケストラに入り、トランペットやフレンチ・ホルンで活躍。昭和10年松竹蒲田撮影所に入社、「若旦那・春爛漫」でデビュー。2作目の「彼と彼女と少年達」で主役に抜擢され、上品で知的な二枚目として評判となる。12年の「婚約三羽烏」では佐分利信、佐野周二と共演し、松竹三羽烏とうたわれた。同年の「浅草の灯」ではオペラ歌手役を好演、演技的にも注目される。13年には田中絹代と共演したメロドラマ「
成瀬巳喜男監督の映画「山の音」をテレビで鑑賞した、モノクロ、1954年、94分、原作川端康成先日、成瀬巳喜男監督の「めし」(1951)を見たばかりであったが、テレビでまた成瀬作品を放送するのを見つけてみたくなった、「めし」で原節子と夫婦役で共演した上原謙が本作でも原節子の夫役を演じているのに驚いた、人気があるから再放送しているのでしょう会社で重役を務める尾形信吾(山村聰)は、妻・保子(長岡輝子)と修一(上原謙)、菊子(原節子)の長男夫婦と共に鎌倉に居を構えている。修一も同じ会社に
信吾(山村聡)が菊子(原節子)に別居を提案するが、義父のいたわりを知る彼女はいっしょに暮らしたいと言う。「わたくし、お父さまのそば、離れたらどんなに心細いかわかりません。…別居させられるのはおそろしい気がします。とてもうちでひとりでじっと待ってられませんもの」。信吾は彼女を病院へ送っていったのだった。*****信吾が持ち帰った能面をながめていると、妻の保子(長岡輝子)は「どうも気味が悪い。人間の首みたいで」。疲れている菊子を気づかって女中を雇うことにしている義両親。そして保子は新聞に掲載
川端康成の小説が原作になっているが、その完成を待たずに制作された映画らしく、能面に大きな意味は与えられていない。*****老いが気になりだした尾形信吾(山村聡)は妻の保子(長岡輝子)、息子の修一(上原謙)、そして息子の嫁、菊子(原節子)と鎌倉で同居している。修一とは同じ会社で勤務しているが、息子の帰宅はいつも遅い。彼に女がいることは、父も秘書の谷崎英子(杉葉子)も知っていることだった。菊子には知られないようにしようと父は言うが、「もう知ってるかもしれませんよ」と修一。*****夫との関係
一方、とみ(望月優子)は一張羅を質屋に預け、のぶ(沢村貞子)の店で飲む。入ってきた関(見明凡太郎)を「おきんさんの…」と仙太郎が紹介しようとすると、彼女の名前は聞きたくない「あんなやつ、どっかの犬に食われちまえばいいんだ」ととみ。さんざん酔っぱらっている彼女は関に、きんからカネをふんだくればいいと言う。*****田部のきん(杉村春子)への手紙には、数日内に会いたいと書かれており、彼女はその手紙を微笑みながら大事に扱う。芸者時代の自分の写真と兵隊姿の田部の写真をなつかしそうに眺めるのだった。そ
成瀬巳喜男監督の映画「めし」をテレビで観た、1951年(昭和26年)、97分恋愛結婚をした岡本初之輔(上原謙、加山雄三の父)と三千代(原節子)は大阪の横町でつつましい生活に明け暮れしている間に倦怠期を迎えていた、そこへ姪の里子(島崎雪子)が東京からやって来て家庭の空気をかきみだす、三千代が同窓会で家をあけた日、初之輔と里子が家にいるにもかかわらず、階下の入口にあった新調の靴が盗まれたり、二人がいた二階には里子が寝ていた毛布が敷かれていたりして、三千代の心にいまわしい想像をさえかき立てた
blogno.634タイトル:山の音(1954)を観て観た日:250904木放映日:250903水放送局:BS101その他の情報:原作:川端康成。監督:成瀬巳喜男。出演:原節子=上原謙・山村聰=長岡輝子・杉葉子・中北千枝子=金子信雄・角梨枝子。1954。上映時間94分。タイトルヨミは「やまのおと」評価:★★☆☆戦後の鎌倉を舞台に、家族の葛藤と人間関係の機微を描く。原作は川端康成で、当作は概ね原作に沿ったものだが、細かいディティールが異なる。主人公は62歳
女医の診療室-1950-この映画はYouTubeで観る事が出来ます※限定公開中-YouTubeYouTubeでお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。youtu.be1950年4月19日公開解説女医常安田鶴子の原作から「待っていた象」の小国英雄が脚色した。製作は「お染久松」の滝村和男、「白雪先生と子供たち」の吉村廉のメガホンで「処女宝」の三村明がカメラ担当、配役は原節子、津山路子、風見章、中北千枝子
監督の出世作「めし」川端康成原作「山の音」この2作品どちらも上原謙と原節子は夫婦役なのだが昭和20年代にこんな美男美女の夫婦がいるわけがない!と、突っ込みたくなるしかない!!
NHKBSPでやっていたが、なんとも退屈であった。先日来、林芙美子の原作というのが気になっていたし、私たちが生まれる前の、原節子とか上原謙がどういう役者なのかしらという興味もあったのだが。【NHKBS放映】映画『めし』あらすじと解説/原節子と上原謙が倦怠期の夫婦を演じた成瀬巳喜男監督の珠玉の名作-デイリー・シネマ映画『めし』は、NHKBSプレミアムシネマにて2025年8月27日(水)に放映(午後1:00〜午後2:38)成瀬巳喜男監督の1951年の作品『めし』は、成瀬が林芙美子の原作
1.日光物語武藤十夢B2023年公開作品。武藤十夢扮する大滝優子は何かありげに中禅寺湖のほとりに立っていた。宝田明の住職役ってのも意外だね。評価が高いから観たのになんかまとまりのない展開だな。間が悪いというか、演技もわざとらしく見えるしね。宝田明の遺作の様だがちょっと残念だね。役者が一流じゃないとこうなるのかな。2.めし上原謙B1951年公開作品。上原謙扮する岡本初之輔と原節子扮する三千代夫婦は5年目、大阪転勤3年目を迎え倦怠期に入っていた。特に三千代は毎日変わりばえしない同
逆境を受け入れて、ひたすら前進するお島の物語で、成瀬巳喜男による高峰秀子を主役にした女性の自立を描く作品の一つ。「早産」は「流産」。店の小僧さんをお島は「じゅんぞう」と呼んでいるが、その後では「じゅんきち」になっている。*****大正時代の初期。缶詰屋の浅井(上原謙)の後妻になったばかりのお島(高峰秀子)は幼い頃、養女に出ていた経験があり、また働き者との評判。彼女の実家にあいさつに出かけようとして、化粧、着物、帯の締め方に夫は小言を言う。お島の父(東野英治郎)は頑固な庭師で、母(岸輝子)が