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今日は一度でも最後まで観たことがある中国ドラマをあげようと。放送年、順不同ですが勘弁を。。。☆神雕侠侶2006年版劉亦菲・黄暁明☆倚天屠龍記2009年版鄧超・安以軒☆倚天屠龍記2019年版曾舜晞・陳鈺琪☆紅楼夢〜愛の宴〜2010年版楊洋☆三生三世十里桃林〈永遠の桃花〉☆三生三世枕上書〈夢幻の桃花〉☆甄嬛传〈宮廷の諍い女〉☆如懿传〈如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜〉☆延禧攻略〈瓔珞〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜〉☆皓镧传〈コウラン伝始皇帝の母〉☆
毎日異常な暑さですね。元気でお過ごしでしょうか?今回は、「三生三世枕上書」をある視点で読み解くことで異常気象にさらされた私たちの進む方向性をしめせればいいかな~と思って記事を書きはじめました。「七夕」に秘められた謎を華ドラ「三生三世枕上書」を題材にして読み解く➀ドラマ枕上書を七夕文化から読み解いてみる(あくまで挑戦ですよ〜着地点はどこだろう)ドラマに関連する中国の七夕文化と日本のそれを読み解けば、スピリチュアルでいうところの次元上昇を理解できるかもしれない。そんな視点で記事を
星月夜虹霓綺譚四十八《激愛》例えば、十里桃林の月は濃い色の桃花の向こう側に霞む雲をなびかせて、承和色(そがいろ)に降り注ぐ柔和な光である。空桑山の月は時折吹く風にガサガサと不規則な音を鳴らせ、ぽっかりと開いた空は金青色(こんじょういろ)に染まる。縫い取られた星々は我先にとその光を見せつける様にに放ち、月はその後ろに遠慮がちに座っている。咸宴はそのどちらも見た事はない。彼女の足場はいつだって凡地の泥の上でそれ以外では生きていけないからである。そこから見る月はどんなに手を伸ばしても
昨日ポストを覗いたら唐七姐姐の新作:三生三世步生莲第4册·永生花が届いていましたо(ж>▽<)y☆帯光神は天道を破ることは出来ず、水神は心の魔を制御する。神魔戦争が起こり、天地は滅ぶ多くの神々は如何するのだろうか?裏パッケージそして、とっても気になる「今朝昨日」裏パッケージ長殿の中、風雪は絶え間なく吹きすさぶその中で、恰も彫刻のように佇む连宋地獄にいるのはこの様な事だと、彼は思う。四千年前の記憶が蘇り、振り返れば庆姜(慶姜)との決戦は昨日の事のよう
先日ぜひぜひ欲しいと、騒いでおりましたYUZアマゾンを覗いてみたらなんと、売ってました(=⌒▽⌒=)これこれ三生三世步生莲4肆永生花/大结局PreservedFlowerofThreeLifeIIIAmazon(アマゾン)ちょいとお高い、3980円人民元レート1元=22円程度という事は、59.80元×22円=約1316円送料が1000円位(中国からの)として、手数料が1664円(消費税込み)うん~~~~~~~でも、中国本国のサ
久しぶりにブログを確認したら、唐七姐姐の新作:三生三世步生莲第4册·永生花,の発売のお知らせがありました!待ってました~~(=⌒▽⌒=)(=⌒▽⌒=)是非是非、入手したいですね三生三世步生莲肆·永生花三生三世步生莲肆·永生花作者:唐七出版社:人民文学出版社原作名:唐七出版年:2024-5定价:59.80元装帧:平装丛书:三生三世步生莲ISBN:9787020186105-------------------評価はとても良い感じで
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)四十六《空桑山からの告白》これは少し番外な話なのかもしれない。でも話者としては彼の顛末を披歴する事は薮坂ではないし、語らねばならぬ道理もある気がする。彼の恋慕の行き着いた先が四海の闇海のど真ん中であり、彼は苦しんで苦しんで、漸く文曲に見つけられてどうにかこうにかここに戻ってこられたのだから。彼の、雀伽の恋の破局の行き着いた先に司命文曲の長い恋路の始まりがあった、…そんな巡り合わせを辿ってみるのも一興かと思う次第。それを如何と思うのも皆様次
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)四十五《海獣》その国は大陸の東南東、くの字型に大きく反り出た半島の大部分であり、内海に面した部分は豊かな漁場、外海に面した部分は諸外国との交易に費やせる港を抱え、この国の繁栄の象徴であった。だが、本当のこの国に繁栄の源は別の所にある事を国人達は皆知っている。さほど大きくもないこの国が長い歴史と伝統を有し、多くの国々と接触と交渉と羨望と嫉妬を受けながらも、何の内憂外患も受けずに平和を謳歌している。それは一つの独特の、宗教に近い心情の上に王家
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)四十四《夜の花嫁》ーーーーーー阿弟は誰よりも優れた星君で、僕は彼が生まれた時から‥いや、生まれる前から気づいていたよ。南斗星君はそう言った。教えた事は砂が水を吸い込む様に瞬く間に己のものにした。僕は彼を連れ回すのが大好きで、そうだね………フフフッ…彼を見せびらかしたかったんだ。でもね、彼は………うん、賢すぎたのかなぁ。彼は全てを理解したけれど、その核心を知る事は出来なかったんだ。我等にとって三千大千世界、この世界に住まう衆生とは、その
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)四十一《睡蓮の鞋(くつ)》「さて」グッと外衣(マント)を引き寄せる。「咸宴。お前は私に何を望むのだ?」あくまで穏やかに咸宴を見下ろし、だが冷ややかに言った。「え?」ん?違うのか?とでも言う様に僅かに首を傾げる。「私を手に入れたいと言う事はそういう事であろう?私をこの地に繋ぎ止めてお前は私に何を求めるのだ?金銀財宝か万人の喝采か。位人臣を極めて栄耀栄華を極めたいか?」「…………」ああ、成る程。私達凡人よりもずっと賢く尊く正に雲の
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)四十《地の花衣》「いたぞッッ‼︎回れッ!」「声のする方だッ…ッッ‼︎」「…ッ…向こうだぁッ!…ッッ…」大勢の追っ手の声とガチャガチャとなる己を断罪するであろう恐ろしい金属の音に彼女は改めて正気に戻り、ワナワナと四つん這いになって彼に近づいた。「…お……た、…たす………け、て…」目のやり場には困り、目線は草の生えた地を巡る。壬魁は何の羞恥もなく彼女の前に佇み少しだけ首を捻った。誰だ?この凡人は。青ざめた痩せた顔、だがキリリと意
夢幻の桃花〜三生三世枕上書〜観終わりましたぁ!ネタバレ&感想を書きますね❣️う〜ん🤔「十里桃花」の東華帝君とは180度違うけど、ナンダカ対になってる気がする。「十里桃花」では鳳九ちゃんが東華帝君を何処までも諦めず追いかけているけど「枕上書」では大晨宮の侍女になっても鳳九としてはわかってもらえず、心不成も助ける為とはいえ小狐狸姿になって初めて東華帝君から認識されペットちっく?に可愛がられるけど、いろいろあってボロボロになり青丘に帰りすべて諦める…。が四海八荒の平和の為、修為を回復させるべく人間
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)三十九《天の羽衣》四海八荒天上天下八極三千大千世界。凡界はこのように、この世界の数だけあり、それは其々を大小に交わらせながら、尚其々の時間軸の中にある。司命星君とはその凡界の数だけ存在(あ)り、その頂点に大司命星君が鎮座する。時の大司命星君の名は、壬魁。英邁さ狡猾さ、そしてあの無双剣「雷切」の主として名を馳せた南斗星君に愛でられた、誉れ高き星君。彼は?何故、あの様な一介の凡人と縁を分け合ったのか?それは、その結末である司命星
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)三十八《純情からの結末(下)》舟守は少し心配げに空を見上げて言った。「三十七師(先生)、雲行きが怪しくなって来ましたよ。本当に今日行かれるのですか?」私はできるだけ明るい調子で応える。「ああ、隣島まで持ち堪えてくれればいいんだ。これ以上時期を外したら今度は霧の季節だ。そうこうするうちに冬の寒さに億劫になってしまうよ」「まあ、それはその通りですがね」舟守は諦めておかしそうに笑う。ただ、何年も小さな少爺(坊ちゃん)お世話をして、島の
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)三十七《純情からの結末(上)》「は?子静、何を言っているの⁈」嵐児は夜目にも判るくらい丸々と目を見開いていた。月明かりを全面に浴びながら、…太陽の下、青白いその顔は月下において静かにその光を吸い込み、高貴にさえ見える。子静は微笑む。「何故とか、どうしてとか、いつからとか、聞かないでくれ、嵐児。いつの頃からか判ったんだ。三十七師が私を見る瞳は、私が嵐児を見る眼差しと一緒だって」「子……」静かに、彼は嵐児の口に手をやりそっと黙らせる。
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)三十六《旧情痴情》当代の浪家の主人である浪静の父は、息子浪静が生まれて以来あまり島に戻る事はなくなった。彼は妻を溺愛していて、それは使用人や仕事人だけでなくこの浪家の息のかかる島々の者達全ての語り草だった。彼の愛情は深く細やかで、ただ一人妻だけに向けられていて、羨ましくも妬ましくも、ただただ羨望と憧憬眼差しで見つめられていた。事件はその愛妻が身籠った事から始まったのだ。老師(大先生)は身体の弱い彼女に出産は無理だろうと告げ、彼は言葉を尽
星月夜虹霓綺譚三十四《水天一碧》子静は目を閉じて穏やかな寝息を立ている。私は脈診をしていた手を離してそっと上掛けの中に入れた。戸や窓は全て開け放してあって時折海側から涼しくなった風が通り抜ける。嵐児がヒョコリと顔を出した。「三十七師(先生)、どんな様子ですか?子静は」先ほどの威勢とは打って変わってしんなりとうなだれた花の様な嵐児の姿に、私は思わず顔を綻ばせる。少しでも安心させたくて出来るだけ穏やかなドクのない口調で言うのだった。「大丈夫ですよ、小姐(お嬢さん)。ただ小姐(お
星月夜虹霓綺譚三十三《少年と少女》「少爺(坊ちゃん)!」私は白い塩田の端を歩きながらキョロキョロと彼を探す。淡い雫色の衣を羽織った彼が遠くに点の様に見えて、彼が一心に手を振っているのが判ってようやく少しだけ安心した。駆け足で端を越えて行き、塩田で働いている半裸の人々は面白そうに私等を見比べて、どうかすると声をあげて笑っているのが解る。白い塩砂に反射して浮かび上がる彼らの日に焼けた逞しい身体は、今私が追いかけいる少爺(坊ちゃん)とは明らかに違う。少爺(坊ちゃん)は深窓の令嬢の様に
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)三十二《海へ》毘国の凄惨な終焉に、大司命星君は浄頗梨鏡の縁をトン…と叩いた。ふぁん……と、鏡は載せていた世界を閉じ、そこには私の顔がはっきりと映る。傷一つない、健康そうな自分の顔に嫌気がさし目を閉じる。でも、閉じれば閉じたでその瞼の裏に残るのは佳佳公主の期待に満ちた笑みを浮かべたあの姿で、崩れた狼煙砦の朽ちた姿で、私は下唇を血の出るくらいギュッと噛んで睫毛を震わせる。「文曲」父は私の頬にそっと触れようとしたが僅かに躊躇って、手を離した。
平安妄想劇場ご笑読のみなさまへ皆様、こんにちは。まずは、日本列島舐め回して北上して行った線上降水帯及び激酷豪雨並びにその甚大被害を嘲笑う熱々な猛暑な日々に皆様方に御被害のない事をお祈り致します。と言う訳で、本題に入ります。私、こちらのお宅に度々お邪魔させて頂いております平安美人如月と申します。いつもちょっと横道脱線気味な妄想世界へお付き合い頂いてありがとうございます。もう何度も申し上げています一言ではありますが、こちらの妄想小噺劇場はプログ主さまyuz様の軒下をお借りして、いちyuz
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)三十一《嵐の後》空桑山は分厚い玄雲に覆われて、滝の様に叩きつける雨だった。雷を伴う雨は一月(ひとつき)以上降り続け、土はぬかるみ草花は流されていく。最も酷かったのはあの巨大な扶桑樹にぶら下がっている三尸蟲達で、終わりの判らぬ豪雨にびっしょりと濡れそぼり乾く間も無い。いつの間にか中まで腐れてボトボトと落ちていった。この長雨で三尸蟲の蛹(さなぎ)は大小を問わず半分は落ちた。空桑山は数万年ぶりの不作になるだろう。南斗星君はぐしゃぐしゃに溶
最近好きすぎて、4ターン目突入の「狼殿下」(英語:TheWolf)そして、いつの間にか渤王落ちしたYUZ今回はちょっとだけ気になった点年齢何となく気になるこの時狼仔&馬摘星の二人の年齢役者さんの年齢の関係でどうしても10代?とのイメージですが、この時実際のドラマ年齢は星児6~8歳設定(こちらのドラマにはシナリオ版の小説があります)昔の婚姻可能年齢が12~16歳程度と考えると、。。。15歳くらいで両親無くして渤王府へ入りとなると星児の時に幼いとも思
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)三十《鎖妖塔の凡人の子(下)》連宗は凡界から去る時、本当に面倒事に巻き込まれるのは失礼したかった。確かに自分は凡界に幾度か、…度々行くが、だからと言って凡界の命運に関わるつもりはないし、実際関わった事もない。例え連宗だとてその辺の良し悪しは心得ている。自分と幾らも年の違わないくらいのこの者はその事すら気づいていないのか?大司命星君の息子が?凡人の血を引く子が?長い事凡界に暮らした経験もある者が?今回の件も始まりは魔族公子雀伽の執着
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)二十九《鎖妖塔の凡人の子(上)》大司命星君の一人子文曲は今、、瀕死の状態にある。その両腕は、塔の壁に打ち付けそこから伸びる鎖に繋がれて斜めに万歳の状態で、潜らせてある手首は既に半分に減り骨が見えている。流れ落ちる血の臭いにつられて、妖獣は鼻をひくつかせてくぐもった唸り声を上げる。グググ…ゥ…グゥアゥゥゥゥゥ……………血は既にドス黒い色に変わり固まり始めているが、尚その上から赤い鮮血が流れ続けている。つまりはそれくらいの間、彼はここに繋
今回は恋多き男子、连宋の彼女たちについて迫ってみましょうヾ(≧∇≦)〃三生三世步生莲より明らかとなった水神設定の连宋君当然水は陰に属するため満月の夜にその力も増大する。所謂狼男設定o(^▽^)oそんな、年若く、美形で、高貴な彼の周りには取り巻きが一杯そして、容姿に自信のある我こそ!の女子今でいうところの港区女子達が押せ押せ状態で连宋君攻略に挑む将に、リアル・ロールプレイングゲームそんな、连宋は三生三世步生莲の足下千劫では7万歳設定(3万歳で成人らしいので、
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)二十八《毘朝二百十九年そして二百二十二年》毘朝二百十九年、清帝十三年秋、重陽の節句を終えて佳佳公主は趣国に献嫁される。その夏は盛大な流星群が夜を駆け抜け、人々は長いこと口さがなく噂した。勿論、丈丈も佳佳公主もこの件一切に口を噤(つぐ)んだが、星読みの天官達はこの流星の卜占を問う必要があった。だが、この古今稀な流星達は吉と読むにも凶と読むにも、何かが足らず何かが多過ぎた。ある者は、姿も露わにして南都に近づいてくるあの赤い妖獣にかけて凶兆を
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)二十七《流星》「丈丈」風に乗る佳佳公主の声は、例え恐怖に怯えていたとしても涼やかに細く通る。伸びやかに上がる竜笛の様に丈丈の心を掴むが彼は黙って空を見上げていた。「丈丈!」静かな夜空に佳佳公主の声は倍に広がり、丈丈はピクリとこめかみを震わせ、さっ…と雲霧を呼び寄せた。「丈丈!どこにいるの?」「ここです」ついさっきまで見えていた月も星も跡形もなく夜の霧中に消え去って、それどころかしっとりと公主の衣を濡らす。霧の水滴が何故だかキラ
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)二十六《赤い妖獣と趣朝の使者》噂に尾鰭(おひれ)が付くのはよくある事だ。ただ、噂も尾鰭(おひれ)も元があってこそ。その元は毘朝開闢以来目にした事もない妖獣で、古今の史書にも記されていない様な異怪であった。燃える様な赤い長毛と輝くばかりの双眸は、誰もが一度その瞳に出会うと逃れる事は敵わなかった。初めこそ、瑞獣、吉兆の誉れと持ち上げた異怪の妖獣はやがて山野を踏み荒らし、人に喰らい付き、街を燃やし尽くしだした時、漸く凶獣と声高に叫ばれ、人々を恐
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)二十五《宿命の前段》「鶏ガラ、命を助けた誼(よしみ)で私はあんたと同等で同輩よ。だから、…だからあんたは私を呪い殺したり、生き血を啜ったり、バラバラの死体にする事は出来ないはずよ。解って……るッ⁈」千葉が、丈丈の身の丈三人分向こうの物陰から、ビクビクしながらも高飛車に言ってきたのは春宴が終わって暫くしてだった。丈丈はそんな千葉を少しだけ首を竦めておどけた風に迎える。「同輩?千葉は私に昭陽宮のイロハを教えてくれる先輩で師匠で、同じ主人に仕え
星月夜虹霓綺譚(ほしづくよこうげいきたん)二十四《星明月希(星明らかに月希に)下》蓮葉の間を縫う様に小舟が進む。佳佳公主は舟の端に品よく座り丈丈の漕ぐ櫂の様子を黙って見ている。こんな時、彼女の額はカッと熱を持って出来損ないの花鈿を置いた様にむず痒く恥じらう。額は丈丈の唇の柔らかさを覚えていて、佳佳公主は言いようのない胸の高鳴りを抑える事が出来ない。違うわ、彼は寿星よ。佳佳公主は己に呑み込ませる。彼は人の幸せを求める事など出来ぬ宮人(宦官)で、私は彼の主人であり天子であり、彼