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三宅泰雄「空気の発見」。1950年代の科学の本です。硬い話では無く?今では小中学生が学ぶ基礎科学に関しての歴史的な本でした。ギリシャ時代からの古代哲学からスタートし、原始化学から錬金術へ、そして現在の化学へと、いかに発展したかが述べられいます。一つ一つの章がショートショート並みに短いので読みやすくおすすめです。高校で倫理政経を選択していたので、古代哲学は懐かしく科学の基礎に絡んだことも面白く読めました。何事にも先入観を持たずに取り組む科学的思考の大切さを学べます。マンガ大賞
本書は,かつて「死の灰」と呼ばれた放射性降下物の正体を解明すべく立ち上がった科学者たちの奮闘の記録である(初版は1972年)。このような健全な科学者精神を持った科学者たちがかつて日本にもいたということに,ある意味驚かされる。原子力ムラなど政治や企業に利用される科学者ばかりを見ている私たちにとっては,まさしく隔世の感というか「今は昔」の物語のように思えてくる。だが先日は,日本の科学者たちの国内組織「日本パグウォッシュ会議」が始動するという動きも一方であり,これはまさに本書で書かれた「死の灰」