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本日11月20日の小池栄子の生誕45周年を記念して、彼女の作品を紹介いたします。『接吻』(2008)監督万田邦敏共演豊川悦司、仲村トオル撮影渡部眞【あらすじ】家族と疎遠で、友達もいない孤独な28歳のOL、京子。ある日、テレビに映し出された殺人犯・坂口を見た彼女は一目で恋に落ちる。彼に自分と同じ孤独と絶望感を感じ取った京子は仕事も辞め、新聞、雑誌を買いあさり、無我夢中で事件と坂口について調べ始める。そして拘留中の坂口に面会を申し出る。坂口の国選弁護人、長谷川は、京子を
本日5月31日は、ブルック・シールズの60歳の誕生日です。(1965年5月31日生まれ)それを記念して、ブルック・シールズの代表作を取り上げます。『青い珊瑚礁』(1980)監督ランダル・クレイザー共演クリストファー・アトキンズ撮影ネストール・アルメンドロス【あらすじ】南太平洋上を航行する一隻の帆船。その船内で火事が発生、まだ幼いリチャードと従妹のエメラインは親とはぐれながらも何とか別のボートに乗り込み、難を逃れた。そして一夜が明け、彼らは無人島に流れ着く。そこで一緒
#完全に忘れ去られる前にサルベージしたい映画『宇宙貨物船レムナント6』1996年WOWOW製作の中編映画で、監督:万田邦敏、特撮監督:樋口真嗣&佐藤敦紀、メカデザイン:河森正治、科学考証・SF設定:堺三保、総合監修:押井守といった、何とも豪華な布陣!『ゴジラ-1.0』に先駆けること25年以上前にして、日本でも低予算で傑作特撮SF(しかも宇宙ハードSF!)を作れるお手本があったことを今の世に広く知らしめる意義も込めて、今後の上映・放映・配信を強く望みます!こういったテイストで、星野之宣の漫
現在の韓国の若者(中略)が「パロディアス・ユニティ」を知っていることだけでも驚きだったが、現代日本の若い映画好きの果たして何人がその名前をしかと心得ているだろうか。いうまでもなく、黒沢清、万田邦敏が学生時代に捏造した製作集団の名前である。(蓮實重彦「些事にこだわり18」「ちくま3月号」筑摩書房)
1985年ディレクターズカンパニー、エピックソニー監督黒沢清脚本黒沢清、万田邦敏美術助手塩田明彦助監督万田邦敏佐々木浩久洞口依子伊丹十三洞口依子さんのプロモーションビデオだった。あと、ピンク映画からの商業作品なので、かなり濡れ場がある。が、妙にコミカル。学園コメディだ。学園といっても大学生のラブコメ。なのに、ワンシーンワンシーンは黒沢清なのが、凄い。最初から黒沢清は黒沢清なんだなと思った。低予算だろうが、エピックソニーが制作だからか、音楽のレベルは高い。
"接吻"小池栄子さんと豊川悦司さんの存在感。最初、女はJホラー的な"ただ居るだけ"の幽霊、男は心のない初代ハロウィンのマイケル・マイヤーズの様な静かな殺人鬼みたいで、出逢い、段々と近づき互いを知り絡み合いながら精気を得ていき、炸裂するラスト。その"人ならざるもの"のような存在感。ファムファタル・オムファタルを超えた、いわゆる魂の繋がり、前世から出会う宿命があったようにさえ思わされた。もちろんキャラクター・人間ドラマ・演技がしっかりしていたからこそ、そこまでの深読みみたいな事になったの
シーツーWEB版に戻るこれまでも強烈な自我を持つ女性を軸に、狂気ともいえる愛を描いてきた鬼才・万田邦敏監督が、カンヌ国際映画祭にてW受賞した『UNloved』、比類なき傑作『接吻』に続き、共同脚本・万田珠実と三度目のタッグを組んだ「愛」の本質を見つめ、人間の性とエゴをあぶりだした愛憎サスペンス。精神科医・貴志を演じたのは、万田監督作品『UNloved』『接吻』でキーパーソンを好演した仲村トオル。貴志からの愛を渇望する綾子役は、監督、プロデューサーとしても精力的に活動する杉
「UNloved」「接吻」の万田邦敏監督が仲村トオル主演で描く恋愛ドラマです。精神科医の貴志は6年前に亡くした妻を忘れられず精神を薬で安定させる日々だった。貴志の元に患者としてやってきた綾子は医師と患者の関係を超え、貴志に寄り添うようになり…プロデューサーでヒロインも演じた杉野希妃さんの舞台挨拶付きで観ました。杉野さんが監督の「接吻」の大ファンで遡って「Unloved」に衝撃受けていて、その後に韓国の映画祭で監督と娘さんと知り合い、娘さんと仲良くなり、監督と連絡して虚言癖を見破れなかった
愛のまなざしを『接吻』『イヌミチ』などの万田邦敏監督によるドラマです。精神科医に恋をした患者の女性が、彼が思い続ける亡き妻への嫉妬に狂っていく。人間の怖さを改めて思い知らされました。チラシのビジュアルを見て、かなりドロドロした映画なんだろうなとは薄々予感していましたが、予想以上でした。読後感ならぬ観後感は、はっきり言って最悪です。人間って精神のバランスが取れている時は何の問題もありませんが、それが崩れると何をしでかすか、何を言い出すか、分からないですよね。つ
「UNloved」「接吻」の万田邦敏監督が仲村トオル主演で描く恋愛ドラマです。精神科医の貴志は6年前に亡くした妻を忘れられず精神を薬で安定させる日々だった。貴志の元に患者としてやってきた綾子は医師と患者の関係を超え、貴志に寄り添うようになり…シネマスコーレでお客さんが自分含めて二人だけでした。公開2週目で日曜日なのにこんなに入っていないのは衝撃です。万田監督と仲村トオルコンビの作品は今まで別の劇場でやっていたせいでしょうか?出演者の斎藤工さんが空席を買っているという話題も空しくガラガラ
「UNloved」「接吻」の万田邦敏監督が万田珠実さんとの共同脚本によるオリジナル作品。優秀な精神科医の仲村トオル演じる滝沢が、ただただ精神の深みにはまっていき、壊れていく映画だ。映画の中に登場する立体感を持った絵画のように、どこまで行けば何が暴かれるのか?先が見えない映画の構造だ。だから、面白いのだ。患者で、やがて治療後に滝沢が愛するようになる綾子を杉野希妃が演じる。この女、滝沢にとっては極めて危ない凶器。愛を独占する願望と病的な虚言癖。滝沢はやがて、この女の想いに壊されていくのだが、
1日映画3本はしごなんて久しぶりです。ツイート転載「無聲」@東京フィルメックス遠聾唖学校で少年少女たちが出遭う聞いてもらえない話せない逃げ出せない残酷な現実の連鎖を描いたテラーストーリーは台湾で現実に起きた事件を元にしたという呆れと怒りと恐怖。曇天と雨がほとんどな世界の青空が見える場所。水中は誰もが不自由で自由な場所なのかも。主人公の少年は板垣瑞生くん、少女は森七菜さん×清野菜名さんな雰囲気。コー・チェンニエン監督デビュー作。「愛のまなざしを」@東京フィルメックスUn
名古屋のミニシアター系の劇場で、その活動年数と上映内容を誇れるのはまずは今池の名古屋シネマテーク。それに続くのが名古屋駅西のシネマスコーレであり、東新町の名演小劇場だと思います。シネマテークもシネマスコーレも1スクリーンの小さな劇場ですが、1日に数本の作品を上映することも珍しくなく、劇場のスタッフは日々奮闘しているものと推察します。夕方の上映は18時過ぎに始まり、20時を過ぎてその日の最終上映が始まるタイムスケジュールは両劇場とも変わりません。私はごくたまにこの両劇場で平日、仕事を終えてか
万田邦敏『絶体絶命5』『SYNCHRONIZERシンクロナイザー』18分の短編『絶体絶命5』は、まず「長編になるはずの『植物人間リゾーム』のパイロット版」と説明されていた。しかし、それを見た限りではパイロット版とは思えぬ完成度の高さがあった。暗い病室で真上からピンスポットで当てられた照明の先には、不自然なほど斜めになったベッドが配置されており、そこに幾つもの点滴に繋がれた女性が横たわっていた。それだけでもうただならぬ気配を画面に漲らせているのだが、そのアケミと呼ばれている女性は、細
万田邦敏『シンクロナイザー』@ユーロスペース。内密でラットと自分の脳波を同期させる実験をしていた長谷川高志(万田祐介)は、認知症の母親(美谷和枝)の脳波と自分の脳波を同期させたら改善できるかもしれない?と考え始める。彼を愛する同僚の木下萌(宮本なつ)は研究を手伝いながらも、どんどんエスカレートしていく状況に危惧を抱くのだが…83分という尺、堂々たる集中で進んでいく。異常なまでの緊張感そしてカタルシスが待ち受けている。『ザ・フライ』にインスパイアされた部分があると伝え聞いたのだが、ある意味最
4/2421:05-ユーロスペース『接吻』(2008年/日本)監督/万田邦敏脚本/万田珠実万田邦敏出演/小池栄子豊川悦司仲村トオル篠田三郎■公式サイトより■…一見ごく普通のOLが、偶然TVモニターの中でマスコミに揉みくちゃにされている殺人鬼にひと目惚れしてしまう。猟奇犯罪者に恋愛感情を抱くなどにわかには理解しがたいことだが、…京子と死刑囚、そして京子に思いを寄せる弁護士の3人がたどる壮絶な運命を見すえたこの映画は、かつて誰も観たことのない究極の愛の物語として完成した
見下す男Unloved河瀨直美や諏訪敦彦などを見出した事でも知られる仙頭武則。黒沢清と共に立教ヌーベルバーグを起こした映画サークルを立ち上げた事でも知られる万田邦敏。押井守や中田秀夫作品で独特の音楽性を発揮し、かつては日本アニメ映画の三大作曲家に数えられた川井憲次。今思うとなかなかに豪華な顔合わせな作品です。とりあえずレアな作品だし川井ファンの友人に誘われて久しぶりにNFCに行った訳だが後に調べてみたらYOUTUBEにも本編が落ちていてガックリ。それにJムービーウォーって企画は1